トゥルー・グリットのレビュー・感想・評価
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酔っ払いは強いのです
コグバーンは酔っ払ってばかり。コグバーンは民謡歌う。コグバーンは的外れ。でもコグバーンは強いのです。嫌いになれないよね、これじゃあ。
映画としては、取りこぼしが目立ったかな? 良い絵を撮りにいって撮れないことの悲しさを感じるなぁ。
どこか懐かしい現代版西部劇
今回、この映画には良い意味で裏切られた。コーエン兄弟のことだから一風変わった西部劇が展開されるのかと思ったら、れっきとした王道ウエスタンであった。
ただしいつもの通りキャラクターは全員クセのある奴ばかりだ。酒浸りの保安官コグバーンを演じるブリッジスはクレイジー・ハートの時よりもさらに演技力がアップしている。これからは「酒浸りの~」といった役ばかりオファーが来るに違いない。オーディションで選ばれたというスタインフェルドはなかなかのクソガキを演じてくれる。小生意気で別に可愛くもないのだが、親の敵を討とうと懸命になる姿には応援したくなる。マット・デイモンも普段とは違うオーシャンズシリーズのような三枚目的な演技を披露。これで演技の幅はぐっと広がっただろう。
ストーリーはもちろん最高だ。途中の小屋のシーンや最後の決闘のシーンは異様な緊迫感を誇る。そしていつものコーエン兄弟らしく登場人物は小粋な会話を繰り広げる。彼らのテーマもちゃんと込められている。
「悪人は必ず罰せられる」のだ(てことは「ノー・カントリー」は例外なのかも)。
(11年5月8日)
マティは大人すぎる
あそこまで大人を牛耳れる少女がいるのだろうか。マティの大人顔負けの生意気さには終始イライラした。
しかし、そんな役を演じきった新人ヘイリー・スタインフェルドは素晴らしい!ラビーフ役のマット・デイモンが今まで演じてきた役とは違い、頼りないところが新鮮だった。マティのお尻を叩くところには絶句したが…
原作を知らなくても十分に楽しめる内容だった。
ジェフブリッジスは素晴らしい~ヽ('ー`)ノ~
【ケータイからの‥絵文字投稿⇒不可につき‥
再編集└|∵|┐♪┌|∵|┘】
話題作(?)なんで借りたら‥
知らずの西部劇だたヾ(*'-'*)
荒くれ男の強さと優しさ‥見たよ(*'-^)-☆
素敵な作品ですが‥
‥俺の好みでは無かったかも?
でも良かったかも~ヽ('ー`)ノ~
☆評は‥
DVD100円水準にて‥(^-^)
DVD買う度⇒④★★★★
モ、1回見たい度⇒②☆☆
オススメ度⇒④♪♪♪♪
デートで見る度⇒④◎◎◎◎
観る相方(^-^)v/ボーイズムービー!
一人で見ましょう(^-^)
ジェフブリッジスとマットデイモンてのは‥
●画柄が良いかも( ^-^)_旦""
家族で楽しめる”西部劇”
見てよかった!
こんなに良いなら、
もっと早い時期に、
TOHOシネマズ六本木とか、
スクリーンが大きくて音響もいい
映画館で見ればよかったなぁ、これから気をつけようっと♪
オープニングカット。
なんと変哲もない風景が
映っているだけなのですが、映像に隙がない。
まだ、なにも始まっていないのに、緊張の糸が、
ピーンと張りつめているのを感じさせられてしまう。
もう、この時点で、
あ~、いったな!と満足している自分がおりました。
◇ ◇
父親を殺された14歳の少女の復讐劇
そこに、保安官が巻き込まれていく
西部劇とありましたが、
西部劇というよりもコメディタッチな
ヒューマンものという感じがしました。
コーエン兄弟が監督をしていましたので
『ノーカントリー』のような博学な方にしか
わからない小難しい作品になっているのかもしれない、と
念のため、覚悟はしていたのですが、あまりのポップさに
うれしい意味で拍子抜け。大丈夫か?コーエン兄弟??と
逆に、心配になってしまうほどでした(苦笑)
先は読めるのですが、役者の好演と、先にも記した、
隙のない映像に引き込まれ、そんなことはどうでもよくなってしまう。
それでも、さすがにクライマックス直前のシーンでは、
なんで、逃げてないの?なんで、そこにいるのよ?
