ワカラナイ
劇場公開日:2009年11月14日
解説
母子家庭で育った16歳の少年・亮は、入院中の母親を支えるためコンビニのアルバイトで生計を立てていたが、レジをごまかして小銭を稼いでいたことがばれてクビになってしまう。やがて母親を病気で亡くすが、亮は医療費も葬儀代も払えない。行きづまった亮は、自らの手で母親の亡骸を葬ることにする。監督は「バッシング」「愛の予感」など海外で高い評価を得る小林政広。
2009年製作/104分/日本
配給:ティ・ジョイ
劇場公開日:2009年11月14日
劇場公開日:2009年11月14日
母子家庭で育った16歳の少年・亮は、入院中の母親を支えるためコンビニのアルバイトで生計を立てていたが、レジをごまかして小銭を稼いでいたことがばれてクビになってしまう。やがて母親を病気で亡くすが、亮は医療費も葬儀代も払えない。行きづまった亮は、自らの手で母親の亡骸を葬ることにする。監督は「バッシング」「愛の予感」など海外で高い評価を得る小林政広。
2009年製作/104分/日本
配給:ティ・ジョイ
劇場公開日:2009年11月14日
期待の新人・小林優斗「ワカラナイ」初日で貧困疑似体験を告白
2009年11月16日意味深なラストシーンが小林政広監督を悩ませる「ワカラナイ」
2009年11月13日眞木大輔、長いキスシーンにドキドキ 「白夜」初日挨拶
2009年9月22日小林政広監督、2作品が釜山に特別招待!「白夜」完成披露試写会
2009年9月8日「バッシング」「愛の予感」と海外で高い評価を得る小林政広が今回描くのは、16歳の孤独な少年。プライバシーだなんだとコミュニケーションが取りづらくなった現代社会を痛烈に批判しつつ、人が人が繋がる瞬間をわずかに切り取っている。 個人的には、行きづまったティーンを見るだけで感傷にふける年齢でもなくなったので、どこか彼(主人公)の独特な世界観に入りこめずにいたような気がする。設定や背景の説明もあまり無いので、「この少年はふどこから来てどこへ行くのだろう」と不思議なものを見るような気持ちがした。 タイトルにもあるように、「ワカラナイ」ことはたくさんある。でもそれを見事に言い当てたタイトルはなかなかいいと思う。亮を演じる小林優斗の細い体躯から繰り出される奇妙な歩き方や捕食(食事というより捕食なので)の仕方は、なんだか見ていて飽きなかった。彼の走る姿は面白い。 主題歌の歌詞、「光のなかを行けよ」(たぶんそう言っている)には、グっと迫ってくるものがある。
独自の世界観を 持ち異才を放つ小林政広監督。 『愛の予感』『白夜』 そして今作。 「作品の意味が全然わからない」 そんなオチになるんだろうな。 そんな悲壮な覚悟をして映画館へ向かいました(苦笑) 早目に劇場入口ロビーへ 着いたので、久々の表情出口調査。 男性が多いなぁ。 無表情な人が多いなぁ。 感想を話しながら出てきた人、一人もいないなぁ。 溜め息つきながら出てくる人、一人もいないなぁ。 ザイルを使い頑張って登ってきたけど、 ハーケンの打ち所が見当たらず右往左往。 そんな行き場を失ってしまったような 不安定な感覚に覆われて上映開始を待つのでした。 ★彡 ★彡 コレどうなんでしょうね。 わからなくはないけど、わからないような・・・。 前回、 お客様が押し黙って 出てきた理由がよくわかりました。 コメントのしようがないんですね。 おもしろかった、とは言えないし、 つまらなかった、とも言い切れない。 感想言語に窮する作品になっています。 ドキュメンタリーっぽく撮影。 リーフレットに書かれていました。 だから、セリフを極限にまで削ったのでしょうか。 言葉のやりとりらしきもの、 コンビニ、病院、警察。 この3箇所だけでした。 あとは主役の少年が 肩を落とし、ボロボロの恰好をして 力なく歩く(走る)姿がスクリーンに映し出されるのみ。 主役を演じた小林優斗くん。 これ演技で本当ではありませんから。 心がやられてしまった、というのはうなずけます。 『ぐるりのこと。』 木村多江さんの鬱演技を 髣髴させるだけのものが スクリーンの中にはありました。 ◇ ◇ 作品全体の雰囲気としては 『愛の予感』に似ていました。 こちらもセリフがほとんどありませんでしたし、 渡辺真起子さん、小林監督ご自身も出演されていますしね。 ★彡 ★彡 ワカラナイ。。。 素朴な疑問なのですが、 これだけ生活困窮を極めていたら、 生活保護を受給できるのではないでしょうか。 それとも、それを言ったら身も蓋も無いでしょ、ってことなのかな。 生と死。 ピンと張り詰めた空気。 なかなか表現をできるものではないでしょう。 ただし『白夜』でも似たことを書きましたが、 ストライクゾーンは超狭いですし、ヒット確率も低い。 ボーリングで7番ピンと10番ピンを残して、 第2投を迎え、スペアを獲るくらいの奇跡的な確率です(苦笑) ヨクワカラナイ。。。 そんな感想が大多数を締めそうな気がしました。 これぞ、アート系という作品でしょうね。