SPACE BATTLESHIP ヤマトのレビュー・感想・評価
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う~~~ん微妙
なぜヤマトを題材にしたのか?
別物のSFを作れば良かったのにと思います
ヤマトとして見ると最悪の出来です
中途半端に原作をいじる
そして見え見えのお涙頂戴しようとする演出
どこで泣けますか?泣けた方は申し訳ないですが
よほど人生で感動できる事がないのでしょうか?
デスラーに実態が無い!なぞの異星人だったはずでは??
実態が無い者がなんで侵略する必要性があったのか?
ツッコミどころも多すぎます
ヤマト発進直後にミサイル接近
波動砲で爆破はいいですが、あそこまで地球に近いのなら・・・被害が尋常じゃない
艦対戦でダメージ与えることが出来なかった相手にコスモタイガーで出撃w
第三艦橋のセリフが欲しいがための大破w
しかも同じくコスモタイガーのミサイルだあっさり壊れるヤマト
その前のガミラスの攻撃では大した損傷が無いくせにw
アナライザーがとんでもないく強い・・・
ラストに至っては・・・時間の流れを止めて
強引にアルマゲドンのパクリ・・・
あれは沖田艦長の役目なのに
キムタク横取りでお涙頂戴w
あんた必ず生きて帰るんじゃないのかよ!w
全てのシーンが、あっ!これは○○から流用ね
と見受けられるシーンばかり、まさにパクリ映画
脚本が悪いんですね・・・
脚本力が無いのを棚に上げてヤマトを題材にヤマトを愚弄したA級戦犯
ヤマトという冠を使った駄作、復活編につづき「ヤマト失敗!」です
キムタク頼りのB級映画です
感動したのは、ヤマト発進のところだけです
主役級が死んでくれているので続編がないことがありがたいです。
レビューはどれも正しい
この映画に関してのレビューを拝見すると点数が低い人と高い人に大別されるような気もするがどれも正しいと感じた。
自分の知っている宇宙戦艦ヤマトを見に行くのではなく、まったく新しいストーリーのヤマトという作品を見る覚悟で臨むのが正解だと思う。
宇宙戦艦ヤマト世代であるとはいえ幼い記憶にハドウホウという言葉が残っている程度だったせいもあり、ストーリーをさほど覚えていなかったことが功を奏し、この作品には感動できた。
過去にみた映画を含め3.9ポイント以上など決してつけることのない自分がなぜに、この作品に対しここまで高得点を入れることができたのかといえば、古代(木村拓哉)のあらゆるメッセージが自分の勝負をかけている私生活とマッチングしたものだったからであるような気もする。
ハドウホウを撃ち過ぎる、ワープをし過ぎる、地球人は日本人だけ? など過去レビューに書いている人たちの疑問やうっ屈感を感じる場面もあるが、メッセージと迫力、ストーリー展開という重要項目だけで十分心を揺さぶられた。
ただし、私が満点をつけられなかった要素は大きく二点ある。
時間的な問題だとはいえ、とっかかりの出演者たちのやりとりが、誰だかわからせようとするあまり、相手を名前で呼び合いすぎ、三文芝居にしか感じられなかった点。
冒頭で客がぐっと入り込みたい場所なだけにもう少し脚本で工夫できたのではないか?というマイナス。
あと、ハリウッドの法則とはいえ、ラブロマンスをこの作品にぶちこむ必要が本当にあったのか?という点である。というのも、恋愛要素を含めなくても十分に感動できる秀作に仕上がっていたにもかかわらず、古代がところどころラブシーンに入ることで、人類やリーダーとしてのメッセージを訴える古代という人間が途端に薄っぺらい存在に見えてしまうからである。
しかし、私ももう一回は映画館に行き、おもいきり涙を流したいと感じている。
何かを取り戻した
まず始めに断っておきます。僕はヤマトの世界に入るとアホになります。
映画についてはかなり見ているほうだとは思いますが、最近、何度も見たいものにあっていませんでした。世界に酔えないんですね。冷静に見ている自分がいる。
しかし、しかーし!ヤマト見たらはまってしまいました。始めにタイトル出るまでの数分で、思考停止に追い込まれ、タイトル出るところですでに一筋涙が…。音楽に誘われて、いや強制連行されて、ヤマトの世界に入り込んでしまいました。
映画最大の重要ポイントは音楽だと考えているかたなら入り込めると思われます。
その状態だと、キムタクの演技も不思議と心にしみてきます(ホントにビックリ。ファンの方ごめんなさい)。キムタクが一演説ぶつシーンがあるんですが、そこで体を電流がながれ、鳥肌立ちました。
後は涙の雨霰。最期は嗚咽を漏らしながら号泣してしまいました。
…とまあ、ここまでが初めて先週見に行ったときの感想。
