のぼうの城のレビュー・感想・評価
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良かった
見やすく楽しめる時代劇
【野村萬斎が演じる、歴史上は無名な成田長親の舞の姿に魅入られる。秀作。】
ー 野村萬斎が演じるのは、石田三成率いる2万の軍勢を500の兵、領民で食い止め、豊臣秀吉が唯一落とせなかった忍城の城代。
普段は飄飄としながらも、肝心な局面になると、野村萬斎のあの独特な野太い声をベースにした主君としての、決然たる意志を毅然とした態度で示すところに魅入られた作品。ー
◆ 野村萬斎 現代日本における稀有な演者である。
私の観た作品群で彼が主役を演じた作品で期待を裏切られた事はない。
・「スキャナー 記憶のカケラ」(この作品、余り話題にならなかったけれど面白かったなあ・・。)
・「花戦さ」(観た方は、是非、京都の六角堂にお参りして頂きたい・・。)
・「七つの会議」(サラリーマンであれば、八角の生き方に強く惹かれるだろう。)>
<2012年11月3日 劇場にて鑑賞>
伝えたい意図は良かったが。。。
配役がナイス
「2万の兵に、500人の兵で挑む」って、そういえば聞いたことあるなあ、という程度の知識で観始めました。
ちょっと待て、主役の萬斎さんが最初あまり出てこない。???。と思いつつも。部下に指揮を執る、丹波守役・佐藤浩市さんのぴしっとしまった役どころに目が行き。
やっと45分過ぎに”でくのぼう”ゆえ「のぼう」様と呼ばれる長親(萬斎さん)登場。遅い!。でもこれは「ためていた」感じもありますね。
石田三成からの水攻めにあって、もうギブアップ寸前のところを「踊り」で長親が反撃に出る。萬斎さんの狂言踊りが必要だったからの起用だったんだろうな。
「水攻め」ってどうやってするのか、城の各門を守ることが、城を守るにつながるとか。
あと、侍が刀(さや)を右から左に置き換える場面。流れでその意味は解りましたが「いつでもやったるでー」な敵意の現しっていうのも、興味深かった。
判官びいきな日本人(私も含む)にはたまらないストーリー展開もよかったし。
配役も豪華。個人的には石田三成役の上地雄輔さんが、きりっとしまった役どころでツボりました。時代劇に向いてるかも。
2時間半近くなんて、あっという間に終わっちゃいました。
実話ならではの良さがある
役者は揃った!
なのになぜこうなる?
無勢に多勢の闘い。
じゃじゃ馬姫と、何を考えているんだかわからない侍。
舞台は埼玉。
となれば、自然と『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を思い出す。
『クレしん』では野中家の活躍で多勢軍を退けたが、史実はどうなる?予告でやっていた”奇策”とは?
なんて、かってにハードル上げたのがまずかったのか?
でも、これ”城戸賞”受賞の脚本だよね?
山田氏がうまいのは今更ながらだが、
佐藤氏ってこんなにうまかったっけ?
西村氏・夏木氏・前田氏・平泉氏はいつもの安定感。
山口氏は、最初力みすぎて失笑ものだが、単騎奮闘の場面ではそれなりに頑張った。演出がゲーム映像で萎えたが。
市村氏は秀吉って言うより信長。キャスト間違えたかな。
榮倉さんは細かくいい演技をされているんだけれど、あの格好。山猿?
野村氏は、田楽の場面があるから、このキャストなのかな?その場面だけを切り取って何度でも見たい。
でも、役にあっていない。野村氏の出自(狂言師の御曹司にて家元格)が見え隠れして、その所作がキレすぎて”でくのぼう”に見えない。わざとうつけのふりをしているようにしか見えない。だから、余計に、キャッチコピーを思い出して、期待してしまう。いつ本領発揮?と。
原作小説未読。
のぼう様の魅力が全く描かれていない。
三成の人物像もぶれてしまって一貫しているように見えない。元々、人心掌握術ともいえるおもてなしのお手本ともいえる三茶で取り立てられた人物なんだけれどな。ああいうことした奴が、あの場面でそれを言うか?
と、中心人物がきちんと描かれていない。この脚本・演出。なんだこれ。
それぞれが描きたい場面を持ってきて、つなぎ合わせたような映画。しかもその場面場面が嘘くさい。嘘を見ごたえある映像にまで昇華できていない。単に、思い付きをやってみただけの動画のような場面の羅列。
実話が元になっているとのことだが、人が描けていないから話としては見る価値なし。
でも、役者が良いんだな。それでかろうじて最後まで見られるかな。
野村萬斎にしかできない役
戦国時代の局地戦
原作は未読。すごくわかりやすく面白かった。佐藤浩市がいちばん良かっ...
原作は未読。すごくわかりやすく面白かった。佐藤浩市がいちばん良かった。
上地雄輔の石田三成はかなりハマってた。戦下手な感じとか、部下とのやりとりとか。
ぐっさんが三国志の張飛みたいに強すぎてわらった。
敵味方関係なく魅了する田楽踊りを見るとああやはり長親役この人しかいないのかと思いました。
萬斎ワールド満載
史実ということですが、脚色はあるでしょうが勉強になりました。
すごく真田丸に近いイメージ。
守って戦うところや、総大将以外のキャラの立ち具合なんかは真田十勇士に似てる。戦国時代ものの戦いはどうしてもこうなるかな。
正木と山田帯刀の一騎打ちも、あまりリアリティ感じなかったけど、ロードオブザリングでこんなのあったなー、とちょっと興奮した。
しかし成田長親という人物が本当にあのままならば、野村萬斎以外は演じられない人物。特にあの田楽踊りのシーンは他の人では無理でしょう。
その分、石田三成の上地雄輔が物足りない。寧ろ山田孝之が石田をやっても良かった。長束正家はなんだかかわいそうな演出。
正木や柴崎、酒巻はキャラ立ってて、やりすぎ感もあるけど良かった。佐藤浩市は脇の方が生きるんじゃないか?
時代劇でもエンタメ感満載!
萬斎節が満載!
い、よぉーっ!ポン!!
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