劇場公開日 2012年3月2日

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戦火の馬のレビュー・感想・評価

全95件中、81~95件目を表示

4.0みんな、家に帰りたいだけだ

2012年3月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

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浮遊きびなご

3.5頑固夫婦と頑固息子の話?

2012年3月10日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

決して悪くないです。ただ原作が児童文学であることを差し引いても、フランス人とドイツ人も英語を話し、ラストの大団円だけ唐突に西部劇風だったり、どうして?感が否めませんでした。「憎しみは増えても愛は減らない。」頑固者夫婦に★3.5 http://coco.to/4034

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dekatter

3.5スピルバーグが挑戦した馬と人間とを巡るドラマ

2012年3月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

馬は美しい。

特に疾走する時の躍動感は、他の美しさを超越している。「静」ではなく「動」の美しさであり、それは、馬が他の家畜にはない美しさ、生き物が生き物たる所以を証明する美しさのひとつでもある。

それとは反対に、かつて馬は他の家畜同様、人間にとってその生活を成り立たせる商品でもあった。ある時は、動力源として人間のために働き、ある時は、彼らに大金をもたらすギャンブルの対象となった。つまり、人間の生活のために、犠牲にならざるを馬の一生がそこにある。

この二つの対極にあるものを、スピルバーグはそれぞれどう描くことができるか、そしてそこに、人間がどう描かれているか、がこの映画の肝。

まずは、馬のもつ「動」の美しさを、スピルバーグがちゃんと描ききれているか。残念ながら。それは否だ。CGを全く使っていないという主人公の馬ジョーイの表情や、ジョン・フォード、デビット・リーン、黒澤明らに影響されたと監督本人が語っている、イギリスやフランスの田園風景の絵作りには感心するけれど、それらは馬の「静」的な美しさを際立たせるものであり、そのことで、馬の持ついのちの力強さ、素晴らしさが客席まで伝わってくるかというと、それはちょっと疑問ではある。手は入れていない、とはいうが、あまりに擬人化されたジョーイの表情は、観客である人間たちに媚を売っているようにもみえる。同様に、背景の田園風景もジョーイの美しさを引き立たせるには、どこか落ち着きがない。かつての名匠がスクリーンの中に切り取った絵画的風景に対して、この映画の中にはどっしりと腰を落ち着けたものがないような気がする。

もっといわせてもらえれば、コーエン兄弟が「トゥルーグリット」(2010)で描いたアメリカ西部の風景は、冷たく荒れてはいたけれどピンと張り詰めて雰囲気を持った絵画的風景だったし、黒澤明に心酔していたかつての同輩、ジョン・ミリアスの「風とライオン」(1975)の駄馬ではあるかもしれないけれど、馬の持つ躍動感を十二分に表現した疾走場面、戦闘場面に比べたら、スピルバーグの監督経験の深さからいっても、この映画の中の表現には物足りなさを感じる。

それはおそらく、スピルバーグが作品全編に渡って今までの演出方法を封印し、全くケレン味のないオーソドックスなやり方に徹しているせいだろう。そのためか、牧歌的でもあり映画的リズムとしてはすこしばかり退屈でもある。そうせざるを得なかったのは、原作が児童文学であり、リアル過ぎると、物語そのものの否定にもなりかねない、といういわば「縛り」あったからだと思われる。物語の第一の舞台である第一次世界大戦の戦闘場面でも、迫力はあるけれど、「プライベート・ライアン」で描いた、血が飛び散るような悲惨極まるリアリスティック描写はない。そこがこの映画を、いわゆる「いいおはなし」で終わらせてしまっている。

一方で人間の生活と馬の一生の描き方はどうだったか。

まず映画の発端が馬のセリで始まり、馬のセリで結末を迎えるというのが、馬の「商品」としての一生を象徴している。その間に人間の生活が描かれているわけだ。富める地主と貧しい小作農、馬を愛する誇り高き上流階級出身の士官、戦争に徴兵された若きドイツ兄弟兵、戦場で家族を失ったフランス人の祖父と孫、兵器が機械化されていく中で殺戮マシーンとなる兵士、それぞれのあいだを「物」としてジョーイは渡りいくわけだ。

