劇場公開日 2011年2月26日

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英国王のスピーチのレビュー・感想・評価

全292件中、1~20件目を表示

4.0言葉の重み

2018年3月30日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

知的

日本の政治家などを見ていると、政治とは言葉で煙に巻くものかと思ってしまうことがある。いい加減な答弁で時間を浪費し、屁理屈じみた言葉の定義で本来の言葉の意味をも歪ませてしまったり、総じて言葉の軽さがめにつく。しかし、本作や『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』などを観ると、政治において言葉とはなにより大事なものだと実感させられる。言葉によって社会を動かすのが政治であり、それをするには修練と試行錯誤が欠かせない。

本作は英国王ジョージ6世の歴史的スピーチの裏側に焦点を当てる。ジョー・ライト監督の『ウィンストン・チャーチル』にも登場する人物だ。チャーチルも見事な演説で英国民を戦争の危機に向き合わせたが、このジョージ6世のスピーチもまた多くの英国民を鼓舞した。

史実とは異なる点ももちろん散見されるが、言葉の重みを描いた秀作だ。

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杉本穂高

4.0すべてを忘れて、私に話して

2025年6月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

難しい

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カズユキ

3.5実話ベース

2025年6月11日
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鑑賞方法:VOD

吃音に悩むジョージ6世とその治療にあたったライオネルの友情の物語で実話ベース。他の医師にはできなかった事をライオネルが内気で頑固なジョージの心を開かせ信頼関係を築き本当の友人になれたからこそ吃音を克服したと言える。奥さんの献身的な支えもあったとは思うがライオネルの存在と個性が強すぎて奥さんはちょっと霞んで見えた。最後のスピーチはドキドキしながら聞いてしまった。

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ゆうき

4.0面白かった

2025年5月29日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

吃りがある国王にヒトラーに負けない演説をさせる話。兄王が「王冠をかけた恋」で退位し、これから人前で演説する苦しみや吃りの原因等の考察、などそれなりに面白かった。映像表現はオーソドックスで物足りなかったのは残念。明るい光彩のシーンはなく、不安の30年代を画面で表していたのは成功している。

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コーヒービート

4.0スピーチの度にこっちまで力が入る

2025年5月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

期待せずに観た映画だったけど、とてもよかった。バーティがレコードに録音された自分の声を聴くシーンにはゾクゾクさせられるし、マイクの前で話す時は、こっちまで緊張して身構えてしまう。吃らないよう、祈る気持ちで観てしまう。ライオネルとエリザベス王太后の支えがなかったら、多分この国王は心が病んでしまったんじゃないかな。長女のエリザベスもしっかり者でかわいい。あのエリザベス女王の子供時代と思うと微笑ましい。

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nayuta

3.5ほうほうって

2025年3月19日
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鑑賞方法:VOD

知的

これがエリザベス女王かぁって感じで見てたけど面白かったな

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symi

4.0面白かった。

2025年2月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ずっと前から見ようと思っていて、今回映画館でやっていたので、見に行きました。少し脚色は入っているそうですが、面白かったです。

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たくわん

4.0スピーチは内容と同じかそれ以上に話し方が大事

2025年2月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

ベートーベン交響曲 7番第2楽章をバックに、私たちはドイツへの宣戦布告の王のスピーチを聞く。開戦にあたって国民の気持ちをまとめるためのスピーチ。戦争なんてとんでもない、勿論だ。でも当時の世界状況の中、前例や首相の意見に従うこと以外に何を王室に求めることができただろう?

