新宿区歌舞伎町保育園

劇場公開日:

新宿区歌舞伎町保育園

解説

ミュージカル「テニスの王子様」で人気を博した若手男優を中心に描く青春映画シリーズ“キラキラMOVIES”の第3弾。主演は「テニスの王子様/二人のサムライ The First Game」の鎌苅健太、「地球でたったふたり」の河合龍之介ほか。成り行きで子供を預かることになった歌舞伎町のホスト4人が次第に一致団結していき、保育園を起業するまでを描いた青春コメディ。

2008年製作/95分/日本
配給:ゴー・シネマ
劇場公開日:2009年1月31日

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(C)「新宿区歌舞伎町保育園」製作委員会

映画レビュー

4.5万引きしない家族

2019年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

異国の地で迷子になった失語症の女の子をお人よしの青年が国境を越えて親元に届けるお伽噺のようなインド映画(バジュランギおじさんと、小さな迷子)を観て、こんなベタな美談は邦画ではあり得ないと悲観していました、子を守るということは、あの是枝監督でも子供を汚さなければ描けませんでした。ところが本作は、子供たちは無邪気なままで立派に物語が成立しています。これは製作陣がアニメビジネスの重鎮たち、脚本の池田眞美子もアニメ脚本家で子供の心に寄り添えるプロ、ところが監督はなんとエロ映画の鬼才と言われた城定秀夫です。まさに天使と悪魔が結びつくことで邦画に観たことのない化学反応が起きました。
最も子供に不釣り合いな新宿歌舞伎町、それでも訳あって夜の稼業に出ざるを得ない母達にとって託児所は福音であることは察しがつきますが常識的に考えればホスト達に務まるとは思えないでしょう。子の世話だけでも大変なのにはだかる極道や無気力な役人たち、いつ投げ出すのか、投げ出しても不思議はない、誰も責められない・・・、それでも屈しない若者たち、何が彼らをそうさせるのか・・・。感じ方は言葉では言えません、それとエンドロールの後にもほっとするシーンがちょこっとありますのでご覧になる方はお見逃しなく。

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odeonza