劇場公開日 2011年3月18日

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「ともに旅してる気分で!」トゥルー・グリット NAOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ともに旅してる気分で!

2011年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

ジョン・ウェインがアカデミー受賞した西部劇のリメイク。ジェフブリッジズがオスカーノミネートされた作品ってことで、詳しくはしらないで見に行きましたけど、面白かった。
父親を殺された薄幸の女子が、老ガンマンと旅をするっていう敵討ちの正義の映画化と思ったけど、ちょっとイメージは違ったみたいで、主人公のマティがものすごくしっかりしてて、おっさん相手にお金の交渉をしたり、一人で葬儀屋に泊まったりと、なかなかの肝の据わりよう(笑)
でもなんかかわいいんですよね。
コーエン兄弟らしいというか、思いだけの映画じゃなくてクスリと笑えるシーンも結構あって。
野宿しながら犯人を追うっていうのが、いかにも西部劇っぽいですが、女の子には厳しいなぁ。当時の女の子としては、本当に変わってるんだろうなって思いますが。
実はホーストレッキング好きなので、こういう旅にはちょっと憧れます。焚き火したり、星を見たり。。。とか余計なことを思いつつ(笑)
ジェフブリッジの演じるコグバーンは渋くていいですね、酔っ払ってふらふらしてる時は、大丈夫かこのおじさん、っていう感じなんですけど、敵と対峙したり、追跡のシーンはかっこよくて、憎めない。すごい印象的な役です。ノミネートも納得な感じ。
あと、事前に知らなかったんですけど、旅のパートナーになる、テキサスレンジャー役で、マットデイモンが出てます。相変わらず色んなところに出てますねぇこの人は(笑)
ぱっと見マットって分からなかったですけど、彼もなかなかいい感じの役どころでした。
いわゆる西部劇、後ろから撃たないとか、正面から闘いに挑むとか、古きよき時代っていう感じですね。予定調和な感じが結構好きです。(日本の時代劇とも通じる部分があります)
個人的に印象に残っているのはやはり最後の方、マティの愛馬で疾走するシーンですね。星とかすごくキレイ。
上映してから地震でなかなか見れなかったりしたので、あまり公開が長くないかもしれませんが、なかなかお勧めです。

NAO