その土曜日、7時58分

劇場公開日:2008年10月11日

その土曜日、7時58分

解説・あらすじ

「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」の名匠シドニー・ルメットの監督45作目。優雅な暮らしを送る会計士のアンディは、娘の養育費に窮している弟ハンクに、両親が営む宝石店への強盗計画を持ちかけ、2人は計画を実行に移すが……。1つの誤算から家族の抱える闇が浮き彫りになっていくサスペンス・ドラマ。「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマンが自らの不正の発覚に怯える兄を、「ガタカ」のイーサン・ホークが甲斐性のない弱気な弟を演じている。

2007年製作/117分/アメリカ・イギリス合作
原題または英題:Before the Devil Knows You're Dead
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2008年10月11日

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映画評論

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映画レビュー

4.0 【”長男が父に思っていた些細な遺恨が惹き起こした恐ろしく哀しき事。”今作は或る兄弟が実行した犯罪が、彼らの予想外の方向に暗転していく家族崩壊のサスペンスである。】

2026年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■建設会社の金を横領している会計士アンディ・ハンソン(フィリップ・シーモア・ホフマン)と経済的に困窮するハンク(イーサン・ホーク)の兄弟は、両親が営む宝石店を襲う計画を実行する。
 実行犯はハンクの筈だったが、彼はビビり、知り合いのボビー(ブライアン・F・オバーン)が店に押し入る。だが、店には居ない筈の二人の母親ナネット・ハンソン(ローズマリー・ハリス)がおり、彼女の顔を知らないボビーは、ナネットから撃たれた事で彼女を撃ち、自分も死亡する。
 兄弟の父チャールズ・ハンソン(アルバート・フィニー)は、事件の推移を怪しみ故買屋を訪れると、彼が出したのはアンディの名刺だった。”アンタにそっくりだったよ”と言いながら。
 そして、アンディが計画した犯罪計画は、予想外の出来事で破綻していくのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・脚本、演出及びフィリップ・シーモア・ホフマンを筆頭とした俳優陣の演技が秀逸なサスペンスクライムである。

・アンディもハンクも妻との関係は冷え切っていて、二人とも金に困窮している。そこで、アンディが思いついたのは、良く知っている両親が営む宝石店の強盗だったのである。アンディ曰く”保険が掛かっているから、盗んでも問題ない。”

■だが、予想外の展開で母親ナネットは死亡する。沈痛な表情のアンディと、オロオロする情けないハンク。
 その後、アンディが父と交わした会話が印象的である。
 ”俺より、ハンクが小さい時から可愛かったんだろ!”
 たったそれだけの事が、彼の父に対する遺恨となっていたのである。
 アンディは妻ジーナ・ハンソン(マリサ・トメイ)に、家から出ていかれ、会社からの呼び出しもひっきりなしである。

・アンディが計画した事がハンクがチキンだった事から、全てが瓦解していくのである。ボビーの妻クリス(アレクサ・パラディノ)の兄デックス(マイケル・シャノン)は兄弟がした事を見抜き、ゆすりをするが、アンディは知り合いの売人を射殺し金を作り、デックスと交渉する振りをして射殺するが、クリスから撃たれてしまう。

■そして、アンディが入院している病室に父チャールズが現れ、息子の酸素吸入器を外し、枕で窒息死させて、その場を去るのである。

<今作は或る兄弟が実行した犯罪が、彼らの予想外の方向に暗転していく家族崩壊のサスペンスなのである。>

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NOBU

3.5 イメージより観やすいクライムムービー

2023年4月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

マリサ・トメイが、エロイ(笑)

以上!!

ってのは嘘だけど、それが強烈に印象に残りました(笑)

邦題やポスターのイメージと、フィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン・ホークの出演で、

こむずかしい話かなと思ってたら、観やすくて、すぐ引きこまれました。

途中から少しダレたけど…

他の方も言われてますが、タランティーノっぽいかな…

タランティーノを大人っぽくしたような。

75点ぐらい。

『リコリス・ピザ』主演のクーパー・ホフマンは、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子らしい…

最近、知りました。

知ってました?

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RAIN DOG

4.0 良く出来ている。

2023年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この手の映画は得意な方では無いが極めて知的でよく練られた映画である。十二分に楽しめた。一度出来上がったシナリオを解体し組み立て直しているが機を狙ったものではなく実に考え抜かれて効果的に再構築されている。サスペンス的要素はもとよりだが人物像、人間関係、ストーリー展開、見事に織り成す幾何学模様のようで、その様だけでも美しい。何故か昔見た🎦バベルを思い出した。大向こう張った大作ではないものの傑作と呼んでいい。

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mark108hello

3.0 タランティーノ的時間軸逆転犯罪サスペンス

2022年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

タランティーノ作品ほど、軽薄でエネルギッシュなキャラクターは出てこないものの、共通点は多い。
犯罪を通じて、時間軸をさかのぼって弟、兄、父親それぞれの人生を多層構造的に描いていることや、下層階級の逼迫した生活、バイタルに富み魅力的で、かつ添え物でしかない女性たちの存在など。
ベテランの監督ということだが、若いスタッフに任せて、最終決済を下したのみで、映画作りに大きく関わったようには思えない。
それとも敢えてタランティーノ風に撮ったということなのか。

大きな違いは、音楽がしょぼいこと。

2013.10.9

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うそつきカモメ

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