ALWAYS 三丁目の夕日’64のレビュー・感想・評価
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受け継がれていくもの
この映画の影の主役は東京タワーと、
昭和の人情あふれる下町を彩る夕日だ。
今回は、カラー放送が始まり意気揚々とそびえ立つ
東京タワーの雄姿をじっくりと見ることができる。
1作目はデジタル化された昭和の世界に少々違和感を覚えたが、
3作目ともなると、お馴染みの銭湯に浸かりに行く気分だ。
「あったかい映画だね!
茶川さんのお父さんの気持ちと、
鈴木オートのお母さんの優しさに
感動した!」と娘が言う。
渋々付き合ってくれた夫も
「盛り沢山の映画だった。
次は万博だな!人類が月面着陸した頃だし」
と、早くも次回作に期待している様子。
いつかは別れの時が来る事を知り、人は人に優しくなれる。
もう寅さんの新しい旅を見る事は出来ないけれど、
甥っ子吉岡秀隆が、ダメなヤツだけどほっておけない
愛すべき茶川を体現している。
茶川の背中を見て育っているであろう須賀健太は、
カメレオン俳優の片鱗をも覗かせているようだ。
見終わって、もうこれで打ち止めかな?とも思ったが
子供達の成長を三丁目の住人と観客が共に喜べる映画として、
昭和を振り返るきっかけとして、
もう少し続けて欲しいとも思う。
またもや懐かしいです
あの名作『ALWAYS 三丁目の夕日』、2作目『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、そしてこの3作目『ALWAYS 三丁目の夕日'64』が公開されたのです。それも3Dでです。
2Dで観るのか?どうせなら3Dで観るのか?
悩んだ結果、劇場で観るなら3Dでと思ってみたのですが・・・・・
やっぱり懐かしいです。
観ていて懐かしい気分になれます。
人間味あふれる人々。
何もない生活でも楽しく元気に暮らしています。
本当に素晴らしいの一言です。
前作から5年後、東京オリンピックや新幹線と劇的に変化した年。
それぞれの人が成長し、子供が大人になっていたのです。
前回の失敗を反省して?か、メインとなるキャラクターを絞ったことが好印象です。
その結果、ほろりとくる渋い作品に仕上がっています。
ただ、3D以外は新鮮味がなかったような・・・・・
そうそう忘れていましたが3Dでの鑑賞について書きます。
イマイチです(>_<)
全編3Dで撮影されているので、すべてが3Dで見て取れるのですが、目を引くのはCGで製作されたところばかりです。やはりヒューマンドラマには3Dは必要ないようです。
これから観に行く人はストーリー重視で2Dでの鑑賞をお勧めします。
今回もご年配の人が数多く鑑賞されていました。
若い人にもぜひ鑑賞してみてください。
まだまだ続き観たいような・・・・・
そろそろ終わったほうが良いような・・・・・
大切なものを心に取り戻す作品。
「東京オリンピックだ!!うぉ~っ!!」って堤真一が演じる
鈴木オートが言う予告、今まで何十回観ただろうと思ったので、
さすがに本編で言った時には「ここかーっ!」なんて膝を打った。
長い長いシリーズの(原作はまだ継続中なんだもんね)第三作目、
さすがにこれで終わりにするのか(分からないけど)良い〆だった。
あの頃の東京を舞台に、ベタで正直で人情に溢れた下町物語。
東京オリンピックを前に激動の時代を迎えようとしていた1964年、
例によって三丁目の人々は皆元気に暮らしている。鈴木オートと、
茶川商店は、相変らず下らないケンカでお互いのしのぎを削り、
子供たちも成長し、恋をするもの、将来を夢見るものが出てきた。
いずれ親元から巣立つ子供たちへのメッセージがこの三作目だ。
…まぁ分かっちゃいるけど、泣けてしまった。
こんなベタなシーンを持ってきて…と思いつつ感情移入する自分。
今の世代はこういうクサいドラマ(ゴメンね)が鬱陶しいのだろうが、
当時はこんなドラマばっかりかかってたからな、ホームドラマ全盛。
親子の情とか絆とか、ご近所同士の繋がりとかねぇ。
