ナイト ミュージアム2 : 特集
真夜中に展示物が動き出すニューヨークのアメリカ自然史博物館を舞台に、夜間警備員ラリー(ベン・スティラー)の冒険を描いた大ヒットコメディの続編「ナイトミュージアム2」。舞台をワシントンD.C.のスミソニアン博物館に移した今回は、前作で登場した歴史上の登場人物や動物はすべて再登場するうえに、初めて登場するキャラクター&アイテムが続々。今回の新登場のネタをチェックしてみよう!(文・構成:編集部)
新登場キャラクター&アイテムをチェック
【歴史上の人物編】
●アメリア・イヤハート
飛行家。1932年に女性で初めて大西洋単独横断飛行に成功。映画では主人公ラリーに協力。映画で彼女がラリーに言う「楽しいからやるのよ!for the fan of it!」という言葉は、彼女の自伝のタイトル。
●リンカーン大統領
1860年に選出された第16代アメリカ合衆国大統領。映画ではリンカーン記念館の前にある椅子に座った巨大な像が動き出す。
●アル・カポネ
1920年代の禁酒法時代のシカゴで勢力を誇り「暗黒街の帝王」と呼ばれたギャング。
●イワン雷帝
16世紀ロシアの皇帝。その残虐な性格と恐怖政治から、ロシア史上最大の暴君と言われる。
●ナポレオン
18世紀フランスの軍人で、革命後は皇帝となる。ロシアに侵攻するが敗北し、やがて失脚。
●カスター将軍
1839年生まれのアメリカ陸軍の軍人。ネイティブ・アメリカン連合軍と戦って自分の部隊を全滅させた「リトルビッグホーンの戦い」の逸話が映画にも登場。
●アインシュタイン
相対性理論で有名な理論物理学者。1921年にノーベル物理学賞を受賞。
●ライト兄弟
1903年に世界初の飛行機を発明した兄弟。映画では本作の脚本家コンビ、ロバート・ベン・ガラントとトーマス・レノンが扮している。
●宇宙猿エイブル
1959年、NASAが世界で初めて宇宙に送り込んだ生物が、アカゲザルのエイブルとリスザルのベイカー。2匹は15分間の宇宙遊泳後に無事帰還したが、エイブルは帰還後の手術の際に死亡。ベイカーは84年まで生きた。
【アート編】
<彫刻編>
●ドガ「踊り子」
19世紀フランスの画家・彫刻家の代表作。映画では彼女が踊り出す。実際はロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツが所蔵。
●ロダン「考える人」
近代彫刻の父と呼ばれる19世紀フランスの彫刻家の「地獄の門」の一部。映画では彼が何を考えているのか判明するが……。実際はパリのロダン美術館所蔵。
●カノーバ「ウェヌス・イタリカ」
18世紀イタリアの新古典主義の彫刻家による半裸体の女神像。映画では「考える人」の近くに展示されている。実際はノース・カロライナ美術館所蔵。
●ジェフ・クーンズ「バルーン・ドッグ」
1955年生まれの米国の現代美術家の代表作。映画では犬のように動き回る。実際はロサンゼルスのブロード現代美術館所蔵。
<絵画&写真編>
●アルフレッド・アイゼンスタッド「ウォーズ・エンド・キス」
「ライフ Life」誌の専属カメラマンによる第2次世界大戦の終結を取った有名な写真。映画ではラリーたちがこの写真の中に入り込む。
●ロイ・リキテンシュタイン「クライング・ガール」
1923年生まれのポップ・アーティストの代表作の一つ。映画では彼女はもっと泣き出す。
●エドワード・ホッパー「ナイトホークス」
1882年生まれのアメリカの画家による1942年の作品。映画では中の人物たちが逃げ出す。実際はシカゴ美術館所蔵。本の表紙にもよく使われ、トルーマン・カポーティ「叶えられた祈り」(新潮文庫)、フィッツジェラルド「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(角川文庫)などの表紙はこれ。
●グラント・ウッド「アメリカン・ゴシック」
1892年アイオワ生まれの画家の代表作。映画ではこの画の2人も動く。パロディ作品も多く、サム・ライミは95年にこの画のイメージを踏まえた同名TVシリーズも製作している。実際はシカゴ美術館所蔵。
<ポップアイコン>
●オスカー
1969年に放送を開始した米の幼児番組「セサミ・ストリート」に登場するマペット。ゴミ箱の中に住んでいて好物はゴミ。本作にはダース・ベイダーといっしょに登場。
●ダース・ベイダー
「スター・ウォーズ」に登場するあのキャラクターが本作にも。
<オマケ>
●モトローラ
携帯電話や無線機などで有名なアメリカの通信器機メーカーの名。意外なところに登場。