ハプニングのレビュー・感想・評価
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シャマラン的ドラマツルギーは避けつつあまりにもシャマラン!
この映画については、いくつかの愉快なトンチキポイントを除いて、イマイチよくわかっていなかったが、改めて考えてもシャマラン映画としては異色だと思う。というのも、シャマラン映画のほとんどには「宿命や与えられた役割を受け入れて背負う」というサブロットがあって、それは娘イシャナの『ザ・ウォッチャーズ』にも受け継がれているのだけれど、この映画は非常にシャマラン的な不条理パニック映画でありながら、キャラクターはあくまでも災害に巻き込まれた大衆の一員で、シャマラン的なドラマツルギーから離れているのではないか。
ただ、それを背負ってそうなワケあり風なキャラとしてズーイー・デシャネル演じる主人公の妻がいて、物語の序盤からずっとなにかを隠している。しかし、人類存亡の危機の中で、ついにその秘密が明かされる。「ごめんなさい、実は私、会社の男のひとと二人でティラミス(英語の発音はティラミスウ)を食べに行ってごめんなさい」
夫には今する話??だろうが、でも妻は必死で死ぬ前にこれだけは、とカミングアウトしているわけで、ムゲにもできない。ある、現実にもこういう真剣さのボタンがかけちがっているけれど指摘できない瞬間が。そしてこういう瞬間をみごとに拾って、とんでもないところにぶっ込んで笑いにするのがシャマランの天才であるがゆえんだったりもする。
つまり『ハプニング』は、シャマラン映画では異色でありながら、120%シャマラン的な笑いを追求したヘンな映画ってことになり、やっぱりシャマランはシャマランだなあと感心したり苦笑したりするのである。あとライオンに腕食わせるシーンとかマジで最高だったな。
始まり方が不穏で衝撃的で面白かった
ハプニングが起きるはじまり方が不穏で衝撃的で面白かった
原因が植物っていうのもまた斬新
むしろよく原因がわかったなっていうくらい洞察力すごい
ズーイー・デシャネルが可愛かった
この手の人類滅亡系映画としては理想的なスタートと序盤の展開だと、ワ...
この手の人類滅亡系映画としては理想的なスタートと序盤の展開だと、ワクワクしながら観てたけど、異変の謎が解ける過程のあまりの安直さに一気に最低のトンチキ映画に成り下がった。偶然出会った一人の変人の偏執的な思い込みが偶然真実だと、確証も無しに主人公は突然確信する。そして本用に真実なんだな。それにとどまらず、何の裏付けもないまま主人公は異変に対しての権威に変身し、「ここはこの人数だと危ない」などとほざき始める。
勘弁してくれよ。特異な切り口で天才と称賛される監督らしいけど、こういう映画は素直に楽しませてくれよ。
見せ方や展開に工夫が無い、退屈なパニック映画
劇場公開が2008年なので地球温暖化論が一般的に話題にされるようになった頃で、そうした環境破壊に対する警告みたいなテーマで一本やりたかったんでしょう。気持ちは分かります(笑)。
植物は動けないから人類の森林伐採(自然破壊)から身を護るために毒素を作り出して人類を死に追いやろうとする。生物が体内に毒素を持つのは自己防衛のためですから、そうした観点なら決して荒唐無稽と言うほどあり得ない話でもないので、植物が環境破壊に対する人類への攻撃手段として毒素をばら撒くという設定はそれなりに怖くもあります。
ただ作中ではパニックに陥って逃げ惑う人々の描写がメインになっていて、何となく風が吹いたら人が死んだり、大人数でいるとヤバいかも、みたいな描写に終始しているだけ。異常事態に対する謎解きや対処法を考えるような展開が無いため、どうしても「得体の知れない何か」から逃げているだけの退屈なパニック映画になってしまっているのが残念。もう少し見せ方や展開に工夫や意外性があれば面白くなったはず。
シャラマン監督…ですか………
2008年 少し前の作品
「シックスセンス」や「サイン」を手掛けた監督がこの作品で示したかったのは、「警告」だろうか。
我が物顔で自然を破壊しつくそうとする人類への警告がこの作品なのだろう。
TVのコメンテーターは、原因は依然としてわからないものの、海の中で起こる赤潮と同じく、地上でも似たように植物が毒を出したと推測している。
物語は、少し前に起きたミツバチがいなくなったことをモチーフにして、いまにも人類に起きそうなことを描いている。
丸1日での出来事は、一旦過ぎ去ったかに思えたが、SFらしく最後にまた起きることを示唆している。
どこにいても安心はできないということだろう。
さて、
「サイン」では宇宙人をモチーフに家族の絆と信仰心の再生を描いていた。
「シックスセンス」では、ミステリーとして描かれ、最後に大どんでん返しがあった。
しかしこの作品には大きなインパクトがない。
そこが惜しかった点だろう。
エリオットとアルマには夫婦間の些細な亀裂はあるが、問題として受け入れにくく、ジョーイは両親を失うがムーア夫婦がいる。
サイコパスおばさんにも背景がなく、すべての登場人物に背景がない。
3作目にしては難しい作品だと感じてしまう。
テーマ性はあるものの、エリオットらに解決すべき問題がないことが問題かもしれない。
「ハプニング」より、色々気になるシーン
現代の映画は、素晴らしい撮影技術がたくさんあり、人によっては半歩後ろから見てしまうシーンが多いかもしれない。
ホラー要素やグロテスクも散りばめられており、緊張するシーンもあるが、正直終始よく分からない。
恐らく当時の時代背景が、地球温暖化について話題となっていた時期だったのだろう。
そして今作では、映画を通して地球温暖化への注意喚起を監督が表現されたのかなと思う。
けど、やっぱりよくわからない!
