インビクタス 負けざる者たちのレビュー・感想・評価
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【”紳士の荒ぶるスポーツ” 人種間の長年の確執を越え、国を一つにする。】
ークリント・イーストウッド監督の数々の作品の中では”政治的メッセージ”を表向きにしたヒューマンドラマの傑作である。-
■印象的なシーン
1.30年間、政治犯として南アフリカ沖のロベン島の牢獄に捕らわれていたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が、1990年、南アフリカの大統領になり、動揺する官邸の白人たちに言った言葉。
”過去は過去。我々は未来を目指す”
ーネルソン・マンデラの器の計り知れない大きさを表す言葉である。-
そして、マンデラを護衛するスタッフに白人の元公安たちが配属される。
2.南アフリカのラグビー代表チーム”スプリングホグス”を応援するのは、アフリカーナと言われる南アフリカ在住の白人たち。
南アフリカを主催国としたラグビーワールドカップを一年後に控え、苦戦する”スプリングホグス”に対し、ディーバ(マンデラの氏族名且つ愛称)が取った行い。
”スプリングホグスの主将、フランソワ・ピナール(マット・デイモン)を自ら官邸に招き、自らイングリッシュ・ティーを振舞い、彼の苦闘を労う。そして、フランソワの心を掴む”
ー”スプリングホグス”の緑と金色のユニフォームと名前を変えようとする黒人たちの集まりに自ら足を運び、”敵を熟知しなければならない。アフリカーナはあのチーム名とユニフォームを愛している。”と説得するディーバの姿。ー
3.ディーバは、ホグスの選手たちを黒人の子供たちにラグビーを教えさせるように依頼する。
ー当初、嫌がっていた選手たちが、黒人の居住地区の姿を目の当たりにするとともに、楽し気にラグビーを教える姿。ー
4.ディーバが、ホグスの選手たちの名前と顔を”新聞で”覚えるシーン。そして、試合前に一人ひとりと名前を呼びながら握手するシーン。
ーうーん、”指導者”として”抜群”である。-
5.フランソワが選手をディーバが30年間、捕らえられていたロベン島の牢獄に連れて行くシーン。けれど、一番感銘を受けたのはフランソワであることが分かるシーン。
ー”我が、負けざる魂”が語られるシーン。-
6.オールブラックスとの決勝戦を前に、ディーバを護衛する、黒人スタッフと白人スタッフの距離が近づいていくシーン。
-楽しそうに、ラグビーに興じるシーン。-
7.フランソワが決勝戦のチケットを家政婦の黒人女性の分も渡すシーン。それまで、ディーバに否定的な態度を取っていた父の優し気な表情。
8.決勝戦の開始前、マンデラが”スプリングホグス”の選手たちの名前を呼びながら一人ひとりと握手した後、オールブラックスの選手たち一人ひとりにも声を掛け、握手するシーン。特に、最も警戒すべき選手にユーモアを込めて声を掛けるシーン。
<30年もの間、政治犯として獄中に繋がれていたネルソン・マンデラの”負けざる魂”を表現するシーンの数々。そして、”負けてはいけないプレッシャー”に見事打ち勝ち、”奇跡の”ラグビーワールドカップ優勝を勝ち取った男を描き出した見事な映画。
だが、矢張り圧倒的な演技を見せたネルソン・マンデラを演じたモーガン・フリーマンの姿に脱帽せざるを得ない作品である。
勿論、ネルソン・マンデラご本人に対しても・・・。>
<様々な媒体で、数回鑑賞。何度観ても、勇気を貰う作品である。>
愛国者
可もなく不可もなく
感動の名作
歴史的に貴重な記録ですが
スポーツは度々最高のドラマを産む
クリント・イーストウッド監督が教えてくれること。
大統領の詩
クリント・イーストウッドさんの映画なので安心して鑑賞。
観る時のこういう心理状況が評価につながる、ってこともあるけど、やっぱり良かった。
でも、頭悪い私は、肝心なとこに気づけなかったです、、
大統領と主将のお茶会で、
「バスの中では無言です。それぞれが気持ちを作って、
できたところで曲を流す。
みんなで歌詞を聞いていると高揚する」
という話が。。
その後、大統領が「インビクタス」という詩を書いて渡すシーンがあり...