14歳少女の驚きとは、また違った意味で、
オイオイ!と驚かされてしまいましたが(苦笑)
★彡 ★彡
大好きなマット・デイモンも堪能❤
真面目に演ずるコミカルな芝居にクスクス笑ってしまいました。
奇妙な表現かもしれませんが、
“ファミリー向けの西部劇”
その惹句がピッタリのような気もしました。
なんとなく面白い
2010年アメリカ映画。110分。2011年11本目の作品。コーエン兄弟の最新作で初の西部劇。
内容は:
1,父親を殺された14歳の娘は復讐のために独眼の保安官を雇う。
2,保安官はいやがるが娘が復讐に立ち会いたいと同行することに。
3,二人は徐々に犯人を追い詰めていくが、娘が捕まってしまう。
本作を一言で表すなら「たぶん正統派」。この言葉はコーエン兄弟にふさわしくないのかもしれないけど、恐らく玄人好みしそうなオマージュがこめられていたり、決闘シーンがあったり、人間の成長物語であったり。
1つ間違えば退屈になりかねない展開。睡魔が襲いそうになりながらも、要所要所でなんとなく面白いプロットがあったりで、最後までゆるく引っぱっていくあたりは、コーエン兄弟の真骨頂といえると思う。
なにか高尚なテーマが本作に込められていたのかどうかは分からない。でも、作品全体としてはなんとなく高尚。もう1回観ればなにか良い発見がありそうな映画。そして機会があれば観てみたい。
そんな作品でした。
凛々しいお姿
西部劇、日本では時代劇。
日本の時代劇は年に何本か作らないと、文化遺産がなくなってしまう。
時代劇を創らないと殺陣師、立ち回り、美術、衣装などなど
時代劇を創るための技術が消えてしまう。
それら職人たちが消えてしまったら、再興するのは困難だ。
だから細々とでも時代劇の灯をともし続けなければならない。
といっても最近、時代劇が多く創られているような気がする。
西部劇も同じような状況なのだろうか。
本作はリメイクとのこと。
ジョン・ウェインのアイパッチは記憶にあるが、マカロニ好きなので作品は観てない。
父上の仇を討つ娘マティ・ロス。なんと凛々しいお姿。
彼女を見ただけでこの作品はいけると思った。
彼女は凛々しいだけでなく、交渉力も卓越している。
その交渉は、日本の政治家のように寝技ではなく直球勝負。
自己の信念を貫く。あれは交渉ではなかったのかもしれない。
交渉とはお互いに歩み寄り着地点を見出すものだ。
でも、マティ・ロスは歩み寄らない。最後にちょこっと寄りついて交渉成立。
あれは信念と交渉の戦いで信念の勝ちだったのだろう。
そんな彼女だから飲んだくれの保安官が従うのだ。
タバコを巻くのがうまいのも飲んだくれの心をつかんだひとつの要因かもしれない。
カワイイとか美しいとかではなく、意志の強さが映像からせまってくる。
それがあるからヘイリー・スタインフェルドはオーディションを勝ち残ったのだろう。
ヘイリー・スタインフェルドの25年後は見たいが、マティ・ロスの25年後は見たくなかった。
一番のGritは少女マティでした
モバイル辞典によると・・・
True:真実の,本当の
Grit:(どんな苦難にも耐える)根性,気骨
なんか気合い入ってそう、楽しみにしてました。
面白かったです。乾いた空気とドキドキ感と。また観たいなと思っています。
一番のGritは少女マティ。演じるヘイリー・スタインフェルドも根性みせてくれてます。
あまり可愛げでもない彼女を、たぶん誰より愛してくれ、大人と渡り合えるまでに育て上げてくれたお父さんへの想い。彼女は泣き崩れる代わりに敵を追うことを選びました。