スピーチをするジョージ6世の前には(王が言葉を交わした初めての「平民」であり言語聴覚士である)友のローグがこちらを見て立っている。スピーチ原稿をすべて暗記しているローグの指揮のような表情に助けられ、ゆっくり息継ぎし体は柔らかくポーズを入れながらのスピーチは聞く人一人も取りこぼさず、土に水が確実に染み込むようなスピーチだった。それに比べてヒトラーの演説の強引さと声の無駄な大きさと硬直した身体よ!聞く人を歓喜させ思考停止させ攻撃的にする。そういう話し方をする人というのが私は苦手で怖いし信用しない。

俳優が吃音で話すという難役をこなしたコリン・ファースが素晴らしい。キャラクターも声の質もコリンに合っていた。ジョージ6世本人は王子の時、第一次世界大戦に海軍、空軍の士官として従軍している。コリン・ファースに軍服は似合わなかった(それは幸せでいいことだ)。兄が退位したので押しつけられた形で王となったジョージ6世。真面目な彼は「スペア」としての役割を引き受けながらも悩み泣く。如何にkingingが重責なのかが伝わる。宣戦布告のスピーチ後、何度、戦争関連スピーチをしなくてはならなかったか。自分で仕事を選べない。子ども時代も強制されることばかり。妻役のヘレナ・ボナム・カーターは「ファイトクラブ」でノートン役のガールフレンドになった人!雰囲気がまるで異なる!彼女演じる妻、母エリザベスは、思慮深く愛情に溢れている。ジョージ6世の死後、エリザベス女王になった長女のタフさと賢さは母エリザベスからのギフトに思える。

ジョージ6世の吃音を治すために献身したローグの笑顔とユーモアは緊張で固くなる「バーティ」の心を溶かした。

後記
吃音の友達(イギリス人)を思い出した。ドイツ語を話す時、吃音はかなり大きかった。彼の母語である英語を話す時はドイツ語ほどには目立たなかった。ドイツ語の子音の問題なのかと思った。子どもの頃、母親から辛くあたられていることがあってそれが吃音の原因なんだと思うと本人は言っていた。

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talisman

5.0忘れない為にレビュー

2025年2月5日
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個人的トップ映画100

3.0人生と友情を描いた、素晴らしい良作だ。

2024年11月5日
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吃音に悩むヨーク公アルバート王子(後の英国王ジョージ6世)と、彼の治療にあたった言語療法士(平民階級で豪州人)とのユニークな友情を、スタイリッシュなスタイルながら、心温まるタッチで描いている。

主人公は、父王ジョージ5世の崩御、兄王エドワード8世のスキャンダルと退位によって、英国王となる一方、欧州では、ナチスドイツの台頭によって、二度目の世界大戦が迫っていた、、、。

コリン・ファースが、国王たらんとする誇りと、人間的な弱さとの間で、絶妙なバランスを保っている。言語療法士を演じたジェフリー・ラッシュも、素晴らしい好演といえる。

ものすごい大作映画という印象は無いし、あまりに過剰な演出が無いところも、かえって好感が持てる。英国映画らしいユーモアがあるし、複雑な友情と個人的な信念をテーマに、刺激的で感動的な、人生を肯定する映画だ。

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岡崎仁

3.0ことだま

2024年10月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

言葉のもつ力を、強く感じさせてくれた映画。
いわゆる「玉音放送」がそうであったように、当時の英国臣民にとって、国王の言葉は何をおいても耳を傾くべきものだったのだろう。
その言葉に力づけられ、国民の行動の原点になっていった。
優れたリーダーシップを発揮した国王だったことが伝わってくる。

何よりも、自身の重責に苦しみ、克服しようとした姿は胸を打たれる。
そして、この映画が、吃音に苦しむ人の、少しでも励ましになればいいと思う。

2013.10.4

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うそつきかもめ

3.0歴史の裏側を知れる作品。

2024年7月24日
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知的

年表だけじゃわからない、人間ドラマあっての歴史だなと改めて実感した作品。
コリン・ファースの貴族のわがまま坊っちゃん演技良かった。ライオネルの前だと俺は偉いんだ感すごく出すのに、「対等で」とたしなめられる感じのやり取り面白かった。
あと驚いたのが、ヘレナ・ボナム・カーターだと知らずに観ていて、途中で「ハリー・ポッターの人!!」と驚き。あまりにも印象が違って女優さんってすごいと改めて実感。
ラストにはもう観る側も応援しちゃう。

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もちこ

5.0良かった!