原作および原作を基にした舞台劇では、ジョーイの眼から見た一人称で物語が語られるそうだが、映画ではそういうことも出来ないから、人間が主役となって自身の生活を語っていくことになる。俳優は日本では無名だが、イギリスやヨーロッパの俳優がしっかりした演技を見せてくれるので、安心して観ていられるし、児童文学という「縛り」があるにせよ、主題である戦争の悲惨さ残酷さは、一定水準以上が描かれていると思う。ただし馬の一生という、人と人との間を渡り歩いて行く姿を追ったために、それぞれの人々の逸話の印象というか、深みがすこしばかり弱いし、それぞれの繋がりがバラバラな気もした。逸話に関していえば、ドイツ人なのに英語を喋り、フランス人なのに英語を喋る、ハリウッド映画のお約束だけれども、こういうところはしっかり否定して欲しかった。単に、馬の「静」の美しさを極めるだけではなく、このへんもしっかり現実感をもって描いていればそれぞれの逸話の印象もことなって、繋がりも増して、より心に深く感じることが出来たろう。

ラストの大団円も、古き良きハリウッド映画の影響だろう。前半の風景の描写がスピルバーグにしては珍しかったせいか、このラストはいつもの彼特有の、感動の押し付けが目立って、あざとく鼻についた。

決して悪い物語ではないのだが、スピルバーグはいくら歳を重ねても、その映画において、人間を描く詰めの甘さは隠せない。

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梅薫庵

4.0美しい映像と音楽に引き込まれる

2012年3月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

製作、撮影、編集、音楽はスピルバーグ作品でお馴染みの面々。
息が合ってるというよりも、今の映画界でこれ以上の画(え)を望むべくもない最高のスタッフである。
上空から望む、森から農場へと移るオープニング・ショットを観ただけでやられたという思い。こんなゆったりとした美しい映像と音楽で引き込んでくれる映画は、最近では珍しい。

ひょんなことで飼うことになった馬・ジョーイと少年アルバートとの交流から、戦火の中、次々と持ち主が変わる数奇な運命を辿る物語は、時に叙情的に、時として残酷に語られていく。
とくに戦馬として共に生きることになる黒馬・トップソーンとの二頭による強調と信頼は、人の友情にも勝る心の交流を爪弾き、ジョーイの生きる力と希望が画面にみなぎり、その姿は荘厳でさえある。

視覚効果の使い手スピルバーグが、極力、画像処理を使わずに創り上げた映像は、馬と人、人と人の繋がりを通して、平和の尊さと運命の絆を謳い上げる。
それぞれの逸話がよく、とくに危険を承知でジョーイを助ける勇気ある兵士の行動は、戦争の無意味さを訴える逸話として心温まる。

名作「風と共に去りぬ」ほどの壮大さはないが、それに近い色合いを持った素晴らしい作品に仕上がった。
アルバートの父親テッドが捨て去ろうとした“誇り”も帰ってくるラストシーンに、この作品の本筋を見る。
アルバートの母親ローズを演じたエミリー・ワトソンの存在感も注目だアルバートの母親ローズを演じたエミリー・ワトソンの存在感も注目だ。夫に対して放つ「どんどん憎くなるけど、それ以上に愛してる」は泣けるセリフだ。

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マスター@だんだん

3.5思った以上に馬目線

2012年3月8日
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鑑賞方法:試写会

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悲しい

見る前は愛馬が戦場にいってしまった飼い主の少年の「馬を探して三千里」的なものを想像していたんですが、思った以上に馬目線、馬が主人公の映画でしたね。

ジョーイ(馬)の飼い主が転々としていく様子はいいし、その時々の飼い主がそれぞれ戦争によって奪われたものがあり、戦争のおろかさ、悲しさを伝えてる。

それでも馬は生き抜く、走る。

その姿が美しくて、惚れ惚れ(…まあ、かなりCGでいじってる部分もあるんでしょうが)。

終わったあとに浸れるだけの余韻もあり、普段あまり映画を見ない人でも素直に感動できる作品だと思いました。そのへんはさすがのスピルバーグ。

個人的にはフランス、ドイツと舞台が移っていくのに、みんな英語を話しているから、いまどこなのかがちょっとわかりづらかった。

ハリウッド映画だからしょうがないですけど…そこは現地語にこだわってくれればよかったなぁ…と思いました。まあ、アメリカの観客は字幕なんて見ないらしいですからね…。

そういう部分で、ちょっと距離感、移動感といったものが伝わりにくく、それゆえにスケール感がダウンしていた気もしたのでした。

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α

4.5観ました

2012年3月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

知的

お馬さんの演技凄い
製作者の丁寧さが伝わります
体制を守るための人間の愚かさをお馬さんのピュアさ醸し出す純真さと比較して浮き彫りにされる。ストーリーは単純ながらかえって思い知らされます。
良い映画です。

