ALWAYS 三丁目の夕日’64のレビュー・感想・評価
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意外にファミリー向きでない家族もの
ママシネマ(子連れOK上映会)で観てきました。他のレビューでも書きましたが、いわゆるママシネマは従来の親子上映会とは性質が異なり、主役はどちらかというと大人のようです。ここ最近の上映作品は「ミッション・インポッシブル」「もののけ島のナキ」「リアル・スティール」「ハッピー・フィート」「ステキな金縛り」「ロボジー」「マジックツリーハウス」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」…など。そんな中での本作。確かに、ママシネマに合いそう…と思っていましたが、なかなかどうして、意外な結果でした。(ちなみに、会場は比較的盛況。作品を反映してか、夫婦での参加や孫連れなど、お客の幅も広かったです。)
まず、上映時間。2時間越えは子どもにはかなり厳しいです。…というのは、まあ初めからわかっていたことでありまして。とはいえ、余韻や勿体をある程度整理すれば、2時間以内にすっきりと収まるように感じました。改善の余地あり、かと。
そして何より、子どもの平安な時間を妨げる伏兵は、あろうことか心優しい三丁目の住人たちでした。堤真一演じる頑固オヤジ・鈴木オート社長や吉岡道隆演じる売れない小説家・茶川など、彼らはすぐに怒ったり泣いたり叫んだりします。以前のママシネマ上映作品「僕らは世界を変えることができない」での戦闘シーンではまったく動じなかった息子が、堤真一の怒鳴り声や吉岡秀隆の絶叫のたびにビクッと覚醒してしまい、その都度いちからあやし直しです。ママシネマは通常より音を抑えており、聞き取りづらいセリフもありました。そんな音量でもインパクト十分の感情吐露…。通常上映ではさぞや、と思います。
さらに。孫連れならばクリアできそうですが、親世代は60年代をリアルタイムに知っているわけではありません。そのため、子どもの質問に答えきれない、興味関心を引くような言葉を掛けられない…という難点がありました。
だめ押しが、小雪演じる茶川の妻の出産にまつわるあれこれ。陣痛騒ぎといよいよの出産、新生児と父親の御対面…。ごく最近の「経験者」にあっては、「いくらフィクションとはいえ違うでしょ」「それで新生児はありえないでしょ」という突っ込みは避けられず。ぐずる子を抱いて気持ちに余裕がなくなっていることもあり、若干名冷ややかな失笑が起きていました。
…といったハードルを何とか乗り越え、最後まで付き合ってくれた息子に感謝しています。途中退場組もかなりいましたので。ちなみに、次のママシネマは、「ドラえもん」だそうです。…ふむ。そうきますか。
日本は、こんなにも豊かだった
「三丁目の夕日」シリーズ3作目で、初めて3Dで製作されたのが今作。
3Dで製作する意味があったのか否か、その辺の解釈は横に置いておくとして…
高度経済成長期の真っただ中にあった日本は、こんなにも豊かだったのか。
現代とどちらが便利か不便かという話ではない。
「この時代を生きてみたかった」と思わせることが出来たのであれば、今シリーズは成功といって良いのではないだろうか。
それにしても、ロクちゃんのその後を見てみたいという気もするのだが……。
日本は平和ボケでアドレナリンを出してエコノミック動物になった
なんでみんな怒ってばかりいるのかね。
感動するのに大声を出したり、泣いたりわめいたり、そんな奴いたかなぁ。
我が亡父はそう言う奴だった。だから、みんなから嫌われていた。
ちゃぶ台返しは一ヶ月に1回くらいあった。
日本は平和ボケでアドレナリンを出してエコノミックアニマルになった。まざまざと見てきた僕には良い時代とは思えない。
1964年のこの時期に娼◯は表向き存在していないし、その◯婦を無料診療すると言う解釈は、裏社会と癒着していなけりゃ出来ない。
売春防止法は1956年に施行されている。
果たしてそれの効果は発揮されているのだろうか?
それを鑑みれば、この医者の裏社会との癒着が考えられるわけである。
『東京大学へ行って、小説家になればいいじゃん』この頃はそんな小説家多かった。
ノーベ◯賞も早◯田大学じゃ無理なのかなぁ?