そういうのを観るのが気恥ずかしいとか、下らないなんて思ってた
自分が今では、こういうドラマを無くしちゃダメですよね!なんて
書いていること自体、あぁ歳をとったんだな~と、感慨もひとしお^^;
今回は鈴木オートの六子と、茶川商店の淳之介の話がメインになる。
物語は在り来たりの展開を見せて、おそらくは…というラストへの
運び方も鮮やかというわけではないが、この物語に登場する人々の
全くスマートでない生き方^^;が話の進み方に投影され、共感を呼ぶ。
悩み苦しみ、傷つき躓いて、そこで支えられて立ち上がり前を向く。
人と人との繋がりが深い反面、その想いが強すぎて道を見誤ったり、
余計なお節介がつまらぬ誤解を呼び、想いと裏腹に反目し合ったり。
人と人がぶつかり合えばそれなりに、起こるであろう問題が起こり、
それでも幸せにしてやろうと周囲が助け合うところなどは微笑ましい。
上へ上へと伸びて完成した東京タワーのように経済も成長し、人間も
変わりゆく高度成長期にあって、確かにそれは素晴らしいことであり
有名になることもお金持ちになることも、これからは可能な時代だぞと
謳いながら、(さも今の日本を見透かしたように)だけど大切なものは
置いてきちゃダメだったんですよ、と囁いている感じの作品である…。
しかし、子供たちがホント成長してた!(早)
須賀くんの巧さは秀逸として、小清水くんの演技ももっと観たかった。
話題の染谷くんも出ていて^^;これもまた笑える。そしてモテキ^^;
3Dである必要が全く感じられないこの内容にも、失笑は必至かな。
(鈴木オートの堤真一に、殺すぞ!って脅して貰いましょうかね(怖))
氷屋が自動販売機の見張りとは
高倉健におんぶされたガキが母親役。第一作では薬師丸の母親役で彼女もそんな年かと思ったが、それももう違和感なし。鈴木オート社長のオーバーアクション、今回は「大日本人」級。お笑い担当の鈴木オートではあるが六子の嫁入りでホロリ。泣き担当の茶川家では竜之介一世一代の大芝居。それを聡明な淳之介が受ける。出会いと別れ。誕生と出発(たびだち)。分かっちゃいるけどつい涙。シリーズものは3作でエンドが多いようだ。監督も3Dまでやったのだから満足でしょ。CGの夕陽も美しくなかったし、そろそろ潮時かな。
明治の人だから
とうとう昭和30年代最後の年、東京タワー完成まできました。
期待通りで安定の面白さ、心があったかくなりました。
ブンガクの実家で、叔母さんがブンガクの父を評して「明治の人」と言ったのだけれど、数々の懐かしワードの中で思いがけず一番心に残りました。
前へ前への時代だったけれど、二回の世界大戦を生き抜いてきた世代が、まだまだ睨みを利かせていた時代でもあったということです。昔気質な親の世代から受けた心を、どんな風に子の世代へ繋いでいくのか。上手く見せてくれたと思います。
おなじみの登場人物の中でも鈴木オートな堤真一とロクちゃんな 堀北真希が特に好き。また会えてホントに良かったです。
3Dは、東京タワーがとっても立体的でしたのでとりあえず満足、街の俯瞰も美しかったです。そんなに目が疲れる感じはなかったです。
映画職人達の創作意欲へのチャレンジに観客は何処までついて行けるのだろうか?
3Dにして、観る意味があるのかなぁぁぁ!!!???
Allways3丁目シリーズは私の好きなシリーズ映画なだけに、今回はあえて点を辛く付けたい。勿論今迄通りに、好きな作品ではあり、決して嫌いと言う事ではない。
前作ファン故に、それだけに自分も知らず知らずの内に勝手に自己の中で期待が膨らみ過ぎて、白紙の状態でこの作品を自分自身観れないでいるのかも知れないが、今回は感動の気持ちが込み上げてくる事はなかったんだよね。その理由は?と言うと以下のようになる。
この映画の主役は一体誰だっけ?主人公は誰だ???みたいな感じが今回特にある。
茶川なのか、鈴木オートファミリーなのか?ロクちゃんなのか?誰が誰だか徐々に解らなくなってきて、その結果として誰にも感情移入が出来難い状態になったのは、自分だけ?
