時をかける少女のレビュー・感想・評価
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辛口な方もいますが。
ここ最近の皆さんの書き込みが辛口なので、僭越ながら私評を書きます。
だって、映画館で泣ける作品って年間何本もないですから。
作品自体は、今回の予告編を見たくらいで、原田知世さんのものも、アニメも見ておらず、かなり新鮮な気持ちで見ました。
見終わった後で、いろいろな方に「よかった~」と触れ回ったところ、半分信じてもらえない感じで、タイトルから名作の部類に入れてもらえないジャンルに位置してしまっているのでしょう。
今回書いておきたかったのは、ストーリーの細部をつつくような辛口評価はこの映画に関してそんなに意味はないんではないかな、と。
純粋におっさんの私が見ても心揺さぶられましたよ、と。
ピュアな心で、なんだか泣いてしまいました。
主人公と登場人物の関係性がすんなりと自然で、あっという間に感情移入できましたし、「未来からやってきた人間でも出来ることと出来ないことがある」。
それが、もどかしくも切ない映画にしっかりとなっていました。
心臓わしづかみ映画です。
ネタバレしない程度に書くの難しいですね。
娘にはこんな感じに育ってほしい。かな。
仲里依沙さんて、きっとご本人もほんとにいい娘なんでしょうねぇ(妄想)。
未来の桜を見る君へ
能代行きの夜光バスが出発したとき、
今までにないくらい感情移入し号泣しました。
バスをおいかけるあかりの手をひくケンソゴル
ほんとやめてーーって感じでした。
けど劇中で、溝呂木涼太くんが撮影している
『光の惑星』のようにいけば、あかりがタイムリープの薬を作り
過去へ、涼太を助けに行くのではないかという淡い期待が残ります。
56歳になった涼太と未来のあかりが桜の下で会えますように。
吉田拓郎の春だったねが、懐かしい気持ちと心を弾ませます。
溝呂木涼太くんにときめきました。
涼太の部屋のこたつに入りながら話す会話が切ない。
理科室で涙を流すあかり、胸が苦しくなる。
何回も何回も何回も…見てしまいまう作品です。
たった二週間の二人の恋、だけどとても一生懸命で素敵です。
少し残念
2012年になってから2度見ました。
良くできていると思います。
全編に流れる感覚大好きです、大林監督自身の続編を見てるようです。
私は、薬師丸大好派でしたので原田なんて。。。と思っていて見もしませんでしたが、後年TV見てぶっ飛んだ記憶があります。
74年の時代考証も違和感ないです。
ただ、残念なのは銭湯の入浴料をあんなに長々と映して違っていました。
あの値段は1974年の5月の連休明けからです。残念
正統派続編だった…
自分の青春映画として大林監督の「時をかける少女」は特別なモノでした。
だからあらすじとキャストでこの「時かけ」は何故か観るのを避けてました。
和子が原田知世じゃなくて安田成美?
娘のあかり?仲里依紗?
俺の思い出グサグサにするのか!…って先入観で観てなかった。
でもいつか観なきゃ観ないで判断するのも…と思い、決心して観てみました(苦笑)
うわぁ…これ「時かけ」好きが作ったオマージュだ!
和子が安田成美で正解だったかも…今でも原田知世にお母さん感はないし(凄い事に昔のまんま)、今の時代を生きる娘のあかりも仲里依紗の愛おしく、切なくなる感情の出し方が和子の娘って事を感じさせる。
徹底した70年代セットもスゴい、こだわったなぁ〜
昭和を生きた和子の「時かけ」
平成を生きるあかりの「時かけ」
ピュアで切ない思いは変わらない…
ちゃんと受け継いでましたね(;_;)
細田守監督のアニメ「時かけ」は別の時間軸ですけど、この「時かけ」は正統派続編でした。
良かった…ただ いきものがかり のエンディング曲はちょっと合わなかったかな?