まぁ、漫画の読み物はこの時期をもって終了して、漫画原作で息をつなぐが、それを嫌う漫画家も多くいたので、誰からも受け入れられるシステムではなかった。その後、ライトノベルなるものが現れ、日本の作家のレベルは大きく減退したのである。
つまり、編集者の言う事を素直に聞く作家が世界的認められる作家ではないと言うことなのかもしれない。
想定外のストーリー展開
ろくちゃんの恋愛は、医者に遊ばれていたんだぁ、、と思っていたら、まさかの展開に。
茶川にライバルが現れたと思ったらこれもまさか。
淳之介が東大入ってくれたらいいなぁと思っていたらそらもまさか。3人仲良く暮らしていって欲しいなぁと思ったらそれもまさか。。個
それでハッピーエンドと考えて良いのか、この終わり方では判断できないという点で個人的には前2作よりももやもやが残った。淳之介が書いた3人の絵のとおりの生活が続けられなくなった淳之介の気持ちはどうなるのか。そこが悲しい。
こんな映画があってもいい。
34.4億円。第二作よりは売り上げが落ちたが、それでも第一作よりは売り上げている。
前作は1954年が舞台で、今回は10年後の1964年が舞台になる。
世の中はオリンピックで盛り上がっている。
世の中は浮かれているが、作家の茶川は人気が落ちてきて、緑沼という新人作家が人気を得ている。茶川は葛藤する。そして、彼の父親が危篤になる。勘当同然で家を飛び出してきた茶川は、いやいやながら父親に会いにいく。そして、意外な事実を知ることになる。
他に、「鈴木オート」で住み込みで働いている六子が恋に落ちる物語が展開する。
いつもながら、善人ばかりが登場して、ずぶずぶのメロドラマを展開する。陳腐なのだが、観ているうちにそれが心地よくなってくるのが不思議だ。世の中は悪い人ばかりなので、こういう世の中があってもいいなと思う。
世の中がオリンピックに沸いて、人々がみな上を目指している時代に、大切なのは金や出世だけだろうか、と問う。
こういうきれいごとばかりの映画があってもいいのかもしれない、という気分にさせてくれる作品。
日本橋の首都高の振りは未回収だが
前作から継続で見ました。役者も変わらず、時間も同じだけ経ち、東京オリンピックの年になった。カラーテレビが来て、漫画が普及を始めて、東京タワーはライトアップされ、新幹線が開通した。
今よりも日本が元気で活気に溢れているが、やはり人々は様々なジレンマを抱えてる。まるで当時の日本の高度経済成長を追体験的な感動を味わいました。
今作は前作にもまして親子愛と旅立ち、そして親から子に受け継いでいくものに焦点が当たった内容となっていたが、それが奇しくも三部作で一番心に来た。俺も歳だ。
Good Luck
前作から約5年後の三丁目。
役者は本人が続投。
今回は結婚の話と茶川の小説の話。
六子(堀北真希)と淳之介(須賀健太)がメインとなって活躍する。
当時の東京一面をぐるりと再現した冒頭が凄い。
0系新幹線などレトロなものが山ほど登場し見応えがある。
登場人物の言動に笑わせてもらった。
則文(堤 真一)のセリフ「殺す」には泣かされた。
幸せにしなかったら殺すと言う時の彼の迫力は凄まじい。
茶川(吉岡秀隆)が父親の本心を知った時は、まさによくある展開なのだが涙腺崩壊ポイントだった。
主題歌『グッド ラック』もベリーグッド。前作から引き続きBUMP OF CHICKENの楽曲。
ちなみに、シングルCDに付属のDVD「Good Luck」は、山崎監督と白組スタッフによるショートムービーとプロモーションビデオ。ショートムービーの個人的な評価は☆3くらい。
あいかわらず『ズルイ』
このシリーズは、ズルイ。
また、泣かされてしまった。
今回は前回にも増して コメディ色が強かったので、少し油断してました。
でもキッチリ、淳之介で泣かされました。
シリーズ通して【子役】で泣かすなんて、ズルイ。
コメディ貴重だが大いにアリ
マイゴジから始まった、山崎監督の過去作探究も本作で最後となります。
前2作に比べて、肩の力が抜けたというか、わざと狙ってのコメディに路線変更した感はありますが、逆にこれはこれで、泣かせるだけでは無い潔さを感じて好印象でした。
特に、茶川と父親との確執と和解を経た上での淳之介への対応には、涙が止まりませんでした。
非常に上質で上品な吉本新喜劇(非常に良い意味で)を見ている様な印象でした。
まあいい話なんだろうけど。
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基本、女医系。
