英国王のスピーチのレビュー・感想・評価
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単調なサクセスストーリー!?
やはりアカデミー賞に選ばれる作品は無駄に高尚なのか馴染めない。
スピーチの下手だった王子が、様々な試練や訓練で成長していくというテーマは楽しげだが、ストーリーに盛り上がりがなかった印象。
この役にはコリンファースしかいない
コリンファースは高慢で不器用な役が似合いますね。ライオネルさんとのレッスンの様子が面白い。ラストの全員が見守る中のスピーチは緊張感があり良かった。人生において支えてくれる人がいるって凄くありがたくて必要な事ですね。
ひわいな言葉
1925年、ヨーク公殿下(ファース)が世界博覧会閉幕の辞を述べる・・・ことで幕が開けた本作。なんとこの時代、イギリスは世界人口の4分の1を統治していたのだ。
ライオネル(ラッシュ)のもとを訪れたのは1934年。王族を前にして何も遠慮をしないライオネルに怒り立ち去ったヨーク公だったが、録音したレコード盤を聞き、あらためて彼のもとを訪ねた。アルバートの愛称バーティと呼んだことなど・・・
治療が進む中、父ジョージ5世が息をひきとり、バーティの兄エドワード8世(ガイ・ピアース)が即位する。しかし、彼の愛人であった平民の女性と結婚したいと言い出した。英国国教会の規定として、離婚歴のある女性とは結婚できない。やがて結婚を選んだエドワードは自ら王位を返上し、バーティがそのまま王位継承する。
歌を歌わせたり、卑猥な言葉を連発させたり、時として怒らせることでどもりはなくなる。戴冠式を無事に済ませたが、やがて第二次大戦間近の9分近くのスピーチが待っていた。特にナチスとの対戦は避けられそうもなく、国民の奮起を促すための重要なスピーチ。その本番直前の練習風景が、その3種類の特効薬を織り交ぜた見事な出来栄え。ライオネルが医師の資格を持たなかったことなど霞んでしまうくらいだ。なぜかこのことは軽く流されていた・・・
英国王の気品と尊厳。迫りくる戦争の危機とか国民を愛することがあまり伝わってこず、その体面を保つことだけに終始することにつまらなさを感じてしまう。イギリス映画なので、そういった皮肉は一切こめられず、ファックを連発することくらいでしか人間性を表現していない。まぁ、アカデミーが好みそうな映画だな~
応援したくなる
ドモッてしまう友達は2人います。
小中学の頃の友達なので現在はわかりませんが、
辛そうでした。
だけどスラスラ話せるときもある、
やはり心を許せている時は話せているような気がして、こちらも嬉しくなった記憶があります。
今回のジョージ6世も
怒りの気持ちや、親しい人にはスムーズに言葉が出るような感覚があり、重なる所がありました。
そんなジョージ6世が色んな治療を受けながら
最後にはあんなに素晴らしいスピーチが出来るようになって、私も嬉しい気持ちになりました。
とても応援したくなるような人柄だし、指導者も、対等に付き合って心のケアに重点を置いていて、
人間性が素晴らしいなと感じました。
面白い治療法がちょこちょこ出てきてニヤリと笑ってしまったりしてなんだか癒される映画でした
ジェフリーラッシュと英国王が好きになる。
なんと豊かな授業なんだろう。
決して異端のボイスティーチャーなどではなく、信念を持って生徒に対峙している独立した教師だ。
2人が好きになる。さらに2人の奥さんや子どもも。
「王族」を描いているようで、「人々」を描いてる映画。何度でも観られる映画。良い映画。
コリンファースの演技が光る
王というのは孤独なもの、とよく言われるがまったく。
吃りでありながら、たくさんのスピーチをこなさなければならない。
大変な重圧だ。
日本でも、美智子皇后の声がでなくなったこともあった。
王室の苦労を知らされた。
脇役もとてもよかった。
象徴
歴史ドラマとしてのクオリティーの高さ、海を挟んで脅威が増長していく中での英国内の緊張の高まりを断片的に詰めながら、彼の肩にかかる責任の重みを見事に描いている。王室と政治や宗教との関わりや平民との関係なども細かく触れてくる。この後にダンケルクに流れる訳であるが、国の存亡を誰も保障しない焦燥感が具体的なセリフではなく空気で伝わってくる。