実は今日もオールナイト見に行ってきたところです。5回目を…。そう、昔、スターウォーズのビデオをアホみたいに繰り返し見て、テープが切れてしまった頃のように。リピートしてます。まっすぐな気持ちが蘇ってきました。
関東近県の方には、TOHOシネマズ六本木ヒルズと、新宿バルト9で見ることをオススメします。音がいいです(特にバルト9)。池袋のHUMAXは音がよろしくなく、有楽町の日劇は、画面は大きくていいんですが音がちょっと遠い、という感じです。全部ヤマトで見比べた感想です。
ヤマトを見る劇場は音重視でチョイスしたほうがよろしいかと。実際入り込む度合いが違いました。
御参考までに。
ちなみにマイナス0.5な理由ですが…白組がここまで作れるなら、一作当たり100億ぐらいかけた3部作で見たかった!
追記12/16
え〜、わたくし、とんでもないアホです。今日でとうとう10回も見てしまいました。年末のこの忙しい時期に。睡眠時間削ってオールナイトとかを見に行っているので、疲れてるかな、とも思いますが、なんか妙に最近元気です。
サントラも買いました。家でなら、人目をはばからずに泣けるので、曲を聞いてシーンを思い出してワクワクシクシクしてます。完全に中毒症状です。
ところで、10回見て気付いた、というか、認識を新たにしたこと。
キムタク実はかなり演技してる!
もう一度、お願いします!
見るか見ないか悩んだのですが、
意を決して見てきました。
しかし・・・
決して『つまらない』とまでは言いません。
また『わくわくする』シーンが皆無だったわけでもありません。
でも、はっきり言って私にとってこの映画は、
『宇宙戦艦ヤマトの実写版』でも、
『世代を超えて楽しめるエンターテインメント』でも、
『木村拓哉のための映画』でもなく、
単なる『消化不良』でした。
(面白かったという方には申し訳ありませんが・・・)
この際、個々の話はどうでもいいです。
そもそもアニメにしても(今にして思えば)辻褄が合わないことは幾らもありましたし、
色々なレビューを見て、設定の違いはある程度わかっていたので、
自身の思い入れは封印し、出来るだけ好意的に見ようと意気込んでいました。
だから、地球防衛軍の長官が「日本人の皆さん」にしか語りかけなくても、
地球上に当たり前のように日本人しかいないくても、
その割に「世界に挑むSFエンターテインメント」であっても、
所詮はフィクションですから気にしないようにしました。
火星で日本軍を圧倒的な力でやっつけたガミラス艦隊がその後全く出番がなく、
登場したと思えば散発な攻撃をあっさりかわされ、
波動砲1発に蹴散らされても仕方ないですし、
挙句に母星の基地を1箇所爆破されただけで、
侵攻をあきらめ自爆攻撃に走ったのも、
その一つ一つについては文句は言いません。
流石に「ガミラス」や「イスカンダル」が地球人が勝手につけた名前で、
「放射能除去装置」も作り話だと言われたときには
唖然としましたが、これも何とか耐えました。
でも、ここまで設定をいじったのに、
ヤマトのクルーに大した活躍の場すら与えず、
何ともあっさり地球に帰ってくるのに生存者は僅か数名。
これでも『宇宙戦艦ヤマト』なのでしょうか。
また製作費が途中で無くなってしまったのか、
ちゃんとした戦闘シーンは僅かに3回しかありません。
それも艦船との戦闘はどれもほぼ秒殺で予告編と大差なく
これでは楽しむ暇もありません。
大体、全長500mを超える戦艦にもかかわらず
死傷者と生存者の人数を考えると、
そもそも30~40人しか乗っていない設定だったようで、
主要キャスト以外は戦いもしなければ死にもしないので
迫力のある戦闘シーンなど期待する方が無理かも知れません。
※実際の戦艦大和は4分の1程度の大きさで乗員2千名以上、
ヤマトより小さいスタートレックのエンタープライズ号でも
400名以上の設定。
かといって、全編を通じて木村拓哉が頑張るのかといえばそうでもありません。
軍人なのにラストを除けば無謀な割に決断力が無く、
敵が冒頭のガミラスだったらとっくに全滅しています。
尤も、いつも通りの二枚目ぶりは健在ですので、
こういう役柄を称して彼のための映画と言うのかもしれませんが、
恋愛がテーマなドラマという風でもないことを考えれば
もっとアクションだってこなせたはずなのに、何とも残念です。
言いたいことはつきませんが、
あれもこれも盛り込もうとした結果、
どれも中途半端になった気がしてなりません。
俳優さんはその中では頑張っていたように思えますので、
出来ればもう一度設定を変えてトライしてもらいたいと思います。
観て良かったです!