1作目は、茶川を軸に、その彼の恋愛とご近所のおせっかいな人情話しのはずだし、続編では、売れない作家、茶川が賞を受賞出来るかも?との大騒動と茶川のヒロミとの結婚。
鈴木オート一家は、1作目、2作目も茶川の良きご近所さんで、常に茶川に絡んでくるのだが、その茶川の生活の中で大きな存在であるのが、ヒロミとの結婚と血縁関係こそ無いが、茶川と淳之介との親子の物語である。
そして同様に、鈴木一家も今回は、血縁でない六ちゃんの嫁入りに絡んでの親子関係も、茶川と淳之介との関係のパターンの繰り返しを描くのに似ている。主要メンバーが大勢で、それぞれのキャラが個性的で、笑えるのは本当に楽しいのだが、それぞれのキャラを立たせるためには、どれも丁寧に人物像を練り上げる必要が有り、尺がその分長くなるし、時間配分が同じ感じで過ぎて行く。六ちゃんの結婚となれば、相手を巧く描かなくてはならないし、中途半端に出来ないので、言うなれば、メイン料理が4品も有るフルコースでは、お腹が途中で一杯になり過ぎて、次に出て来る料理がいかにも綺麗で、美味しい料理ではあっても、、満腹になってしまった後では、決して豪華で見栄えの良い料理も、美味しさを堪能しきれずにいる事と同様に、この作品は、コースを残さず無理矢理詰め込んで完食させられた様な感じで、観終わった時の爽やかな感動が味わえなかった。とても残念でならない。
前菜も、スープもサラダテンコ盛りと言うのではなく、肉料理か、魚料理か二者択一してじっくりと料理を堪能するコース料理がお薦めな様に、この映画ももっとあっさりとした、詰め込み過ぎずない、シンプルな人情劇して、味わいたかった!!!
続編はもう無いよね???64と言うのを西暦ではなく、昭和64年?って勘違いをしたと言っていた友人がいたけれど、この先は、どうするつもりだろう?
『男はつらいよ』や、『釣りバカ日誌』の様に本格的なシリーズにしていく事も可能なのかも知れないが、これからはどうなっていくのだろうか?
私は、1作目と2作目の良さを大切にして欲しいので、これ以上続編の制作発表は、止めて欲しいと考えるのだが、あなたは、この映画をどう観るのだろうか?この映画で、あなたなりの昭和の旅を楽しんでもらえたらきっと作者は、それだけで幸せになれるだろうな!
映画としては4点、3Dとしては1点
もはや国民的映画となった人気シリーズの第3作目。
1・2作目と同様のベタベタな展開は相変わらずだが、それは「寅さん」や「水戸黄門」も同じ。
“また会える”というのが魅力なのである。
今回は東京オリンピックを背景に、旅立ちと別れがメインテーマ。
茶川と淳之介の擬似親子は、茶川とその実父の関係を彷彿とさせ、一番の見所。
もう一つ、六ちゃんの恋と結婚のエピソードは初々しくて良かった。(それにしても、堀北真希、綺麗になったなぁ…)
悪人は登場せず、終始ファンタジー映画のよう。
しかし、こんな人たちがまだ何処かにいたら…と願ってしまう自分がいた。
東日本大震災で暗い影を背負った人々にとって、3丁目の住人の温かな姿は、前作前々作以上に癒やしの時を与えてくれるだろう。
最後に一つ。
話題の3Dで見たのだが、3Dが凄かったのは、オープニングの東京タワーのみ。
後は3Dでやる意味も意義も必要性も全く無し。
日本映画の3Dのレベルの技術の低さにはガッカリした。
警告:目が潤んで3Dに見えなくなることあり!!
2作目はまさかのゴジラ出現だったが、今回は原点に戻って?模型飛行機によるオープニング。大通りに出ると、5年前に比べて車の交通量が遥かに多くなった。スタンドで100円分しか給油しないCMのパブリカが登場し、自家用車時代の幕開けを告げた時代だ。
予告篇で上空から見た東京タワーの3D画面があり、もっとゆっくり見たいものだと思っていたら、山崎監督はしっかり止めて見せてくれる。目の前に迫る塔の先端に、思わず手を伸ばしたくなる。
団子っ鼻の0系が斬新でカッコよく見えた新幹線の開業、10月10日の東京オリンピック開会式で青空に5つの輪を描いてみせたF86セイバーのブルーインパルス。鈴木オートの居間には家具調ステレオがあり、今度はカラーテレビが届く。「人工頭脳カラーテレビ」という呼称が懐かしい。
高度成長時代の、人々の生活の移り変わりを描きつつ、将来の進路に悩む淳之介や、ロクちゃんの恋の行方に焦点が当てられる。
ストーリー自体は単純だが、もはやストーリーを楽しむというよりは、きっとどこかにある夕日町三丁目に住む人々の暮らしを垣間見て楽しむ国民的シリーズに育った。「寅さん」のように息の長いシリーズになってもらいたい。
そして、邦画の映像技術の成長を促す担い手としても、大事なシリーズになった。
親の心、子知らず
個人的には2昨目はいただけなかったが、ベタベタの展開も今回は好感が持てる。
テーマは、親子の別れ。
現在の日本に対する警鐘みたいな変なイデオロギーを盛り込まず、照れずに青臭かった時代を正面より描いているのがよい。
美しい物は美しいんだよね😃
みんな上を見て頑張っていた昭和60年代......やっぱ、いい時代ですね!
