劇場公開日 2010年4月17日

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「沢尻エリカさんも今作を観てればよかったのに」17歳の肖像 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0沢尻エリカさんも今作を観てればよかったのに

2010年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

好き嫌いがはっきり分かれそうだけど、
わたしはこういう人生訓めいた作品好きだなぁ(笑顔)

〈 教育 〉
〈 行動が人を表す 〉

上映終了後、客席が笑顔で溢れるような作品ではありません。
事実、不機嫌そうな人もいましたし、私のように、なんとも
感情を表現しがたい、笑顔を浮かべている人もいましたから。

変な表現かもしれませんが
如何にも英国映画っぽい作品だと思いました。

英国らしい重みとでも言えばいいのでしょうか。
英国の、あの寂しいと言うか、ジメッとしたというか、
歴史や、寂しさを感じさせる、風景や、一筋縄では済ませない感じが、なんか英国っぽい。

◇   ◇

原題は
『an education』

邦題よりも、こちらのタイトルのほうが、
シニカルな、スパイスが効いていて相応しい気がします。

興行上、邦題を変更したのでしょうが、
案外、ストレートにこのままにしておいたほうが、
物議を醸すというとオーバーかもしれませんが、
もっと話題になったんじゃないかと思います。

“教育”と言っても、今作で取り上げられるのは
学校教育ではありません。人生経験による教育です。

わたしも17歳の頃は、そうでしたが、
なぜか年上の人、年上の人しか知らない世界に憧れ、
普通に高校生活を送っている同級生たちを横目に、
「俺は、こいつらとは違うんだ」みたいな背伸びをしたくなりがちです。

大半の人は、頭の中で年上の人の世界を
想像するだけで、終わってしまうのですが、
今作の主人公リンは、実際に年上の世界に足を踏み入れてしまいます。

学校生活では味わえなかった
スリリングで刺激的な出来事の数々。

「人生で一番楽しかった」
「先生たちみたいな平凡な人生は送りたくない」

子供なのに、もう一人前の大人になったつもりのリン。
どれだけ先生が傷ついてしまうのか、自分が正しいと
信じて疑わない、自信過剰になっていること、視野狭窄に
なっていることにも気づかない彼女は、自分の信じた道を進みます。

しかし、幸せの絶頂だった、リンに・・・

◇   ◇

これ以上はネタバレになるので伏せますが、
ここから先が、かなり人生訓めいています。

学校の授業が教育のすべてではない。
学校以外の人生経験も教育のすべてではない。

本当のことがすべてを幸せにするとは限らない。
嘘がすべてを不幸にするとも限らない。

高校生活で、映画の時間にすると
1時間40分でリンは見違えるほど大人になりました。

1時間40分より先、どのような大人になっていくかは、
高校時代に受けた“教育”をリンが、どう活かしていくかでしょう。

でもリンにバラ色の幸せが待っていそうな気がしない

そう感じたのは私だけでしょうか?

☆彡     ☆彡

映画を観ながらも、
レビューを書きながら、実はある日本の女優さんの
姿がアリアリと頭の中に浮かび上がってきていました。

“沢尻エリカさん(矢田亜希子さん)”

周りの助言に耳を貸さず、自分は正しいと進んだ結果が・・・。
この経験をどう活かしていくのか。おふたりとも好きな女優さんなので楽しみにしています。

と、日本の旬な芸能ネタとも
リンクしている部分がある今作。

数えるほどしかいないと思いますし、
見つけるほうが大変だと思いますが、

「彼と結婚するのよ!
彼と駆け落ちするのよ!!」

親の言うことに耳を貸さない娘さんに
ど真ん中ストレートの作品です。映画を観て

「私はこんな風にはならない!!!」

逆効果の可能性もありますが。

そのときはどうか御容赦くださいませ(苦笑)

septaka