未来を生きる君たちへ
劇場公開日 2011年8月13日
解説
デンマークで暮らす少年エリアスは学校でいじめられる日々が続き、医師としてアフリカの難民キャンプに赴任している父アントンの存在だけが心の頼りだった。そんなある日、転校生クリスチャンがエリアスをいじめから守ったことで、2人は親交を深めていく。一方、アフリカにいるアントンは自身の離婚問題や、ひん死の患者たちの存在に苦悩していたが、そんな彼の前に子どもや妊婦までも手にかける悪党が現れ……。「アフター・ウェディング」のスサンネ・ビア監督が、暴力や憎しみに満ちた世界の中でも希望を見出していく人々の姿を描いたドラマ。第83回米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した。
2010年製作/118分/PG12/デンマーク・スウェーデン合作
原題:In a Better World
配給:ロングライド
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また借りてしまったが、面白くなくて最後まで観れなかった。
2020年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
個人評価:3.5
建前の道徳論。どれが正しい行いなのか大人達にもわからない。それは小さな子供の世界にも当てはまる価値観。スサンネ・ビアらしい一人一人の人間の価値観や考え方を掘り下げた作風で良い映画だ。
ただ、アフリカ難民キャンプでの人間が人間を助け、また殺す事の意味の対比の掘り下げが未完のままだと感じる。医師である父アントンの気持ちの答えを描写しないのであれば、あそこまでアフリカでの凄惨な描写は不必要だと感じる。
2019年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
報復の連鎖をどう断ち切るのか?
深いテーマを背景としながら、スリリングに展開するストーリーに引き込まれました。
破綻した治安やレイシズムといった国際社会の問題と、いじめ、親子の断絶、夫婦の別居といった家族の問題とのオーバーラップ。
それを一つの物語に収束させる作り手の力量。
やられた、って感じです。
現実的な問題であり、かつ哲学的な問題でもある、その問いに
監督なりの一つの思い(いや解答でしょうか)
が示されていたように感じました。
でも、それがこの映画の限界になってしまっているようにも思うのです。
つまり、その思いというか解答というか、それが不正解だとかいうことではなく、
「問いと答え」というとらえ方をされるその形式が
物語の広がりを限定しているような。
道徳的な規範の提示にあやうくなりかけている
その境界線にある映画であるような、そんな気がするのです。
私たちが生きるこの世界に答えはない。
だから私たちは映画を見続けているように思うのです。
でも、いい映画ですよ。
そんなこんなで、評価は4。
2019年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
この映画で、教育の大切さ、特に家庭教育の大切さをしみじみ感じた。スーダンの難民キャンプで医師として人を助けている父親の息子の一人は学校でいじめられている。父親はデンマークとスーダンを行ったり来たりしているが、自宅に戻った時は、息子たちと遊んだり、会話したりして時を過ごしている。父親は人として、倫理観を持っているので、(より良い社会を作るため)むすこに説教するのではなく、実際に行動して息子に理解させる。
だから、息子は車を爆発させた時も、人を助けに走ることができる。
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