ここで普通の人はピンとくるんですかね!?
特に英語圏の方は多くの方が知ってるんですかね、、
邦題にご丁寧に「負けざる者たち」と説明書きまであるのにそういう内容の詩だと気付きませんでしたorz
この詩がウイリアム・アーネスト・ヘンリーさんの詩で有名な物には気づけなかったけど、
ただ、、
バス車中のエピソードの「振り」があっただけに、詩を受け取った主将がバスの中でこれを読みあげるか、チームのみんなに回して読ませるかして士気を上げるシーンがくるに違いない、と思ってしまった。
決勝の相手がニュージーランドで、相手の強さの秘密は「ハカ」である、というのも振りのひとつだと思って、ハカ対策としても期待しちゃったんですよね...
実際には、そんな捏造シーンにカタルシスを求めなくても、詩「インビクタス」とその内容を知っていればさらに感動出来たわけで。
また忘れた頃に鑑賞してリベンジしよう。。
ラグビー素人におすすめ
不屈の精神で挑むカッコよさが印象的☆自分で示す感動実話映画
言葉や歌を胸に!何が起こっても「我が運命の支配者は自分」
~ポケモントレーナーみゆきは、90点の経験値をもらった!~
30年間投獄されてしまっていたマンデラ大統領を描いた実話☆
この映画を観ると、どんな状況でもいつからでもチャレンジしていけると感じます!
マンデラさんを演じるのはセレブ俳優モーガン・フリーマンさん!
まるでご本人かのような迫真の演技に注目です♪
政治とは一見関係なさそうなラグビーを通して国の変化を示していきます!
弱小のチームが成長していく姿も見もので、経験がなくてもラグビーをしたくなります☆
大統領なのに監督やコーチのような愛情あふれる関わりも好きです♪
人種差別を乗り越えていくマンデラさん!
30年間投獄されてから人をゆるすことができるのか?
ラグビーのキャプテンがマンデラさんとの交流を通して想いを馳せます☆
マンデラさんが投獄中にも大切にしてきた言葉・歌とは何なのか観てみてくださき!
営業でもお客様の反応は全て自分が生み出したもの!
自分の変化で成果を変えていけると教えてもらっていますが、まさに行動で示す大切さを感じて変化していこうと感じた映画です☆
人生に1度は観た方が良い映画です!
★大好きなポケモンに例えると★
フーディン
並みならぬ精神力で国を変えていく姿を見てサイコキネシスのような衝撃を受けます
マンデラとラグビー
ネルソンマンデラの話というより、ラグビーワールドカップの話。
南ア初の黒人大統領誕生、それだけでもすごい事なのに、同時期に南アでワールドカップが開催され、しかも地元南アが優勝という、事実は小説よりも奇なり、をそのまま準えた出来事。
ラグビーワールドカップはかなり無知な自分は、前回大会に日本が南アを撃破した感動に鈍く、ていうか日本以外はラグビーとかサッカーもそうだけど大体強いから勝つのは大変だよね、くらいにしか思ってなかったけど、この作品でその事がどれだけすごい事かよく分かった。
サッカーで言えば、今年のベルギー戦で勝っちゃうくらいすごい事だ。
この作品見終わって、当時のラグビー記事を探しまくったくらい、これホント?、と驚いた事が嬉しかった。
メインはマンデラのアパルトヘイトとの闘いなので、彼の不屈の心が、南アラグビー代表に伝わるという盛り上げ方も良かった。
こーゆー話を観たら、ラグビーにしろサッカーにしろ、日本がワールドカップで優勝するとか、絶対考えられないとも思ってしまった。
マンデラ程ハングリーな首長は不世出。
優先順位
やるべきことは山積み。
その中で、何をなすべきか。
解決しなければいけない外交問題よりも、選手の名前を覚えて激励に行くことの方が大切。
憎い相手を排除することよりも、手を結ぶ方が大切だから。