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mlo_olm

5.0戦火の馬

2012年3月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

さすがスピルバーグ作品。動物ものは内容がいいと、泣けたり、うなづいたりするが、これもその一つ。馬が名演技。見た後がすっきりできる。途中数回ウルルンときた。

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ユキヤマ

4.0戦火を駆ける奇跡の馬

2012年3月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

…というタイトルでも良さそうな、一頭の馬ジョーイの数奇な物語。
このジョーイがとても美しく凛々しく、俳優で例えるならトム・クルーズやブラッド・ピットのようにスクリーン映えする。
ヤヌス・カミンスキーによる美しい映像やジョン・ウィリアムズによる雄大な音楽が存分に活かされ、大画面で観るに相応しい、感動娯楽巨編。

戦争によってアルバートとジョーイは引き裂かれてしまうが、ジョーイが戦地で出会った人間は、馬を愛してくれる人たちばかり。
それはドイツ兵士も然り。
そこに、平和主義のスピルバーグの良心が表れていた。

ご都合主義とかベタな展開と感じる人もいるだろうが、ここまでストレートな映画は最近見てなかった気がする。
とにかく、“イイ映画を観たい”という人にオススメ。
気持ちのイイくらいのスピルバーグ映画。

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近大

3.0馬も人間も戦争は逃げるが勝ちである

2012年3月3日
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寝られる

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全竜

5.0千軍万馬!

2012年3月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

開幕からしばらくは普通の状態だったが,
美しい景色とともに徐々に劇中に興味が沸き,
ジョーイの増えてゆく経験が入り込み度合いと重なって,
いつの間にか心は満たされていた。

”勇気”と”誇り”が伝わる美しいエンディングに涙。

中立な存在である動物を通して,
人間が起こす不条理の最たる”戦争”の真実を描きながらも,
人間同士の関係に希望を提示するメッセージが嬉しい。

情感豊かで味わい深い余韻を届けてくれる人間ドラマ。

壮大な見応えを満喫した。

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AKIRA

4.0人の思う『希望』になる馬

2012年3月1日
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鑑賞方法:試写会

怖い

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とく

4.5犬っこ馬

2012年2月23日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

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ぷるぷるねいねい

4.0素直に楽しめました

2012年2月22日
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鑑賞方法:試写会

幸せ

主役は馬です。
それをわかってみて頂けると最高です。
久しぶりに昔ながらの映画を楽しめました。

ちなみに、少女のお祖父さんの役者さんはファンです。

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おじゃ

4.0重くて長いので 心の準備を、、

2012年1月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

戦争に生き物(馬)が駆り出されていたという 事実。 一頭の馬の運命をたどって、人々のつながりと 命の尊さ・忘れてはならない惨劇を伝える 本作品。
ストーリーも良いですし、舞台となるイギリスとフランスの素晴らしい景色・その裏にある 戦争の恐ろしい光景と、スピルバーグ監督 独特の世界を堪能できます。
高評価で間違いないのですが、心を引き裂かれるような出来事が 次々と起こって、とにかく重い。 そして、長い(147分)。

良かったところ:
主人公アルバートを演じた ジェレミー・アービン。 透明感ある純粋な心の青年を 好演。

アルバートと出会い、のち壮絶な運命をたどる 馬・ジョーイの美しさ。

戦争に携わった人々の 心のうち(本心)

イマイチなところ:
馬の表情を 操作し過ぎ(CG処理が 雑過ぎる)

皆がみんな 英語を話すので(なまりだけでは)敵か味方か 判り辛かった(私だけかも?笑)

長い。

十分に感動したのですが、なぜか泣けなくて スッキリしない。 私自身の見解としては 「親友(馬)と引き裂かれた アルバートに共感したらいいのか、それとも ジョーイ(馬)目線で ストーリーを追うべきか、はたまた 反戦という部分に重きを置けばいいのか 迷いながら観た」のが原因かと。。 もっと簡潔で泣けてたら 評価上がったなぁと思う 4.0。 DVDが出たら 家(テレビ)で復習したいです。

P.S. 『マイティー・ソー』弟・ロキを演じていた ジョニー・ウィアー似のトム・ヒドルストンが 爽やかな将校役で出演中です。

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Blue

5.0馬の美しさに魅せられる

2012年1月7日
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DOGLOVER AKIKO