童貞放浪記

劇場公開日:

解説

ベストセラー作家・小谷野敦の自伝的小説をもとに、30歳の童貞男の恋と苦悩をコミカルに描いた人間ドラマ。東大出身の大学講師・金井淳は、30歳にして童貞というコンプレックスを抱えていた。ある日、彼は出張先で大学院の後輩・北島萌と再会する。連絡を取り合ううちに萌に恋心を抱くようになった淳は、ついに童貞からの卒業を決心するが……。「リアリズムの宿」などの個性派俳優・山本浩司が、恋愛下手な男の悲哀と純情をリアルに好演。

2009年製作/98分/R15+/日本
配給:アルゴ・ピクチャーズ
劇場公開日:2009年8月8日

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映画レビュー

3.0東大を卒業して教師になった30歳の童貞が主役の真面目な性春映画。は...

2020年9月30日
スマートフォンから投稿

東大を卒業して教師になった30歳の童貞が主役の真面目な性春映画。はじめに出血したのにらそれについては最後まで何もなかった、なんだったのだ。
男がいろいろキモくてだから童貞なんだよという内容だった。
女性に対する配慮がない。
ギターサウンドがこの映画に妙にマッチしていた。

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collectible

3.0普通にちゃんとした映画

2009年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

山本浩司がいつも面白いので観ようか迷っていたところ、あるサイトで星2つ。テンション下がったもののトークショーありに惹かれて腰をあげて観てきました。R-15指定になっているけれどそんな描写あったかな~?別に普通の映画。R-15指定した人のほうがおかしいんじゃない?どうということもないと思いますけど。30オクテ童貞男のあせりというか・・・山本浩司がやっぱりうまい。だけどあきらかに観てる人が男性ばかり。ちょっとひいてしまいそうな客層にまいる。トークショーが最悪ってない。目当てのなま山本浩司は来ず、脚本家と主演女優の神楽坂恵と!全国童貞連合会??!!の会長の3方。ほぼ連合会の会長に会話が集中。おいっ!!もっと次元の違う話しろよっ!!立ち去りたいトークショーを我慢し終了。トークショーで評価上げようと思った私がばかだった。だから監督も山本浩司も来なかったんだな・・・映画としてはどってことない普通の映画ですよ。エッチでもなんでもなく普通。客層とトークショー主催側の意図がおかしいんじゃない?題名が「童貞放浪記」じゃあ無理ないかなあ。成人女性が観たら童貞男子に優しくなるかも??

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4.0童貞役をやらせれば人後に落ちない個性派俳優山本浩司のなりきりぶりが必見!

2009年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『童貞放浪記』と言うタイトルから、電車男のようなオタクっぽい主人公を想像していたのですが、主人公の淳は純情ながら、東大出身の大学講師という設定から、好きになった女性に積極的にラブレターを書くなど、結構行動的でした。
 そして意外にも、海外留学を控えた後輩の萌ちゃんへのラブレターは、一発OKとなり、いきなり淳の部屋でお泊まりデートとなるのです。チョット展開が急ではないかと思ったのですが、複線として萌ちゃんの思い立ったらすぐ押しかける性格と淳に対してそれなりに気があるそぶりを見せるところ見せていたから、こういう成り行きも有りなのかもしれません。
 問題は、物語の中盤であっさり童貞を卒業してしまっては、『童貞放浪記』になりません。そこは『真木栗ノ穴』でも巧みなストーリングを見せた小沼監督だけに、童貞を卒業した経験のある人なら、誰でも納得するようなよくあるエピソードを挿入して、淳の童貞卒業を、寸前で未遂に終わらせます。
 淳のあまりの初々しさには、ベッドシーンなのに清々しさすら感じました。女性の人なら、そんな初な淳に母性本能をくすぐられることでしょう。

 試写会後のトークショーで、萌ちゃんの不可解な行動についても、処女喪失本を編集した女性のコメンテーターは、母性本能で優しくしてあげたいと思ったりのではとコメントしておりました。
 でもね、萌ちゃんの留学の動機は、不倫の関係だった外人男性を追いかけることが目的だったのです。それなのにも、淳の求愛に応じて、あっさりお泊まりデートに応じるのはどうも解せません。コメンテーターの方曰く、男性は一途に求めるけれど、女性の場合は成り行きで、その時々の恋いに落ちることもあり得るというのですね。そして熱く燃えている心の奥には、クールに『保険』をかけるという感情も潜んでいるのだと。
 女性のマイミクの皆さん!そんなの有りでしょうか?

 二度目のお泊まりデートは、留学目前のためガランとした萌ちゃんの部屋で。でもまたまた童貞卒業目前で、用意してきたコンドームを全て未使用のまま使えなくしてしまう淳なのでありました(^^ゞなんて可哀想なことをさせるのでしょう。
 さらに求めようとする淳に、萌ちゃんは残酷な言葉を投げかけます。留学の本当の目的と、そこでうまくいったら日本には戻ってこないこと。たとえ戻ってきたとしても、淳とは同棲はできても、結婚はしないというのです。
 それでも、萌ちゃんを諦めきれない淳は、童貞であることを告白して、もういっぺんだけチャンスが欲しいと懇願します。

 でも三度目のデートの場所は、ラブホテル街に隣接した公園を淳は選んでしまいます。女心とは、複雑で微妙なもの。萌ちゃんは、『私とは単に童貞を卒業したかっただけなの』とぷっつんして、別れてしまいます。
 きっと当事者でその場にいたら、萌ちゃんがなぜ怒るのか分からなかったでしょうけれど、観客として傍観していたら、海外なんて行くな!俺がいるじゃないかと何故引き留めなかったのか思われることでしょうね。
 まぁでもあの気弱な淳のことだから仕方がないのかも?とことの顛末に納得させらるところが、監督の上手いスジ運びなんですね。

 哀れ淳は、仕事も休んで、いつも通っているストリップに救いを求めます。ここでも踊り子さんに内緒で交渉するものの、寸前で未遂になりそうろう(^^ゞ淳の『童貞放浪記』は、終わりなき旅路を彷徨うのでありました。

 でもね、淳の大学の講義では文学の中の性描写を、あたかも経験豊富に語るのですよ。そんな淳役を、童貞役の第一人者と自負する山本浩司が好演。当たり役とするだけに、細かいところまで童貞クンになりきっていました。そればかりか素顔では、とても東大卒に見えないバンカラな風貌なのに、役に入るとちゃんとそれっぽく見させるのは、なかなかの演技力です。若い頃の香川照之にそっくりの山本浩司は、今後日本映画のバイブレーヤーとして、注目される俳優となっていくことでしょう。

 恋することに奥手な人にとって、反面教師となる得る作品としてお勧めしますよ。

 本編よりも、全童連会長渡部伸氏の一途さとAV男優加藤鷹さんとの絡みの方も面白かったです。絶対に商売女では卒業したくない渡部伸氏に、絶対にチャンスはあったはずと言う加藤さんのアドバイスは、いいヒントになったことでしょうね。

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