女バス
劇場公開日 2008年12月20日
解説
アメリカ・シアトルの高校女子バスケットボール部に7年間密着したスポーツ・ドキュメンタリー。本作が劇場デビューとなるウォード・セリル監督は、ワシントン州のスポーツ名門校の弱小女子バスケ部“ラフライダーズ”が州チャンピオンに輝くまでの7年間を撮り続けた。試合の模様だけでなく選手の日常もカメラが捉え、アメリカのハイティーンにおける人種や格差までも問題提起している。
2006年製作/98分/アメリカ
原題:The Heart of the Game
配給:グラッシィ
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2015年3月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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「獲物の眼を見ろ!」
「獲物を仕留めろ!」
「血を求めろ!」
よくバスケットは格闘技である…と言われるが、そうじゃない。
コートは戦場だ!
シアトルのある女子高校バスケットを数年間掛けて追い掛けたドキュメンタリー映画。
コーチは選手個人々々に何が必要か見抜き、毎年のテーマに沿って練習して行く。
その過程で州選手権が在り、チーム内には色々な個性の選手が居て、様々な出来事が起こる。
前半はこのコーチの考え方や、他のライバル高校等の紹介になっているが、これと云った大きな出来事はまだ起こらない。
やがて中盤から1人の優秀な黒人女子選手が入団して来ると、映画はこの女子選手を中心にドキュメンタリーが構成されて来る。
まさに“スポーツとは筋書きの無いドラマ”とは良く言ったもので、このドキュメンタリーが製作され始めた頃にこの女の子が入学して来るとは限っていなかった訳で、よくぞ追い掛け続けたものと言える。
この中盤からは試合を通じたライバル高校との激闘。中心選手となった女子選手個人の問題等々。それらを彼女がチーム内の信頼を得て如何にして乗り越えて行ったかを余すところなく伝える。
そう“スポーツは筋書きの無いドラマ”なのだ!
クライマックスのライバル高校との試合前に、長年カメラを廻し続けて来た気持ちからか?それまではあくまでドキュメントに徹していた監督が自らWIAAの関係者に一言悶着を訴える場面が何とも微笑ましい限りでした。
ドキュメンタリー監督としてはあるまじき抗議だった様な気がするが、人間味ある抗議だったとも言えましょうか(笑)
(2008年12月23日渋谷シアターTSUTAYA/シアター2)
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