美しいスキャットで宇宙へ誘う、それまで見たことのないロマンの香り漂うSFアニメ、大ファンでした。
それに予告映像の真田さん、正にそのもの!!真田さん見るだけでもいいや、と行ってきました。
観て良かったです。
アニメと違う所は早々に提示され、すぐに本作品の世界に入れました。
大きな人類愛と併せて、アニメのエンディング「真っ赤なスカーフ」で歌われているような《各々胸に秘めた切ない想い》を、少々まだるっこしくても絶対盛り込んでみせるっていう気合いを感じました。
すごい良かった〜、これでこそヤマトだよ、女子のツボをわかってるなぁと思ったら、脚本は女性が書いてるんですね。拍手!
キャスティングも納得です。山崎努風味の沖田艦長がすごく魅力的でした。高島礼子さんの佐渡先生、キュートで思いがけなく良かったです。
真田さんは、しつこいですが、そのものでした。
映画館の音響がヘナヘナで前半集中できなくて残念。また観に行きます。
お前も ヤマト見るとは まだ夢があるなあ 54歳
とにかくいろいろ言われてますが
自分的には、ポッターは見なくてもいいけど
ヤマトは一度見てからでもいいのではないかと思います。
いい出来です。
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偶然後ろの席が先輩ご夫婦というかたちで見ることになったこの作品
先輩はエンドロールが始まるや暗いうちに退席しました。
涙もろくてはずかしがりやの彼は 涙を見られたくなかったのでしょう。
自分も 見終わった後トイレの鏡で見ると 赤い目をしていました。
嫁さんいわく
アルマゲドン+エイリアン+スターゥォーズ
キムタクはかっこよかったですね 目がいいです 澄んだ目です。
周りには実力派俳優を贅沢にちりばめ
老若男女を問わず楽しめるので
お正月に向けにぴったりでしょうね
岩を押しのけての「ヤマト発進!!」の場面は、バクバクしましたね
リアルタイムヤマト世代の我々がTVアニメを見てたころから40年!!近く
スターゥォーズが来て さらに ハリウッドのすごいVFXがどんどん押し寄せて
それに同期して 自分の中のヤマトもどんどん進化していましたが
まさにそのイメージにたがわぬヤマトがスクリーンで動き出したのですから..
ストーリー展開はかなり荒っぽいし
VFXもアバターにはとてもかないません
落ち着いてくると 言いたくなることもあります。
が
自分の「お気に入り」は時とともに勝手に美化されていく物です。
いろいろいわれるのは みんなヤマトが好きだからです。
今 オリジナルアニメを見たらがっかりすることも多いんじゃないでしょうか。
どんなに金と時間をかけても
みんなの心の中でそれぞれに 進化 美化されているヤマトに及ぶはずがないわけです。
また 過去のヤマトのイメージを持たず 複雑で緻密なビデオゲームと育って来た若い人たちには直球勝負のこの作品は物足りないかもしれません。
この作品はもともと手放しで賞賛されることのない宿命を背負っているわけです。
だから まず 見てから話しましょう みんな知ってる歴史あるテーマです
感想もさまざまだと思います。
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先出の先輩がはちあわせて 真っ先に言った言葉があります
「お前も ヤマト見るとは まだ夢があるなあ」って 「むふふふ」であります。
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おまけ
「放射能除去装置」 三度間違えずに言えた人 偉い!!!
