モテキのレビュー・感想・評価
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結構、好き。
普通に楽しめるエンタメ作品
これは凄い作品でした。 予告編やポスターで想像される内容とはまった...
これは凄い作品でした。
予告編やポスターで想像される内容とはまったく違い、純然たる骨太の恋愛映画です。
濃密で、細部まで丁寧に仕上げられたシナリオといい、演者たちのすばらしい演技といい、今年最高の映画だと推薦できると思いました。
人として人を愛することと欲望との狭間とか、自分への言い知れぬ不安と絶望と……などなど、大人がみんな味わってきた(はず)の心理を、これでもかと丁寧に描き込んでいて、すばらしかったの一言です。
長澤まさみが、あれほどの演技力を持っているとは、思いもよりませんでしたし、もちろん主演の森山未来の迫真の演技もパーフェクト!
よくぞこれほど凄い作品が作れたものだと思います。
もしかしたら、来週あたり、もう一度時間を作って観に行こうかと思うほどの凄い作品でした。
濃厚で人間味のある面白恋愛映画
私の鑑賞のきっかけは教授の授業だった。教授はこの作品に星5の評価をつけていた。劇中の音楽をはじめ、ガラケーの古さとか、この映画の恋愛を取り巻く表現が、世代としてドンピシャらしい。
結果で言えばわたしもドンピシャだった。いや教授とは年が離れているので、教授と同じドンピシャではないはずだが、これは世代の問題ではないようだ。
劇中の音楽については幅広い世代で親しまれる曲をふんだんに使用しているから、誰しもいずれかの曲に「おっ、知ってるぞ」と反応できるのではないだろうか。私の場合では、ももクロの「走れ!」、エンディングテーマの「今夜はブギーバック」が印象深い。テーマ曲には女王蜂が。わたしはこの女王蜂を最近知り、ヴォーカルのアヴちゃんのスタイルと豊かな表現に心惹かれている途中であった。劇中に女王蜂もバンドとして出演し、テーマを熱く演奏しているが、アヴちゃんのかっこよさといったらない。相変わらずの巧みな高音の使い分け、演技的な歌い方、ドスを効かせたハスキーボイス、細長い手足を魅せつける衣装、、、こんな圧倒的なライブ映像が映画の作中で楽しめるなんてお得すぎやしませんか。
本編については、漫画原作の映像化、ということで、この映画のストーリーも原作にあるのだろうか?それとも書き下ろしか?
作品の詳細をなにも調べておらず、直感的にレビューを綴っているところなのだが、本作では幸世(森山未來)の恋愛模様を完結して見られるようになっている。
というか、タイトルは『モテキ』だが、つまりモテ期なわけで、モテ期とは、誰しも人生に3度は訪れると言われるどうしてもモテちゃう人生の黄金期!というイメージであるが、幸世は「モテ期」でモテていた訳ではない、というのが鑑賞後のイメージだ。いやたしかに、幸世は一言でいえば情けない。ありえない、恥ずかしいと観てて悲しい思いにさせられる言動・行動が多くある。どんなに森山未來が完璧にセカンド童貞の恋愛に疎い陰キャを演じようと、それは森山未來だから許されるのであって一般人だったらどうなのよと、どうしても思う部分はある。しかも幸世の性格と言ったら、見た目の素朴さに反して、図々しくて、デリカシーがなくて、性欲にまみれて、恋愛経験はないのに恋愛にわがまま。好きな女の子であるみゆき(長澤まさみ)を傷つけようとする姑息さも持ち合わせている。そのくせして、自分より上の相手にはへこへこと謙っていて情けない。心の中で毒を吐きフラストレーションを溜め込んでいる。幸世の自室は趣味のCDや本やオナニーグッズにまみれて埋もれているが、幸世自身の現れなのだろうか。幸世はセカンド童貞がセカンド童貞足りうる性根の悪さだ。しかし、自身について一貫性を持っているのだ。好きなものに一直線で、最終的にみゆきが幸世を選んだのも、真っ直ぐな幸世に惚れてしまっていたからではないだろうか。幸世とみゆきが知り合ったきっかけは、Twitterで趣味について共感したから。そしてみゆきから幸世にアプローチを仕掛ける。こんな美人がまさか仕事のできる長髪イケメンより幸世を選ぶなんて、と感じるかもしれないが、ちゃんとみゆきは幸世に落ちてしまっていたのだ。不器用に迫ってくる幸世にではなく、幸世が持っている情熱に惚れているのだ。と私は考えたいのだがいかがだろうか。そして加えて、自分勝手な男が良く見えてしまうのは女あるあるではないだろうか。中身があるというのを前提に、自由人というのは魅力的だ。みゆきが「幸世くんじゃ、私は成長できないよ…。」と一度は幸世を振るが(このみゆきの成長はどういう成長なのかは、わたしの経験と思慮の浅さからは具体的に推測できない)、結局幸世が好きという感情に負けてしまうのだ。幸世という人物は「セカンド童貞」というイメージに踊らされてしまうが、実はモテるに足りうる良さを持ち合わせていると私は考える。
とは言っても、幸世はやっぱりデリカシーがなくて、みゆきの友人のOLを振った時、みゆきの彼氏にキレた時、ずぶ濡れでみゆきに告白しに行った時、何を言うのかドキドキハラハラさせられる。そりゃないだろ…。と言いたくなる事が山ほどあった。