1話目は茶川の話。ライバル小説家に押され連載打ち切りとなる。
が、そのライバルとは自分とこで面倒見てる例のガキと判明。
でも自分が苦労して来た事で、小説家よりも学歴を選ばせようとする。
ガキも素直に受験勉強しているが、未練があるのに気付く茶川。
そんな折に自分を勘当した父親が死亡。
そして勘当は自分のやる気を喚起するための演技だったと後で知る。
また父を見返すために自分がここまで頑張れた事にも気付いた。
茶川は出版社の人に協力を依頼し、父同様に演技をしてガキを追い出す。
しかし思い出の万年筆を忘れたため、数分の間再会する。
茶川はあえて厳しく接するが、ガキは茶川の気持ちを全てをわかっていた。
2話目は堀北の話。若い医者と恋をする。
この医者の評判は最悪だったため、周囲は別れさせようとする。
でもこの医者は最高の男で、無料診察を密かにしまくってた。
医学会がそれを認めていなかったため、悪い噂を立てられただけだった。
こうして誤解が解け、2人は結婚する。え?もう?(場)
でも受けた恩義を返すため、結婚しても暫くは堤の工場で働く事に。
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茶川のとこの養子のガキが大きくなったなと思ってたら、
役者が変わったのでなく、当時の子役が大きくなったんやな(場)
ってか、まだ高校生には見えんかったけどなあ。
それにしてもこのガキはおれの職場にいる定本さんに似てる(場)
あとおかしいなと思ったのが、別にガキを追い出す必要なくない?
今まで在宅のまま小説を書いてて売れてるのにから、
何でわざわざ環境を変える必要があるのだろう?
すでに売れてるという点でかつての茶川とは状況が違わないか?
そもそも、大学に受かってから再び筆を取る事にしてもええと思うし。
こう感じたのはおれだけじゃないと思うが、正直考えてしまったのは、
赤ちゃんが生まるわ、連載は終了になるわで茶川が金銭的に苦しくなり、
口減らしのために追い出されたのではという説(場)
あと堀北の親って結婚式に出てなかった気がするなあ。
もしそうやったとしたらそれはどうなのって感じ。
それはそうと堀北は田舎者の役が板についてて、ホンマに可愛いなあ。
古き良き時代の映画は好きやけど、
さすがにこの時代には生きてないし、あんまり同調は出来んかったな。
時代が変わろうとも
"ALWAYS 三丁目の夕日" シリーズ第3作。
Huluで3回目の鑑賞。
原作マンガは未読。
未来を信じ、夢を抱き、前を向いて生きていける時代だったのかなと、閉塞感溢れる現在と比べて羨ましくなりました。
2020オリンピックも、本当ならこんな風にお祭りみたいに楽しめるはずだったのかな、なんてことも思ったり…
しかしどれだけ時代が変わろうと、大切な人に抱く想いは変わらず温かいものでありたいと願わずにいられないです。
[余談]
前作と比べてめちゃくちゃ画質が良かった気がする。
※修正(2024/05/23)
山崎貴監督
もうリリースされている案件ですが、山崎貴監督の最新作のゴジラ、去年エキストラ参加させてもらいました。いやー、大作という感じのロケでした。
でも流石は大物監督、撮影は予定より1日早く終わりました。そして、最後は私達ボランティアにまで挨拶に来てくれて、やっぱり巨匠は違うなと感動しました。で、今日からは監督の出身地でもある隣町で山崎貴監督の展示会開始。見逃している作品の最後(アニメ作品除く)が今作で今頃観た次第です。
正直に思ったこととして、やっぱり第一作目の感動には及びませんでした。でも監督はこの時代の描き方がとても上手いです。ベタなんですけど、盛り上がって行く演出は流石ですね。
今度のゴジラ、戦後すぐの設定ですよね、どうなるのか楽しみです。
東京オリンピック(1964年)と夕日町の人々。
ALWAYS完結編。
怒涛の盛り上がりを見せます。
1964年(昭和39年)のオリンピック開催前後の東京。
首都高速道路、国立競技場、日本武道館などが続々と建設される。
テレビはカラー放送がはじまり、茶川の家には、やっと白黒テレビが納入される。
向かいの鈴木オートでは《東京オリンピック》を観るために、新し物好きの鈴木オート社長はカラーテレビを購入する。
「ひょっこりひょうたん島」のカラー放送が写る。
一平も淳之介も高校一年生。
茶川の妻のヒロミは身重の臨月です。
そして鈴木オートの整備士・六子(堀北真希)もお年頃。