保安官を雇う生意気口と表情ににじむ幼い必死さに、その選択が正しいかはともかく応援せずにいられませんでした。
馬を駆る保安官はどうにもカッコよく、テキサスレンジャーは味のあるナイスな奴で、すっかり西部劇を堪能しました。
ラストも、マティの物語としてきちんと完結していて良かったです。長い初恋物語なのかも、風変わりな女の子の。
西部劇のエッセンスがたっぷり
久しぶりに西部劇らしい西部劇を観た。
父親の仇討ちというオーソドックスなストーリーに、ウデはたつが曲者のガンマンとならず者一味。大自然を背景にした追跡劇と、横やりを入れる新たな人物という具合に西部劇のエッセンスがたっぷりと注ぎ込まれている。
足りないとしたら、胸を締め上げるようなドレスを着たヒロインだけだ。ところが代わりに登場するのは14歳の少女。だが、それこそがこの映画がひと味もふた味も観客を魅了することになる。
芯が強く頭もいい少女だが、仇を追って荒野を旅するのは至難のことだ。長い旅の果て、心身ともに成長していくが、同時にふたりの男の人生観をも変えていく。人物描写にたっぷり時間を割き、人間ドラマとして充分な魅力を放つ。
それでいながら、馬で疾走しながらの撃ち合いや、遠距離からの狙撃など見せ場を用意して西部劇の醍醐味を提供することを忘れていない。
少女を演じたヘイリー・スタインフェルドは、顔立ちから賢さが滲み出ており、大人との駆け引きでは一歩も引けをとらない精一杯の強気とその裏に潜む不安な気持ちを見事な演技で表現した。
惜しむらくは、ジェフ・ブリッジス。アカデミー主演男優賞を獲得した「クレイジー・ハート」で酒に溺れたダメ男を演じてしまっているのだ。この作品での演技も素晴らしいのだが新鮮味に欠けた。
まゆと鼻が印象的
ヘイリースタインフェルドが初めて登場する、列車の外から彼女を捉えたシーンは、力強い眉毛、少しもこっとした鼻が印象的で、この先の物語を予感させる素晴らしいカットです。終始気の強い彼女ですが、とても好感が持てた。脚本、演出、カメラ、音楽・・・すべてオールOK!
最後の後日談は、私にはありでした。
ジョン・ウェイン出演の「勇気ある追跡」のリメイクであり、アメリカでは古典文学となった名作をより忠実に映像化。
父を使用人に殺された14歳の少女マティの視点で描かれていて、ジョン・ウェインの映画にはない後日談が加えられている。
アクション映画としてみるならば不要だとも思えるかもしれないが、この映画は原作に忠実に19世紀末のアメリカ西部の社会を描くことを目指している。
最近のCGを多用した派手なハリウッドアクションと比べると往年の西部劇の様式に従ったもので物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
丘の上に陣取って敵を窺うシーンなど昔の西部劇によくあった。
ヘンリー・スタインフェルド演じるマティは、夫を殺され途方にくれてる母に代わり、守銭奴の大人たちと交渉して父の馬を取り戻したりする勝ち気で賢い少女。
父を殺した男はお尋ね者となったにもかかわらず、追跡し捕縛してくれる者がいないことに憤慨、自ら酔いどれだけど゛真の勇者゛との評判がある片目の男コグバーンを雇って彼に同行し敵討ちの旅に出る。
過酷な追跡劇の末に本懐を遂げることはできたけど、それと引き換えに失うものあって…。
最後の後日談は19世紀末アメリカの自立した女性の姿を見るようで、私にはありでした。
ともに旅してる気分で!