全編を通して、描き方の愉快さ、色々と工夫が凝らされていて面白い。ライブ映像の挿入だったり、幸世の心の独唱をカラオケ風にしたり、冒頭にはPerfumeという大御所中の大御所を交えてミュージカルを演じている。飽きさせない演出。それはエンドロールにまで及んでおり、映像を何度も止めたり巻き戻して見直してしまったエンドロールは私の人生で初めてであった。
御託を並べてしまったが、見応えがすごくて、とってもオススメの映画である。
なんだかなあ。現実味ないな。
長澤まさみが主人公に口移しで水を飲ませるシーン!なんだこれは!驚愕の小悪魔ぶりである。麻生久美子とのHも強烈だった。麻生久美子を主人公がふるのが解せない。結局、麻生久美子をふって、不倫してる長澤まさみに告白するが振られるという悲しい結末かと思いきやラストシーンに大どんでん返しが。回り道しながら好きな人を好きと突き通した強い意志が実を結んだのか。ハッピーエンドは良かったけど、なんか現実味ない終わり方だったかなー。
面白かった
・導入のセカンド童貞っていう説明の部分がさささっとなっていて藤本がどういう状況なのかが若干わかりにくかった。そういった状態がピンとこなかった。
・みゆきよりも、他のヒロインが魅力的であまり話に出てこなかったのが残念だった。特にシングルマザーの愛が一番魅力的に見えたけど素通りって感じだった。みゆきさんが好きみたいだけど気が変わったら結婚してねっていうようなセリフが印象に残った。
・挿入歌が多くて劇場で観ておけば良かったと思った。
・るみ子が藤本に好かれようと趣味を変えるからとかどうしたらいいのかを教えてと泣いてすがるシーンが切なかった。そういう事じゃないんだよなと上から偉そうに思ってしまった。でもそうまでしても好かれたいっていうのはわからないでもないなぁと思った。馬車馬さんとビッグマウスの時もそうだったと思うけどこういう悲恋の役多いんじゃないかなと思った。
・みゆきがずぶ濡れの藤本に藤本君じゃ成長できないと突き放したセリフで、あぁそういえば、そういう事を女子に期待してた自分や知人がいたなぁと懐かしくなった。今だと別に成長できてもできなくてもいいじゃんって思うけど、編集をしてる人はそうなかなと思った。
・藤本が思いのほか後ろ向きのようで前向きなのが良かった。
タイトルなし(ネタバレ)
森山未來が自分と重なる。
ツイッターでめっちゃ喋る感じとか、つい保身に走っちゃったり、恥をかいて死にたいと思うところとか。周りの大人に自分を語られちゃって苛立つところとか。
書くのも恥ずかしいが、自分も誰かを愛したいのかもしれんなあ、とか思った。長澤まさみ現れないかしら。
あ、色んなミュージシャンが出てくるのは見どころ。サブカルや音楽好きにはより見てて楽しいかもですね。あと顔が似てるだけに、ダンスシーンは星野源に見えることも。
最後のシーンよく分からんかったな…。長澤まさみは独り身になるエンドかと思った。結局好きだったってことか。
てか、冒頭のシーンからすると、あのエンディングの後別れてるってことよね?原作とどう違うんだろうか…
現代の男女関係について・・・
青春コメディと軽く考えて観たのですが、先が読めないややこしい展開で正直疲れましたが生々しいというか赤裸々な主人公の本音、いや主人公のみならず飛び交う本音の凄まじさに圧倒される映画でした。ネット全盛の現代は良くも悪くも本性が晒けでる情緒無き本音の時代ということでしょうか。半世紀も前「太陽の季節」が芥川賞に選ばれた折、推薦者の井上靖は「戦後の若い男女の生態を描いた風俗小説ではあるが、こんな青年が現代沢山いるに違いない、そんな青年を理窟なしに無造作に投げ出してみせた作品は他にないであろう」と述べている。内容は全く異なる物語なのだが、本作を観て同様の感慨をもった。それはそれとして「ダンスウィズミー」より8年も前に主人公が突然ミュージカルを始めるシーンを盛り込んだ映画があったのですね。テレビ畑の監督さんらしく時代のキャプチャーは巧みですね。
これと「ハンサムスーツ」は二大モテない男子の必須ムービー
もう9年前の映画になるんだ・・・
ようやく観る気になり観賞。当たり前だが、iphoneのOSヴァージョンが古っ!あれ、ピエール瀧が本人役で出演!さらに新井浩文もいたり・・・・時代をあちこちで感じてしまうのはしょうがないが、それを除けば総じて今観ても「面白い」内容になっている。
森山未來のヲタク青年がいい!「電車男」もそうだが、恋愛に慣れていない(慣れてる人の方がおかしいかもしれないが・・)サブカル好きで現実世界から逃避してる男性が女性を前にあたふたする場面はそれだけでコメディになってしまう。ヒロインの一人、麻生久美子はちょっと可哀想・・・
そんないろんな思いの中、カラオケを模した演出や突然町中の人達が踊りだすとか笑いを散々前半に持ってきて、クライマックスは恋愛映画としてキチッと締められている。(まぁそれが当たり前だが。)
緩い評価かもしれないが、十分に楽しめた作品。
俺は面白くなかった
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