ビー・デビル

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ビー・デビル
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解説

都会生活に疲れた銀行員のヘウォンは、子どもの頃に暮らした住民わずか9人の静かな島を訪れ、幼なじみのキム・ボンナムと再会。ボンナムは日常的に村の老人たちに重労働を強いられ、夫や男たちからも暴力を受けており、ヘウォンに助けを求めるが、ある日、恐ろしい惨劇が幕を開けてしまう。鬼才キム・ギドクのもとで助監督を務めたチャン・チョルス監督の長編デビュー作で、人間の絶望や憎しみを容赦なく描くバイオレンスサスペンス。

2010年製作/115分/R18+/韓国
原題:Bedevilled
配給:キングレコード

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映画レビュー

閉鎖社会の闇

2017年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

小さい頃に過ごした離島に休暇で行き幼馴染と再会する話

韓国はバイオレンス映画の宝庫だが、本作は隠れた名作だと思う。

パッケージの写真がまず怖い・・・

都会での生活に行き詰った主人公、冒頭から不穏な雰囲気で誰も信用できないギスギスした感じ、犯罪の目撃者として呼ばれても厄介事に巻き込まれないよう深く関わろうとしない。
主演の女優さんのクールな演技、洗練された態度がいかにもキャリアウーマンといった感じだ。

離島で待つ幼馴染の女優さんも、いかにも無知で能天気そうだが、心に秘めた物が有る演技、吹っ切れてからの形相は見事だ。

離島ゆえの風習、暗黙の了解、閉鎖社会、表向きはただの田舎だが、裏には深い闇が有る。

一見、普通そうな島民だが、にじみ出る悪意やいやらしさを俳優陣は素晴らしい演技で見せてくれた。

嫁への暴力、娘への性的眼差し、旦那役と弟役の人は本当に気持ち悪いし、伯母さんも憎たらしくて幼馴染が犯行に及ぶまでの生活を説得力のある演技で現実であるかのようだった。

惨劇は起こるべくして起きてしまうし、主人公は傍観者として巻き込まれるのだが。その傍観こそが一番の悪なのだと感じさせられる。
触らぬ神に祟りなしと言うが見てるだけでもダメなのだなとつくづく思い知らされた。

ほとんど救いのない展開だし傍観者としての後味の悪さはあるものの観客にこのまま見てるだけでいいのかと投げかけてくるようでもあった。
エンディングの無垢な二人の映像が胸にしみる。
地獄を作り、悪魔を作り出すような環境を知らず知らずのうちに作ってしまわないようにと思った。

劇中セリフより

「あんたは親切なんかじゃない」

いくら優しくても、いくら仲が良くても見て見ぬふりが一番の裏切り

極力厄介事には首を突っ込みたくはないけれど、首を突っ込んでしまったからには、見て見ぬふりはしたくないと思った。

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フリント

4.5韓国バイオレンス最高傑作!

Lenelyさん
2013年10月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

とても素晴らしい作品だと思います。
狂った世界観が好きな方なら楽しめる作品だと思います。
見てて、気分の悪くなる作品だが、途中でスカッとする(爽快感はそこまでないが)。でも最後の終わり方はあれでよかったのか?というのが残りました。

役者の演技も素晴らしい。
劇中の雰囲気も満点で、役者の妙なリアル感とかすごかったです。

主人公が途中でいれかわり、また最後に戻る構造も新しく、考え抜かれた作品だと思いました。

オールドボーイや悪魔を見た、チェイサー、哀しき獣、復讐者に憐れみをなど、韓国映画には驚かされていたが、これはそれを上回る作品だと思います。

監督も新人監督とのことだが、
これが処女作なのか?と疑問を抱くほどの良作です。

これからの活動も期待ですね。

ただ、過激な描写が多いため鑑賞の際はご注意ください。

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Lenely

4.5女性版『悪魔を見た』

septakaさん
2011年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

女性版『悪魔を見た』って
感じが近いんじゃないかな
パスしなくてよかったです!
R18でグロイシーンはあるけれど、
わたしは、このタイプの作品は、好きだな❤
メイン女性の2人の気持ちが痛いくらいに
伝わってきて、しばらく映画を抜けられませんでしたからね♪

