戦火の馬のレビュー・感想・評価
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馬版フォレストガンプ
馬のジョーイがいく先々でことごとく奇跡を起こす物語。まるでフォレストガンプ。
なんだかオムニバスの用にジョーイと登場人物のエピソードが描かれて退屈する前に次にバトンパスされるから退屈はしない。映像も綺麗。
あと戦争シーンに力入れすぎだろスピルバーグ。児童小説原作だぞ。
馬との友情をベースに進む群像劇
群像劇なのか、違うのか、そんなことはどうでもいい。馬のジョーイを取り巻く人達の思いや考え方が、良い意味で両極端に描かれていて分かりやすい。
飼い主のアルバートがジョーイと別れるときにくくりつけた父の戦旗が、想いを繋いでいく。ラストシーンでジョーイと共に戻ったアルバートが父に返すそれは、息子アルバートの誇り、父の誇りを取り戻す。
スピルバーグ技法
感動の嵐…!
「映画は複数のストーリーを詰めすぎると面白くない」こんな自分の映画に対する 一つの概念が 再びあの男によって塗り替えられた!
スティーブン・スピルバーグ。
彼はいつも僕を驚かせ、感動させ、白熱させ、映画をより好きにしてくれる。
この映画はいろいろ語りたい部分が多すぎますね笑
感想を書きたいが…
とにかく大好物なトム・ヒドルストンとベネディクト・カンバーバッチがこれまた大好物の軍服を着ている時点でもうご馳走さまするところでした。
内容は馬の視点から見た戦争そしてそれに翻弄される人達の物語。
主人公と馬の友情がメインなのでしょうが、
戦争を題材にしたファンタジーなお話な気もします。素直に観て素直に良かったね、と思える映画でした。
いろんなことを思った
こんなに心を動かされた映画は久しぶりだ。
カンバーバッチ目当てで鑑賞。そのためあまり映画の内容には期待していなかった。だが映画が終わりスタッフロールに入ったとき、わたしは体が震えるほど泣いた。ラストだけではない。映画中盤から所々にあった明らかに泣かせにきているシーンでもやはり泣いていた。
ジョーイたち馬は、たくさんの人に出会う。その人たちとのドラマについて語っていくときりが無いのでここではやめておくが、そのドラマひとつひとつに心を打たれる。だから"いろんなことを思った"のだ。
馬は何も語らない。だからこそ今ジョーイが何を考えているのか想像がふくらむ。確かなことは、ジョーイはイケメンだということ。馬だけど。でもすることがいちいちかっこいいのだ。そして、愛らしい。こんなに馬が素晴らしいと思ったのは初めて。戦場を駆け抜けるシーンなんて本当にたまらない。これだけの魅力があれば、そりゃあいろんな人がジョーイをそばに置いておきたくなるはずだ。
カンバーバッチが序盤でもう出てこないとわかったとき、もうつまらないなと思ったがそんなことはあるわけなかった。最後は幸福感で満たされる。胸がいっぱいになるということは、こういうことなのだと思った。
自信を持ってオススメできる映画。
お涙を頂戴
映画の至るところで、こちらを泣かせようとする意図が見えます。
それに全部のっかって泣きました。見終わった後はティッシュの山。
農家に買われたサラブレッドのジョーイは、その家の少年に可愛がられる。しかし家庭の都合でジョーイは軍に買われることとなり、その後も戦争の中で様々な人に出会っていく、というストーリー。
馬の真摯さはもとより、関わっていく人たちの優しさが胸に響きました。
特に馬の面倒を見ていたドイツ兵には惚れそうになりました。いい奴です。
馬が喋りだしたりはしませんが、人間じみた行動を何度もとるので、その演技力にびっくりさせられます。
動物の絡む映画はズルいですね。
「勇敢」と言っても、いろいろある。
映画「戦火の馬」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。
作品中「勇気」「勇敢」という単語が、何度も登場する。
当然「勇気」がテーマの映画だとわかるが、いろいろな
「勇気・勇敢」の形があることを私たちに伝えている。
「勇気」とは、勇ましい意気、物を恐れない気概。
「勇敢」とは、勇ましく果断なこと。
「果敢」とは、決断力が強く、大胆に物事を行うさま。
物語中、戦争を理由にした、卑劣な軍隊の暴力に対して、
何も抵抗せずに屈した祖父をみて、孫の娘が反発する。
(おじいちゃんは、勇敢ではない、勇気がない、と。)
そんな孫に、祖父がじっくり諭すように呟く。