『スターウォーズ』と比べて、何かが足りない。やっぱりキムタクが!
かつて東宝は、映画「スター・ウォーズ」に対抗し「惑星大戦争」を製作したけれど、こちらは怪獣映画のノリのままで、特撮技術の差は歴然としたものでした。
しかし、30年の時間を越えて、日本でも特撮を得意としたロボットや白組などのプロダクションが立ち上がり、「ALWAYS三丁目の夕日」では、ハリウッドに負けないくらいの特撮に成功しました。これらの作品を監督した山崎貴監督が、持てる才能と技術を詰め込んだ本作では、やっと「スター・ウォーズ」に対抗しえるスペースバトルシーンが実現できたと思います。恐らく日本の特撮シーンにおいて、最高レベルに達したといって過言ではないでしょう。冒頭のヤマトが地中から浮揚するトーンなど、オリジナルを見て育った「ヤマト世代」のものとして、そのリアルな実在感に、おおっ!と感動してしまいました。
けれども、何か違和感がぬぐえません。
やはり一番の違和感は、キムタクです。10月に公開されたアニメ『REDLINE』の吹き替えでもそうでしたが、彼にかかると全てがキムタク色に変えられてしまうのです。そのクセのある台詞回しで、ヤマトがキムタクの出演したトレンディドラマに置き換えられてしまったような違和感が大きかったと思います。
また、森雪にも違和感を感じます。オリジナルでは、じっと落ち続ける白百合のような可憐なキャラだったが、なぜかツンデレ系の戦闘機パイロットに変更されています。ツンツンしているのが気になるのです。
そして、ホントに二人の台詞の掛けあいを見ていると、イスカンダルに向かう悲壮感たっぷりのヤマト艦橋にいるというよりも、「どこかのオフィスでやり合っている恋に落ちそうなふたり」に見えてしまうのですね。
しかも、森雪のツンデレぶりはそんなに根性がなく、割と簡単にキムタクと恋に落ちてしまうのは、安っぽいトンディドラマのノリのママではないでしょうか。
ところで、柳葉敏郎の熱演が評価されていて悪くはないとは思います。でも、そこのシーンへつないでいく過程を見ていると、どうしてもわざとらしさが気になります。
オリジナル一作目の大きなテーマは崇高な目的を遂げるため、犠牲となっていくものたちの愛が綴られていることです。その滅びの美学の切なさ、儚さに、多くの人が共感し、ヒットの要因となったのでした。そういう点では、実写版はアクションや特撮が中心で、「美学」という微妙なディテールが描けていないのではないでしょうか。
それを強く感じたのは、沖田艦長の地球を見つめながらこと切れるラストの名シーン。このシーンでは、オリジナルほどの哀愁を感じませんでした。これは演出の感性の問題であると思います。
さらにガミラスの設定にも疑問を感じました。
ガミラスをより形而上的な存在にしたことで、イスカンダルとガミラスの関係が分かりやすくはなったと評価はできます。しかし、オリジナルのような人間に近いキャラでなくしてしまったことによりガミラスvsヤマト&地球の対立の構図が見えにくくなってしまったのです。そもそも地球侵略の目的すら、あのキャラでは存在感がしません。
本作のガミラスが、どこにでも登場しえる、物質と高次元の霊的存在の中間みたいな存在ならば、あえて戦艦を使った戦争を仕掛けなくても、惑星を乗っ取ることくらいたやすかったはずです。
加えて、本作のガミラスが地球を破壊する意図も、見えてきませんでした。人としての感情を持ち得ない、「存在」としてのガミラスであれば、「意地」や「名誉」のためという概念が、オリジナルのガミラスと比べて似合わないのです。
特撮で達した技術は、確かに評価すべきでしょうけれど、ではこれでもって『スターウォーズ』サーガ全編と比べた場合どうかというと、まだまだ差は歴然としてあります。ヤマトとストーリーも近いテレビシリーズの『ギャラクティカ』と比べても、ドラマ性で不十分でしょう。
続編を作るのであれば、作品の重厚感や微妙な演出上の間の取り方など課題として、今後に期待したいと思います。
意外。良い!良いです。
