テルマエ・ロマエのレビュー・感想・評価
全140件中、101~120件目を表示
何も考えずに楽しみましょう
原作は未見ですが、特に気にすることはないです。
難しいことを考えずに肩の力を抜いて見れば良いと思います。
馬鹿馬鹿しい話を真面目に作ってる感がいいです。
時節柄、ハラハラドキドキよりもこういう笑える作品の方が良かったというのもあるかも。
異世界と現代日本が繋がるという設定にありがちな「主人公らの行動でこちらの世界が大混乱に陥る」という描写も、本作にはなく。
細かい突っ込み所はあるのでしょうけど、BGMのオペラを聞いていたらどうでも良くなる。
笑いを狙って作っている箇所は随所にあると思うのですが、昨今のお笑い芸人のような押しつけがましさも感じなかったです。
後半の展開はオリジナルだそうですが、変に盛り上げようとしていないので、肩の力を抜いて見れば自然と入って行けるかなと。
一年間走り続けてきた日本への、ほんの一服清涼剤といった感じです。
意外とシリアス
まとまってます
阿部寛が面白い
前半と後半では別の作品のようでした
多くの人は、予告編を観て、ある種の文化比較みたいなものの面白さを期待して観に行ったのであろうが、自分もその一人。
前半部分は、ある程度、期待したような文化比較論的な面白さを強調したシーンが続き、後半では、どちらかというと、ローマの史実と「お風呂」とを絡めた歴史物のテイストで出来ている。
予告通りの内容を期待する部分では、前半のほうが良いのかもしれないが、その部分は案外さらっと流す感じであり、かつ文化比較というよりは、現代文明と古代文明との比較という側面も半分くらいはあるように思われた。もっともウォシュレットは日本独自のカルチャーですけれど。(笑)
個人的には、後半部の、主人公が日本のお風呂文化”湯治”に親しみ、かつ日本人(平たい顔族)の不思議な国民性に支えられながら、一大事業をこなしていく、歴史IF的なストーリーが面白かった。
阿部寛はまさに適役というか、彼以外にこの役柄は考えられないように思う。
イタリアでも映画祭で公開され好評であったということだが、古代ローマの歴史とからめたストーリーなので、イタリア人が観ても楽しめる内容であったと思う。
話題性で過剰な期待を持たずに見ると良し。
いま最も人気があるであろう邦画作品。
公開前に上戸彩が、いろんなTV番組に出て宣伝しまくっていたおかげ(?)で、興行成績は絶好調。
その上、イタリアその他海外でも公開が決定したと言うし。
これだけ話題になっていたら、邦画をあまり見ない私でも、やっぱり気になってしまいます。
ただし、過剰な期待を持たずに見るのがお勧め。
爆笑できる作品ではありませんから。
(日本人なのに)古代ローマ人という設定の阿部寛をはじめ、顔の濃い俳優さんの面々は、現地イタリアの人たちに違和感無く溶け込んでいたとか。
濃い顔ってすごいね。
あ、でもルシウスの妻を寝取った太った男は古代ローマ人には見えなかった。
映画作品として、物語はうまく纏まっていたと思いますし、そこそこ笑いも取れてるんじゃないでしょうか。
私は声に出して笑った場面はなかったですが、面白かったですし、周りにいたお客さんはクスクスと笑っていましたし。
私的には、笑いのセンスで言えば、先日レンタルDVDで見た「大木家のたのしい旅行」のほうが笑えたなぁ。
「トゥーランドット」くらいしか知りませんが、BGMのオペラが◎。
劇中で歌ってた男性は、まさか本物のオペラ歌手ではないと思いますが。
上戸彩が演じる漫画家志望の女の子は、原作漫画には登場しないということを聞きましたが、私は原作を読んだ事がないので、上戸彩の役がルシウスを手助けする良い役割を担っていると思いましたよ。
前半は「ギャグ盛り込み・お風呂タイムスリップ劇」、後半は「ローマの未来をかけた、ルシウスの一大奮闘劇」といったところでしょうか。
「もしもケイオニウスが次の皇帝になったら、歴史が変わっちゃう!」というところで、「じゃあルシウスが模倣シャワーや模倣ジャグジーや模倣ウォシュレットをあの時代に作った事は歴史に影響はないの?」とか細かい事は気にせず。
現代日本の銭湯を目の当たりにし「完全にローマの技術を凌駕している!」と驚愕するルシウス。
もちろん、今日(こんにち)の日本の風呂文化がここまで進化したのは一朝一夕のことではなく、長い時間をかけて研究・開発した人たちがいたから。
人間というのは、暮らしをより良く豊かにしようと常に考える生き物だと思うし、その中でも日本人はコツコツ努力して独自の文化を発展させたと思う。
「政治」で言えば、ハドリアヌス皇帝のようにカリスマ性があり、強固な信念を持つ強い「国のリーダー」が今の日本には必要なのかも知れません。
が、この日本という国の「文化」は、堂々と世界に誇れるものがあると、この作品を見て思いました。
阿部寛って
面白いのですが・・
面白い、けど阿部寛あってこそか?