話の軸にある人間ドラマも興味深く、ジョージ6世の苦悩と努力、完全に克服できているわけではないあたりも描き方が素晴らしい。決して完璧な人ではない。実存的な人間として、敬意を持って描かれる。全て、2人の名演のなせるもの。
バランスという意味でここまで完成されたものは少ないだろう。そろそろ昭和天皇が描かれるかな。
歴史ドラマではなく人間ドラマ
史実に沿っているものの、主人公2人のドラマにフォーカスしているので、歴史ものとして観ると物足りない。
特に最後の開戦のスピーチ。
これがイギリス国民にとってどういう意味を持つのか、日本人の我々では感覚的に把握するのが難しい。
結果、「スピーチが成功するかどうか」に視点が偏ってしまっている。
俳優陣の演技はとても自然でよかった。
ゆえに構成が残念。
単純な構成にこそ、
国王が抱える悩みや受難、国王へなる経緯や心情、いろいろなドラマが渦巻いていたけれど、やっぱりラストのスピーチまでの単純なスポ根ドラマのような構成、そして友情。こういった単純な構成こそが非常に感動できるポイントでした!他も良かったのですけどね。
コリン・ファースの名演に涙
『ブラック・スワン』や『インセプション』『ザ・ファイター』『トイストーリー3』『灼熱の魂』などの傑作が数多く出揃った2011年アカデミー賞で作品賞を含む4部門でオスカーを獲得した、傑作ヒューマンドラマである。
コリン・ファースとジェフリー・ラッシュの演技の鬩ぎ合いは言うまでもなく素晴らしい。この映画が泣けるのは、単にサクセスストーリーだからではなく、コリン・ファースの演技によるところが大きい。生まれながらに自らに重くのしかかっていた英国王の息子という圧力、そのストレスによる吃音症、彼は「英国史上最も内気な王」であったが、ライオネルとの訓練によって素晴らしい戦争スピーチを行えるようになった。スピーチを終えた彼の表情にあるのは、喜びや安堵だけではなく、ライオネルとの絆によってもたらされた、英国王たる強かかつ優しい自信と威厳である。
日本人メイクアップアーティストがオスカーを獲得した事で有名になった『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』に登場する王こそ彼である。『ダンケルク』と併せて鑑賞して見てはいかがだろうか。
ほのぼのした安定感ある感動を味わえる映画
極度の吃音症であったジョージ6世は、王位を望んでいなかったが、兄の退位により思いがけず王位に就くこととなってしまう。
国王は、第二次世界大戦という激動の時代の中、ファシズムに対抗する象徴的存在として国民の前でスピーチをこなすには、吃音症をいかに克服するかが至上命題。型破りな言語療法士ライオネル・ローグの指導に国王は戸惑いを隠せないが、次第に国王の心を開き、ふたりの関係はファーストネームで呼び合う友情へと進化してゆく。
抑制的でありながら、患者に寄り添う愛情と、国王に対する敬愛の情をさりげなく滲ませるジェフリー・ラッシュの好演が光る。歴史モノにありがちな威圧的な感じも、重たい雰囲気もなく、ほのぼのしたムードの中に感動を味わえる作品。
吃音症の王
英国王が吃音を治す物語というよりはバーティ(ジョージ六世)とライオネル(言語聴覚士)の友情物語といった様相
英語の吃音があまりピンとこなかったのが残念(仕方ないですが)
最後のスピーチは感動、王になってからスピーチができるようになるまでが少し飛ばされてる感じがしました。
コリン・ファースの品の良さが王らしくていいキャストです。
物凄い良い話なのに吐き気がしない
本来斜に構えた質のせいで、
ゴテゴテの友情やら絆やらを描いたヒューマンドラマを観ると吐き気がしてしまう残念な性格の私ですが、
この映画は物凄くバランスが良い。
吃音の国王が医者と初めは対立しながらも、徐々に打ち解けあっていき、吃音を克服していく、、、
という単純な国王と医者の絆の物語ですが、
話の焦点を国王の葛藤の方に向けているのと、
世界が第二次世界大戦へ向かっていく不穏な雰囲気が始終流れているのが相まって、
地に足のついた良い話になっている。
最後、医者のサポートを受けながら国王がやっとスピーチを成功させるという感動的なシーンも、そのスピーチが第二次世界大戦開戦の為のスピーチという。
感動させながらもなんとも切ない気持ちになるラスト。
素晴らしい。
一番好きな映画のひとつです。
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