劇場公開日 2009年11月14日

ゼロの焦点のレビュー・感想・評価

全52件中、21~40件目を表示

4.0充分に面白かった。わかりやすいのが全くマイナスにはならずむしろ物語...

2017年2月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

充分に面白かった。わかりやすいのが全くマイナスにはならずむしろ物語にのめり込む後押しとなった。敢えて言わせてもらうとあの役は広末涼子じゃなかった方が良かった。西島秀俊もあれはあれでいいんだけど演技下手な烙印が私の中で押されました。

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自由の座

3.0金沢寒そう

2017年2月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

前半のなかなかはまらないピースが後半から一気に繋がるのは面白かった。

中谷美紀は言うまでもなくはまっていたので特にノーコメント。

木村多江、やっぱり幸せになれない役が似合うなあ。。。
でも切ないよ、切なすぎるよ。

広末涼子の役は若いんだし、いくらでもこれからの人生やり直しがきくでしょ、て思ってしまい残念ながら共感できず。

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本まぐろトロ子

3.5松本清張に初めて触れた

2015年9月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

最後まで飽きることなく見られました。
でも主人公が広末だったのは…まぁこれはこれでアリかと何となく納得するが木村多江さんと中谷美紀は良かったですね。
原作を読んでいないことも功を奏したような笑
松本清張とても気に入りました♪
これから原作にもチャレンジしてみようかと本作をきっかけに思いました!

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みきねこ

3.0効果ゼロの焦点。

2013年3月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

今はほとんどマンガしか読まないけど、昔は本も読んでいて、特に松本清張さんはほぼ完全に読破しています。

「ゼロの焦点」は読んだけど、あまり面白かったという印象はなく、ぼんやりとしか覚えていません。

内容そのものは松本清張さんというか、日本映画の黄金パターンなんだけど、かなり商業主義にはしっていて、有名女優で客を呼ぼうとしているため、結果的につまらなくなっている。

女優さんの見せ場を作りすぎて、誰が主役かわからない。

普通は広末さんだけど、実際には中谷さんに完全に食われて、焦点が中谷さんになっている。

それで面白ければいいんだけど、かなりピンぼけな感じがする。

出張りすぎで、蒲田行進曲じゃないけど、「主役より目立つなよ!」と言いたくなる。

どうせやるなら視点を変えて、木村さんの演じていた田沼久子に焦点を当ててほしかった。

原作にあったかどうかは忘れたけど、木村さんの最後のセリフはよかった。

基本的に生きるって、他の生命を奪っていくことだから、つらいのが当たり前だと思う。

特に戦中、戦後を生きてきた人は、人には言えない悲しい思い出を、いっぱい抱えて苦しんできたのだということが、伝わってきました。

他の人の出番を削って、木村さんが演じていた田沼久子の過去とか恋愛を、丁寧に掘り下げていけばもっと面白くなったと思うし、「効果ゼロの焦点」にはならなかったと思う。

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Push6700

4.5「日本の戦後」という時代に特化した演出が光る秀作

2013年3月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

まず、CGや衣装を昭和三十年代にピタリとあわせてきたスタッフの正確で緻密な仕事ぶりに敬意を表したい。特に当時の北陸・金沢の街並みをスクリーン上に再生させるのは、大変な労力が必要だったはずだ。そしてこの作品、そのスタッフの労力に報いる秀作に仕上がっている。

 「ゼロの焦点」と聞くと、昔の野村芳太郎監督作品を映画好きは真っ先に思い出す。はたしてあの名作を超えられるのか、というのが第一の興味だったのだが、私個人の好みもあるが、前作を超えたものができた、という手応えを感じられた。

 野村芳太郎のものは、同じ三十年代に製作されたこともあって、主人公の新妻の視点から夫の過去を追っていき、人間の欲望や業に重点をおいた清張原作によったものだった。ところが今回の犬童監督は、夫の過去や行動、殺人事件にそれほど重きをおかず、新妻を物語の語り部にして、日本の戦後を懸命に生きてきた庶民たちの生き様を画面にとらえることに重きを置いている。つまり、混沌としていた戦後の時代というものが、この作品の大きな核となっているのだ。