え、そんなに酷い!?
確かに釈然としない部分は多いけど、自然ってそんなものでは。
じわじわした恐怖の描き方が上手いと思う。
ズーイー・デシャネルがなんだこいつ?みたいな、でも可愛すぎてなんか腹も立たないみたいな役でよく似合う。
花粉症・・・? 見えない脅威
『シックスセンス』や『サイン』といったスリラー・ミステリーの名作を世に送り出したナイト・シャマラン監督の2008年の作品。残念ながら、当時の近所では公開されてないし、知らなかった作品であるが、ナイト・シャマランの名を掲げても、劇場でお金を払って観るには、物足りない内容だった。
なかなか正体がわからなく、謎を抱えたまま、ラストのどんでん返しのサプライズで魅了するシャマラン作品であるが、本作は、早々にその正体も判明。それが植物から発せられる、見えない毒素という事で、「花粉症か…?」と突っ込みを入れたくなった。その毒素によって、脳の自衛神経が破壊されて、自殺が続出するという、奇想天外な設定。そういう点では、シャマランらしいスリラーとも言える。
ある日、蜜蜂が都会から居なくなった。それを機に、大都会を中心に、工事現場のビルから多くの人々が飛び降りたり、警官が拳銃自殺したりして、自殺が次々と波紋のように広がっていく。人々は、都会から離れ、田舎へと大移動を始める。主人公の高校教師エリオットも妻と友人の子供を預かって、疎開を始める。しかし、その脅威は次第に、田舎にまで及び、人々を呑み込んでいくという物語。
しかし、脅威と言っても目に見えない植物からの毒素のわけで、その毒素を風や木々の揺らぎで表そうとしても、正直、怖さと言う点では、あまり感じない。人々が風の中を、只々逃げ惑うシーンばかりで、映像においても、低予算の中でシャマラン監督が、必死に足掻いている様子が伺えるB級作品。ラストも、大したサプライズも無く、予想通りの展開だった。
主役のエリオット役は、『トランスフォーマー』や『テッド』等のヒット作品でも主役を演じたマーク・ウォールバーグ。コメディーやハートフルドラマ、そしてアクション映画まで、何でもこなすオールマイティーな役者だ。また、妻役にはどちらかというとミュージカル俳優として名前を聞くズーイ・デシャネルが演じている。
公開当時の破滅論を踏まえた怪作
この映画が公開された当時、作中にも話題に上がるミツバチ大量死や古代バクテリアの発掘などが話題になっており、破滅論が蔓延っていました。壮大なスベリを見せつけたノストラダムスの大予言は破滅大好き人間たちの間では実は数年ズレてた説まで出ていたほど。
そんな中で公開された本作ですが、シャマラン監督なりの破滅論への皮肉というかダジャレというか、そういうものを感じさせます。
同時に、当時のアメリカでは若者のキリスト教離れが深刻になっており、それは現在でも続いています。とくにキリスト教における家族、血の繋がりというものの大事さが失われつつあり、これらも要素として作中内に反映されている様子。
怪作としか言いようのない本作ですが、シャマラン監督なりに混沌としたアメリカの現状を憂いていたのではないかと思わせる一作で、自分としては好きな部類です。
トワイライトゾーン
見直したら面白かった。酷評されてるけど、トワイライトゾーンの1エピソードみたいで良い。モンスターの姿を見せない低予算で描く恐怖としてうまいと思う。これをちゃんと飽きさせず見せれる手腕は確かなものだと思う。
植物の毒素説も以外と説得力のある話ではあるし、原因が完全に解明されないのも実は現実的。実際、自然界の事が意外とほとんどわかってないのは事実なので。ラストも実にトワイライトゾーンっぽくて良いではないか。
映画と作家性
映画を選ぶ基準はさまざまだけど、
監督で選ぶ時が多いかな。わたしは。
で、シャマラン。
ホームランを打ったかと思うと、
見逃し三振もある。
塁に出たかと思うと、隠し玉くらっちゃう。
そんなシャマラン。
期待してはいけないと思いつつ見始め、
徐々に期待感が生まれ、
期待した私がダメだったのだ。
そんな映画。
今回の一番ダメだったところは、植物。
「植物が原因なのでは⁉」から、
雑草と、風の画ばっかり。退屈。
で、草原歩くし。田舎に向かうし。
しかしながら、
いろんな矛盾やツッコミどころを
”シャマランだからなぁ”で、
口を挟ませない力技は
シャマラン映画ならでは。