この映画はブンガクと鈴木にからかわれる茶川竜之介が主役の物語り。
茶川と、同居して世話をされてる淳之介とが、文学を通して「大戦争」が勃発するのです。
どうしてそうなるのかは、ネタバレになるので、書けません。
もう一つの重要案件は六子のロマンス。
なんと火傷の治療をしてくれた外科医の菊池(森山未来)にお熱なんです。ところが菊池には女たらし・・とか、ヤクザと繋がりがある・・・なんて噂が囁かれ・・・。
(そして東京オリンピックはブルーインパルスのアクロバット飛行で幕を開けます)
エレキギターが流行、コカコーラの自動販売機が出来て、銀座には「竹の子族」
ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」を六子は口ずさみます。
BG(ビジネス・ガール)からOL(オフィスレディ)へ、
デザイナーにエンジニアと横文字の仕事が俄然、カッコよく見える。
そして鈴木オートもマイカーブームの到来で大忙し。
(鈴木オートってSUZUKI自動車がモデルなのかも)
(我が家にマイカーが来たのも1964年頃でした)
茶川の実父が危篤になり、その後亡くなります。
しかし父の部屋には茶川の連載した「冒険少年ミノル」の『冒険少年ブック』が
本棚にズラリ。
そして中には父親の寸評が手書きされていました。
勘当しても内心は応援していたひねくれ者の父親。
竜之介にそっくりです。
そして竜之介もまた淳之介を勘当する事になるんですね。
《家風・・・ですね》
ラストは思いっきり華やかです。
だって六ちゃんがお嫁さんになるんですもの。
新幹線で新婚旅行です。
六ちゃん、良かったね。本物の幸せを掴んだら離さないんだよ。
努力が報われる時代には夢がある。
懐かしさで胸一杯になりました。
2で終わるよりはマシ。
茶川らは1で未来を夢見て2で振り返り3で子に未来を託す。
3の大団円を喜べぬのは一平ら団塊世代が経済成長やバブルを甘受し食い潰すだろうからだ。
カッコいい車や職業だけを志向する一平のキャラにそれを予見させているのは作者の誠意、かな。
69年には寅が柴又に戻り団塊の世代(一平ら)が甘受し食い潰す経済成長やバブルを批判するのだな。
三丁目は寅の前日譚。
やがて満男が生まれ吉岡に成り三丁目1に戻りメビウスの輪完成。
64はソツなく蛇足を付けた印象。
2で終りよりはマシ、だけ。
シリーズ3作目。1と2の方が個人的には好きかな。 どの時代も親の気...
シリーズ3作目。1と2の方が個人的には好きかな。
どの時代も親の気持ちは変わらないんだなぁと。
シリーズを通して皆で向上しようと懸命になっている昭和の日本を描いている点も元気がもらえてよかった。
そんな日本を描いている中で人のつながりが大切だなぁと思える心温まる作品でした。
時代とともに、大きく成長を遂げた様が見もの!
三作目は、1964年の東京オリンピック。時代は、高度経済成長期!鈴木オートも茶川商店も見事に進化している!
ピエール瀧が演じる氷屋も、二作目はアイスキャンディー屋、三作目はコカコーラの自販機屋となっているのも変化を毎回楽しみにしていることの一つ。
子供の成長は早い!一平も淳之介の大きくなったなぁ!そして、六子も田舎くさい少女から美しい女性へと目を見張るような変化!六子の嫁入りは、感動なシーンなんだが、鈴木オートの社長さんと奥さんが、本当の両親さながらに六子の結婚式に列席しているのはウケるわ!
淳之介の旅立ちのシーンは、感動で泣きじゃくりました!血は繋がらなくとも、茶川さんが子供を思う気持ちは、本物の親子です!
まあ…
とにかくレビューサイトで絶賛されていたので3作全て視聴し終えました。
昭和を生きた人間でないためノスタルジックを味わう事はできませんが、この映画を通してこの時代を生きた人間を少しだけ垣間見ることが出来たのは良かったです。
個人的には遠藤憲一さんのブチ切れたときのコミカルな感じが受け付けませんでした。
纏め視聴、3作目
いい時代だったのかな?
頑張って、収入を増やして
テレビ、洗濯機、冷蔵庫を購入して
そしてマイカー所有に向かっていくんですね。
今の時代だと、物欲にまみれた
それは、滑稽と言われるかも知れませんが
望んで頑張れば手にすることが出来ただけ
この時代の方がいいのかな?
いまだと望んでも手に入らないモノが
多くなりましたからね。
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