スラムドッグ$ミリオネアのレビュー・感想・評価
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it is written
なかなか壮絶な人生を歩んだ主人公の人生が、クイズミリオネアの問題に沿って思い出される。最後はフリーダピントーと幸せになれてよかったねって感じ。
お兄ちゃんの感じとか、主人公とフリーダピントー以外みんなクズい感じがあってリアリティがある。
おもしろかった
貧困層の青年・ジャマールが一夜(二夜?)にしてクイズ番組で億万長者になるお話。
時間内に番組が収まらず、最後の1問だけ2日目夜に持ち越し。
クイズとその答えにまつわる、青年の壮絶なスラム内外での生い立ちが交互に映される。
回答のための知識は、紛争や物乞いの組織で、など生きるか死ぬかの狭間で得たもの。
一緒にお兄さんとジャマールは逃避行の生活をする。物乞いの組織から逃げている際、はぐれたジャマールの初恋の女の子・ラティカを数年越しに救い出すが、その夜にお兄さんが酔っている時ラティカの処女を奪う。その際ジャマールが部屋から追い出され、そのまま音信不通になる。
クイズ番組に出ているジャマールにラティカの会いたい気持ちを察し、お兄さんが携帯電話と車のキーを渡す。あとはボスと話をつけるからよ、と。
ジャマールの億万長者になった瞬間の裏側で、ラティカとお兄さんが所属していたギャング組織でお兄さんは射殺される。
最後の最後でお兄さんが弟たちの為にとった、捨て身の行動に家族としての想いを見た。
盲者の歌い手は稼げる、と子どものめつぶしされるなど残虐なシーンも多いが、ハッピーエンディングでよかったよかった。
ボリウッドらしいキャスト全員でのダンスを最後クレジット前に踊っており、ふぉおインド映画や~と、最後だけ楽しく観れました。
学ぶのは生きること
学校で教育を受けずとも、人生経験から学ぶ人は学ぶ。
同じ経験をしても、そこから何かを学び記憶する人と、ただ起きたという事実にしかならない人がいる。
この作品で言えば、弟ジャマールは前者、兄サリームは後者に思える。
インドの階級制度、それも下層の人間に対する何をしても良いといった価値観に対する嫌悪感は強いものの、どんな境遇に生まれつこうが、何を経験しようが、自分次第であるということを教えてくれる。
インド映画がそういう方向性で何かを描くとき、私は素直に感動する。
多くの人がお釈迦様を祖と仰ぐ信仰で繋がった人種として、根底に似たものがあるのかもしれない。
たとえウンコにまみれてでも、好きな人に会えるチャンスは逃さない。
そのくらいの強さで、生きていきたいものです。
スラム育ちの青年の運命と過酷な半生を疾走感あふれる演出で描いた人間...
スラム育ちの青年の運命と過酷な半生を疾走感あふれる演出で描いた人間ドラマ。インド・ムンバイのスラム街出身で無学の青年ジャマールは、TV番組「クイズ$ミリオネア」で最終問題までたどり着き、一夜にして億万長者となるチャンスをつかむが、不正を疑われてしまう……。
インド版ミリオネア
インドを舞台にしていますが、これはイギリス映画です。
小説『ぼくと1ルピーの神様 Q & A 』を映画化したものになります。
この作品はあくまでフィクションではありますが、原作者はいくつかの事実を元に
このストーリーを描いています。
TV番組『クイズ$ミリオネア』に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、
インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。
彼になぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。
警察の尋問によって、真実が明らかになっていく・・・という内容です。
■インド社会の暗い部分が浮き彫りに・・
日本では考えられないような過酷な状況を
スラム出身の幼い2人の兄弟と1人の少女を通じて描いています。
宗教問題、貧困問題やカースト差別・・
小学生くらいの幼い子供が巻き込まれている現状に涙します。
■ラブストーリーこそメイン!
クイズシーンはもちろんですが、回想シーンこそ、この映画の真骨頂です。
彼の実体験からクイズの正解となる根拠を学んだわけです。
その回想の㊥でピュアなラブストーリーが含まれています。
むしろこれこそがメインストーリーだと思います。
■影の主役はお兄ちゃん
ジャマールの兄サリームについてですが、彼は果たして悪役でしょうか?