そのためには、相手の大切なものを大切にする。
ただそれだけ。
それだけが、一般的にはとても難しい。
インビクタス=不屈。
たんに、不屈というと、虐げられても自分の信念を曲げない。固執してしまうことが多い。どうしても、日ごろの格差をなかったものにするために、自分たちの優位性・主張を強調・強要したくなる。
でも、マンデラ氏は違った。
相手を認め、手を結ぼうと呼びかける。
それぞれが、それぞれの主張を強めれば、人々がバラバラになり、国が崩壊してしまう。そんな実例は枚挙にいとまない。
なんたる精神力。なんという先を・世界を見通す力なのだろう。
そんなマンデラ氏の心の中でだって、様々な思いが縮だれるのだろう。
だからこその、「わが魂の主は私。他の誰でもない私」。
憎むか、心折れて卑屈になるか。
それとも、今、自分の信念にとって必要なことをなすか。
それを決めるのは私。
そして、私の想いは人々に広がっていき、大きな波となる。
映画において、ツッコミどころはたくさんある。
感化されたピナール氏の心の動きが唐突。
黒人選手と他の選手との関係とか、ラグビーを教えに行く場面とか、警備のメンバーとか、わりとすんなりと仲良くなってしまうので、差別が見えにくい。
否、アパルトヘイト(分断)は、住む場所や利用できる施設等を分けていたから、お互いが見えなくて、私がイメージする差別とは違うのかもしれない。
とはいえ、全世界が問題視して、経済封鎖までして、アンチを唱えた政策。
そんな中で、エコノミックアニマル日本は、他国が経済封鎖している中で、貿易(特にダイヤモンド)を続け、本来”白人”でなく、”カラード”として扱われるはずなのに、”名誉白人”として恩恵を受けていた。
だから、自分が南アフリカに行っていたわけでもないが、密かに、南アフリカのものは買わないようにしていたけれど、引け目を感じていた。
だから、なかなか、見る勇気が出なかった。
そんな心の引け目は消えないが、
なんと気持ちの良い映画なのだろう。
経済的優位とか、
地位の高さとか、
そんなケチなことではない、
たとえ刑務所に収監されていても、
人としての器の大きさが空いっぱいに広がって、世界を包み、
志の高さが風に乗って、どこまでも高く飛び立っていくような気がした。
追記:
モーガン氏が出演なさっているからではないと思うが、マンデラ氏と『ショーシャンクの空に』のアンディが重なってしまう。(無実の罪で)刑務所に収監されていたというところしか重ならないのに。
東京国際映画祭六本木ヒルズアリーナ野外上映にて鑑賞。
これが実話なんて泣くしかない。
タイトルなし(ネタバレ)
ウッドくんの映画にはやっぱりやられました。
黒人のマンデラが南アフリカの大統領になった直後~ラグビーのワールドカップ優勝までの話。
白人の象徴のチームだから黒人からしたら、憎むべきチームのはず。それを排除するのではなく、それを認めてもらおうとする態度。白人からも黒人からも認められる。
30年も刑務所にいたのに、それを赦すココロ。それは誰にでもできることではない。そのココロが、南アのラグビーチームを強くしていったと言っても過言ではない。
マットデイモンが窓に向って30年間の牢獄人生を思うシーン。
「動」が多い中で、「静」だけど力強さがあふれていて、それが試合につながっていく。
ただ練習して強くなっていくのが真の強さではない。チームとして、いや国の代表として1つにまとまっていく。肌の色とかが問題ではなく、お互いラグビーを愛する仲間としてまとまっていく。それこそチームが強くなる秘訣なのだろう。
試合終了間近で涙腺刺激されました。
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