月に囚われた男のレビュー・感想・評価
全90件中、21~40件目を表示
BS12字幕版鑑賞。 途中までが抜群の緊迫感で面白かったなあ。ただ...
BS12字幕版鑑賞。
途中までが抜群の緊迫感で面白かったなあ。ただ1人月で働く男。コンピューターのガーティーは不気味だし、奥さんも何かを秘めていそうで、この先何が起こるかドキドキした。
いろんなことが分かりはじめると、ドキドキが薄れていくというのが残念。だってそもそも月で作業させるのロボット、ガーティーでいいじゃん。耐用年数3年の複製を使う意味なし。
面白くなくはないが微妙な一作。登場人物ほぼ1人やし。予算なかったのね(笑)
中盤でクローンという種明かしが出てきたが、ラストにもなにか一つあっ...
中盤でクローンという種明かしが出てきたが、ラストにもなにか一つあっと驚くようなどんでん返しがほしかった。
最後の最後に自分がクローンだったという事がわかったが、すでに地球ではオリジナルの自分が妻と幸せに暮らししていたので、地球に帰るのを諦めて月に残る決意をするっていうストーリーの方が、なんかしっくり来るかも・・・・・。
ロボットで足る仕事
核融合炉の扱いやすさで言えば重水素とヘリウム3反応があげられるが残念ながら地球上には無く、月に多いのは事実である。そんな未来想定で月のヘリウム3採掘場で働く訳あり労働者サムの物語。実はサムはクローン人間、それも一体でなく多くのスペアが保管されている。
自身が消耗品程度の存在で尚且つ別の人格のクローン、コピーに過ぎないと知ったらどうならるか、落胆と混乱、同病相哀れむ心理、創造主への憎悪など葛藤の日々が続く・・。
クローン羊のドリーが誕生してからというもの科学と倫理性の問題提起が活発だが悪徳企業が人的労働力の廉価な調達目的でクローン技術を使ったという設定は稚拙すぎないか。
採掘、加工はマシンが自動で行い回収と地球への送出という単純労働を行っている、この時点で非人間的な作業、ロボット向きと思ったら案の定サムは人造人間、労働力が欲しいなら有機体で作るよりもマシンの方がむいている、酸素や水、食料、排泄物処理など付帯設備も複雑になるし、疲れるしミスも犯す、厄介な感情などわざわざ持たせる必然性が理解できない。サムがアインシュタイン並みの天才脳の持ち主とも思えないし、劇中では職業訓練の手間を省くためのクローン化としているがDNAが同じでも人格、記憶は別、脳の経験知を複写する方法があるなら別の個体でもできるだろう、高度な有機科学を持ったにせよアシスタントロボのガーティに機動性を持たせた方が妥当、ルナ産業ならずとも企業なら経済合理性から考えても適任だ。どうしてもと言うなら、ヒューマノイド向きの仕事を先ず見せてから本題に入るくらいの演出は基本だろう。人格とは何か、人間の尊厳を問いたいというテーマをクローン問題にひっかけて見せようとする着想は悪くはないが仕込みにもう少し手間をかけて練って欲しかった。
ただじゃ転ばない
舞台は月。契約期間3年の仕事中、不注意の事故で治療室から目覚めたサム(サムロックウェル)。そこには、もう一人の自分がいた。これは幻?それとも...
サムロックウェル の一人芝居となれば、見るしかないとワクワクしながら鑑賞。
しかも、ケビンスペーシーが声だけ出演とか、豪華か!
物語の中盤でネタばらし。割とあっさりロボットのガーディー(ケビンスペーシー)が、もう一人のサムはクローンだよって教えてくれる。
なんかとっても切ない展開だなー。
しかも、奥さん亡くなってるし。娘は元気だけど、オリジナルサムはとっくに地球にいて、娘と暮らしてるっぽいし。悲しいなー。しかも、だんだん具合悪くて、血吐いちゃう病弱サム。
なんだ、切なくて、悲しい物語なのかな?と思っていたら、ところがどっこい違いました。
ラストはなんと、病弱サムが元気なサムに地球に帰るように言うのです。そして、無事地球に到着したっぽい元気なサムは、クローンを作って働かせていた会社を訴えるって終わり方!