初日、初回から2回連続鑑賞。アニメヤマト世代の私は合格点ハードルが高いはず。しかしそれを軽々と飛び越えられました。やられた。良かった。黒木メイサさん演じる森雪のキャライメージ変更、佐渡先生、相原の性別をチェンジなど不安要素はたくさん。何より木村拓哉さん演じる古代進には少年期の絶対的憧れがあります。そこを良い意味で裏切ってくれます。山崎努さん演じる沖田艦長などの台詞に散りばめられた原作アニメへのオマージュやカット割りなどオールドファンに配慮しつつ実写ヤマトが邦画の新しい時代を切り拓いてくれます。あの「ALWAYS三丁目の夕日」を創り上げた日本におけるVSX使いの第一人者山崎貴監督、SFでもやってくれました。1977年、劇場版「宇宙戦艦ヤマト」で夢みた宇宙とイスガンダルをグッと近づけてくれました。レンタルでなく今のうちに劇場で観る事をオススメします。私は初回の鑑賞は興奮とナミダでスクリーンへ向かってヤマト式最敬礼をしていましたが2回目は背景の端々の発見もあり楽しめました。豪華な脇役陣の抑え気味の演技も見所です。否定的評論が多いのも人気映画ならではです。私はあと5回観ます。
見応えあり
アニメなどほとんど見ないSFファンですが、アニメの映画化にしては、意外によくできていたように思います。テンポもよかったし、配役もひじょうに適切で、私のようなアニメ嫌いでも、じゅうぶんに楽しめる作品でした。
『日本のSF大作』としては十二分
オリジナルアニメの方は、話の設定や有名なキャラくらいは知っているが、まともに観た事は一度も無い。
再放送はあったけど、ああいう地球が滅亡寸前になる話って子供心に怖かったんですよ。現実でもTVのエセ科学番組で『地球が滅ぶ!』ってさんざん脅されるのに、アニメでまでそんなのやられたら逃げ場所を塞がれた心持ちにされるというか。
……ハイ、余談はここまで。
まず役者について。
キムタクの演技は初めの方こそいつも通り軽〜い感じだが、それが後半、“艦長代理”という地位の重圧に苦悩する段階との良いギャップとなって活きてくる。正直この方をカッコいいと思った事は今までいっぺんも無かったんだが、イスカンダル突入直前の演説シーンや最後の決断を下すシーンなんて実にカッコ良かった。
あとは沖田艦長役の山崎努。原作の沖田艦長って大男のイメージがあったんだが、山崎努は体格が小さくても抜群の存在感でカバー。心を動かす台詞って、感情的な演技を一切見せなくても言えるものなんですね。流石。
そして、最大の売りであるCGの迫力。
これは素晴らしい。序盤のヤマト発進シーンなんてゾクゾクしましたね! “アナライザ”も良かった。
恐らく制作費はハリウッド映画の半分以下だろうが、それでここまでやれたというのは見事と言えるのでは。まぁそんな余計な事考えなくても迫力十分です。
あとはガミラス星人の描写も今ひとつ不気味さが足りないが、不味くない。
但し、戦闘シーンで敵味方の位置関係などの状況が把握しづらい点や、CGの迫力に対して実写シーンの安さが不整合を起こしている点が痛い。特に後者。衣装や美術が新品みたいにピカピカなんですよね。もっと汚した方がCGの方に近付いたろうに。
CGは見事だが、ドラマ部分に冒険が無いのは残念。
それに、センチ過ぎる。日本の大作映画ってすぐにセンチメンタリズムに走って物語のテンポを崩壊させる印象がある。正直言って本作のクライマックスも例外では無い(早くしないと地球吹き飛んじまうぞ!とツッコんだのは僕だけじゃないハズ)。
けど、山崎貴監督の映画を観ると「まあそれはそれでいいか!」という気持ちになるのが不思議だ。この方の映画はどれも観終わってから優しい気持ちになれるんですよね。人を信じてる感じが滲み出てる。
以上。冒険心には欠けるが、『日本の大作SF』としての役目はきちんと果たした。観て損ナシの良作です。
<2010/12/4観賞>
中途半端:ネタバレ注意
ヤマト世代に取っては、良い内容だとは思ったが、今一つ、訴えかける部分が曖昧で、中途半端だったから欲求不満という感じ。
・古代と雪の関係が今一つ。
・時間が限られているとは言え、あっさりとイスカンダル(ガミラス)に着きすぎ。
・その割に、真田と斉藤のシーンで時間をかけている。
・波動砲の砲塔をふさがれたまま、地球に帰るって・・・
・このストーリーで、さらば同様のラストシーンを持って来る必要性は?