時をかける、迷子
次回作で女優、桐谷美鈴の主演作を手掛ける谷口正晃監督が、仲里依紗、中尾明慶を主演に迎えて描く、青春映画。
「君に届け」の監督で知られる熊澤直人の監督作に、「虹の女神」(06)がある。想い合いながらも互いに気持ちを隠していた一組の男女。女性が飛行機事故で命を落としたことをきっかけに、男性は女性が遺した一本の映画に触れる。喪失、哀愁、そして希望・・。恋愛のもどかしさと奇跡を丁寧に描ききった力作として、評価する声も多い。
さて、本作である。原田知世主演で公開された同名作品に対する答えとしての意味合いも色濃い作品となった。和子と、深町。過去に離ればなれになった男女は、未来でどうなったのか。現代最先端のCG技術とアニメーションを駆使して、軽快に、かつ感涙を誘う物語で観客を引き込んでいく。
と・・ここまでなら、観客の多くが「よくぞ、作ってくれました!」と拍手を送る映画愛に溢れた意欲作として認めたはずだ。だが、そうはいかない。この作品はあくまでも、安田成美が主演ではなく、仲がスタッフロールの頂点に君臨した作品である。そちらのパートが、どうにもいただけない。
時空を超えて届いた映画、そこに込められた想いと幸福。この甘酸っぱい物語は評価すべき設定と味わいである。しかしながら、消えた父親、昔懐かし昭和神田川、映画監督志望の青年との恋。とにかく、2時間という比較的長い尺を持たせるために、あれこれと要素を詰め込みすぎている。特に、昭和の描写はコメディに仕立てようと無理に会話を組み立てており、観客の苦笑を誘う。
ここまでならまだしも、唐突に交通事故のヒントをぶち込み、仲に走らせ叫ばせ、涙を捻り出そうとする始末。どこへ、行く?作り手が伏線の張りすぎに気付いたときには、時空を超えた迷子になってしまっている。
しかし、キャスティングは精巧に練られている。未来の携帯電話に目を丸くする中尾の間抜けな顔は、元来の柔らかい雰囲気によく合って気持ち良いし、安田、石橋、仲の微笑みが不思議なほどに似通っている。もっと、物語に溺れずに人物を生かす世界が欲しかった。
先述した「虹の女神」は、数少ない登場人物を二転三転転がし、分かりやすい喜怒哀楽の世界を作り上げていた。本作も、この機動力が働いていればもしや、世紀の傑作に化けたかもしれないだけに、非常に残念である。
よく練られた物語
見始め印象は非常に平凡.だけどとてもよく考えられた物語になっています.物語5.キャスティング、演出、カメラに特に見るべきものはないのですが、とても丁寧なので4.残念なのが音楽で、原田知世と同じテーマ以外、何も印象に残っていないので3.仲里依紗は持ち味を良く出した熱演.70年代の時代考証は上出来です.まだみんな生きているから^^;.
時間の経過と共に引き込まれるうまい誘導は、映画作りの妙味を良く知っている人が作ったからでしょう.『時をかける少女』はこれまで何度も映像化されてきましたが、駄作はひとつもありません.これは原作の質の高さに対する敬意と憧憬の表れではないでしょうか.筒井さんの原作あってのこの映画ですが、過去の映像作品の中で最高の物語だと思います.
不覚にも(?)、…涙
小説時代から、時節の女優さんや似合いそうな人(?)を配役しては、妄想に励んできた年代としては、
(実際は、いないんだけど、いたとすれば?だが…)自分の娘と、そう変わらないぐらいの女優さんを、親のような気持ち目線で、観れないどころか、タイムリープ(?昔は、ワープとか、言ってなかったっけ?)先の'70年代学生(最近、脇役?ながら、イイ味だしとる"間 寛平"チャンの息子さんが、やってる役)気分で、見つめてしまうのは、罪造りな事なんでしょうか?(歳の差なんて…?←ヨッ!、昭和の遺産ッ?!)
そんな(?)自分ら世代(怒った顔までもが、可愛らしく思えてしまう里依紗チャンの親世代?)には、懐かしアイテムのオンパレードでありながら(だから?)、古クサさを感じさせても、くれて、それだけ、自分達も年を喰っちまったんだなぁ、と改めて、気付かせてくれたりもして、
そして、…ラス間際になり、
タイムトラベル物にとっての御約束事でもある"過去を変えては、いけないジレンマ"の事態に陥って叫ぶ、
…「時を止めてっ!」(だったかな?)的なセリフに、
〜過去だけでなく、最近でも、「アぁ、しとけば、良かった…」、「コウしとけば、良かった…」等の溜まっていた後悔の念らしき諸々が刺激されたのか?〜
不意打ちのカウンターパンチ(?)を喰らったみたいに、久しぶりにのポロッと涙として、コボれ落ちてしまいました…
「ヨッ!コノ商売(芝居?)上手!」
時をかける少女
“時をかける少女”は、勿論知っている、、、
つもりだったのに、実は覚えていなくて。。。汗
あれれれ、どうだったっけと記憶を辿りはじめたとき、
劇中で深町一夫がザックリ説明してくれたので
助かりました 笑
あまり期待していなかった反動か、
凄く面白かったんですーーーー
年とって、涙腺が弱くなったのでしょうか。
涙が止まらなくなり、自分でも驚きでした 笑。
特に、主演の仲里依紗ちゃんが自然な演技で
まさに21世紀の女子高生。
笑い、悩み、悲しみなど色々な表情を見せてくれて、
映画の世界に観客をぐいぐい引っ張っていく感じなんです。
それと70年代に青春真っ盛りだった溝呂木涼太。
演じたのは中尾明慶くんで、
彼は仲里依紗ちゃんと同年代なのに
この時代の大学生そのもの!
