サマーウォーズのレビュー・感想・評価
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現実と仮想空間の対比が楽しい
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 85
ビジュアル: 85
音楽: 75
物語はかなり大袈裟だし無茶苦茶だし、真面目に考えるといくらでも粗探しは出来る。だけど新しい技術の流れに対応した設定が新しい時代を先取りしている。そして仮想空間の中の独特の画像とそこでの疾走感あふれる動き、それと現実空間のどこか懐かしさを感じる美しい夏の田舎の豪邸での人々の動きの対比などが面白い。 どこかゲーム感覚で世界を動かそうとするのも今時の価値観だろうか。それでも若い男女の純情さなども織り込まれているし、映像の楽しさもあって独自の世界を堪能出来たし、見ていて楽しかった。「時をかける少女」と同じ細田守監督作品だが、同様の若者の新鮮な疾走を微笑ましく見れた。
長野県・上田市を舞台にしたスタッフのセンスに感服!
ここ何作かの宮崎監督やジブリの作品よりも、はるかに見ごたえのある内容と絵作りを見せてくれた。細田監督の作品は初見だったのだが、評判どおりの演出力に感心させられた。
何より感心したのは、長野県上田市を映画の舞台にしていたことだ。それは、上田市の歴史と街づくりを知っていないとできないことだからだ。
この作品でも言われているように、上田市は戦国時代より真田氏の居城があった街だ。豊臣秀吉が死んだあと、豊臣の勢力を一掃させたい徳川家康は、上田の真田の城を大軍を率いて攻めた。それに対し、少ない軍勢だった真田氏は知能戦に持ち込んだのである。
真田は、上田のお城へと向かう道を直線にせず、すべて直角に曲がるコーナーを入り組んだ迷路にし、さらに城の周囲にお寺や墓地を点在させて、敵に簡単に城に入り込ませないという、幾何学的な戦法で徳川の大軍を迎え撃った。そのかいがあって、少ない軍勢ながら二度にわたって徳川軍を退けることに成功したのだ。
この映画では巨大なコンピューターウイルスにひとりの数学の天才が、上田市の真田ゆかりの家で迎え撃つ、というのは、まさしく、徳川相手に知能戦を挑んだ真田そのものの姿なのだ。おそらく、上田市の歴史を知っている者たちの中には、この映画の物語に、思わず「やるなあ」と言ってしまうくらいに感動し、見入ってしまった者が多かったはずである。ひとつの街の歴史に物語を一体化させる、という、なかなかできることではないストーリーテリングのセンスの良さがあったからこそ、この作品は成功したことは疑いもないことだと思う。
さらに、この作品で感心したのは声優のキャスティングだ。主人公の数学の天才と先輩の女子高生は、一歳違いという設定だが、調べてみると、数学の天才役の神木隆之介と女子高生役の桜庭みなみは、設定どおりの一歳違いの高校生くらいの年齢のようだ。だからなのだろう。お互いに声優の経験など浅いのにもかかわらず、若い一歳違いの男女の心の機微や恋心が、セリフの話し方に素直に出ていて、それもこの作品の魅力になっていたことには驚かされた。主人公二人の関係性がこの作品の肝であるにもかかわらず、プロの声優でなく、同世代のタレントに挑戦させ、見事にはまったのも、スタッフの大ファインプレーと言うべきことだと思う。つい最近、「僕の初恋キミに捧ぐ」という映画でのキャスティング・ミスに遭遇しているだけに、アニメでありながらもキャスティングに工夫をこらしたこの作品の良さは、余計に印象的なものとなった。
本当にいい映画をつくろう、というスタッフの姿勢があれば、アニメだうと実写だろうと、観客の共感を呼べる、ということを、この作品は実証しているように思う。
期待値が高いだけに。
“夏”映画の新たな代表作!
最初あらすじを読んだ時は訳が分からなかった。
田舎の大家族の話にバーチャル・テロの話が一体どうやって絡む?
でも実際見てみると、そんな違和感を全く感じる事なくスッと作品世界に入っていけた。
現実世界とリンクする仮想世界“オズ”。突然謎の人工知能“ラブマシーン”にジャックされ、事態は大混乱から世界の危機へ。
そんな危機に、田舎の大家族・陣内家が立ち向かう。
まるでデジタル対アナログのような構図だが、そのどちらの讃歌となっている。
“ラブマシーン”との戦いのピンチに、“オズ”を通して世界中の人々が協力する。
陣内家(と健二)は栄おばあちゃんを中心に“家族の絆”で固く結ばれ、最後まで諦めない。
デジタルとアナログのバランスの良さの描かれ方に好感。
細田守監督の演出と奥寺佐渡子の脚本が実に巧み。
この作品も何度も見たけど、何度見ても飽きない。
テンポの良さやハラハラドキドキ感、楽しさや満足度は秀逸で、心地良さを感じるほど。
栄おばあちゃんの手紙には心打たれる。
“夏”を描いた映画の新しい代名詞。
陣内家のキャラの描き分けが甘い
現実離れしすぎていて、入り込めない…
こちらでの評価がかなりよかったので期待したのですが、実際見ていたら、オズの世界とか、現実世界をはるかに超えた世界の話で、複雑すぎていまいち入り込めないストーリーでした。ネット世界が現実世界と繋がっているという題材自体は面白いと思うのですが。。。
敵と戦うところも、花札で戦って決着つけるとかちょっと理解に苦しみます…。結局倒したときはあっけないというかなんというか…。
あらためて観て…良い話しだ!
興奮した(`・ω・´)
こいこい!
テレビでみて思わずDVD購入した作品。
家族の絆、人と人との繋がりの大切さが分かります。
OZというネットワークのキャラ達も大好きです。
キングカズマの戦闘シーンがお気に入りです。
パソコンの中と外の比較も観てて楽しいです。
そしてやっぱりこいこい!のシーン
すごく盛り上がります。
一緒にこいこい!と叫んでしまいます(笑)
人と人との繋がり
ポータブルDVDによる車内鑑賞レビュー
今作は
「重力から解放された、静謐なる横移動」 と
「1カット内で共鳴する、2つの時空間」 のように
アニメならではの表現手法を駆使した“神がかり” 的な映像世界を提示してきました。
しかし、
「山奥」 での 「血族による 【情】的コミュニケーション」 と
「ハイパー世界」 での 「匿名性による無関心・無責任コミュニケーション」
の対位律をしっかりと強調することができず、
登場人物の 【情】 的 なメロディ をも歌い上げることができなかった 結果、
構造的に、そして感【情】的にも、マスターピースに成り得なかった 残念な作品。
と結論付けさせていただきます。
制限文字数では語り切れず。完成版はこちら、ネタバレ注意
↓
http(ダブルコロン)//ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-102.html
エンターテイメント・アニメの傑作
ハラハラ・ドキドキの展開。緩急自在のストーリー。そして、何度も泣き、笑いをさせられる。観終わって、何だか楽しいスポーツをした後のような、爽快な疲れを感じた。それだけ、このアニメの世界に入り込んでいたのだろう。
おもしろい!
ギークの心を鷲掴み!
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