感動!感動!.....涙が止まりません....。
この映画に出演する役者さん達は、素晴らしい.....。
脇で写っているだけの時も表情豊かに名演技をしてますね.....。
そして、名セリフの連発にホロホロ涙が溢れます.....。
堤さん感慨深く....「このへん全部焼け野原だったんだぞ……食うものも何もなくて……それがどうだ、ビルヂングがどんどん出来て、世界一の東京タワーが出来て、とうとうオリンピックだぞ!」 ....貰い涙が溢れました....。
薬師丸さん....「好きな人と一緒にるって、それだけで、こんなに幸せななのかしら....」.....ジーンときました....。
小雪さん.....「私、幸せだよ」....言われたいです.....。
森山さん....「頼ってくる人たちを見捨てることができないんですよ....」
三浦さん....「安心する顔を見るだけで嬉しい 本当の幸とは、なんでしょうなぁ....」
堀北さん.....「社長さんと奥さんは、私の東京の両親だぁ・・・」
高畑さん.....「演技だったんだよ・・・・」
大森さん....「作家があの目をしたときは、本気ですよ....」
須賀君.....「僕、分ってますから....おじちゃんの気持ち、全部分かってますから.....。」
吉岡さん.....「こっちの方が、ありがとうだよ.....」....これも外せません...。
親子とは.....それぞれ愛情表現が異なります....そんなことを気付かせて貰う温かい映画でした....。
前2作には及ばない
面白かったけど、ちょっとダラダラ感があったかなぁ。前2作が面白かっただけに、ちょっと残念でした。
一番の盛り上がりは六ちゃんパートで、そこは凄く良かったんですが、それ以降は失速気味。しかも六ちゃんパートが終わった後も結構長かったし。正直、淳之介パートはもうちょっと短くしても良かった。それと淳之介パートの最後はちょっと狙い過ぎですね。文学の親父の真似事をしたり、1のラストと重ねてみたりと、小技を使って来ますが、はっきり言って小賢しいという印象しか持てなかった。
悪くは無いけど、やっぱり前2作の方が面白かったかな。
青森の両親さどごいっぢまったんだ?
青森の両親さどごいっぢまったんだ?
が、エンドロールが始まった時の感想でした。
六ちゃん、とってもめんこくなっちまって
結婚しちまったんだなや
おめでとさん
子供達は前作と比べてものすごく成長していてびっくり
最初は別の役者かと思いました。
前作が昭和34年で今作は昭和39年
前作の公開が2009年なのでちょうど5年
成長するわけだ。
しかし、昭和33年に東京に出てきてもう6年にもなるのに
六ちゃんの訛りがまったく直っていないのは不自然不自然(笑)
ストーリーは前作からの完全な続話
今回は六ちゃんの恋愛話と茶川さんとこの親子話です。
お話は非常に泣かせる話ではあるのですが・・・・・
なにしろ、みんな馴染みの登場人物なだけにどんな人なのかを知っているわけで、それゆえ、話の展開、落ちが読めてしまうのがちょっぴり残念でした。
昭和のノスタルジーも、すっかり慣れてしまったので4の評価です。
ところで夕日町3丁目だって知ってました?