馴染んでいました~~。
この二人のキャスティングがピッタリで
一層、物語を盛り上げている感じ。
ジェネレーションギャップを上手く利用した演出も面白いし
オリジナルの続編として
素晴らしい構成になっているなと思いました。
特にハッキリと気持ちを断言するシーンがないのも
余韻に浸れる一因で、
その曖昧な感じはどの年代の人も
自分の青春時代を思い出すのではないでしょうか。
そうそう今回、またもや詰めが甘い、深町一夫 笑。
ま、彼のおかげで、あのラストへと流れていくわけですが、
人間の潜在意識って、とってもロマンチックだなぁと
柄にもない事を思ってしまったラストでした。
そして柄にもないといえば、オリジナルの原作者の筒井康隆さん。。。
あんなに強面なのにかなりのロマンチスト?
人間って、奥が深いです。
こたつの素足にドキドキする映画。
――twitterレビューよりコピペ(twitterID=skydog_gang)
『時をかける少女』(実写版)鑑賞。よかった!仲里依紗主演と聞いた時は「アニメ版大ヒットしましたし主演の里依紗ちゃんで実写映画も撮っちゃいましょうかぁ?」的な安易な企画モノになるのではと危惧していたけど、心配は杞憂に終わり「映画」に対してとても真摯な映画だった。素敵だ!
ところで実写版『時かけ』で、どうしても気になったことがある。それは仲里依紗の脚と足だ。あれはいかん。劇中ヒロインの性格上無防備に曝け出されるそれに、観客の全男子が中尾明慶と一緒に「んああああ!!」ってなるように意図的に演出されているとしか思えない。
『時かけ』実写版は、所々構成に歪な印象を受けるものの、心を込めて作られたのがわかる良作だった。一つだけ惜しいなと思ったのは、女子が男子に恋をする描写がほとんど見受けられなかったこと。男子から女子への恋は決定的な理由がある、「可愛いから」だ。
思うにあれは男の幻想だな。無自覚に誘惑してくる可愛い子に恋して、その想いが返ってくるなんて。そういう子に恋しても、現実ではほぼ100%「え、私そんなつもりじゃなかったのに…」というしょうもないオチが待っている。てか何なのあれ。何なの女子。まじで。
素直に良かったよ。
原田知世版・大林監督の「時かけ」に思い入れの強い分
観に行く前は不安と期待が半々・・・。
素直にとても良かったよ。
途中、中だるみな感じも少々ありましたが。
大林監督作品に対して、数々のオマージュがありました。
いやみなく、さらっと。
私の中にあるノスタルジックな部分を引き出してくれ、切ない涙を
流させてくれました。
ケン・ソゴルの名前が初登場でちょっとうれしい。。。
ただ、いきものがかりがもともと好きではないので、
ちょっぴりマイナスかぁ・・・
泣きました
過去の作品は見てないですけど、関係なく楽しみました。
仲里依紗はとても自然で良い感じ、表情がニノ(二宮)の女性版かと思った。
記憶を消すことで、すべて丸く収めることが出来るのなら
そのエスパーで涼太を助けてやらねば、あまりにもかわいそうです。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティだってドクに手紙を書いて
テロリストに殺されるのを救うでしょ。
最後の方で、父親から映写機を借りるシーンもほとんど記憶にない
父親なんだからもっと感情が欲しいと思いました。
BGMがとても印象に残った。
切ない。って言葉じゃ足りないかも。。。。
良かった。です。
予想以上に。。。。。
「記憶に残っていないのにココロで、初恋を貫く人生」「人生の最後まで、愛したヒトの記憶はあっただろうけど、若すぎる死」「愛したヒトを救えなかった記憶さえも奪われてしまった。けど、本当の自分で歩くコトを手に入れた人生」「愛も悲しみも自分だけが背負って、自分が関わったヒトの記憶を消さなければならない人生」。
全ての人生が、切ないのにちゃんと自分らしい道を歩んでいて、凛としていました。
私は好きです。
ノスタルジー色の強い時かけは、この映画で完結できたのでは。
