劇場公開日 2008年7月26日

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ドラゴン・キングダム : インタビュー

2008年7月23日更新

アジアを代表する2大アクションスター、ジャッキー・チェンとジェット・リーが初共演を果たしたアドベンチャー大作「ドラゴン・キングダム」。西遊記をモチーフに、カンフーオタクの青年と、彼をサポートする2人の武術の達人(ジャッキー&ジェット)たちの冒険を描いた本作について、PRのために来日したジャッキー・チェンに話を聞いた。(取材・文:編集部)

ジャッキー・チェン インタビュー
「その時々にベストを尽くしてきたからこそ、今がある」

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――ジャッキー・チェンとジェット・リー、そしてユエン・ウーピンというカンフー映画界を代表する3人が一堂に会した本作ですが、撮影に入る前に3人で話し合うことはなかったのですか?

「それは無かったね。普段、自分が出る映画だと、自分で武術指導をやってしまうんだけど、この映画ではジェット・リーが出ているし、アクション監督がユエン・ウーピンだから、彼に全部任せたんだ。彼は昔、先輩の一人だったけど、今は師匠のような存在。彼の考えることはカメラポジションからカラダの動きまで多方面に渡っているし、こちらのアクションの好みを分かった上で指導してくれる。しかも、ジェットと僕の2人の見せ場もちゃんと計算してくれるから、本当に楽だったよ。僕は長い間色々な映画に出てきたけど、この映画ほど楽な仕事はなかったね(笑)」

「どの作品も必死に撮ってきた」と語るジャッキー
「どの作品も必死に撮ってきた」と語るジャッキー

――劇中には、久しぶりに“酔拳”が出てきましたね。

「かつて酔拳をやったときは本当に大変だったけど、あのときに苦労したことが、いまこうやって報われるとは自分でも思ってもいなかった(笑)。いまやったことが明日、明後日に自分に返ってくるわけではないが、そのときの努力が、いつか自分の収穫となって戻ってくるのが分かった。それに、今まで撮ってきた映画の中でどれが自分の一番の代表作になるかっていうのは、自分では分からない。実際、『ドランク・モンキー/酔拳』を撮る前にも何本も撮っていて、どれも一生懸命撮った作品だけど、みんなにはそれほど知られていない。ただ、『ドランク・モンキー/酔拳』の前に撮った映画を一生懸命に撮っていなかったら、『ドランク・モンキー/酔拳』もいい加減に撮っていたと思う。今まで、そのときそのときのベストを尽くしてきたからこそ、今でも酔拳をみんなに覚えてもらっているし、(新しい映画で)少し取り入れただけで喜んでもらえる。今となっては、かつての自分の努力を嬉しく思うよ。『ドランク・モンキー/酔拳』『ポリス・ストーリー 香港国際警察』『サンダーアーム 龍兄虎弟』『プロジェクトA』といった作品がよく覚えられているけど、実際はどれも必死になって撮った作品だからね」

――ジェット・リーとの初共演の感想は?

お気楽 VS シリアス!? ファン垂涎の夢の対決!
お気楽 VS シリアス!? ファン垂涎の夢の対決!

「アメリカで彼がパフォーマンスをやってたときから『この子、いいな』って思ってたんだ。それ以来、僕はずっと彼を見続けている。後に香港で会って友達になったんだけど、その頃からずっと一緒に映画を撮りたいって思っていた。でも映画について話すと、僕はああいうのが好き、彼はこういうのが好きと意見が分かれるんだ(笑)。それは2人のアクションの特質が違うということもあると思う。僕のアクションはチューインガム、爪楊枝なんかを使ったちょっとしたアクションが多くて、気楽に見られるんだけど、ジェットの場合は何をするにしてもシリアス。全てにおいて真剣なんだよ。まあ、生まれ育った環境が違うから仕方ないかもしれない。僕はカンフー以外にも空手や歌、踊りなどほかにも一杯勉強したからね。ジェットは武術だけで、歌も出来ないし、踊りも出来ないんだ(笑)。でも彼は親しくなるとすごく面白い奴なんだよ」

――本作で、2人は共演していますが、メインストーリーで2人が敵対する話ではありませんでした。ジェットと2人で対決するような映画をつくる話はなかったのですか?

ついに実現した夢の競演だが、 次は2人の対決をメインに!
ついに実現した夢の競演だが、 次は2人の対決をメインに!

「15年前にちょっとしたアイデアがあって、ジェットとも撮りたいねって話したんだけど、脚本にするのが難しくてね。自分で書いてるうちに自分が主人公になってしまうんだ(笑)。少し彼に役を分けようと思っても、ちょっと嫌だなあなんて思ってしまう(笑)。相手がジェットじゃなければもう少し簡単だろうけど、彼だと中々できない。やっぱり色んなことを50/50にしないといけないから難しいんだよ。前にシルベスター・スタローンとも共演作について話し合ったことがあるんだけど、そこでもどっちが悪役かヒーローかでもめたんだ(笑)。で、その脚本は今になっても出来上がらないんだよ。しかも書いているうちに、その映画のアイデアを他の映画に使ってしまったんだ(笑)。今回の映画に関して言えば、脚本も監督も外国人だったから、ジェットにも僕にもプレッシャーはなかったけど、いつか、その15年前のアイデアをちゃんと脚本として完成させて、共演作を実現させたいね。本当に凄く良いストーリーなんだよ! 今はまだ話せないけどさ」

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