ダウト あるカトリック学校で

劇場公開日:2009年3月7日

解説・あらすじ

1964年、ニューヨーク・ブロンクスにあるカトリック系教会学校の校長シスター・アロイシスは、進歩的で生徒にも人気のあるフリン神父が学校で唯一の黒人生徒と不適切な関係を持っているのではないかと強い疑惑を抱く……。トニー賞とピュリッツァー賞をダブル受賞した舞台劇を劇作家ジョン・パトリック・シャンリィが自ら映画化。メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン、「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスらが厳格な聖職者たちを熱演。

2008年製作/105分/アメリカ
原題または英題:Doubt
配給:ディズニー
劇場公開日:2009年3月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第66回 ゴールデングローブ賞(2009年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) メリル・ストリープ
最優秀助演男優賞 フィリップ・シーモア・ホフマン
最優秀助演女優賞 エイミー・アダムス
最優秀助演女優賞 ビオラ・デイビス
最優秀脚本賞 ジョン・パトリック・シャンリー
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映画レビュー

3.5 電球が切れたのは神の思し召し?

2025年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 1964年当時はどのくらい性的虐待が話題になっていたのであろうか。ケネディ大統領が暗殺された翌年のこと。人々が不安になっていたことは否めないが、今作のメリル・ストリープほど疑心暗鬼になるのも異常事態。冒頭のフリン神父(ホフマン)の説教でも“疑惑”について語られているものの、噂に惑わされるだけでは何ともならない。

 発端や経緯はともあれ、初の黒人生徒を受入れることがどれだけ波紋を呼んでしまうのか、そこまで汲み取れば執拗な追求などなかったろうに。ウィリアム・ロンドンという不良がかった生徒がシスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)の腕を掴んだだけで校長室に呼ばれる潔癖なミッションスクールなのだ。ワインは飲ませてないというのも真実だろうけど、ドナルドを触っただけでも糾弾されるのだろう。

 些細なことであっても校長とそのまま対立するのは辛い。潔く学校を去るという選択肢をとったフリン神父の気持ちも伝わってくる。前職場に電話をかけたのは嘘であり、それで動揺したフリンが辞めたことが告解に他ならない・・・それだけ。性犯罪者は繰り返すというテーマではないんだけどなぁ。法廷モノじゃないだけに、「疑わしきは罰せず」の原理の真逆を行ってるところが凄いわ。

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kossy

3.5 目眩く鬼気迫る演技に圧倒される

2025年4月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

少し重そうな感じがハードルになりあまり乗り気ではなかったが、第81回アカデミー賞主演女優・助演男女優・脚色の4部門ノミネートということで鑑賞。
ストーリーや映像としては予想通り心躍るものではなかったが、さすがは演技派揃い、目眩く鬼気迫る演技にただただ圧倒される。すごいキャストを組んだものだ。
アカデミー賞受賞は全て逃したようたが、個人的には助演女優賞はヴィオラ・デイヴィス受賞でも良かったのではと。
助演男優賞はフィリップス・シーモア・ホフマンでもとは思ったが、対抗馬が「ダークナイト」のヒース・レジャーではあまりに年度的に不利だったか。
それにしてもやはりメリル・ストリープの演技は別格。まさか本作が「マンマ・ミーア!」と同じ年だったとは!?この演技力、カメレオンどころの騒ぎでは済まされないでしょ。
真実に霞がかかったのも、役者陣の演技力の成せる業か。

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いけい

4.0 感想メモ

2025年3月6日
iPhoneアプリから投稿
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ヒラめ

3.5 舞台劇で観てみたい

2025年2月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

難しい

真実が白黒ハッキリとする展開ではないがメリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの白熱した演技をゾクゾクしながら観る映画。
校長シスターアロイシスは伝統や規律に厳しく気難しく見えるが、目の不自由な年配の同僚シスターには手元のフォークを差し出したりと弱者には特に優しく接している姿に清潔さが見える。
その反面フリン神父側はタバコやお酒とゲラゲラと笑う不潔さを表現していた。

感情移入は圧倒的にシスターへと傾くが彼女の正義が暴走することの恐ろしさも感じた。性犯罪は決して許すべきことではないが、子供同士の“いじめ問題“が引き金になってることを忘れてはならない。

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月子