時をかける少女 これまで何度も映画、テレビ、アニメ化されてきました(NHKのからすべて見てます)が、原作をアレンジしつつどれもが面白かった。タイムトラベルものは、懐かしいような切ない思いにさせてくれます。
少し前に昭和の日本を映像化するものが流行りましたが、この映画でもはじめて映像化された70年代にタイムトラベルします。前半の70年代の映画好きな若者の青春物語は退屈な人もいるかもしれませんが、当時を知るものにはすべてのシーンが懐かしく見入ってしまいました。一本別の映画を見て得した思いです。背景も当時を再現してたし(ロケだけでなくCG合成もありか)、配役も昔っぽい人を揃えて、その中で顔立ちのはっきりした仲里衣沙が浮いていて未来人らしくてよかった。彼女はいまどきの行動的で物怖じしない女の子をうまく演じてました。仲さんの魅力だけでも見る価値あると思います。
そして、別れの時、これまでの時かけ以上に切ないもの。時ではなく、70年代の街を懸命駈けるヒロイン。叶わぬ思いをかなえるために…。
芳山和子が幼なじみの吾朗ちゃんと結ばれなかったのは寂しいですが(その方がリアリティはありますが)、大林監督の時かけを谷口監督がうまく受け継いでいました。(大林監督も絶賛してます。)ノスタルジー色の強い時かけは、この映画で完結できたのではないですか。
映画を愛している人たちが作った映画
何度か映像化された『時をかける少女』の中でも、最も評価の高い大林宣彦監督・原田知世版を大好きな人たちが作り上げた、これは続編です。
予告を知った時は、成長した原田知世を再び同一人物で起用すれば…などと思ってましたが、それは単なる心配でした。
登場人物の個性が、決して過去の作品を汚す事も無く、とても良く仕上がっていました。
音楽の面からも、松任谷由実の主題歌を使うだけで無く、元の松任谷正隆のBGMをも髣髴とさせる旋律や木管楽器の響きさえも作品に品格を与えていました。
昔の作品と是非是非セットでご覧ください!
過去も未来も星座も。
初版・原田知世の頃は角川映画の全盛時代だった。
どちらかというとかなりの薬師丸派だった自分は^^;
セーラー服や機関銃やヤクザ稼業に興味が出ても?
次に出てきた原田知世に何の関心も湧かなかった。
しかしのちに何度も映画化されたこの物語を改めて
観てみるとどの作品も毎回よくできた話なのである。
原作がいいから?あ、それはもちろんあるんだけど…。
細田版・アニメもとても良かった。なんだか泣けた。
なんだろう、一貫して流れているテーマのようなもの。
昭和の風情?味わい?昔懐かしい感覚がよみがえる。
ドラマの完成度が決して高いというわけではないが、
観ていて心がキュンとなるのだ。こんな私ですらねぇ^^;
私は過去へも未来へもタイムリープはできないが、
もしもそれができたとして、その時代を経験したとして、
今まで体験したことのないような想いを抱えたとしても
おそらく現代に帰ってくる方を選んだと思う、やっぱり。
(まさにバック・トゥ・ザ・フューチャーだな♪)
しかし今回、自分の未来でなく、誰かの未来を守りたい
というのが理由となる後半がかなり切なさを感じさせる。
'70年代、といえばすぐ神田川とか拓郎とか^^;
あまりにベタな材料が出過ぎる感のある描き方だが、
ゴテツと芳山和子の恋愛距離感、涼太がとる態度など、
あの頃の男女関係がそのまま顕れているのが嬉しい。
そう、今みたいに道端で抱き合ったりキスなどできない、
下校の際、正門の外で待ち合わせて一緒に帰るだけで
噂になるようなものが「付き合う」という恋愛関係だった。
当時の和子を演じた石橋杏奈がまさにハマリ役!で、
それがのちに自分の母となる女性だと納得するあかり。
大切な母の願いを叶えたい一心でタイムリープに挑む、
素直で能天気なあかりを演じた仲里依紗が素晴らしい。
偶然出会った涼太とのやりとりの中で、当時の恋愛を
自らが体験し、どんどん女らしくなっていく成長ぶりが
愛おしくて、ラストのぽろぽろ涙にはこちらまで感涙…。
記憶に残る、というのはやはり哀しいことなんだろうか。
どんなに忘れようとしても消せない想いは確かにある。
