孤高のメス

劇場公開日:

孤高のメス

解説

医師の大鐘稔彦のベストセラー小説を、「クライマーズ・ハイ」脚本、「フライ,ダディ,フライ」の成島出が映画化した医療ドラマ。主演に成島と3度目のタッグとなる堤真一、 共演に夏川結衣、吉沢悠、中越典子ほか。地方都市にあるさざなみ市民病院に赴任してきた外科医の当麻鉄彦は、保身のための無責任な手術や患者のたらいまわしを繰り返すその病院で、患者を第一に考えた処置で淡々と手術をこなしていく。そんな当麻の姿勢が、大学病院や医療事故への恐れから停滞していた病院を少しずつ変えていくが……。

2010年製作/126分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2010年6月5日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第34回 日本アカデミー賞(2011年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 成島出
脚本賞 加藤正人
主演男優賞 堤真一
助演女優賞 夏川結衣
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(C)2010「孤高のメス」製作委員会

映画レビュー

0.5立派な医療倫理のプロパガンダ映画。

2024年11月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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共感した! 3件)
マサシ

4.5【”医は仁術也。そして彼のメスは純粋に医師としての役割を果たした。”今作は素晴らしき“脳死肝移植”というタブーに挑む1人の医師の信念を描いた医療ヒューマンストーリーなのである。】

2024年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

ー 私が、名匠成島出監督作品を映画館で見始めたのは、2011年の「聨合艦隊司令長官 山本五十六」からである。
  故に、今作は初鑑賞作である。
  今作では幾つかのオペシーンが描かれるが、主人公の当麻鉄彦医師(堤真一)のシーンの美しさは比類がないと思う。-

■1980年代。ある地方都市の地方病院が舞台である。
 看護師の浪子(夏川結衣)は、大学病院に依存し、外科手術ひとつまともにできない地方病院・さざなみ市民病院に勤務していた。
 そこに外科医・当麻鉄彦が第二外科部長として赴任し、患者のことだけを考えて行動していく。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・それまでの旧弊的な病院を代表するかのように描かれる野本第一外科部長(生瀬勝久)の姿と、ピッツバーグ大から赴任して来た当麻鉄彦医師との対比が巧い。
 悪役と言っても良い野本の姿が、当麻の高潔さを際立たせているからである。

・又、当麻を支える看護師の浪子が、日記に書いていた文章が、当麻の手術シーンに抑制したトーンでモノローグとして流れる構成も良い。

■当麻のオペシーンは、生体肝移植を執刀している医療チームの監修の元に描かれたそうであるが、流れるようにメス、クーパーなどの医療器具を使用し、冷静に身体の悪い所を直していく当麻のオペシーンは美しい。
 特に、浪子の隣人武井静(余貴美子)のボランティアを一生懸命に行っていた息子(太賀)が交通事故に遭い、脳死状態になり”脳死肝移植”と言う、当時としては医師が殺人犯になる可能性のあるオペに臨むシーンの描き方が素晴しい。
 静は、息子の肝臓をさざなみ市民病院に当麻を呼んだ市長(柄本明)への移植を許諾し、当麻がオペをする前に深々と静にお辞儀をする姿。そして、取り出した肝臓に対し”美しい肝臓でしたよ。”と伝え、市長の肝臓がんに近いボロボロの肝臓を取り出し、綺麗な肝臓を体内に入れ、血液を流し込むシーンの、新しい肝臓がピンク色になって行く様の美しさは比類がない。

・野本第一外科部長の愚かしき数々の行為と、それを本人に告げる大病院の医師であり、当麻の親友(松重豊)の姿にも、溜飲が下がる。

<そして、年月は過ぎ、浪子の看護婦時代の日記を読んでいた息子(成宮寛貴)は、医者になるのである。
 今作は、名匠成島出監督が”医は仁術也。”という言葉を見事に描いた医療ヒューマンストーリーなのである。>

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NOBU

4.0まさに孤高のメス

2024年9月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ただ患者を救いたいだけの、
まさに孤高のメス。信念の強さに感動しました。

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共感した! 6件)
光陽

3.5手術描写はリアリティがあった。臓器とか吐き気が来るほど(笑) 反面...

2024年9月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

手術描写はリアリティがあった。臓器とか吐き気が来るほど(笑)
反面、私的には人物描写が今ひとつだった。医師、ナース等々、なぜかあまり魅力的には感じられず。
こんな素晴らしい医師、世の中にどれくらいいるのだろう。出会えるかは運次第。自分の強運を願う(笑)

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はむひろみ