「波のように襲う戦争のPTSD」ゼロの焦点 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
波のように襲う戦争のPTSD
室田窯業の社長のまさかの自殺、
思わず声が出そうになる。
戦後の灰塵から立ち上がって九州から裸一貫金沢に移り住み、一代で財を成した叩き上げの苦労人=室田社長は、実はすべてを知っていたのだろう、
妻マリーの“過去”も。
採用した受付嬢エミと我が妻との関係も、その過去も。
(そして社長自身も人には言えない人生を負ってきたはずで)
冷徹無慈悲な悪役と思えたあの鬼社長が、それゆえに、妻の犯行をかばい、妻の人生を丸ごと代わりに贖なわんとして自首をし、そして、急転直下ピストルを咥えたのだ。泣いてしまった。
僕は仕事で数年金沢に通った。冬の北陸は辛い。吹雪と鉛色の海とその海に垂れ込める重い雲と。
あの時代
繰り返し襲う能登の荒波のように、復興して立ち直ろうとする者たちを二波三波と戦争の傷が叩きのめす。
劇中それぞれの死については具体的に手を下した犯人はいる。
けれど、
新しい時代と新しい自分の再出発を願う女たちを、そして男たちを崖っぷちに追いやり、
東京から北陸金沢へ、そして能登半島まで、戦争の生き残りを追い詰めて行ったのは官憲ではなく、戦争そのものだったのだ。
素敵なニ首です。
男の人の足を思い浮かべ
「砂の冷たく足指に抱く」
これが女の人の足だと
「足指を抱く」
で、ちょっと艶かしくなったり 笑
って、もはや透き通る美しさの手足からは程遠く縄文人のように無骨な四肢ですが、実際にはお会いしないのをいい事にこんな事も言ってみたり。
お久しぶりです。
九月に入ってまもなく介護保険の申請をするほどになり、現在自宅での介護ベッド上で意識がない状態が続いています。
明日を知れない状態がもう数週間。
持続を願うのか終わりを願うのかもはや訳がわからない日々で、混乱している我が家です。
野村芳太郎版が名作すぎて、これはまだレビュー書いてないのですが、印象に残るワンショットが!
電車だったかバスだったかの側面に大きな広告があって、その当時入ったばかりの会社の宣伝がデカデカと載っていたのです。
プチ能登観光ブームがあったために、長距離の仕事もちらほらあった頃でした。