2024年5月19日
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鑑賞方法:その他
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てる

3.5吃音に向き合い努力したことが彼の人間の幅を広げた

2024年5月6日
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鑑賞方法:VOD

王というスピーチが主要な仕事になる立場において吃音を抱え、それでも王の立場から逃げられないヨーク公の苦悩は大きかっただろう。しかし吃音に向き合い努力して克服した経験は、ヨーク公の人間の幅を広げ、彼の人生をより豊かにしたように思えた。また、ヨーク公が吃音になった背景をしっかり説明していたのも、ストーリーに深みをもたらしていて良かった。

王の立場から逃げられない状況と、言語聴覚士の激励でヨーク公に自信と覚悟は備わったことだろう。しかし、スピーチを苦手とし沈黙する場面も多かった序盤と、それを克服し多少流暢に話せるようになった最後とで、ヨーク公の中で具体的に何がどのように変化したのか分かりづらく、感動が薄かった。怒りの感情を示したときだけは流暢に話せ、それをトレーニングにも取り入れているのは分かる。しかしスピーチで怒鳴ることは無い訳で、克服の要因は別にある。そこをもう少し具体的に描いて欲しかった。

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根岸 圭一

3.5友情が確固となる瞬間

2024年3月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

知的

戦争が始まるスピーチがクライマックスになるとは思っていなかったのでこれが史実だというのが驚き。
ジョージ6世が果たさなければならない宿命に同情しつつも、立場の違う人との関係性を対等に築き上げるドラマチックな展開に胸が熱くなりました。
治療を受けている少年が同じ吃音性だからこそ彼の前に現れた時は可愛らしく思えた。

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月子

4.5遅れてでもこの作品に出会えてよかった。

2024年1月3日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

お正月映画に選んで大正解でした。
家族と泣きながら観た。最近殺伐としたニュースや事故、災害が多いので、自分の難所を克服して国民へ勇気を与える物語に感動しました。言語療法士との友情もすごくよかった。吹き替えで見たので今度は字幕で俳優さんたちの声を聞いて見たいです。遅れてでもこの作品に出会えてよかった。

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ふたり映画

3.0王道かな

2023年12月31日
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プライア

4.0ジョージ6世の真実の物語

2023年12月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

家族の愛と真な友情

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ほんのり

4.5イギリス国王の思いが吃音克服に。

2023年11月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

以前、観た事がある作品でその時は国王の吃音しか印象に残らなかった。
今回、CSで視聴したが改めてじっくり観ると当時の時代背景もあったのか、国王がイギリス国民のために吃音を克服し、一致団結して国難に取り組んでほしい。この思いが強かったのではないか。色々と考えさせられた。

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ナベウーロンティー

4.5おすすめしたい。

2023年10月2日
PCから投稿

よくある英国王室ものの、どうせ恋愛などの退屈な映画だろうと
時間つぶしに見始めたのだが、吃音障害で苦しむ様子で始まり、
意表を突かれた。

その主人公は権威に胡坐をかく不遜な人物ではなく、プレッシャー
に喘ぎコンプレックスを持った悩める者だった。
まだ王ではない彼の唯一の公務は、王族としてのスピーチだが、
喋ろうとすればする程どもってしまい、周りを落胆させてしまう。
劣等感と責任感により、吃音を直そうとするところから物語が始まる。

映画のクライマックスには題にもなっている有名な演説で終わる。
そのころには充分感情移入していたので、祈るように演説を聞き、
当時のイギリス国民と同様に感動してしまった。

ハリーポッターファンはエリザベス役のヘレナ・ボナム・カーターに
ベラトリックスの悪役のイメージが強いかもしれないが、
ここでのエリザベスは正反対なので、先入観なく見てほしい。

お勧めの映画である。

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