夕日ヶ丘3丁目だと思っちゃってました。
***の大統領とかいうドラマがあったせいだ。
人情味溢れる昭和の時代のノスタルジア
初めて3Dで見てみました。さすが3Dと思えるのは数箇所しかありませんでした。3Dでなくとも楽しめる映画でした。高度成長期の日本、東京オリンピックに沸き立つ日本。でも人々の絆が強かった時代で喜びも悲しみも皆で分け合い。小説家は先日の芥川賞受賞発表とオーバーラップして好きだから出来る職業だとつくづく思いました。六ちゃんの結婚もわが娘のごとく鈴木オートの人達が喜び。本当に三丁目の夕日が綺麗で将来に希望がもてる時代だったと思いました。今、昭和が見直されています。由紀さおりの歌が世界で喝采をあびています。若い人はどう思っているのでしょうか?映画館に行かないライブに行かないDVDで結構、内向きの若者が増えている気がします。時間にゆとりがないのかお金がないのか考えさせられます。
三作目にして、最高傑作。泣けます。
前作『ALWAYS 続・三丁目の夕日』から5年後という設定。実際にも、4年強経過しています。
一作目『ALWAYS 三丁目の夕日』、二作目の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』のキャストを振り返ってみてみたんですが、子役も含めてすべてのキャストがずっと同じ俳優が演じていたことを再確認。そういう意味で、須賀健太もその子供時代からの古行淳之介を演じていた訳ですが、画面を通して、淳之介の成長と共に須賀健太の成長も見ることができるわけですよねぇ。
成長といえば、六子を演じる堀北真希。一作目の『ALWAYS 三丁目の夕日』の時は、「新人女優の一人だなぁ。」くらいの認識でしたが、今や人気女優の一人ですからねぇ。同時に、六子も堀北真希も17or18歳の頃からの成長を画面を通して見ることが出来ました。この作品で六子も結婚するわけですが、結婚の挨拶を鈴木夫妻に行うシーンは、ジーンと来てしまいました。堤真一も同じように感じたような事をインタビューで語っていました。
この『ALWAYSシリーズ』は、いつも物語後半に茶川の身辺をめぐって一騒動ある訳ですが、この作品でも同様です。って言うか、その茶川騒動は、いつもウルッと来そうになるんですが、この作品の茶川騒動は最大のウルッと来るポイントでしたねぇ。六子の結婚の頃と同時期に攻めて来られて、マヂやばかったです。
この作品は、3Dでも公開されているのですが、敢えて2Dで鑑賞しました。だってねぇ、アクション作品とかならば3Dを積極的に選択しますが、普通の人々の日常を描いた作品なので3Dを選ぶような内容でもないかなぁと。で、その選択ですが、結論としては間違ってはいなかったと思います。ですが、3D公開を前提にした作品ですので、明らかに立体視を意識した映作りになっていて、2Dでみると若干不自然に感じるシーンがあったことも付け加えておきます。
同時に、1964年当時の街の光景はもちろん、新幹線も画面には登場します。1964年の新幹線は0系な訳で、いまはもはや実車は営業していません。アップのシーンは、静態展示されている車両で撮影しようと思えば可能ですが、走行シーンはそういう訳には行きません。当然CGで作られているわけですが、昔よりは上手くできていますが、やっぱりCGだなぁと思いました。これは、東京タワーの映像も同じです。
シリーズ物の三作目となると、マンネリ化も進み、かなりつまらない作品になることが多いですが、この作品はそんなことはありませんでした。六子の結婚と、淳之介の独り立ちと言うこともあり、結構ウルッと来てしまいました。年取ったのかなぁ・・・。
泣きっぱなし
2回目を見ました。
ストーリーわかってても、やっぱり号泣でした。
この古きよき昭和の世界観が、とても好きです。
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2作目まで見てこのシリーズを好きになり、公開初日に劇場で見ました。
愛に溢れた街でのできごとひとつひとつに、泣きっぱなしでした。
私は普段洋画派なので、こんなに好きになった邦画は初めてです。
確かに、ドラマの延長である(別に映画である必要ない)という邦画の特徴はあるし、前作同様大袈裟な演出が出てきてちょっと冷めてしまうシーンはありますが、単純に見ていて感動し、幸せになれる映画です。
子役の子達が少し成長して、小さかった頃のかわいさは少々なくなったけれど、成長した彼らもそれはそれでいい味出しています。小雪は相変わらず美しく、そしてよい妻になっていました。それ以外の役者さんたちも、ひとりひとり素敵な演技をしています。
この後もこの街で人々が幸せに暮らしていてくれることを願わずにはいられません。ぜひ、大好きな方と見に行っていただきたい作品です。
不変
相変わらずの夕日町で、
今回は、茶川さんの職業と、六ちゃんの恋を軸に
ストーリーが展開してゆきます。
正直言って、昭和というノスタルジーは、
ちょっと美化しすぎでは??と、思いました。
それよりむしろ、親から子へと手が離れてゆくさまや、
他人と他人が出逢って、家族になってゆくこと。
その根底に流れるものが、今とまったく違わないこと。
そのことに じん ときました。☆=
なかでも、小雪さん(もう、本当に可愛らしい・・!!)
