終着駅 トルストイ最後の旅
劇場公開日:2010年9月11日
解説
ロシアの文豪トルストイと、世界3大悪妻として知られる妻ソフィアの知られざる生活を描く伝記映画。主演のヘレン・ミレンほか、クリストファー・プラマー、ポール・ジアマッティ、ジェームズ・マカボイら豪華キャストが顔をそろえる。晩年を迎えたトルストイは突然、爵位や財産を捨て、菜食主義の独り身になると宣言する。献身的な妻として50年近くトルストイに寄り添ってきたソフィア伯爵夫人はこれに驚がくし、憤慨(ふんがい)。ソフィアは夫を崇拝するワレンチンを利用し、トルストイを引き止めようとする。そして、自分を取り巻く環境や陰謀にうんざりしたトルストイは、82歳にして家出をしてしまう。
2009年製作/112分/PG12/ドイツ・ロシア・イギリス合作
原題:The Last Station
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
スタッフ・キャスト
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2020年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
2019年3月15日 #終着駅トルストイ最後の旅 鑑賞
トルストイは有名だし作品も映画化されたりしてるけど人物像はよく知らなかったので勉強になった。妻のソフィアは世界三大悪妻ってことだけどその三大があることが凄い。マーシャ役の #ケリー・コンドン が魅力的。#ジェームズ・マカヴォイ ファン必見
2014年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
今まで知らなかったが妻ソフィアは世評では悪妻といわれているらしい。だがソフィアが自分の家庭のことを考える一方で、トルストイは自分の理想とロシアのことを考え、さらに自分の崇拝者と支持者によって自由が効かなくなる。作品の中では気が強くても普通の常識人であるソフィアと、どんどんと浮世離れしていく夫との間に生き方の違いが生まれ溝が出来ていくのは自然なこととしか思えなかった。トルストイについて事前知識がないと深い理解がし難い部分もあり、自分はやたらと重いロシア文学が元々苦手で、トルストイにあまり関心がなくて彼の思想にも生き方も知らない。問題を抱えつつも高度に発達し成功している現在の資本主義国家に生きていると、崇高な理想を追求するトルストイ主義など現実離れした夢物語にしか思えない。そのためそれほど物語にはのめりこめなかった。
しかし登場人物の演技と演出はいいし、音楽と美術もいい。そのように情緒的に人間関係を描いていく様子は質が高いし評価できる。トルストイの生き方に特に共感はしなかったが、このような部分を楽しめたので退屈はしなかった。
2014年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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トルストイの妻ソフィアは三大悪女とされているが、この作品では深く夫を愛した女性として描かれている。
夫、妻どちらの気持ちも理解できるしその葛藤もわかる。全体的に綺麗に描かれすぎている感じがしないでもなかったが、素敵だった。
やっぱりヘレン・ミレンはさすがだった。
2012年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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映画「終着駅 トルストイ最後の旅」(マイケル・ホフマン監督)から。
ロシアの文豪・トルストイの晩年を映画化した作品であるが、
ハッピィエンドとは言えない最後に、心は重たくなった。
困ったのは、主人公が誰なのか、わからないところ。
タイトルどおり「トルストイ」なのか、妻・ソフィアなのか、
それとも、トルストイを崇拝する青年ワレンチン。
誰の視点で、物語が語られているのか、微妙なところ。(汗)
気になる一言は、レイ・トルストイ「戦争と平和」の一節。
「私の知る全てのことは、愛によって知りえたこと」
しかし、ラストでは「弱い心や愚かさは、愛を台無しにする」と
メッセージが発せられる。
また「農民は貧乏だから純粋とでも?」と問う妻に
「そうとも、富は人間を腐らせる」と言い返し、
突然、爵位や財産を捨て、菜食主義の独り身になると宣言する展開は、
富に対する人間の卑しさに疲れた感じがよく表現されていた。
献身的な妻として50年近くトルストイに寄り添ってきた彼女が、
「世界3大悪妻」として名を残すことには、ちょっと意外な気がする。
夫の考えとは、まったく反対の生き方をした妻が「悪妻」と言うのなら、
50年間連れ添ったことはどう評価されるのだろうか。
私は、彼女の生き方に「悪妻」という評価はしないと思うから。
P.S.(参考に・・「世界3大悪妻)
ギリシャの哲学者ソクラテスの妻「クサンティッペ」
偉大なる作曲家モーツァルトの妻「コンスタンツェ」
ロシアの小説家トルストイの妻「ソフィア」