私にはそう見えませんでした。
ジャマールは素直で優しい良い子に対し、兄サリームは、ずるく賢く立ち回り、
主人公に対して辛辣な仕打ちをしたりと、一見すると悪役じみて見えますが
弟ジャマールの決定的なピンチを何度も助けています。
自分の手を汚してでも弟ジャマールを守りたい、
家族が一番大切なんだろうなって伝わります。
■リアリティがあったからこそご都合主義に思わせない内容
インドが舞台で、彼を背負ってきた人生もスラム出身者なら有り得そうな内容。
そしてミリオネアの問題は実にバラエティに飛んでおり
頭が良いだけでは勝ち進めないわけです。
日本版の、みのもんたさん司会のミリオネアを見てた世代ですので
出題内容も違和感ありませんでした。
なのでリアリティあるなぁ~って思いました(・∀・)
面白い映画でした!!
インドのミリオネア
うーん。個人的には、「D.運命だった」の終わらせ方は、ちょっと腑に落ちなかったです。
それこそ、最後の問題に正解する場面までは惹き込まれるような展開で、気付くとあっという間だった。インドの貧民層の日常が丁寧に描かれて真に迫るものがあった。インドでのミリオネアは、日本のそれと違って、運命を変えるインディアンドリーム的な番組だというもの伝わってきた。日本のミリオネアと同じ音楽、効果音だったので、懐かしい感覚もあった。
ただ、最後の「D.運命だった」は拍子抜け・・。ジャマールの人生とシンクロする問題の連続。その裏にある「何か」を期待していたのに、もう一捻り欲しかった。「運命」で片付けたら、なんでもありじゃない。
前半はまあまあ退屈。後半は良い。
観賞前はスラムで育った不遇の少年が、クイズ番組で奇跡を起こして大金を手にするまでのストーリーだと思っていた。しかし、これは1人の少年の経験、兄弟愛、ラティカに対する一途な想いからミリオネアになるという壮大なストーリーだった。
前半は過去と現在を行ったり来たり、丁度半分に差し掛かるまでは正直退屈に感じていた。かかる金額が上がっていくという場面が続くのだが、問題が過去に経験したことしか出てこなくて、運じゃ片付けられないほど。ただただ都合のいい単調な長編映画を見せられている気分で途中でやめてしまおうかと思った。
後半は過去と現在を行ったり来たりというのは変わらないのだが、情景の移り変わりが早くなり、目が離せない展開になる。序盤1000万ルピーを獲得するところまでは明示されていて、そこまではどうせ当たるという気持ちで観ていたが最後の問題として2000万ルピーへの挑戦があるのは上手いなぁと思った。あの場面、良い意味で唯一クイズに対してワクワクした。最後にそれを持ってこられたことで、より大きな刺激が生まれた。しかし、クイズの正解よりも別問題が気になってしまっていたけど、笑 結局問題は運が良いだけじゃ片付けられないようなものであったが、まあスラム育ちで教育を受けてないことを考えると仕方ないだろう。と、ここまで観て個人的に思ったのは、製作者はクイズに正解し、大富豪になることよりもラティカと幸せを掴むことに重きを置いていたのではないか。クイズ番組はおまけ的な感じで。終盤はそう思わずにはいられなかった。
最後に序盤観客側に提示したクイズの答えがでるのだがが、そこは面白いと思った。運命⁇とは思ってしまったが…
クイズで栄光を掴む映画として見ると、どうしてもご都合映画になってしまうが、
ラティカとの純愛映画として観れば良映画でした。
クイズの映画だと思っていた
丁度最初の方で、食事しながら観ていてトイレのシーン、参った!映画は兄弟愛、恋愛が中心だった。クイズ中心の映画だと思って避けていたけど、全く違った。それにしてもインド人ってダンスが好きなんだな
闇を一筋の光で照らす
ストーリーから映像描写と、見事な内容だった。
貧困・宗教戦争・権力・汚職を生々しく描きつつも、一縷の希望で闇を照らした。
ただ少し強引に繋ぎ合わせた感じも否めないが、総合的にはエネルギーある作品だった。
スラム街を駆けるような疾走感!あっという間の120分
思わず目を背けたくなるようなスラム街の描写、様々な感情ひしめく人間ドラマ、面白いほど場面にぴったりなBGM…。この作品の魅力に引き込まれていき、久しぶりに爽快感を味わえた。