脳が忘れてても、身体が反応するのはそこなんだろう。
あんな風に消されなくても人間はやがて過去を忘れる。
辛いことはより早く、幸せなことはゆっくり時間をかけて。
運命の残酷さは、吾朗おじちゃんの一言に集約される。
でも、どんなに短くても生きた証はどこかに絶対に残る。
桜の散り具合を観ながらそんな風に思った。
(時を越えて語り継がれる作品が増えて欲しい今日この頃)
感動のあまり、2回観に行っちゃった^^;
感動のあまり、
すでに2回鑑賞してしまいました。
2回鑑賞した状態で
レビューを書くのは
『フラガール』以来2度目です。
◇ ◇
『時をかける少女』
原田知世版、南野陽子版、
安倍なつみ版、アニメ版。
この4パターンを観てきました。
直前のアニメ版が、あまりにも
素晴らしい出来で、今回予告編だけで
ウルッとしつつも、地雷の可能性を排除しきれませんでした。
しかし、結果は・・・。
主題歌を歌う“いきものがかり”好き(毎日聞いてる)なこともあり、
オープニングに流れる『時をかける少女』の曲を聴いただけで鳥肌。
あとは、もうなすがままでした(苦笑)
☆彡 ☆彡
アニメ版もよかった!
アニメ版にはないよさがあった!
谷口正晃さん、初監督なのにお見事です!!
2回目観たときに気づいたのですが、
オープニングで早々に前振りがありました。
これは、1回目のときは気づきませんでした。
1回目に序盤で感じたのは
大林宣彦版に対するオマージュ。
バス転落事故→
赤川次郎『午前0時の忘れ物』→大林宣彦監督作品『あした』
『あした』では船舶事故になっているのですが、
原作の『午前0時の忘れ物』はバス転落事故なんです。
ここで早々に大林版への意識を感じました。
◇ ◇
〈 記憶が消えても、心に残す 〉
2度とも泣いてしまったのは、
やはり終盤のクライマックス。
ネタバレになるので詳しくは触れませんが、
最後の最後では、ある映像を観て、スクリーンの中の
仲里依紗さんと、一緒にポロポロと大粒の涙を流してしまいました。
いやぁ、あれは・・・
泣かずには観られないでしょう。
実際、1回目行ったとき
映画館に鼻水啜る音が響きまくっていましたから。
2回目のときは、私含めてお客さんが9人しかいなくて
そもそも、響くはずもない状況でした(苦笑)
◇ ◇
それにしても、仲里依紗さん、
『純喫茶磯辺』でも書きましたが、演技上手いですねぇ。
アニメ版で声やって、
今回、実写版じゃないですか。
相当、プレッシャーがあったと思うんですけど、
アニメとは違うヒロインが、そこにいました。
谷口監督の話によると、
仲さん、現場であかりになりきっていて、
どう動くのか予想できない。だから、カメラマンのかたも
フレームから外さないように気が抜けなかったそうです。
仲さん曰く、予告編でも流れていた
「弓道で弓を落とすシーン。あれで掴んだと思った」
ただ、1点だけ残念だったのは、他の役者との絡み。
ズラを被っていた中尾くんとは、全く問題ないんです。
でも石橋杏奈さんが、イマイチ、弾ききれてなくて、
2人のシーンになると、明らかに中尾くんと2人のシーンより落ちるんです。
『きみの友だち』以降、どうも伸び悩んでいる気がして仕方がありません。
◇ ◇
それにしても、
この年代の役者が
アミューズは充実しています。
仲里依紗、吉高由里子、山本ひかる。
ちょっと、上にいくと、上野樹里に深津絵里。
男性も、三浦春馬、佐藤健、平岡祐太。
ちょっと、上に行くと、福山雅治に寺脇康文。
しかも、特定の色に偏っておらず、
個性が、バラバラなのが、更にスゴイ。
う~ん、しばらく時代を、謳歌しそうですね(笑顔)
☆彡 ☆彡
『時をかける少女』
原作の筒井康隆さん。
今年、こちらも原作の
『七瀬ふたたび』も6月に公開されます。
筒井康隆、中尾明慶、石橋杏奈、
キタキマユ、そして、芦名星。
こちらは全員ホリプロ。
今年創業50周年。
秋にはホリプロ役者陣、
総出演の映画も公開予定。
こちらも、勝負の年になりそうです
(派遣社員の管理はシッカリしましょうね)。
