英国王のスピーチのレビュー・感想・評価
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障害の克服、責任を背負うとヒトは変わる。
王族に生まれたジョージ6世(ファース)は吃音障害を抱えた内気な人間。国民に語り掛け国の方向性や原動力となる重要な仕事であるスピーチを苦手とし、言語療法士の助けを借りて面白いさまざまな方法で障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づけるスピーチを披露して人心を得るまでを描かれていた。諦めず信念の強いジョージは、父の死をきっかけに王らしく変わっていく。吃音障害を克服しようと奮闘するシーンが印象深い。
英国王は基本的にメンタル強め。
イギリス王室で、兄が継承するもすぐ後退し、弟のジョージ6世が継ぐことになるが、吃音持ちでスピーチがうまくいかない。そこで資格もなにもない勇敢さと経験のみのローグが吃音克服の講師として招かれる。
王子として接するのではなく、あくまで対等に接し、リラックスするいろんな方法で滑らかに話す方法を模索して、戦争に突入する宣言スピーチでは立派に話す。
実は自分にも軽い吃音があるし、人前で話すこともあるので気持ちがよく分かる。そしてそれを克服する方法も効果的なのがよく分かる。言いにくい単語の前に感嘆詞やちょっとした前置詞を入れたりするのは効果的な方法で自分も実践しているところ。
兄の自分勝手な振る舞いが弟のジョージ6世にお鉢がまわってきて、克服することにつながったので、逆風的に感謝なのかもしれない。
王の苦悩
ずっと気にはなっていたけどなかなか観られず、ようやく視聴。でももっと早く観ておけば良かった…!
先にウインストン・チャーチルも観てたので時代背景はすんなり理解。
王になる葛藤とか重圧とか庶民の私には想像しきれないけど、そこに吃音というハンデ。世界の1/4が英国人で、時代は大きく変わろうとしている第二次世界大戦直前。王の言葉を国民に語りかけることが重要視される状況の中で思うように話せないという苦しみはどんなものなのか。しかも何度もスピーチに失敗してその度に周りをがっかりさせて、恥をかいて、それでも王だからやらなきゃいけなくて、、
心底、庶民で良かった!と思った。
そして、そんなジョージ6世に身分も立場も超えた友人がいて本当に良かった!
吃音という障害の描き方を心因性としてしまっているのは若干問題はあるけど良い映画でした。
75
とても良かった
英国王ジョージ6世とローグとの実話を基にして作られた映画。
主人公は、人前で話す事が苦手な吃音を持っていてそれを治すためにローグの元を訪れそこで自分の苦手な部分に向き合いながら英国王としての威厳をつけていくという話でした。
ジョージ6世は、始め「どうせ上手くいかない」「ダメだ」と嘆いてばかりいたけども自分の症状が意外と簡単な事で克服できるのではと感じた所から必死に向き合う姿が印象的で良かったです。
スピーチにそれほどもの力があるのかと思ったけどもこの映画を観てスピーチにこそ、それほど力があるという事に気づかされました。
言葉の重みを感じました。
自分にも人に伝える為には、話し方に気をつけて言葉の力を借りる事が出来たらいいなと思いました。
人前で話した事のある人なら分かる
単調なストーリー
素晴らしいスピーチでした
王というプライドを捨て、王になる自信を持つ
国王には大した権限はない。ただし、国民の心を動かすためにスピーチをする必要がある。その唯一と言っていい重要な役割が、この王は苦手なのである。前例のないはこびで王となってしまった。ただし、王になる素質はある。自分でもスピーチが重要だが苦手なことがわかっている。だから、身分も違う文化も違うところで育った肩書きのない医師にどもりの矯正をお願いした。時には自分が王族だというプライドがその医師との関係を壊す。だが、この意思は王の気持ちを理解している。最後は友として、2人の信頼関係に感動した。そして、王というプライドを捨て王になるための訓練を積み、最後は立派に戦争のための重要なスピーチを、王として立派にやり遂げた。自然に涙が溢れた。
至高の一作
現女王陛下のおとっつあんの話
演技の光る作品
人の上に立つ人間になるための育成の一環で矯正されるような環境の影響で日々追い込まれていき、その果てに言葉を発する事に後天的な障害を患ってしまった内気な主人公の生い立ちを聞いた時はつらかったんだろうなぁと思いました。そして、それと同時に思い通りに話をすることが出来ない主人公を演じる俳優さんの演技には惹き込まれました。
恐れからの解放、心理カウンセリングがエンタメに
過酷な試練を乗り越えてというけれど、生まれた時から己が人生の責任の重さや、その重要性をこっぴどくたたき込まれて、誰が前向きに受け入れ意欲に燃えられるか、という事だ。
やがて襲い来るその恐怖に日々、おののき、逃げたいからこそ逃げてはならず、そんな弱さを抱くからこそ見せることは決してならず。
もう想像を絶するプレッシャー。
アクセル全開でブレーキ全開の矛盾ののっぴきならぬ毎日。
しかしながらそれほどまでに責務の重さを知っている彼の人こそ、良き王になるはずの人物にほかならず、恐れと戦う健気さには涙なしでは見られない。
言語聴覚士との関係はおそらく、父親とのかかわりのやり直しだったのではなかろうか。そのあたりもしっかり描かれているように感じられ、浮つかず腰を据えてみることができ好感が持てた。
エンタメとしてもよし、カウンセリングをテーマにした映画としても十分、通用する作品と見る。
コリン・ファースの演技
スポ根に近いのかな
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