ただじゃ転ばない感じかとても良かった。
なんなら、会社からぶんどった慰謝料でいろんなところ旅してほしいな。このくらい逞しいラストが好みです笑
あと、ケビンスペーシーの声最高。
たった一人で月面基地に滞在し黙々と採掘作業を行っていたサム。3年契...
たった一人で月面基地に滞在し黙々と採掘作業を行っていたサム。3年契約が満了して地球に帰還できるという2週間前になってある事故を起こしてしまうが、それがきっかけで知られざる真実を知ることになる。
センス・オブ・ワンダーに充ちた極めてSF的なストーリーを70年代SF、すなわち『カプリコン1』や『サイレント・ランニング』、『エイリアン』等へのオマージュが溢れる映像で表現。次作にあたる『ミッション:8ミニッツ』もしっかりと地に足の着いたSF作品でしたが、本作の見事な仕上がりを観て監督のダンカン・ジョーンズが実に信頼出来るSFマンであることを確信しました。デイヴィッド・ボウイの息子であることが何のデメリットにもなっていない、素晴らしい才能だと思います。
今まで好きだった映画演出の 原点がここにあったのかぁ。 評価が高い...
今まで好きだった映画演出の
原点がここにあったのかぁ。
評価が高いことが実感。
映画館で観たい。
映画館でリアルタムで観たヒトは
幸せだな〜
good👍
オブリビオン観たことあったから自分が二人いる謎がクローンだったってことにはあまり驚けなくてちょっと悔しかった。笑
でも最初におった主人公もクローンってオチはビックリしました。
映画の雰囲気は、今までに観たことないような不思議な世界観でした。
自分1人しかいないはずの月面上の基地の外で事故にあい、意識をなくし...
自分1人しかいないはずの月面上の基地の外で事故にあい、意識をなくしてしまう主人公。基地の診療室で意識を取り戻すものの、誰が救助したのだろうという謎は残される。事故のリハビリのためだという理由で外出を許可しないAIガーティを欺き、基地の外に出た男は、自分によく似た男を救出することになる。まもなく助けた男も目を覚まし、互いに状況が飲み込めないまま映画は進行する。
映画を見ている僕らはあまりにもよく似た二人の男に困惑させられる。事故にあったときに見た少女の幻影のように、どちらかが幻で実は存在しないのではないか。でもそれも違うような気がする。彼らは互いを罵っていただけではなく、殴り合い、血を流しさえしていた。そう考えると、そもそもすべてが夢の中の話で、現実ではないのではないか。夢が覚めてはじめて僕らはそれが夢であったと認識する。
世界に自分一人しかいない状況というのは、主観と客観の境目がない世界のことで、それはすなわち「主観」がそのまま「世界のあり方」につながることを意味する。精神病の人の住む世界をのぞいて、社会的生活を送る僕らには体験し得ない世界だ。そう考えながら映画を見ていると不安な気持ちになってくる。自分が見ている世界が客観性を伴ったリアルなものだと本当に言えるのか。自分が精神病でないと自分で自覚することに、どんな客観性があるのか。
事態は急展開する。ガーティがクローンの存在を認める発言をするのだ。見ている僕らは謎が氷解するカタルシスを感じる一方で、その事実の本当の意味に気づき戦慄する。どちらかがクローンでどちらかが本物であるならば、自分が本物であることに疑いの余地はない。自分こそがホンモノのほうなのだ。果たしてそうだろうか。自分が本物だという根拠はどこにもないのだ。
月の世界。SF。宇宙の景色。そういうものを見ていたはずが、いつのまにか、自分とはなにかという哲学的な問いに不安な感覚を覚えている。クローンという説明を受けた後では、思考の前提となるフレームワークそのものが、代替可能なもので前提になり得ないと気づかされる。