上映終了後、
ヘウォンとボンナムの気持ちに
同化しすぎて、物凄く険しい顔をしていました。

ただ、それは決して今作に怒っていたわけでなく、
今作のグツグツと煮え立つ熱さにやられてしまったから。

今作が、それだけ素晴らしく(この表現は不適切かもしれない)、
言いようのない衝撃を与えられたからこそ、心の内から怒りの表情が
浮かんでしまったのです。

「ありがとうございました」
お客様一人一人に声をかけていた
映画館スタッフ、私には声をかけず。

帰りの渋谷の歩道。
私と目を合わせた人は、
私とぶつからないように避けていく
(いつもは猛烈にぶつかられるのですが(苦笑))。

万が一、喧嘩になったとしても、
殴りあってやるよ!くらいの、目の前に
泥酔をした海老蔵さんが現れたとしたら、
某リオンさんみたいになっていたかもしれないくらい、
怒りの気持ちと怖い表情を浮かべていました。

こんな風になってしまったのは、
『チェイサー』(08)鑑賞後、
男性お手洗いで私の顔を見た男性客が、
走り去ってしまった事件以来でございます。

それくらいストレートに
身も心も全部、持って行かれてしまったのでした。

◇   ◇

『悪魔を見た』でも、同じだったのですが、
加害者側よりも、被害者側に「おまえら殺されて当然だ!」
という怒りを覚え、加害者側に同化してしまう自分がいました。

島を抜け出した人
島を抜け出せない人

あきらめた人
最後まであきらめなかった人

女性であることを受け入れた人
女性であることを受け入れなかった人

どうして男性は女性に石を投げてもいいのに、
女性が男性に石を投げるのは許されないのか

男性は妻以外の女性と性交をする
女性は夫以外の男性にも襲われる

島。
封鎖された空間だからこそ
深く根付く“男尊女卑”の掟

ある者は抗い
ある者は抗うのをあきらめる

そんな抗う姿を
ある者は見て見ぬふりをする

さわらぬ神に祟りなしと言わんばかりに・・・

悪魔になった
悪魔にならざるを得なかった

クライマックスシーン

私には悪魔には見えなかった
目映く差し込む光に導かれた
傷だらけの天使にしか見えませんでした

ラストシーン
本当の死を見たこともないくせに!

なめんじゃないわよ!
わたしが殺してあげるわよ!!

他人は悪魔と言うかもしれない
“闘神”女神が、真の強さが、宿った瞬間に映ったのでした

◇   ◇

と、今作の爆風に猛烈にやられてしまった私ですが、
上映終了後に抱く疑問が、カップルで来場されていた
彼氏が口にした感想と、寸分の狂いもなく一致(こんなのは珍しい&うれしい)。

ネタバレを防ぐために
詳細は記しませんが、この点を
どれだけ重要視するかによって、
今作の評価は大きく変わってしまうと思います。

私は、多少こじつけめいた解釈をして許しましたが、
冷静に考えると、絶対にありえませんので、違った
意味での怒り、もしくはドン引きする危険性がございます。

もしかすると、今作の最大の悪魔は、
このシーンに、潜んでいたのかもしれません(苦笑)

★彡     ★彡

ちょっとした日本文化、
武士道にリスペクトを
したようなシーンもありました。

恐怖の緩急も巧みでございます。
悲鳴を上げさせない、まさに本当の恐怖でございました。

5点満点でもいいじゃん!と思う自分もいるのですが、
最後に触れたドン引きリスク点を引いて4.5点といたします(苦笑)

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septaka
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