17歳の肖像のレビュー・感想・評価
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大人への階段
17歳という微妙な年齢をとっても上手く表現した映画。気難しく、質素で、ユーモアに欠け、尊敬出来ないが勉強が出来る大人達と、人生を謳歌し、ユーモアがあり、尊敬出来るが勉強しない大人達の間で揺れ動く。
ジェニーにとって、デイヴィッドが父親を手玉にとる場面は、これまで、真面目にオックスフォードを目指して勉強してきた人生の大きな転機に繋がっていく。
最終的には、デイヴィッドの思いが自己中心的で表面的、かつ無責任である事と、一方で父親の思いが、心の底からジェニーを思っての事であり、責任を持って謝罪する姿から、本当の大人に気付く事になるのだが、そのストーリーの展開も、とってもスムーズで心地よい。
ただ、40歳前後とみられるデイヴィッドが声を掛けるには、ジェニーの容姿が余りにも幼い。17歳という大人でもなく子供でもない微妙な年齢を表現するという点でみは、まさにドンピシャではあるが。。。
イギリスは面白い
ヨーロッパ大陸と自分たちは違うと考えているイギリス人。でも、若者はヨーロッパに憧れ、ヨーロッパ人になりたいと思っている。実話だけに、深みのある青春ドラマです。1時間40分があっという間。ドキドキしました。
大人の男性に誘われて舞い上がったり、それを自慢したくなったり。 1...
大人の男性に誘われて舞い上がったり、それを自慢したくなったり。
17歳の主人公の気持ちには、同世代として自然に寄り添えた。
日本とは異なるものの、大人の世界は魅力的に思えた。
しかし、夢中になりすぎて学校をやめてしまうのはよくわからない。それに対する両親や教師陣の反応も、あっさりしすぎているというか、微妙だ。
捨てられてからの急激な成長はさらに疑問。
一番印象的だったのは、父親が娘に謝っているシーンで、ぐさっとくるものがあった。
同世代に観て欲しい
大人の世界に背伸びして入ったり
親の口うるささにうんざりしたり
友達に羨ましがれる優越感(?)だったり、
17歳という年頃の女の子の考えとか気持ちが同世代だからこそ共感できる映画。
よかったです(^-^)
ドキリ
物語はいたってシンプル。
高校生が20ほど上のおっさんにナンパされて金持ちの道楽にハマってその快楽を「恋」だと思い込み、婚約までしたのに最後の最後でおっさんが既婚者だと分かり捨てられる。
若いうちは刺激的なもの、まだ見たことのないもの、いろんなものに興味を示すものだ。ジェーンの失敗は、まだ若かった故にこの一連の恋愛ごっこを人生のすべてだと思い込み、勉強することをやめてしまったこと。女は、男に身をすべて任せるべきではないと私は思っている。男が去っても失うものは無いように、いろんな教養や知識を蓄えておく必要がある。幸いにも、ジェーンは先生に助けられオックスフォード大学に合格したが…。裏切られてどん底に落ちてからのジェーンの奮闘ぶりをもう少し見たかった。内容が薄っぺらすぎた。
私もジェーンと同じ部分が多い。平凡な恋愛からおさらばして今の恋愛(?)を楽しんでいるが、私もこの主人公のようにいつ捨てられるか分からない。つまらない女にならないよう、男に流されないよう芯のある女性になろうと誓った、そんな作品でした。
女の子の人生の教科書
18歳になってようやくレンタルショップで見つけて観た。
とても素敵な映画だった。
同世代としてジェニーに共感せずにはいられない。
最初の方はすごく羨ましいなあ、なんて思ってみたり。
でも、ただのラブストーリーで終わらないのがこの映画の良さ。
人生の本当に大切なことは何か、そんなことを考えさせられる。
女の子の人生の教科書だと思う。
そして、主演のキャリーマリガンがとても可愛くて、セットや衣装もワクワクするほど素敵。
同世代の女の子はきっと私のように楽しめるだろうし、大人になってから、青春時代を懐かしむように観ることもできるはず。
ぜひ一度観て欲しい。
とにかく女子にオススメ!