・最後の子供が、古代の忘れ形見をもっと訴えてもいいのでは?
辛口かもしれないが、見に行った事は後悔せずに、まあ、満足だったけど、更に良い作品になりそうだったし、続編に期待できる物にしても良いかな、と思ったので、つい、本音でコメントしました。
復活
TV版第1作と劇場版『さらば』をミックスした内容.ヤマト世代の心に残っているセリフと設定、声優さんまで丁寧に拾ってうまくまとめた作品です.山崎監督だし、VFXに期待していたのだけど、それはまぁ、10年ほど前程度の普通でした.『三丁目の夕日』の方がよっぽどすごかったです.山崎監督の真骨頂はVFXもさることながら人間そのものを感動的に描き上げる能力にあると思うのですが、今作ではそれもイマイチでした.VFXに掛けた期間は大体想像がつきます.ある程度長い時間と手間が掛かっているのがわかります.でも、俳優さんを撮るのに同等以上のコストを掛けられたのでしょうか? お金ではなく手間と時間です.主演の木村さん、大好きなんですけど、妙にろれつの回らないセリフ回し.他の役者さんもそうです.実際の現場はともかく、戦争ものの映画で言葉があやふやだと非常に緊張感がなくなります.正味何日?って感じです.
ストーリーは旧作を下敷きにした上でよく考えられていると思います.ガミラスとイスカンダル、コスモクリーナーの解釈はとても新鮮でした.しかし、『さらば』を入れてしまったためにこれでおしまいを宣言してしまったのは残念至極なんです.真田さんは間違いなく死んじゃいましたからねぇ.「こんなこともあろうかと」を使うことなく散っていった真田さんに黙祷.
それでも、古代兄弟、沖田艦長は復活可能な雰囲気なので、そこは是非ともお願いしたいところです.ところで、鑑賞したのは月曜昼という一番狙い目な日時だったのですが、それにしても映画館のお客さんの入りは5%に満たなかったのは確実でした.映画館にとって一番暇な時間だったのか、それとも・・・.ま、それでもDVD/BDは買います.義務ですから.
さらばぁ~地球よぉ♪♪♪ヤぁマぁ~トぉ~(笑)
キムタク演技は鼻につく。
原作は感動SF巨編の世界観で永遠の名作なのに、
実写化でどうしても陥り易い劇画調になっていた。
演技は臭いし筋書きにも戸惑った。
だがVFXの良さもあり、
途中から臭い演技に段々ハマッていく自分がいた(苦笑)
「ありゃりゃ?実写版だとアレ位のあざとい演技の方が寧ろ良い!」
と、途中からとても心地良く思えてきた(笑)
そうなるとストーリーの違和感も妙に心地よい(笑)
『もう、人類の希望はヤマトしかないのだ』
『…波動砲発射ぁ!』
『地球かぁ…。みな何もかも懐かしい…』
あの名文句のオンパレードと懐かしい音、歌、声……。
日頃からシニカルに映画を酷評するし、
最近はめったに泣かない当方40歳台半ばのオヤジが、
不覚にも隣席の妻30歳台前半が笑う位に、
ヤマトが宙に浮く場面以来、最後まで…。
幼少期の感動記憶が成せる業なのか、
ずぅ~~~っと糞ボロ泣き(笑)
妻はちょっとすすり泣く程度。
そこはジェネレーションギャップなのかっ!?