ジョン・ウェインがアカデミー受賞した西部劇のリメイク。ジェフブリッジズがオスカーノミネートされた作品ってことで、詳しくはしらないで見に行きましたけど、面白かった。
父親を殺された薄幸の女子が、老ガンマンと旅をするっていう敵討ちの正義の映画化と思ったけど、ちょっとイメージは違ったみたいで、主人公のマティがものすごくしっかりしてて、おっさん相手にお金の交渉をしたり、一人で葬儀屋に泊まったりと、なかなかの肝の据わりよう(笑)
でもなんかかわいいんですよね。
コーエン兄弟らしいというか、思いだけの映画じゃなくてクスリと笑えるシーンも結構あって。
野宿しながら犯人を追うっていうのが、いかにも西部劇っぽいですが、女の子には厳しいなぁ。当時の女の子としては、本当に変わってるんだろうなって思いますが。
実はホーストレッキング好きなので、こういう旅にはちょっと憧れます。焚き火したり、星を見たり。。。とか余計なことを思いつつ(笑)
ジェフブリッジの演じるコグバーンは渋くていいですね、酔っ払ってふらふらしてる時は、大丈夫かこのおじさん、っていう感じなんですけど、敵と対峙したり、追跡のシーンはかっこよくて、憎めない。すごい印象的な役です。ノミネートも納得な感じ。
あと、事前に知らなかったんですけど、旅のパートナーになる、テキサスレンジャー役で、マットデイモンが出てます。相変わらず色んなところに出てますねぇこの人は(笑)
ぱっと見マットって分からなかったですけど、彼もなかなかいい感じの役どころでした。
いわゆる西部劇、後ろから撃たないとか、正面から闘いに挑むとか、古きよき時代っていう感じですね。予定調和な感じが結構好きです。(日本の時代劇とも通じる部分があります)
個人的に印象に残っているのはやはり最後の方、マティの愛馬で疾走するシーンですね。星とかすごくキレイ。
上映してから地震でなかなか見れなかったりしたので、あまり公開が長くないかもしれませんが、なかなかお勧めです。
現代風の西部劇
コーエン兄弟の作品で、出演者も実力派ばかりで米国では大ヒットした作品です。
銃撃戦の多い、いかにもヒーロー映画のようにしないところが、現代風でした。特に評価されるべき所はやはり、出演者達です。ヘイリー・スタインフェルドの演技には驚きました。殺された父親の遺品の銃を見るまで泣かず、一度も妥協する事無く周りの人を圧倒します。プライドの高いレンジャーを演じたマット・デイモンと酒のみの保安官を演じたジェフ・ブリッジスも素晴らかったです。最後をきれいごとで終わらせない所も良かったです。
個人的にはもう少しジョシュ・ブローリンを見たいと思いました。
「オスカーなんてクソ食らえだ!」そんな西部劇。それがコーエン兄弟。それでイイのだ
腕っ節は強いものの飲んだくれで頼りない保安官(ジェフ・ブリッジス)と、何かと「訴えてやる!」とダチョウ倶楽部ばりに連呼しては強がる少女(ヘイリー・スタインフェルド)との毒舌たっぷりな皮肉の応酬に、故郷テキサスを馬鹿にされると怒り出すガンマン(マット・ディモン)が加わり、滑稽で人間臭い会話劇が膨らんでいく展開は、コーエン節が健在していて、ファンとして嬉しい。
往年の正統派西部劇を彷彿とさせる壮大な見応えとマカロニウェスタンのドライな暴力描写が融合された不思議な西部劇の味わいを放つ。
時代劇で例えるならば、昨年の『十三人の刺客』に似た衝撃と云えよう。
しかし、そのクセの強い味付け故に全キャラクターに感情移入できず、盛り上がるまでのエンジンが遅れたのが悔やまれる。
そういうツカミの失敗が審査での明暗に繋がったのかなと今作の後味の悪さにふと思った。
でも、人間なんざぁ簡単に死ぬし、簡単に殺し合うバカバカしい生き物。
だからこそ愛しい生き物とも云える。
そんな悲喜こもごもをエンターテイメントとして投げ抜く破壊力こそコーエン兄弟の持ち味なのだから、賞を逃したのもそれはそれで運命なのかもしれない。
では最後に短歌を一首
『荒野吠え じゃじゃ馬駆ける 銃の風 勇気撃ち抜く 天罰の穴』
by全竜
西部劇初体験
そういえば西部劇は初めて見た。
コーエン兄弟監督作品っていうのも初めて見た。