「『勇敢』と言っても、いろいろある。」
誇りに思えることを、誇りに思わないことも、勇気。
戦場の前線で放たれ、帰るために戦場の上を飛ぶ伝書鳩の勇気。
何も考えず、勢いだけで突っ込んでいくことが、
「勇気」とは限らない、そう私には伝わってきた。
「静かな勇気」の持ち方を、主人公の青年や
「戦火の馬」となった「ジョーイ」に教わった気がする。
PS
今回困ったことは、「勇気・勇敢」のシーンが多くて、
書き出しきれなかったことかな。
思ってたより良かった
そんなに期待していなかったがスピルバーグ作品ということで鑑賞してみた。
もともと動物が好きなので入り込めた。
戦争ものだがそれほどシリアスに描かれておらず、見終わったあともどこか爽やかな感動を覚えた。
かなり奇跡の話だが、人と馬の絆っていいね、と素直に一回は思えてしまう。
動物好き、ヒューマンドラマが好きな人は結構気に入るのではないか。
戦争は人間だけでなく動物も傷つけているのだと再認識。
誰にとっても限りある人生。
人でも動物でも心を通わせられる関係があるっていいことだ。
馬の演技にびっくりする作品
たくさんの馬が出てきますが、皆とても良い演技をしてくれます。
彼らに降りかかる「戦禍」が
あんまりに酷くて悲しくてヒーヒー泣きましたが
納得のいく結末に大号泣でした。
ただ一抹の不安が過ぎるのは
ダスティン・ホフマン主演の新作競走馬ドラマ「LUCK」が
収録中の馬の事故に絡んで
先日、早々に打ち切りが決まった問題。
どんなに安全対策をほどこしても馬が続々と事故を起こし
結果3頭もを安楽死させる羽目になったとニュースは伝えています。
この映画でも劇中、主人公の馬を14頭の馬が演じたそうですが
かなり無理をさせているんじゃないだろうか?
と思う場面がありました。
馬のすばらしい演技は涙を誘いますが
映画自体が馬の「宣禍」となってしまってはいけないとも思います。
スピルバーグさすがです
スピルバーグ映画の中でも最高だと思いました
馬と人間が綺麗に描かかれ 時には残酷。そして何よりいちばんのポイントは
馬に携わる人間が 馬に思いをよせていること。
ドイツ兵 将校は道具として扱い ここが涙もんなポイントです。動物好きならきっと涙ぐむでしょう。
農家の風景 戦火の塹壕 色々な場面が細かく演出してあり、とても素敵な感動する作品です。
泣ける
馬たちの美しさだけでも素晴らしい。
馬の演技と映像には感動します。
しかし、痛々しいので涙が出てきます。
戦争映画としてみても第一次大戦における戦術の変化が、馬の役割の変化で端的に示されており良くできていると思いました。
勇壮に始まるが、地獄の塹壕で敵味方の間に心の交流が芽生えるのは第一次大戦もののお約束ですが、心を打たれます。
英語が通じるのはわかるけど、ドイツ語、フランス語はちゃんと分けてほしかった。
いい映画だよ。
いい映画でした。
第一次世界大戦がいかになんでも有りで、ひどい戦争だったかがよくわかるし、そんな中で敵味方で一頭の鉄線が絡まって最前線のど真ん中でもがく馬を助けるシーンは泣けた。鉄線を切るニッパーはないか?の問いかけに敵方 味方から鉄線切りが何十個も投げられるシーン。
馬が飼い主のところ、故郷を目指し有刺鉄線をひきづりながら激走するシーンは、あれこそ名シーンでしょう。
最高
この映画はただの戦争映画ではありませんでした。
また、この物語の主人公は一人ではありません。
ジョーイというサラブレッドに関わった人すべてが主人公です。
馬と戦争という媒体を通して人間性をみる映画
この人間性が人によっては「きれいごと過ぎる。」と言うかもしれません。
でも、私はこの製作人が、スピルバーグが、人は美しい純粋で素直な心を持っている。持っていると信じたいという願いが感じられました。
製作者の考えが作品にしっかりと投影されている作品は例えそれがどんなものであっても良いものだと私は思います。
映像は綺麗、エキストラの登場人物も常に100人以上、当時の服は糸から選んで作られたそうです。
映画が好きならみる価値はあります。みてほしいです。
スピルバーグって鳥肌立たす天才だよねー。ねー
要するに大好きです。スピルバーグ。
スピルバーグフリークと言っても過言ではないので完全に贔屓入ってます。
まず…馬が喋んなくてほんとよかった!!!原作では馬による「語り」が入ってるそうです。
もしね、これをね、吹き替えで観た場合に…わけわからん若手俳優やらマルチタレントやらが吹き替えしていたらと思うと…ゾッとします。