の、「しあわせだよ。。」のセリフには、泣けました。
大事な人を幸せにすること、それがいちばん尊い。。
みなさま そう感じるのか、映画館を出る人達の表情が、
優しくなっていました。 ^-^
リアルではないながらも、心に灯りのともる作品です♪♪
素直に感動を満喫した!
ハマり役の出演者のおかげで,
ベタな流れでも気持ち良く夕日町三丁目の群像劇を堪能。
長い!
とツッコミながらも,
いつの間にか感動していた。
六ちゃんおめでとう!
淳之介にエール!
映画ならではの美談満載でハートフルな余韻に浸かる。
それだけで満足。
これにて打ち止めにしてほしい。
続編は無粋になるから止めてね。
過去最高傑作!巧みな脚本で期待どおりに泣かされましたぁ!
シリーズ最高傑作と前評判の高い本作。まあ前回並みなのではと思ったら、今回はストーリーも錬られていて、前2作よりも、たっぷり泣かされました。
今回のいいところは、伏線の張り方が巧みで感動を呼ぶ原動力となっています。オリンピック開催のちょうど64日まえから始まる今回。3作目にして凄く熟成された味わいがありました。
今回の話のメインは二つ。六子と淳之介の巣立ちが描かれていきます。
鈴木社長ならずとも御上りさんだった六子にも恋人ができ、嫁入りしてしまうなんて、月日が経つのは早いものです。
同じく淳之介の変化も大きかったです。登場時はハナタレ小僧だったのが、なんと秀才タイプの高校生に成長していました。頭の良さそうな風貌には、親代わりの茶川も末は東大にと期待するのも無理はないでしょう。そんな期待が裏目に出て、淳之介を追い出す展開はまさかと思わされました。
これまで何度も別離の危機を乗り越えて固い絆で結ばれてきたふたりの関係に終わりの日が来るなんてとても意外な展開というほかありません。
このように書くと単純ですが、今回は手の込んだ「訳あり」を用意して、ふたりの巣立ちを阻みます。
六子を見染めた青年医師・菊池は、首尾良くデートまで持ち込んだものの、「ご町内のCIA」たる大田キンがしっかりマーク。勤務先で女癖が悪いらしいという噂を聞きつけたキンは、六子を呼びつけてきっぱり別れろと迫ります。
そんな事を露とも知らない菊池は、六子を1泊二日のバカンス旅行に誘い、それが鈴木社長の耳に入ったものだからさあ大変。堂々と挨拶する菊地を前に、シリーズ最高値の激高ぶりを見せます。このシーンは、鈴木社長の大爆笑の大熱演!見どころです。
菊地を知る小児科医・宅間史郎の弁護によって、疑惑は解消されるものの、菊地が背負っている秘密とは、この時代ならではの社会的な矛盾に立ち向かっていて、本当の幸せとは経済的な発展ばかりでないことをしんみり考えさせられました。
鈴木社長夫妻を東京での両親と慕う六子が花嫁となって別れの挨拶をするシーンが、とても感動的でした。鈴木社長の息子が、親子じゃない・・・!?と強烈に突っ込んでも、やはり共に同じ屋根の中で暮らした家族の絆は浅からぬものだったのですね。
一方、淳之介にも秘密がありました。茶川に内緒で投稿した小説が「冒険少年ブック」に連載されて、いつの間にか茶川の作家としての立場を脅かす人気作家となっていたのです。茶川はそれを知らず、二階を増築して勉強部屋を提供するほど、入れ込んでいたのです。そして東大目指して勉学に励んでいるものと信じ込んでいました。また二言目には、こんな売れない作家にはなるなよと淳之介にいうのです。
ある日淳之介が原稿を書いているところがバレて、執筆禁止が言い渡されます。淳之介は、育ててもらった恩義と感謝を決して忘れない律儀な青年に育っていました。だから黙って、アイデアノートと書きためた原稿を燃やしてしまうのです。淳之介の気持ちを思うと、グッときましたね。