よく『○○監督らしい云々…』って批評を見るけど、オイラそういうのよく解んないんだよね。
ジョン・ウーって聞くと『あら!アクションシーンが華麗ですか?』って思うくらいかな…。
ストーリーは、
使用人に父親を射殺された14歳の少女マティが、凄腕だけど飲んだくれのアウトロー保安官・コグバーンを雇って、犯人を探して荒野を行く…って追跡劇。
その間、コグバーンと因縁のある悪玉一味との対決があったり、
別口で犯人を追い続けてるテキサスレンジャーのラビーフとの出会い、確執とか心境の変化が描かれていて、普通に面白かったな。
主人公達の中でも特にマティいいね。
可愛いコちゃんじゃないけど、信念を持ってる姿ってやっぱりカッコいい。
知ってみたら随分なワルだった犯人を『他の罪なんかじゃなく、父親殺しの犯人として』連れ帰り裁きたいんだ!
と、必死に訴えるところとか、
旅の始まりの1シーンで、
ほんの一瞬の躊躇もなく川に飛び込む真っ直ぐさと、そのマティを乗せて濁流の中を進む愛馬ブラッキーの信頼関係っていうの?
出会ったばかりの彼らなのに『強い絆』みたいなモノを感じさせられたりね、
ちょいちょい感動しちゃって…またもウルウルポイントがヒトとずれてるオイラ。
1人で鼻すすってたけど、花粉症の季節だからごまかせてたかしらん?
西部劇はね、オイラ割と好きなタチかもしらん。
ただ、ストーリーっていうか大画面で見るデッカイ景色が気持ちいいのかな〜?
また機会があれば、西部劇観てみよう。
ヘイリーちゃん、降参です。
14歳といえば、中学2年生か3年生。
中学時代の私なんて、高校進学のための勉強を少しと、クラブと、後はひたすら遊んでいたように思うな。
そんな年端もいかない少女が、父親の仇を討つ、なんてスゴイこと。
少女であることを活かして交渉したり、機転を利かせて行動したり、とても利発で好ましいマティ。
飲んだくれ保安官ルースターやテキサスレンジャーのラビーフに、真正面から立ち向かい、本気にさせ、大人の男達を奮い立たせ、復讐をする。
その様子は、とても好ましい。
ホントに、映画初主演なの??と思いたくなるほど、堂々としていて、時に可憐で、「降参しました」と言いたくなる。
せっかくの悪役のジョシュ・ブローリン、もっと悪く活躍?!して欲しかったな~。
ただ、難を言えば、母親が頼りなくて、弟が小さくても、残された家族で生きていかなくてはならないにしても、それだけではなく、マティが復讐を誓うまでの、心の動きをもっと見せて欲しかった。
3.5点か4点かで迷ったけれど、ヘイリーちゃんにプラス0.5点で、4点にしました。
トルー・グリッド、懐かしの映画作り、
コーエン兄弟もスピルバーグも軽い西部劇が目標だったのだろう。ハサウェイ監督の「勇気ある追跡」のリメークだが肩が凝らず楽しめる彼らの遊び映画だろう。バックミュージックがケンタッキー・ホーム的な故郷調なのも、この映画の基調を表している。ジョンフォードが観たら「西部劇は俺の方が上だな」と云うかもしれないが、山小屋でのルースター、ラビーフ対4人組の打ち合いシーン等は俯瞰が効いて達者な西部劇画像だった。昔の作家はコメデーと悲劇は表裏一体と云ったが、現代のコーエン兄弟はコメデーとサスペンスは表裏一体と云うかも知れない。
宋3世
ウェスタンいいわぁ~♪
3月19日、新宿武蔵野館にて鑑賞。公開初日ということもあり結構な客入りでした。
リメイク元は観た事ありませんでしたが
のっけの「処刑シーン」はコーエン兄弟っぽかったですね~。この時点で「観に来て良かった」と思いました。
内容はシンプルながらも決闘シーンなど興奮どころはしっかり押さえていて飽きさせません。主人公の女の子が話題にのぼっていましたが、この作品はマット・デイモンとジェフ・ブリッジズが素晴らしかったと個人的には思います。とりわけジェフ・ブリッジズはここんとこ出てる作品は全くハズレがありません。
絶品でございました。
一風変わった復讐譚
たった14歳の聡明で勇敢な女の子が、大の大人の男二人を牽引して父の仇を討つまでの、一風変わった珍道中?を回顧録で見せる、復讐譚であり西部劇の傑作!
