インセプションのレビュー・感想・評価
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「胡蝶乃夢」Nolan ver.
ノーラン祭りトリの第3弾目。
(TENETの長いコマーシャルも3度目。それより作品を早く観たいものだ)
「どんなに優れた大泥棒でも、人の心やアイディアまで盗むことはできない」とよく言ったものだが、彼らが「不法侵入」するのはターゲットの夢の中。
上映時間約2時間半の間、自身の集中力とイマジネーションが試される。
「なんでこんな作品を作ろうと思えたんだ!」と観賞中に何度ため息をついたことか。幾重にも重なる仕掛けと迷路を「設計」した監督の才能と貢献に敬意。
「…ところで、私(荘周)が夢の中で胡蝶となったのか、自分は実は胡蝶であって、いま夢を見て荘周となっているのか、いずれが本当か私にはわからない。…」
荘周の有名な詩である、「胡蝶の夢」を映画化したかのよう。
ちなみに荘周の詩は一階層だが、本作ではさらに4つものlayerを準備して複雑化させていく。時間の感覚も階層ごとに20倍長くなるのがとてもユニーク。
本作は夢と現実の境界の往来をテーマにしているが、今ならvirtualかreal(material)かという二項対立なのかもしれないが、その境界線はどんどん曖昧になり、いずれ区別がつかなくなる時が来るかもと考えると、目の前に迫るリアリティのあるSFミステリーだ。
最後のシーンのコマは止まったのか…
しかしCobbにとって、それはどうでもいいことなのかも。
メモ
エンディング?夢か現実か!
どうも、僕です。この作品は 当時、劇場で見ました。複雑な設定で、最後、夢オチかよー という感じ。モヤモヤが残りました。あれから10年ですか。おそらくそれ以来 2度目の鑑賞です。全てのけりをつけるため、集中して見ました。映画は、夢と現実が交差します。ラストシーンで、アメリカの空港に ほとんどの登場人物がいて、主人公のコブがやって来るのを、見守るかのような感じ。最後の最後、コマは、止まりそうですが、回り続けたまま 映画は終わります。やはりこの映画は、始めから終わりまで、ひとつの夢でしょう。全ての登場人物、全てのシーンが、夢ということです。では誰の夢か? コブか、もしくは、誰でもいいのです。ちなみに、インセプションとは 始まり、開始という意味です。映画自体は、劇場で見た時より面白かったですね。5に近い4.5です。ではまた!
精神と時の部屋
人の意識に潜り込み機密情報を盗み出す仕事を請け負う主人公Cobbは、ある事情で家族と会えなくなっていた。仕事に成功すると、家族と再会できると約束され、それを最後の仕事にしようと決め、仕事に臨むのだが、一筋縄には行くはずはなかった。
スリリングなストーリー展開、多国籍の特設エキスパート集団、主人公のミステリアスな過去、時空間が歪んだ世界、あらゆるアクションの投入。魅力的な要素が盛り沢山な上、しっかりまとまりのある構成となっており、見応えばっちりな映画でした。
話は逸れるが、時間が拡張される設定は、ドラゴンボールの精神と時の部屋のことを思い出されます。夢の世界で修行してくることができたら、現実世界でもスキルアップの面で相当有利ですね。
奥行きの物語
最高にクール
★3.5
天才の所業
CG、キャストは良かった…
夢のまた夢
良くも悪くもノーラン全開
IMAXでのリバイバルを観て、印象が変わったので書き直します。
まずやっぱりIMAXなだけあって迫力がエグい!何回座席が揺れたか分からない。あとハンス・ジマーの音楽もなんか凄いノーランしてるって感じ。相変わらず時計の音は緊張感上がる。
ストーリーも良くて、展開も最高なんだけど正直ちょっと飽きる。
ノーランってよく「説明が多すぎる」と「アクションが下手」って映画ファンにいじられがちだけど、今作はその欠点が丸出しだなーって印象。
ストーリーの都合上説明が多いのは避けられないけど、若干多すぎる。
多分ノーランもそこら辺は分かっていて、『インターステラー』からは、結構画面での説明が多くなってる。
あとアクションが下手だという点。
今まではあんまり感じなかったけれど、特大スクリーンで観ると納得できる。
カメラワークや音楽はめちゃくちゃ緊張感だしていて、俳優の演技もリアルなんだけどなんか作りもの感がある。
リアルにこだわる作品なのに、アクションがちょっと飽きる。
映像と音楽で乗り切ったって感じ。
ただやっぱりストーリーは良くて特にラストは感動するし、余韻が深い。
駒が止まることをお祈りします。
エンドクレジットでキックの音楽が流れた時に、「あっ!ここは映画館なんだ」って知っときながらも思った。
見ていて混乱するような複雑ストーリー
おうち-211
あなたは夢を見ますか?
私はめちゃめちゃ見ます。
そして内容もよく覚えています。
たとえば、「逃走中」に会社の同僚と参加する夢を見た翌日は、キミ会議でめっちゃ発言するくせに、全然ミッション参加しんかったやん、、、とか思ってる変態です。
ではもし、その夢が他人が設計したものだったとしたら?
やですねー、だって毎回ミッションにも参加せずに逃げ回って捕まる私は何なの?
じゃなくて、、、。
しかもその夢が、夢の中の夢だとしたら?
登場人物はその人の潜在意識だとしたら?
という、『マトリックス』を観て、何度も後頭部を確認した経験のある方はホイホイです。
ただ私、こういう夢ものやタイムループものが大好きなくせに、持ち前のあほが悪さして、最後、頭モヤりましたのでネタバレブログで補強→最初から見直し(2回続けてみたら、4時間30分かかります注意)。
なんと登場人物の名前の頭文字を繋げて読むと、DREAMSになるということを知りました。
もちろん、ラストの考察についても。
これがわかったからこそ、2度見するんです。
視聴者の心に入り込み、謎めかせるノーラン監督の緻密なアーキテクチャにドハマりしてしまう。
役割分担、夢の構造、時間感覚の設定も、夢を作り出すなんて無理でしょ、なんて気軽には否定できない緻密な設計で素晴らしい。
みなさん、いい夢見ろよください!
※『ダークナイト・ライジング』のキャストが5人も!
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