 この作品の登場人物たちは、どこかで「新しい時代」「今までとは違う自分」という言葉を口にしている。それは、戦火を命からがらにくぐり抜け、戦後を容赦なく突っ走った者が、発展しつつある日本の社会にもう一度体を合わせようとしていた、あの当時の大人たちの心からの思いを表しているものなのだ。その気持は、現代の大人たちが必ずもっている、今の自分から変革したいとの思いに似たものだ。だからこそ、この作品は古風な雰囲気をもちながらも、今を確実にとらえる普遍性を持ち合わせている。そんな現代人が共感する部分に焦点を合わせた作品に仕上げられたのは、犬童監督の演出の見事さとスタッフの労力につきると思う。

 学生時代、夜行列車で上野から金沢へ、そして能登へと旅したときのこと。夜行列車に乗った途端、自分が「ゼロの焦点」と同じルートを旅していることに少なからず興奮をおぼえたのだが、いざ能登の海(「ゼロの焦点」とは違う場所だったが)を見たときは、清張の世界なぞ吹き飛んでしまい、日本人の心の原風景を眺めているような懐かしさを感じた。
 日本人の祖先は大陸の民族で、日本海の荒海をわたってやってきた、と言われている。だから、能登の断崖や海には、遠い日本人の祖先たちが自分たちの地を求めてきた魂が宿っているように見えたのだ。

 この作品のラストシーンは、一連の殺人を犯した犯人が遺体となって小さいボートに横たわり、日本海に浮んでいるというものなのだが、荒波に木の葉のように揺れるボートを見ていて、私は学生時代に能登に旅したときに感じたことを思い出さずにおられなかった。おそらく、松本清張も能登の海に日本人の原風景を見出していたのだと思う。でないと、そう何度も能登を舞台に小説を書いてはいないだろう。その意味でこの作品のラストは、清張と日本人そのものをしっかりととらえているように感じる。

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こもねこ

3.0中谷美紀がものすごい

2010年8月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

ストーリー的には、終戦直後のどさくさから高度成長期にいたる過程で生じた社会の亀裂を描いており、この手のストーリーはこれまで、何度も見てきたような気がするが、この作品がその原点的な作品のひとつなのであろうか。『飢餓海峡』とも似ている。北陸の寂しげな風景はこういったストーリーに向いているのであろう。

映像的には時代のディティールが壊れないように、気を使っており、風景描写を楽しむこともできる作品になっている。しかし時代の移り代わりとともに、この時代(昭和30-40年代)を描くのも、簡単ではなくなってきていると感じた。

主役は広末涼子だが、中谷美紀の演技がものすごく、主役を奪う勢いがある。彼女は幽霊ものとかやらせたら、とんでもなく怖い雰囲気を出せる役者さんのような気がするが、そういう作品があれば、是非見てみたいと感じた。恐ろしい眼力の持ち主で、能のような、非常に日本の伝統的な幽玄美を表現できる女優さんなのではないだろうか。

全体的によくまとまった仕上がりの作品。

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k.mori

3.0映画「ゼロの焦点」おおいに語る

2010年8月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

萌える

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Kadwaky悠

3.0about:blank

2010年2月16日
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鑑賞方法:試写会

怖い

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masako

4.5この時代....大変ですね!

2010年1月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

これまで、2度の映画化、5度のテレビドラマ化されたというが、いづれの作品も観てません....新鮮な気持ちで本作品を観ました。

 広末涼子....いい演技してますね!

 結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため金沢に向かった夫(西島秀俊)は帰ってこなかった.....なぜ???....妻(広末涼子)はその謎を追って金沢へ......。

 戦後間もない頃を描いており、蒸気機関車や町並み、レトロな車がいい感じ....この時代の労働者は大変だったんだなと実感した.....。

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51です

3.5登場人物が少ない

2010年1月4日
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鑑賞方法:映画館

知的

登場人物が少ないので、犯人の推理はすぐつきます。ストーリーよりも出演者たちの演技が見所だと思います。特に中谷美紀さんは圧巻です。震えました。広末さんは主演ですが、イマイチ演技に魅力を感じませんでした・・、すみません・・・。