まぁヤマトをリアルタイムで知るアニメ世代は、
とにかくまず一度は観て、筋が破綻している点に突っ込むなり、
素直に泣くなり、この問題作(笑)に参加してみるべき!
この手のお手軽B級作品をお勧めする気は毛頭無かった当方だが、
敢えて言う…。40~50歳前後世代には、
なぜか不思議に心地よく泣ける映画。映画館で観る価値有!
これまでのアニメ実写版の中ではピカイチ!!
まったく期待していなかったのが、返って良かったのかもしれない。これまで、「ヤッターマン」や「20世紀少年」など、アニメの実写版で当たった作品に出逢えていなかったので、笑いのネタにでもしようと単なる気まぐれで見に行ったのだが‥。
アラフォー世代にして、不覚にも泣いてしまった。
古代進、森雪のキャラが違い過ぎたのは気になったが、それを差し引いてもイイ作品だった。
原作を知っているが故に泣ける演出もあり、監督他、制作に携わった人たちの思い入れが詰まった作品だったのだろうと思える。
残念に思ったのは、波動砲を発射する場面や、最後ガミラスのミサイルと共に消えるシーンなど、見せ場を丁寧に描写して欲しかった。1話完結で時間の制約があるのは分かるが、演出によってはもっと盛り上がったのではないかと思うシーンがあり、非常に残念!
私同様、往年のヤマトファンには是非見て欲しい作品。50代や60代の年配のご夫婦も多く客席にお見えになったのが意外でした。見終わった後にハンカチで目頭の辺りを拭いていた男性も見受けられて、女性よりも男性は結構泣いていたのでは?
それにしても、映画館のチケット販売員がヤマトのコスチュームを着ていたのには笑えた。
なんかいろいろ足りない・・・
宣伝の情報から結構期待をもって公開初日に見に行きました。私は原作ファンでありますが、偏見を持たないよう、できるだけ「SF映画」の一つとして見に行こうと考え、劇場に足を運んだしだいです。
しかし、映画全体としては一応まとまってはいたのですが、「ヤマト」としても「SF」としても「ヒューマンドラマ」としても中途半端な印象を受けました。
CGなどの特撮は今までの邦画に比べればものすごい進歩だったと思うのですが、興奮して見ていたのはヤマトが地球を飛び立つところまででした。
人間関係を重視した作風と宣伝されていたのに、古代、雪、沖田艦長以外の絡みが随分少なかった気がします。島や真田さんはまだしも、他のキャラクターが人間模様や各々の関係も描かれないまま死んでいったのは悲しかったです。原作を知らない方には、キャラクターのやり取りがかなりわかりずらかったのではないでしょうか。
戦闘シーンについても、宇宙空間での戦闘では、実際にスクリーンに出てくる敵艦の姿は随分少なかったと思うし、戦闘の尺も短いと思います。その短い戦闘と、大して意味のないキャラクターの絡みの繰り返しで、長い旅のはずなのに、時間軸が恐ろしく短く感じました。
戦闘中のキャラクターを映したシーンにおいては、そもそも邦画においては、緊張感のない兵士や、規律を疑う言動や行動、また混乱の中での、現実的では無いやけに人間味のある喜怒哀楽など、そもそも不満は多くあるので、その点で本作をわざわざ非難する必要はないと思います。
ただ、キムタクがどう考えても古代進ではなくキムタクに見えた点は、もう少し役作りやセリフを考えてほしかったと思います。
ストーリーに関しては、原作の実写映画化という形なので、原作である長編のヤマトの継ぎはぎであることは仕方ないと思います。もう少しうまいこと継ぎはぎ出来たのではとも思うのですが。
しかし敵、ガミラスの大幅な設定変更によって、強大な敵、という印象が薄れ、ヤマトの真骨頂だった壮大なスケールの物語が、少しチープになってしまった感は否めません。
尊大な評価ですが、映画としては3点、原作ファンとして、もう少し良く作ってもらいたかったということで、マイナス0.5として評価させていただきます。
全128件中、81~100件目を表示