んで、どうやって感情を伝えるのかというと、目線なんですね。
不思議なことにこれがものすごい伝わってくる。やっぱりうまいスピル。
感動ものとしても十分なんですが、なんといっても見せ場はクライマックスにおける迫力満点の戦闘シーンでしょう。やっぱりうまいバーグ。
特に戦場の隙間を縫って駆け抜けるジョーイ(馬)を正面から捉えるショットは鳥肌モノでした。
けっこうオススメです。
戦乱に生きる人々のオムニバス
実はスピルバーグは幾度となく第2次世界大戦を描いてきたが、一度も第一次世界大戦を題材にしたことはなくこの映画が初めてとなる。しかし心配は無用だろう。やはりスピルバーグには見せる力がある。
まず特筆すべきなのは美しい映像群だろう。冒頭から息を呑むような草原が広がり、生々しい戦地のシーンでさえ歪んだ美しさを放つ。「溜息が漏れるような」とはこういうものに使う言葉だ。
しかし登場人物らの台詞は全体的にクサイ物が多い。元々が児童小説で、映画よりも先に戯曲にもなってるからある程度大仰しいのは許すべきかもしれない。だがスピルバーグはフィクションを描く天才でありながら、そこにリアリティを持ち込むことも出来たはずだ。だから肝心なところで今ひとつ感動できない。
欠点はあるものの、全体としてはとても良くできた映画だ。緩急が上手くつけられているので、2時間半もの上映時間の間、ジョーイの渡り歩く様を見ていて一度も飽きることはなかった。脚本は王道中の王道とも言えるが、すがすがしいほどストレートだから逆に楽しめる。そして先ほども上げた映像を筆頭に印象的なシーンが多いのもこの映画の優れたところだろう。
イギリス軍の元へ帰ろうと銃弾が飛び交う戦地を駆けるジョーイの姿は胸を打つ。この場面に「戦火の馬」のメッセージが込められていると言っても過言ではない。やはりスピルバーグは侮れない。
(2012年4月3日鑑賞)
戦火の馬
『戦火の馬』ジョーイという馬の人生を描いた物語。ジョーイは非常に愛されて、非常に幸運な馬だったと思う。もちろん自身の力も申し分なし。だからこそ戦火を生き延びて再びアルバートと会うことができた。戦火の中ジョーイの様々な出会いや、アルバートとの再会がどれも感動的。
巨匠も守りに入るのか
内容は思いのほか退屈。主人公青年と飼い馬ジョーイの出会い~別れと再開。数奇な運命を描いているものの、中盤までは非常にゆったりした展開、眠くなる。
中盤以降で戦争が始まってからようやく盛り上がる構成。クライマックスでは戦闘シーンを経て大感動場面も登場、メリハリの効いたなるほど上手い演出だが、140分の長尺ではいささか疲れる。
問答無用で面白いというよりは、教科書通りの無難な映画を作った印象。結果、スピルバーグにしては随分個性のない作品に仕上がった。良くも悪くもない渋めの仕上がり。巨匠も年を取ると守りに入るんだろうか(笑)
テストを受けて見てください
この映画を見て
A,クソだな、整合性の無いシナリオ展開
B,途中はどうあれパッピーエンドがいいよね
強引な言い方をすると
この二つに一つの感想に分かれると思う。
言い換えるなら
水戸黄門
サザエさん
が安心できて幸せな気分になれる
と
ああいう子供だましにハマるような俺じゃねーよ
馬鹿にすんな
に分かれるということです。
単純で純粋で平凡な人が最後は生き残り歴史を刻んで行く。
七人の侍
荒野の七人
の言葉を思い出します。
「最後に残るのは農民なんだ」
しっとりと心を湿らせて
その後に
穏やかな夕日を眺めたい気分の時は
是非、どうぞ。
なにやってるんだ、人間!
なにやってんだ、人間!でも、いいとこもあるんだ、人間には。…揺れながら、駿馬ジョーイを見守りました。
厳しさも優しさも織り込んだ、心揺さぶられる作品でした。
馬の美しさや疾走する激しさ、スクリーンで鑑賞できて良かったです。
優しい音、轟音、爆音…。音響が素晴らしかった、映像と相まって戦闘シーンは臨場感に身がすくみました。
児童書原作でここまでと驚きましたが、監督は子ども達にもここまで見て欲しかったんだろうと思います。なにやってるんだ、人間。
ラストは舞台の印象も大事にしてるのかなと感じました、たいへん美しいかったです。
馬達、驚くべき演技力でした。主人公アルバートのひたむきさが良かったし、エミリー・ワトソン演じる主人公の母親がとても印象的でした。母として妻として素敵でした。
全90件中、41~60件目を表示