と、説明すると聞こえがいいんですがww
まあ何というか、コーエン兄弟らしいというか…
「彼らのまだるっこしくて珍妙な味わいのノリは、自分はどうにも受け付けないわぁ」て人には全くハマらない映画だとは思います。
いや、スピルバーグ御大を製作総指揮に迎えてはいるので、それにしたってエンタメ色強めではあるんですけど。
微妙にテンポズラしたり、核心をひょいとスライドさせたりする、いつものコーエン節も、そこまで強めじゃないですし。
ただ、それを(苦手な要素として)差っ引いたとしても、この映画を魅力的にしているのが、14歳の少女マティを演じたヘイリー・スタインフェルドちゃんです。本当、彼女に尽きる。
この子、映画初出演っていうから驚きです。
啖呵の切り方が堂に入ってる!!
汗臭い野郎共を前にしても物怖じしない!!
ジェフ・ブリッジスもマット・デイモンもジョシュ・ブローリンも完全に彼女の引き立て役になってるしw
なんと、贅沢な俳優達を添え物にしているんだろうかw
うん、そうですねぇ。このノリに上手くライドできれば、きっと楽しめると思います。
一風変わった復讐譚でした。
ラスト30分以外“動きのない追跡”
正直言います。まともにウェスタンを観た事ありません。せいぜい「明日に向かって撃て」を1度観た程度です。はっきり言ってウェスタンファンではないのでしょうね。80年代、90年代あまりウェスタンはあまり製作されませんでしたしあまり知識がありません。この作品について知ってることは「勇気ある追跡」と言う作品のリメイクでジョン ウェーンがアカデミー賞・主演男優賞を受賞したという事くらいです。そして、私がこの作品に興味を持ったのはアカデミー賞作品賞候補であるという事とあのコーエン兄弟が監督を務めるという事だけでした。結果ラスト30分の時点である人が出てくるまでとても退屈しました。本当にこれがコーエン兄弟の作品なのかを疑ってしまうほどでした。そんな作品となっています。
チェイニ-という男に父親を殺されてしまった14歳のマティはコグバーンという男をたった50ドルで雇って、テキサスレンジャーのラビーフと共に追跡を開始します。
注目は撮影当時13歳だったヘイリー スタインフェルドの演技です。とにかく彼女の強さと弱さを使い分けた演技が見事です。しっかりしていてそうで緒戦は14歳の女の子です。それを完璧に表現しています。
しかし、見所はそんなところです。ラスト30分はまあまあよかったのですが、だからと言ってこれを名作と読んでいいのでしょうか?主演のジェフ ブリッジスも主演男優賞にノミネートされているようですが、私には「クレイジー ハート」での演技をただリサイクルしているようにしか思えません。悪役のチェイニーの登場もかなり強引ですし、欠点というか弱点だらけだと思います。はっきり言ってあのコーエン兄弟が作った作品とは思えません。
まあ、でも何だかんだ言って60年代の西部劇が好きな人は好きになると思います。ただ私がそうでないだけの話です。
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