イヴの時間 劇場版
劇場公開日:2010年3月6日
解説
2008年にインターネット上で公開されて人気を博したアニメーションの、ファースト・シーズン全6話分を再編集した劇場版。人々が日常的にアンドロイド(人間型ロボット)を家電として使う時代。高校生のリクオも、幼い頃からの教育でアンドロイドを機械として扱っていたが、人間とロボットを区別しない喫茶店「イヴの時間」を訪れたことで、ロボットに対する考え方が変わっていく。
2010年製作/106分/G/日本
配給:アスミック・エース
スタッフ・キャスト
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2023年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。劇場版になる前、それぞれのエピソードをWEB配信していた頃から鑑賞していました。今回は劇場版として久しぶりにイヴの時間を見ました。
アンドロイドが浸透して間もない時期の、多分日本が描かれています。それぞれのキャラクターの背景が各エピソード毎に描かれています。そんな中で主人公であるリクオは人間とアンドロイドの違いや、家のアンドロイドであるサミーが命令していない行動をしり、驚き、葛藤していきます。
自分としては、最終話の真崎とテックスの話がとても好きです。ロボットやアンドロイドに対して斜に構えていた理由が判明した中で、テックスと真崎が和解、最後はちょっとした笑いで落とす。話の中身も好きですし、構成も完璧だと思います。
基本的に話の中に悪者が出てこず、葛藤の中にも爽やかな空気感があり、とても見やすい話だと思います。以前、吉浦監督は「いつになるか分からないが、続編を作りたい」と言っていたので、続編が作られることを首を長ーくして待っていたいと思います。
2021年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
アンドロイドとの共存の社会を描いたアニメーション作品。
作画やカットにズームインアウトにカメラワークと、CGによる独特な作風でこれが面白い。
ロボット三原則を始め、割と深いテーマをコミカルに描いている作品。
帰り際の「どうやって入ったんだ?」は和んで良かった。
エンドロールの物語も素敵で、何だか心が暖かくなる作品でした。
2021年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
実は期待していた分、前半は冗長で少し退屈なんですが、例の反ロボットの「倫理委員会」と言うものが出て来て、口がきけなくなった原始的な(?)家庭用ロボットが主人公の少年の友達の身を守ろうとしたところに何故か感動を覚えました。いつの時代でも、ネット嫌いな人、パソコン離れ、パソコンが使い方が知らない若者の急増、スマホを使い過ぎるとバカになるというスローガンや偏見があり、未来社会でもロボットが嫌い、警察組織を作ってでもロボットを排斥しようとする人も出てくるだろうと予測を描いています。
ロボットがあれば便利というバラ色の未来ではなく、倫理を盾にする大人たちとの戦いだと感じました。
あとはモノがあふれかえっている社会だから、野良ロボットとかアンドロイドを粗末に扱う人がいるようなので、ロボットが普及しても決してバラ色な未来ではないと感じました。
で、主人公の友達の心理描写が上手に描かれていたところが良かったです。
世界観が魅力的でした。が、一話の完結したアニメをただ繋げているようにも感じました。