超好き。
キャリー・マリガン超絶かわいすぎ。爆
私なかなかこんなに長いレビューをかくことがないのですが、
お付き合いくださいませ。
キャリー・マリガンは、
女子なら絶対あこがれる才色兼備の役で、
ちょっと大人びてて、自分の知らない世界を夢見てる。
そこに、オトナな男性が登場する
その人に自分の夢をすべて叶えてもらって、
もう怖いものなし!
けど、“タダほど高いものはない”状況に…
なんか、
私があこがれてる設定とドンぴしゃだったんですよね。笑
同年代のお子ちゃまより、ワカッテル大人と付き合いたい
その人が、どこか影を持ちつつ、
交際相手を大切にしてくれる
きっと男性目線で見たら、
年の差=ロリコンにつながっちゃうかもしれないのですが、
女子目線で見たら、もうそれはシンデレラストーリー、
ロマンティックの極み!!!
女子でこの物語に共感する人は多いのではないでしょうか?
また、出てくるインテリアからファッションからなにから、
すごくセンスがいい!!
これだけ女子力高い映画なんで、
やっぱり監督さんは女性だそう。
それにしても監督、超ハイセンスだなあ…。
また、内容的にもすぐれている点がいくつかあるんです。
この映画は基本、イギリス社会を示すメタファー・
暗示が随所に見られます。
それをくみ取ることは、
観客の“An Educaiton”になりますね。笑
そして俳優さんたちの繊細な演技
ちょっとしたカットでも、あとに続く伏線となっていたり、
その時々のキャラクターの心情が
俳優さんたちの表情でわかります。
この映画のもとが小説である、ということがわかりますね。
とにかく見どころが多いこの作品。
オススメです!何度でも見れます(私ももう一回見ます笑)
人生は毎日が勉強
勉強中心に生きてきた17歳の少女が経験したことの無い大人の世界に魅力を感じ、間違いを犯し人生を学んでいく。
男性でも、10代でなくとも共感出来る部分が少なからずあると思います。
キャリー・マリガンの演技が素晴らしいのは勿論ですが、大人の存在も作品に影響を与えています。
自分のようにさせまいとする余り娘と衝突し、一緒に翻弄される父親は誰であれ日々勉強しているんだという、大人の象徴。
そして、浮気を繰り返すデイビッドは学ばない人間の象徴。
人生は深いです。
あの男って。。。
結局、あの30過ぎの男は最初から高校生の彼女を狙っていたということ?
そこまではいいとしても、明らかにフライング気味に、結婚したままでプロポーズしてみた挙句、バレて逃走。
そしてそれっきり。
一体何をどうしたかったのか、さすがにその心情をもう少し描いて欲しかったかも。
彼女の方としては痛い教訓になり、人生にショートカットはないという彼女の結論はまさにそのとおりなのだけど、なんか男の方がみっともなさ過ぎ。。。
沢尻エリカさんも今作を観てればよかったのに
好き嫌いがはっきり分かれそうだけど、
わたしはこういう人生訓めいた作品好きだなぁ(笑顔)
〈 教育 〉
〈 行動が人を表す 〉
上映終了後、客席が笑顔で溢れるような作品ではありません。
事実、不機嫌そうな人もいましたし、私のように、なんとも
感情を表現しがたい、笑顔を浮かべている人もいましたから。
変な表現かもしれませんが
如何にも英国映画っぽい作品だと思いました。
英国らしい重みとでも言えばいいのでしょうか。
英国の、あの寂しいと言うか、ジメッとしたというか、
歴史や、寂しさを感じさせる、風景や、一筋縄では済ませない感じが、なんか英国っぽい。
◇ ◇
原題は
『an education』
邦題よりも、こちらのタイトルのほうが、
シニカルな、スパイスが効いていて相応しい気がします。
興行上、邦題を変更したのでしょうが、
案外、ストレートにこのままにしておいたほうが、
物議を醸すというとオーバーかもしれませんが、
もっと話題になったんじゃないかと思います。
