「思った以上に馬目線」戦火の馬 αさんの映画レビュー(感想・評価)
思った以上に馬目線
見る前は愛馬が戦場にいってしまった飼い主の少年の「馬を探して三千里」的なものを想像していたんですが、思った以上に馬目線、馬が主人公の映画でしたね。
ジョーイ(馬)の飼い主が転々としていく様子はいいし、その時々の飼い主がそれぞれ戦争によって奪われたものがあり、戦争のおろかさ、悲しさを伝えてる。
それでも馬は生き抜く、走る。
その姿が美しくて、惚れ惚れ(…まあ、かなりCGでいじってる部分もあるんでしょうが)。
終わったあとに浸れるだけの余韻もあり、普段あまり映画を見ない人でも素直に感動できる作品だと思いました。そのへんはさすがのスピルバーグ。
個人的にはフランス、ドイツと舞台が移っていくのに、みんな英語を話しているから、いまどこなのかがちょっとわかりづらかった。
ハリウッド映画だからしょうがないですけど…そこは現地語にこだわってくれればよかったなぁ…と思いました。まあ、アメリカの観客は字幕なんて見ないらしいですからね…。
そういう部分で、ちょっと距離感、移動感といったものが伝わりにくく、それゆえにスケール感がダウンしていた気もしたのでした。
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