映画「マトリックス」を見た時に感じた「劇中劇」のあの奇妙な感覚を思い出す。自分たちが「現実だと信じ、生活していた世界」はすべて「意識の世界が作り上げた仮想現実」で本当の現実、本体は「プラグにつながった生き物のようなもの」であるという事実。そんな受け入れがたい事実を否定する説明、反証ができないことの拭きれない不安。あの不安は紛れもなく悪夢といえる。
地球に住む人類に資源を送り出すために、月面基地で採掘を続けるクローンの物語。3年契約で働いているつもりのクローン。実態は代替可能なクローンの交換で作業を継続させていて、そういう悪徳企業の実態が暴露されましたという話。それは外側から眺めればそういう話なのだろう。でもこの映画の論点はそこにはない。クローンを交換するなら廃棄すればいいものをなぜ保管してあるのか。交換しているはずならなぜ救出にくる必要があるのか。ツッコミどころはいろいろあるだろう。でも、少しでも想像力のある人なら、そういう外形的な物語よりも、シンプルな構造故に醸出される、「自分とはなにか」という存在論的な問いかけに魅了されるはず。
クローン同士が反目するのではなく、互いを思いやるというのも興味深い。互いを「自分の分身」と思うからこそなのか。そうではなく、互いがそもそも「分身」であるために生じる偶然、同じ「思考」によることによる必然なのか。
相棒として存立するAIのモデルも興味深い。「2001年宇宙の旅」のHALのように、人間に対する制御装置として、すなわち対立軸として描かれることの多いSF映画のAIだが、この映画のAIガーティは人間的な感情を獲得、模倣する過程で、プログラムから自立した行動を選択する。
自己と他者。自分と世界。人間とAI。世界の未来。良質なSFは科学から飛躍し、哲学や宗教、精神世界をも内包する。プラットフォームが変われば思考体系は変わる。まさにそこにサイエンス・フィクションの面白さがある。
ネットで視聴(英語字幕)。 各所で評判の良いSF映画。 閉ざされた...
ネットで視聴(英語字幕)。
各所で評判の良いSF映画。
閉ざされた空間で展開されるSFドラマ。
よく練られた構成と展開。
期待したほどではなかったが、小ぶりの優秀作として、そこそこ楽しめる。
良作
低予算作品ながら脚本がものすごくよくSF映画好きにはすごくおすすめの作品です。
監督がデヴィッド・ボウイの息子のダンカン・ジョーンズということでだいぶ前から作品自体は知っていたのですがやっと見ることができました。
サム・ロックウェルは今まで『アイアンマン2』でのジャスティン・ハマーというちょっとコメディ寄りのヴィラン役しか知らなかったので、こんなシリアスな作品にも出てるのだなぁと。
出てくるAIのガーディー役も『アメリカン・ビューティー』のケヴィン・スペイシーだったということを最後にエンドロールで知ってびっくりしました。
宇宙での居住スペースのデザインがいかにもSF映画!って感じのデザインで、それが好きな人にはたまらないのだと思いますが、もう少し独自性があったらそれはそれで見て見たかったかもなぁと思いました。
兎に角にも次の展開に気になる、画面に引き込まれるという点で本当に中だるみのないよくできた脚本だと思いました。
脚本と俳優の価値
SFのかたちを借りたシチュエーション・スリラー。
脚本も素晴らしいけど、主演のサム・ロックウェルが特に素晴らしい。
サイコっぽいというか、精神的にやられていく様子をやらせたら一番と思えるほどだった。
ネタバレ厳禁ではあるけれど、ネタバレしたくらいじゃこの作品の魅力は失われないので一見の価値は十分にあり。
一つだけ腑に落ちなかったのは、謎の韓国推し。
いや、推しではないのだけど、必然性のない設定・韓国。
監督はかの国に何か思うところがあるのだろうか、と感じてしまった。
全90件中、21~40件目を表示