“教育”と言っても、今作で取り上げられるのは
学校教育ではありません。人生経験による教育です。
わたしも17歳の頃は、そうでしたが、
なぜか年上の人、年上の人しか知らない世界に憧れ、
普通に高校生活を送っている同級生たちを横目に、
「俺は、こいつらとは違うんだ」みたいな背伸びをしたくなりがちです。
大半の人は、頭の中で年上の人の世界を
想像するだけで、終わってしまうのですが、
今作の主人公リンは、実際に年上の世界に足を踏み入れてしまいます。
学校生活では味わえなかった
スリリングで刺激的な出来事の数々。
「人生で一番楽しかった」
「先生たちみたいな平凡な人生は送りたくない」
子供なのに、もう一人前の大人になったつもりのリン。
どれだけ先生が傷ついてしまうのか、自分が正しいと
信じて疑わない、自信過剰になっていること、視野狭窄に
なっていることにも気づかない彼女は、自分の信じた道を進みます。
しかし、幸せの絶頂だった、リンに・・・
◇ ◇
これ以上はネタバレになるので伏せますが、
ここから先が、かなり人生訓めいています。
学校の授業が教育のすべてではない。
学校以外の人生経験も教育のすべてではない。
本当のことがすべてを幸せにするとは限らない。
嘘がすべてを不幸にするとも限らない。
高校生活で、映画の時間にすると
1時間40分でリンは見違えるほど大人になりました。
1時間40分より先、どのような大人になっていくかは、
高校時代に受けた“教育”をリンが、どう活かしていくかでしょう。
でもリンにバラ色の幸せが待っていそうな気がしない
そう感じたのは私だけでしょうか?
☆彡 ☆彡
映画を観ながらも、
レビューを書きながら、実はある日本の女優さんの
姿がアリアリと頭の中に浮かび上がってきていました。
“沢尻エリカさん(矢田亜希子さん)”
周りの助言に耳を貸さず、自分は正しいと進んだ結果が・・・。
この経験をどう活かしていくのか。おふたりとも好きな女優さんなので楽しみにしています。
と、日本の旬な芸能ネタとも
リンクしている部分がある今作。
数えるほどしかいないと思いますし、
見つけるほうが大変だと思いますが、
「彼と結婚するのよ!
彼と駆け落ちするのよ!!」
親の言うことに耳を貸さない娘さんに
ど真ん中ストレートの作品です。映画を観て
「私はこんな風にはならない!!!」
逆効果の可能性もありますが。
そのときはどうか御容赦くださいませ(苦笑)
色々な人への≪教育≫
ピーター・サースガードのおめめが、少々コワくて、見逃していたけれど、やっぱり見たかった作品。
オックスフォード大学進学を目指して、脇目もふらず頑張っている女子高生のジェニー。
勉強に、チェロ。
父親の期待を一身に受けて。
そんな彼女が覗いた、大人の世界。
それは、今までの生活がバカらしく思えるほど、リッチで、優雅で、魅惑的な世界。
でも、そこには、大きな落とし穴があった。
ウソ八百を並べて、ジェニーの両親をも取り込んでいくディビッド。
原題は「An Education」。
≪人生に近道はない≫と悟ったジェニーは、再び大学進学を目指す。
そんな彼女への、元高校の校長の対応と、彼女の元教師の対応の違いが良い。
これも「教育」だよね。
学校で教わる知識だけでは、生きていきにくい世の中。
ダサく見えた教師は、どても立派な大人だった。
シンプルなストーリーで、わかりやすい。
こんな、人間が成長する作品は良いな。
さすがニック・ホーンビィ!な会話とディテールの妙
60年代初めのロンドン郊外。
厳しく質素な家庭に育つ、成績優秀で真面目な女子高生が、
ふとしたきっかけで年上の男性と出会い、恋に落ち、
それまで知らなかったきらびやかな大人の世界を体験するも、
男性には実は…という苦い現実を知る、、、
とだけ書いてしまうと、「少女が大人になる」過程を描いた
いかにもありがちな青春ストーリーなのですが、、、
これが面白いのですよーーー!!
