「シェー!陣痛アタック!」ALWAYS 三丁目の夕日’64 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
シェー!陣痛アタック!
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東京オリンピック開催間近。鈴木モータースには新しい社員ケンジ(染谷将太)が働いていて、茶川家が初の白黒テレビを購入したというのに、こちらはカラーテレビ購入。さらに茶川家は雑貨店+居酒屋と作家先生を助けるためにヒロミも必死。ロクは医者の菊池(森山未來)に恋をしていた。コックの見習い武雄はどうなったんだ?
BGからOLに変化した時代。みゆき族のニュースが流れると、ケンジはデートしているロクを見つけてしまう。緑沼というライバルのせいで茶川は冒険小説の連載打ち切り?競争社会の厳しさを思い知らされる。そして「チチキトクスグカエレ」という電報が・・・
ここで終わりか?と思ってもまだまだ続くというほど冗長気味。144分も3Dメガネをかけるのは辛いだろうなぁ・・・と、劇場で観なくて正解だったかも。
鈴木家におけるロクの立ち位置。恋人ができて、それが怪しい医者であるとの噂にふりまわされたり、いきなりプロポーズといった大胆な展開。青森の本当の両親はいいのか?などという台詞もあったりするが、育ての親といった強い家族の絆も感じ取れた。
一方、茶川竜之介の父親(米倉斉加年)がかつて彼を勘当したという事実と、厳しい職なので突き放したという本意。それがライバルとなった義理の息子淳之介との対立という同じ構図が面白いところ。「家風ね」という言葉にも表れているけど、涙なしでは見れないところ。
高度経済成長期は「もはや戦後ではない」と言わしめた時代でしたが、明るい未来と同時に競争社会が激化した時代でもあった。昭和の風景を懐かしむと同時に泣かせる演出は上手いと思ったけど、全体的には前2作に比べると薄くなってたかなぁ・・・
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