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sonngoguu

4.5圧巻。

2010年1月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

広末涼子が可哀そうになるくらい、脇役が好演していました。
(決して広末涼子が下手なわけではなく、周りが上手すぎる!)
お正月に観る映画としては少し暗いですが、切なくて何度か泣きました。
衣裳もとてもかわいくて、ビジュアル的にも楽しめました。
最後に流れる中島みゆきのテーマソングが深いです。

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corocoro

4.5ブライアン・デ・パルマ風の推理劇

2009年12月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

松本清張の原作はかつて読んだ記憶があります。映画の方はケレンミ味たっぷりの演出で、まるで往年のブライアン・デ・パルマのような華麗な映像に酔いしれました。キャストは豪華で、特に中谷美紀の風格ある演技には驚きました。

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腰痛持ち

4.0なんかちょっとおしい。

2009年12月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

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よもぎだんご

4.5昭和とバブルが迫力どアップ

2009年12月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

昭和の時代の不動の生活に
戦争の後始末が覆い被さり
サスペンスは、渦になって逆巻く

石を投げる暴力など
あり得ない激しい暮らしに胸がかき乱される

布地などでカバーされた暖房の冬を過ごす
固定された昭和の重々しい生活が見て取れ

そんな歴史に揺るがない時代に苦しみを背負った影の動きが
迫力でアップし、ダイナミックに脳裏を揺さぶる

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ばかたれ

4.5怖くて美しい

2009年12月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

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へザー

4.0広末涼子なかなかいいやん。

2009年12月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

こんな悲しい映画だと思わなかった。こんな推理サスペンス物で泣いてしまう自分って・・・・。
戦後がどんなものなのか想像でしかわからないけど、今よりもっと女性が生きていくのに厳しい時代だったことは間違いないでしょう。
なんだか、観てるのが辛くなりました。

室田佐知子役の中谷美紀、田沼久子役の木村多江、鵜原憲一役の西島秀俊3人の過去が切なく胸に迫りました。
鵜原憲一の妻役の広末涼子は、私的に期待度が大変低かった為か、好演しているな~と思ったのですが。新妻の意地がよく出ていたかと思います。
姉に対するすまなさに押しつぶされそうな感じを、ちょっとしか出演してませんでしたが、崎本大海も好演していました。
あと、一見妻に冷淡そうな、鹿賀丈史も最後の最後に魅せてくれたと思います
中谷美紀も木村多江も期待どうりで間違いなし、でした。
みんなが内に秘めた思いがあって、話に奥行きが出していたように思います。

文句をつけるとすれば、ラスト近くの日本海での小船のシーン。
字幕で説明するのはいかがなものか、と。
音楽に関して、またラスト近くの「オンリー・ユー」がうるさかった。
いらないような気がする・・・。
ついでにエンディングロールの中島みゆきの主題歌。
最後まで曲は聞いたが合わないような気がする。あくまでこれは個人的意見ですが。

窓際の壁で刺されて殺された男が、翌朝、子供たちに発見されるシーンが、私は一番怖かったのですけど、みなさんは?(←ポイントずれてる?)

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grayteer

3.5崖怖っ!

2009年12月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

基本的に邦画はDVDでいいやと思ってる方なので、たまたま行く機会に恵まれなければ観なかったと思うし、全く期待も予備知識も無く観に行きました。
この時代がどんな時代だったのかなんて全く知らなかったけど、この映画は時代背景が忠実に再現され分かりやすかったと思う。あの時代の悲しい女の心情がよく表されて観ていてとても悲しくなった。
衣装なんかもレトロで可愛かった。後で小道具なんかもその時代の物を一つ一つ丁寧に忠実に再現したと聞いて驚いた。個人的には女優と言うよりも、あの時代を忠実に違和感なく再現したスタッフの人達の技に感動した。
内容はまぁ松本清張らしい作品だったと思う。ちなみに、中谷美紀怖すぎです。。。