何が面白いのだろう…と思い返してみると、
やはりディテールと会話のうまさ。
と思っていたら、脚本を手がけたのは
「ハイ・フィデリティ」や「ぼくのプレミアライフ」の
ニック・ホーンビィでした。
なるほどーーー。深く納得です。
軽妙な会話の中に、まだ戦後の影を背負ったイギリス社会の閉塞感、
階級や学歴の差別、男女の差別といったものが、さりげなく描き出されています。
だから、この作品がふわふわした甘いラブストーリーではなく、
面白いんだけど、ビターな秀作になっているのでしょう。
娘にガミガミというお父さん(アルフレッド・モリナ)も
結果的にジェニーをだますデビッド(ピーター・サースガード)も
どこか、心に影というか傷というか、暗い何かを背負っているから、
そんな行為をしてしまうような。
しかしそんな影のなかだからこそ、
主人公ジェニーの「光」が一層キラキラと際立ちます。
本当に、このジェニー役のキャリー・マリガンはカワイく魅力的!!!
「21世紀のオードリー・ヘップバーン」と言われているそうですが
あのファッションを観て、一目で納得です。
(ってゆうか、ヘップバーンより私的には好みかも…)
このキャリー・マリガン、ちょっとだけ路線として、
やはり私の大好きなマギー・ギレンホールと似ているような気が…
美人というよりはカワイイ。
童顔で愛らしい顔なのに、
なんか平気でエキセントリックなことを無自覚にやってしまいそうな。
つまり、実は芯がものすごく強そうな、、、
そういえば、デビッド役のピーター・サースガードはそのマギーのだんなさん。
やっぱりこのテの顔と相性がいいのかしらーーと、ふと思ったりしていました^^
ちょっと噴飯!
8月18日 ギンレイホールにて観賞
春に観れていなかったので「すべりこみで映画館で観ることが出来て良かった~。」
と思いながら前半の30分くらいまでは楽しく観れました。
…が、
途中から、自分が思い描いていた作品とはどんどんかけ離れて行ってしまい…
結果、非常~にドンヨリとした気分で映画館を出ることになってしまいました…。
途中からあの男が胡散臭いことは容易にわかったのですが、それにハマッていってしまう
ヒロインに胸を痛めました…。
こういうのは心に良くないなぁ…。
やっぱり自分は脳天すっからかんで観れる映画が合ってるのかもなぁ…。
ちなみにヒロインの女の子の友達のユダヤ系っぽい子が可愛かったですね
一緒に観に行った恋人は「バナナ」のくだりでそれはそれは憤慨しておられました…
誘ってゴメン…。
レッツ・ビギン、お勉強。
名画座にて。
C・マリガンを一気にスターダムにのしあげた作品。
ということで、とても楽しみにしていた。
そういえば「17才」なんていう歌謡曲(この言い回し古^^;)も
流行ったご時世、やはりセブンティーンていうのは誰もが
子供から大人への通過儀礼として憧れる年代なんですね。
まぁ…過ぎてしまえばねぇ、一瞬なんですけど。
60年代のロンドンが舞台、ということで古めかしいながらも
堅実で、戦後の階級社会が幅を占めているような空気感。
主人公のジェニーは成績優秀、オックスフォードへの進学
を狙う女子高生。とはいえ微妙なお年頃の彼女、親への
反発心から陰では煙草をふかし、同級生の男子をからかい、
パリに想いを馳せる、っていう知性豊かで大人びた女の子。
退屈な女子の前にああいう男性(チョイ悪中年?)なんかが
現れれば、途端にそっちの世界に靡いてしまうのも頷ける。
彼女にあるのは、まだ漠然とした知性と教養のみ。
身体を張って経験を積むのはまだこれから、というワケで
そこから本当の(親も学校も教えてくれない)教育が始まる。
こういう話って、特に年代は問わない気がするのだけど^^;
プレイボーイと教養美人がくっ付くのはよくあることで(爆)
後に価値観の相違といって別れるのもよくあることである。
ゲーノージンの結婚・離婚を思い返すとかなり参考になる。
遊び慣れてる人間は自分にない純粋なタイプを好きになり、
あの手この手でモノにするんだけど、コロリと騙され(爆)て
結婚・出産なんてしたら最後、どんなしっかり女房でも男の
浮気は止められないし、どんなモデル体型でも男の興味は
移り変わる。(あ、経験談じゃないですよ。念のため^^;)