ただ二人の巣立ちと対比して、目立つのは大人になりきれない茶川の苦悩ぶりです。必死で父親らしく振る舞おうとすればするほど、空回りしてしまうのは、茶川自身のトラウマによるものでした。実は茶川もまた厳格な父親から、東大進学を押しつけられて、小説家になるという夢を立てきれず、勘当された身の上だったのです。ところが自身が父親的な存在となると同じような押しつけを淳之介にしてしまっていたのですね。実は親子関係のトラウマって、これだけは嫌だと思っていたことを親から受け継ぎやすいものなのです。
しつこく執筆の再開を求めて、淳之介の面会に来る編集者の富岡にキレた茶川は、淳之介に本当の気持ちを迫ります。このときの淳之介の台詞がいいのです。この出来映えいかんで全体が総崩れしかねない重要シーンに演じた須賀健太は寡黙になったそうです。でもなんでそんなに茶川が好きで好きでたまらない小説家になることを、自ら売れないからダメだ否定するのか!僕から書くことを奪わないで!という淳之介の魂の叫びは、しっかりこころに焼き付くことができました。
きっと、淳之介から子離れして、ライバルの作家として認めたとき、初めて茶川も父親からのトラウマの呪縛から離れて、自己確立し作家として再起を目指せるようになるのでしょう。そして何よりも、茶川の父の本当の気持ちを知るとき、茶川の淳之介への本心も分かってしまい、ちょっと芝居かがった茶川の怒り方に、涙を誘われてしまうのです。
余談ですが「北の国から」で須賀と同じ年頃に、喧嘩のシーンを撮ったとき同様の緊張を味わっていた吉岡秀隆は、須賀の成長をまるで茶川の気持ちになったように頼もしく思ったそうです。小雪の励ましもあり、まるで劇中さながらのファミリーという感じが、そのまま画面に出ている感じでした。
また富岡役の大森南朋は、敢えて感情を抑えた目立たない黒子役ぶりが印象的でした。
さらに、今回のサブメインのエピソードとして、ヒロミの出産があります。子供が生まれるところで二人の巣立ちのストーリーは大団円を迎えます。演じる小雪自身も妊娠した時期にあり、実感を持って母親になる期待感溢れる優しさに包まれていました。
小地蔵は、この作品に昭和の松竹喜劇のテイストを感じます。寅さんシリーズを盆暮れに見て青春期を過ごしたものとして、かなり今回は似てきたなぁというのが実感です。もちろん山崎監督は、昭和の名作の研究も余念がないでしょう。でも、不器用で気位の高い茶川はまるで寅さんが乗り移ったような間合いなんですね。そして鈴木社長との激しい言葉の応酬は、寅さんとタコ社長のやりとりにそっくりです。
ずっと身近で渥美二郎の芝居を見て育った寅さんファミリーの吉岡秀隆。今回は、寅さんの遺伝子が埋め込まれているのではないかと思えるくらい自虐ぶりを見せてくれて、それだけで、こころが熱くなりました。顔で笑って、こころで泣く。あの寅さんの名演技の系譜は、きっと吉岡秀隆から須賀健太へ引き継がれていくことでしょう。
本作の楽しみ方に、昭和へのこだわりが凄いことが挙げられます。精巧な東京タワーはもちろんのこと、小道具の細かい一つ一つが全国から取り寄せられたものだそうなのです。また当時流行った『シェー』やみゆき族なども登場。見るものを1964年の時代に確実にタイムスリップさせてくれます。
朝日新聞のアンケート調査に依れば「5年後のあなたの生活は」の問いに、「良くなっている」と答えたのは中国71%、韓国48%に対し、日本はわずか7%。日本人が際立って悲観的なんです。特に中高年のなかに「日本の先行きは暗い」と考えている人が多いそうです。長い不景気を経験して、いま日本人の中高年層は、なかなか夢と希望を抱けない現実が横たわっています。だからこそ本作で、悲観してはいけないことを思い出してほしいと思います。鈴木社長の台詞で、戦後の焼け野原から、オリンピック開催にまで復興できたことの喜びを爆発させる言葉が綴られていきます。
三丁目の住人に負けないくらい夢と希望を持ち続け、世界に冠たる日本をつくりあげ、後世への贈り物としようではありませんか!
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