阿部寛とローマの情景は違和感ない~、と予告編から思ってましたが、本編を見るとなおさら実感しました。海外の人から見てどうかは分かりませんが、私には向こうの人種の中にすっぽりハマッていました。
この点、市村さんはちょっと日本人ぽかったかな?
さらに阿部さんについて言うと、格好悪い役柄をやっているはずなのにじつに格好良い。演技の幅が広くて、彼の出演作はどんな役柄でも見る価値があると改めて感じさせられます。些末なことに大真面目に取り組むことのギャップで笑いを取るのが本作の特徴ですが、阿部寛ならではのカラーでもあると思います。
本作の「笑い」の箇所はそれぞれ素直に笑うことが出来ます。現代日本の浴室にカルチャーショックを受ける場面(一時代昔の銭湯の設備から最新の家風呂まで)は演出も含め上質でした。タイムスリップの表現も少しずつ工夫が加わり飽きさせません。
また、現代で得たアイディアの古代ローマにおける再現方法もつい笑える仕上がり。一つのネタで二度おいしい作りです。個人的には、お風呂上りはコーヒー牛乳だろう!と思いますが、あの時代のローマにコーヒーは多分まだ無いのでしょう。
あくまで「お風呂」をテーマとして、どうやってこの話を終わらすのだろうか、という楽しみもありますので、割とお勧めできる作品でした。
後半ちょっと眠くなりがちですので、ほどほどの期待で見に行かれるのが良いかと。
しかし、上戸彩は立派なものをお持ちですね・・・つい目が行ってしまいました。
後半、やや眠い・・・
肉体美っ
劇場じゃない方が。
コミック原作対決は、テルマエに軍配!
ほぼ同時期に公開された、コミック原作の実写版映画として、自分の中で、「テルマエ・ロマエ」vs「宇宙兄弟」を勝手に評価したいと思います。
私的には、「テルマエ」の圧勝でした。
原作がコミックという点で、私は両方の原作コミックファンです。そして、両実写版とも、原作をベースにする部分があるという意味では、やはり原作の楽しさをどうしても、考えざるを得ません。確かに、そういう意味で言えば、原作への忠実度という意味では、実は両作品とも、60~70%の再現率と言えるでしょう。
そうなると、脚本家が如何に、原作のイメージを膨らませるかということに映画としての完成度が左右されると思います。
そういう意味では、「テルマエ」のストーリーの膨らませ方は、原作を読んでいない派にも配慮されていて、映画として観ても、しっかり練られていたと思います。
それと、主演の阿部さんはもちろんぴったりとはまって良かったのですが、原作では殆ど数ページの出演でしかなかった役の上戸彩が絡み、胸キュンのほのかなラブストーリーとしても成立しており、原作には無い、路線で成功しているといえます。
私自身、上戸彩を再評価することが出来ました。初登場シーンでは、本当にどっきりしました!
笑って、ホロりとさせられて、これは是非、メイキングをDVD・ブルーレイ化の折、観てみたくなりました。
濃い顔、そして薄いのは…
原作は未読で鑑賞。
まずオープニングのスケール感には「うぉぉ!!」となった。そして面白かったのが、古代ローマ側のメンツの顔が濃いぃこと。逆に平たい顔族には老人や若干貧相に見える役者を配して薄さを強調することで、よりローマ人側の濃さを際立たせている。これは良いキャスティングだなぁと感じた。ルシウス役の阿部寛が古代ローマ人に見えてくるから不思議だ。また原作にはないキャラだという上戸彩の役もハマっていたと思う。阿部寛のコメディセンスと上戸彩の少しオーバー気味の演技の相性が合っていた。
ただストーリー的には起伏が無く、現代日本にタイムスリップして、風呂トイレの技術をパクり戻って古代ローマのテルマエ(風呂)に活かすというくだりを4回繰り返していて、かなり薄味だ。細かい理屈はぬきにして観ればコメディとしては充分楽しめる。タイムスリップ中の大音量オペラは、まるで作り手側が“考えないで!理屈抜きでヨロシク”というメッセージを発しているかのようだ。確かにそうして観れば、笑えるし楽しいし、風呂上がりのような気分で映画館をあとにする事ができる。
全140件中、101~120件目を表示