映画の素晴らしさに、
ありとあらゆることを
考えさせられてしまいました。
それだけのパワーを持った作品だということにしてください、ハイ(苦笑)
退屈なだけの122分
本当に、本当に本当に。
少しの面白さも感じられない映画でした。
かつての原田知世主演「時をかける少女」は見ていないのでそちらとは比較できませんが、細田守監督「アニメ版 時をかける少女」を見ている身としてはどうしてもそちらと比較してしまいます。
自分はアニメ版が大好きで、それで「時かけ」を知った口ですが、内容や実写とアニメの差こそあれ同名タイトル作品なら比べられるのは仕方がない。
本作は、主人公が母に代わって「約束」とやらを果たすために2010年から1974年へとタイムリープするというお話。
話の舞台のほとんどは1974年であり、当時を知らない(生まれてさえもいない)自分にとってはただ古臭い時代でしかない。そこで何か驚きや郷愁を感じるような描写もなく、高揚感は欠片もない。
話の流れとしては、タイムリープによって1974年に来た主人公が、偶然出会い居候させてもらうことになった大学生と一緒に、思い出の写真で母の隣に写っている男の子に母の言葉を伝えるために奔走するというストーリー。
しかし実態は、仲里衣紗と中尾明慶が適当に延々と遊び呆けているところを見させられるだけで、かなりの苦痛を味わわされる。
そんなシーンが数十分続き、特に面白さを感じられないまま物語は佳境にさしかかる。
前半に微妙に張られた伏線が地味に、予想通りに回収されてエンドロール。
演技が微妙、空気が合わない云々以前に脚本が雑で荒い気がするのは果たして気のせいだろうか?
ストーリーにメリハリがないので、どこが盛り上がりか分からない。仮に、最後のバスターミナルか、現代での8ミリ映画鑑賞会が見せ場なら明らかにパワー不足だ。
まるで仲里衣紗のプロモーションビデオか、はたまた「健全なる恋愛HOW TO映画」かと言いたくなる一作。
今の邦画青春恋愛映画はケータイ小説に代表される「ドラッグ・病気・SEX」が、「懐かしきあの時代」しかないのだろうか?
こうして、早くも2010年ワースト映画が暫定ながら決定しそうだ。
それと、このサイトでの今作のレビューがまだ未見の期待値レビューばかりなのが気になった。無駄に平均レビュー値を上げている気がしてならない。
ともかく、絶対に人にオススメできない映画なのは確かだ。
多いに泣かされた
自ブログより抜粋で。
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お話自体は大林版『時をかける少女』(1983年、大林宣彦監督)の続編といった趣。
尾道を舞台にした大林版に対し、今作は明確に東京を舞台にしているので、純然たる続編というわけでもないのだが、いろんな場面に大林版の影響を感じる。
なんというか、純粋に出来を判断するなら、かなり荒い。とくに脚本が稚拙に感じた。
観ていればわかることをわざわざ「渡したい物があるって、なに?」とセリフで説明してしまう煮詰めの悪さにしても、医務室が閉まっているからといって女子高生を“お持ち帰り”する大学生や、在学生たちに卒業生の所在を訊ねるのに先生には訊ねない不自然さにしても、いちいち雑さが目に付く。
(中略)
ただ、むげに切り捨てられない魅力があるのは事実。
安田成美が演じる芳山和子の明るいキャラクターに大林版とのギャップを感じるのだが、それが違和感というより、大人になった彼女の成長に感じられたのは白眉。安田成美の好演の賜物だろう。
1974年の芳山和子を演じた石橋杏奈も、大林版の原田知世には似ていないのに、大和撫子としてのたたずまいはそれを彷彿とさせる。さらに一本筋の通った芯の強さも、後の安田成美に通ずる彼女のありようとして違和感がない。
序盤は空回りを感じた仲里依紗の熱演も、後半に向かうにつれ世界観に馴染んで、クライマックスはまさに独壇場。多いに泣かされました。
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