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れに

3.5日本海の寒さが~

2009年12月10日
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鑑賞方法:試写会

怖い

知的

映画を観ているうちに、原作を読んだことがあったと気がついた。
しかも、主演女優の役の読み方を間違えていた事にも。
情けない。

ちょっと広末涼子は迫力不足が目立ってしまったかな。
周りが力のある女優や俳優だらけだったから、これは仕方ないのかなあ。

松本清張らしく、次々と殺人が起こるストーリーで、
現実的には無理があると言う気もするが・・・。

日本海のイメージと同じく、寒々しい鑑賞感だった。
あるいは、これが狙いなのかもしれないけど。

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bluekitten

3.5俳優の好みか。

2009年11月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

原作はさすがに芯が通っていると思うが、どうも主演の広末涼子が納得できませんでした。まわりの俳優陣が良いだけに、主演の浅さがずっと気になった映画でした。単純に嫌いなだけかも(笑)

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pekouran

2.5刑事モノが得意のテレ朝ならもっと深くできたはず

2009年11月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

初めて「日劇」
という映画館で鑑賞。

入口前では
在日外国人参政権の演説が行われている
物々しい雰囲気の中、私にしては珍しく
道や建物内で迷うことなく、劇場へ入りました(苦笑)

しかし
この時点では、
まさか作品の冒頭に
たまたま初めて訪れた
この日劇がでてくるなんて、
そんな不思議な縁に気づくはずもありませんでした。

★彡     ★彡

う~ん、テレビ朝日。
これなら、2時間2夜連続ドラマと変わらないんじゃないかな・・・。

まずは、鑑賞直後に
感じたことを一気に記します。

①大好きな犬童監督
 映像にしても、音楽にしても、
 映画の域に到達していない気がしてなりませんでした。

 これなら、2時間2夜連続ドラマにしてしまったほうが、
 後半、あんな無理をして謎解きを急ぐ必要もありませんし、
 登場人物たちのバックボーンを、もっと掘り下げられた気がします。

 サスペンスもののわりには、ネタが甘い気もしました。
 謎解きよりも、戦後日本で、女性が生きていく艱難辛苦。
 戦争が引き起こす暗部。そちらに重点を置いたのかもしれません。

 ラストのクライマックスは、
 さすが、一気に盛り上げるのが上手いです!
 詳しくはネタバレになるので伏せますが、中谷さんの服を全身真っ白に
 したのも、ある意味が込められていると、解釈しましたが、正解かな??

②超豪華な女優の顔ぶれ
 他のレビュアーさんたちも書かれているとおり、
 広末さんと中谷さん。どっちが主役かわかりませんでした。

 ただ、
 登場人物の性格を考えると、

 中谷さん:アグレッシブ
 広末さん:ディフェンシブ

 この設定になりますので、広末さんのほうが主役っぽく
 目立ってしまうと、作品全体のバランスが崩れてしまいます。
 だから、中谷さんが主役っぽくなっているのが正解だと思いました。

 木村さんは、キャスティング時点では
 日本アカデミー最優秀主演女優賞を獲る前だったそうですが、
 『ぐるりのこと。』を犬童監督鑑賞し主演女優賞を獲ると確信。
 広末さん、中谷さんと互角にわたりあえると判断しオファーを出されたそうです。

 出番は中盤以降に集中していましたが、
 監督の期待に十分に応えられていました。

 それにしても、
 本当に薄幸な役が似合いますね。
 もちろん、褒め言葉ですが(苦笑)

★彡     ★彡

作品冒頭に白黒画像が流れます。
これは、伏線として用いられたのですが、
その後、カラー映像に切り替わります。

白黒画像の人々に表情を感じなかったのに、
カラーになった途端、急に華やぐんです。衣装、振る舞い、
CGで時代考証は考えられていましたが、どうも時代のズレ、
違和感がぬぐえませんでした。この作風なら、あえて終盤の
中谷美紀さん最大の見せ場まで、白黒で行ききって、そこで
カラーに切り換えるという手法もありだったなかな、なんて気もしました。
どこかの作品で使われている手法ですけどね(苦笑)

今回、サービスデーに
1,000円で鑑賞しました。
1,800円は、ちょっと高いかもしれません。

韓国、名古屋、金沢、雪降る極寒の夜。
撮影はとても大変だったと察しますが、
力を注ぐ焦点が、少しずつずれてしまったのではないでしょうか。

昇天してしまうほどの酷さではありませんでしたが、
笑点なら、9枚ある座布団のうち5枚は持っていかれるでしょう。

よって評価は「B-」にしておきます。

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septaka