好きなシーンもありました。
ありましたが、悔しいので言いたくない。
という映画でした。
感想メモ
意外と好き
ハプニングが起こる様子はとても良い、急に群衆の動きが止まり、次々に自殺を始める
集団飛び降り、集団首吊りは割とトラウマもの
芝刈り機の行く手に寝そべったり、ライオンに自らを食べさせたり、工夫を凝らして死ぬ人もいて楽しめる
植物が刺激を受けて毒素を発しているだけなので、特にオチはない
風が襲ってくる様な撮り方が良い
しかし夫婦仲は改善した様で何より
最後妊娠がわかって家の前で上機嫌に待っている奥さんが可愛い
会社の人とティラミスを食べに行ったの、どうでもよくて笑っちゃった
植物が原因なら植物が少ない大都会に逃げた方がいいのでは、と思ったけど、アメリカの都会って意外とデカい公園とかあるよね
植物の反乱ってか・・
感染症のパンデミック・ホラーに近い、突如セントラル・パークで人々が錯乱し自殺の連鎖、最初はテロ攻撃と騒いでいたが菌やウィルスでなく植物が出す毒素だという、但し、自然界は謎だらけと真相は闇のまま、二日で鎮静化したものの今度はフランスで再発したところでThe End、続編狙いか・・。
普通に親子にしたらいいのに、親友の8才の娘と逃避行の設定は何故なのか、シックスセンスのような特殊能力を持った子かと期待したがいたって普通の女の子、話がシンプル過ぎるので足手まとい役か込み入った話にしたかっただけなのかしら。
製作・脚本・監督とずいぶんと力の入れようのM・ナイト・シャマラン監督、ヒッチコックの「鳥」のような身近な存在に襲われる恐怖を描きたかったようだが、ラズベリー賞にもノミネート、作家性が強すぎて終始冷めた目で観ていました、植物の反乱ってか、そんな馬鹿な・・。
パニック映画あるある
パニック映画あるあるを、そのまま放映って感じ。
悲劇が悲劇を生むというのを、しみじみ思います。
アメリカの地理が分からないと、楽しみ半減ですね。
テレビ東京
午後のロードショー
午後ロー
荒唐無稽な話だが、2つだけ印象に残るシーンがあった。
荒唐無稽な設定で、どう落とし前を付けるのか楽しみにしていたがやはり納得出来るオチではなかった。動物園と芝刈り機のシーンが実にリアルだった。
そんな無茶苦茶ってあり?
植物が、人類を滅ぼすために、「毒を盛る」っていうだけのお話。それで映画を一本作ってしまうんだから、逆に大したものだと思う。
問題は、その無茶を信じさせるだけの説得力が、画面のどこからも伝わってこなかったということ。思うに、映画の精神をきちんと理解して演じている俳優が一人もいなかったのだと思う。それどころか、監督自身も自分が何を言っているのか、途中で訳が分からなくなっているんじゃなかろうか?
2018.9.28
奇をてらった娯楽作
劇場公開時鑑賞。好き放題ぶっ叩いていいやつとは思わないが、あまり褒めたくもならない。
ネタ自体はまあ変わってるとは思うが、きっちり組み立てないのなら、変な屁理屈こねくり回すよりも、原因不明の不不条理な現象の方が怖くはあったと思う。それだったらエンディングも割とアリだったかも。
一回ではわからない
まず私が初めてこの映画を見たのは中学生くらいでしたが感想は「全然わからん」でした。突然始まって理由が完全解明されずに突然終わる。もやっと残りました。
高校生になって芝刈り機のシーンが妙に見たくなったのでもう一度見ました。前よりストーリーは分かりましたがやっぱり「つまらん」でした。
そして社会人になって一度、ナイトシャマランが好きになって一度、今回で5度目くらいですがやっと感想が「おもしろい」に変わりました。すぐに情報を手に取れる時代だからこその「原因不明」がここまでおもしろいとは。
自然現象に完璧な理由付けはできない。偉大な自然に敵わない。と言っていた主人公の言葉がストンと落ちてくるようです。
一度ではおもしろさがわからない映画だと思うので期間を空けて数回見てほしい映画ですね。私もまた見ると思います。
こわかった
グロショッキングありだったので、苦手な私としては失敗しました。
人が死ぬのはちょっと辛いね。見るなって話ですが…
子供の時に見たらトラウマになる。まあR指定あるんですが
話は好き
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