劇場公開日 2009年4月18日

「学ぶのは生きること」スラムドッグ$ミリオネア ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0学ぶのは生きること

2019年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

知的

学校で教育を受けずとも、人生経験から学ぶ人は学ぶ。

同じ経験をしても、そこから何かを学び記憶する人と、ただ起きたという事実にしかならない人がいる。

この作品で言えば、弟ジャマールは前者、兄サリームは後者に思える。

インドの階級制度、それも下層の人間に対する何をしても良いといった価値観に対する嫌悪感は強いものの、どんな境遇に生まれつこうが、何を経験しようが、自分次第であるということを教えてくれる。

インド映画がそういう方向性で何かを描くとき、私は素直に感動する。
多くの人がお釈迦様を祖と仰ぐ信仰で繋がった人種として、根底に似たものがあるのかもしれない。

たとえウンコにまみれてでも、好きな人に会えるチャンスは逃さない。

そのくらいの強さで、生きていきたいものです。

ke_yo