この作品のキーワードは「運命」。インドの劣悪すぎるスラム街に生まれた少年。人は生まれる家庭を選ぶことはできない。つまりスラム街で生まれ、教育を受けれずに、物乞いや盗みをして生計を立て、恋をした少女とは離れ、兄には裏切られ、雑用同然の仕事をすることは少年の「運命」だった。しかしその少年はそれらの点をつないで線を引き、億万長者となり、そしてずっと愛していた女性と幸せな暮らしを掴み取ったのだった…。
今ご飯をお腹いっぱいに食べれて、高校、そして塾で教育を受けれて、そして大学受験をして自分の将来を決めれることのありがたさをこの映画は改めて教えてくれた。世界中には学校にすら行けない人たちがたくさんいる。日本にだって金銭的な面で大学受験をできない人だっている。このことをしっかり胸に刻みたい。
小説とは別もの。
「本の方が面白かった」と言われる映画は沢山ありますが『スラムドッグ$ミリオネア』は小説より良作であると思います。
原作の「ちょっと無理があるかも」という部分を見事にリアリティあふれるように改変してます。
主人公の名前も違いますし小説では兄もラティカも出てこないのです。
『僕と1ルピーの神様』の映画化、というよりは着想を得たという感じ。
ジャマール、なんて一途なんだ!彼を見ていると信念は岩をも徹すんだなーと。トイレから脱出してアミターブ・バッチャンに会いに行くところ、ラティカを血眼で探しているところ、タージ・マハルでガイドになってみるところ、クイズのコメンテーターに惑わされず自分を信じるところ。勇気がもらえます!
スラム育ちの主人公の半生を追う
タイトルからミリオネアでクイズを解くのがメインかと思いきや違いました。
インドのスラム育ちの主人公ジャマールの半生を、ミリオネアを通して追うようなヒューマンドラマです。
インドの社会問題の描き方は良かったですし、主人公の兄がいい味だしてましたね。
人生とは選択の連続
貧困な環境の中で必死に生き抜いて行く人生ドラマと、初恋から生涯をかけた運命の恋をクイズ番組の進行とともに回想シーンとして観せていく。
人生とは選択の連続ですが、それは運命に導かれたものかもしれませんね。
編集次第で物語はいくらでも面白くなることを証明した映画。
スラム育ちで、教育をまともに受けていない青年が、
なぜ、ミリオネアで正解を連発できたのか。
その理由と、クイズ・ミリオネアでのやり取りとを
交互に見せながら視聴者を映画に引き込んでいく。
主人公の生い立ちも同時にわかってくるのだが、
その半生も壮絶で、それでそのあとどうなっちゃうの??と
気になるような仕立てになっている。
現在進行形で進む番組でのやり取りと
回想シーン的に差し込まれる主人公の半生。
そのバランスや切り替えのタイミングが絶妙!
編集の上手さが、この映画を何倍も面白いものにしているように思う。
さぁ、あと一問で全問正解!という
クライマックスへ向けての展開の仕方もたまらなく良かった。
最終問題のセンスもグッド!
登場、この映画が流行った理由がわかったような気がした。
運がいい奴と、そうでなかった奴
貧困の中からどうやってサクセスしたか、それは信じる心と、運命なのさ!
っていうストーリーでした。
サクセスした主人公とは道を違えた「運の悪かった」子供達は残念でしたってこと?
ですので、映画のテーマみたいなところには全く共感できませんでした。
インドの人たちが主人公の成功に大歓喜しているのも私は違和感。貧しい人が、その貧しい中から勝ち上がった青年を見て、喜ぶのかと。
でも更に考えて、
正直で真面目でいれば生きていける道理にかなった世界に生まれなかったら、こんな風にいつかは自分にもラッキーなことが起こるかも!と夢見るしかないのが当然ののかなと考え直しました。
しかし、それが現実だとしても、理想はスラムと宗教対立、犯罪、弱い子供に漬け込むやつら、理不尽な何もかも自体を変えていくことが理想なのではないでしょうか。
そういう意味でも、兄サリームは、弟のために何度も自分が手を汚して行動と解決を図っており最も建設的でした。
その兄に助けられて(裏切られてもいますが)いるのに恨むしかしなかったこの主人公が謎です。
ただ映画としての出来は良く、見ている最中は真っ直ぐな主人公に引き込まれていました。
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