というわけで…。
まだまだ17歳なんてうら若き年代に、ちょっと怪しいけれど
知性溢れる会話に長けた男性(しかも金持ちに見える)とは
飛んで火にいるなんとやら。になるワケですねぇ。お~怖x
とはいえ。
この作品に奥行きを与えているのは教育。学問でもある。
そこに歴然とした差があると(嫌味なくらい^^;)見せられる。
彼女が両親共々騙されて、絶望の淵に立たされたとしても、
そこからの頑張り様で如何にも克服できる。という、
(まぁ元々が優秀なタイプだったこともあるんだけど^^;)
その立ち直りの素早さに若さを感じてしまい…羨ましかった。
彼女に酷評された女教師がまた見事な先生で…今の彼女に
必要な選択肢を与え、なぜ今、勉強しなければならないかを
適切に解いてくれる。学生の頃って、ホントに何でこんな事を
習わなきゃいけないのよ。と下らなく思えるものばかりだけど、
それを消化してこそ、モノをいう未来が待ってたりするものだ。
やるべきことは、今きっちりやっておけ。っていう、
(取り返しつかなくなった年代からの)ラブコールと受け止めてv
(しかしあの奥さん、よく夫婦やってるな…あの冷静さは何^^;)
17歳は過ぎたけれど…
17歳を過ぎていても2歳3歳差くらいの女性ならじーんとくる映画だと思います。確かに大人の世界はまだまだ世間知らずな17歳くらいの女の子にとっては魅力的だと思います。特にジェーンみたいに親に従って大学に入るためだけに勉強してきた女の子には。ジェーンが勉強ってなんのためにするの?って先生たちに問い、その答は用意しておいたほうがいい、私のような生徒はまた現れると言い放つ。このシーンはその象徴だと思います。
ただ、ジェーンが恋する相手の男の人はホントにダメなやつだなと思いました。なんて無責任なやつだと。私が思うに、彼はジェーンみたいに多感な青春を存分に味わってないんだろうなと。だからずっと幸せを手に入れられずにいるのだと。 それに比べ、ジェーンの高校の先生はかっこよかったです。最後の最後までジェーンのこと見てて、理解を示してる。理想の先生ですね✨そして、最後のジェーンのところへ合格の知らせか来たときはもう号泣でした。よかったー!!って。大人になっても17歳くらいのころの気持ちって大事にしたいなって思える映画です!
素晴らしい演技を見せるタヌキ娘
本年度のオスカー主演女優賞候補で一番良い演技をしていたのは本作のキャリー・マリガン。インテリ高校生の強さと弱さの演じ分けにすこぶる説得力がある。残念ながら10代には見えない…20代の目元と肌だ。(オバチャン顔とは言わないで、敢えてタヌキ顔と誉めたい。)
作品として残念なのは、最後の頑張りの描写が淡泊なところ。映画のテーマで一番大事なところなのに。これじゃダマされることがテーマになってしまう。また、英国人じゃないサースガードもミスキャスト。胡散臭さが臭いすぎて、例のことがサプライズにならない。もっと、品が良く危険でユダヤな英国人俳優が居たんじゃないかな。
60年代のイギリスの甘酸っぱさ
もっと刺激的な内容かと思ったが、60年代の文化やファッションが楽しめ、
イギリス人らしいアイロニックなところもある作品。
主演の女性は17歳には見えなかった。
オックスフォードに進学しようとしている女の子と
とある年上の男性がふとしたことから知り合いになる。
勉強に力が入らなくなり、「フランス人になるのよ!」
と息巻いていた女の子だが、世の中そうは上手くいかない。
"An education" という原題だけあって、
女の子から女性になる段階の「教育」の一幕。
イギリスの階級社会を見せ付けられる作品でもある。
17以上の肖像
勉強ずくめの毎日から大人の世界へのめりこむジェニー。
親にも嘘で固めてだが、相手のことを認めてもらって、ついに結婚まできた~と思いきや、実は相手は結婚していて騙されていたという。
優等生だったのに学校までやめてしまって、よく親も許したなぁと思う。
でもおかしいことに、勉強きつきつの家なのに16、17歳の女の子がよくも煙草を吸ってるなあと思う。
途中までの幸せな時、最後に受けてしまう悲惨と立ち直りをうまくまとめた映画だと思う。
全43件中、21~40件目を表示