きみの友だち

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きみの友だち

解説

交通事故の後遺症が原因で自分の殻に閉じこもってきた恵美と、幼い頃から病弱だった由香。10歳の時から友情を育んできた2人は、中学に入っても強い絆で結ばれていた。そんな2人を取り巻く人々も、それぞれ不安や迷いを抱えながら生きており……。直木賞作家・重松清の同名作を、「やわらかい生活」の廣木隆一監督&「黄泉がえり」の斉藤ひろし脚本で映画化した青春ドラマ。主演は映画初出演の石橋杏奈と「誰も知らない」の北浦愛。

2008年製作/125分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2008年7月26日

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映画レビュー

3.5ぎゅっとなるかんじ

2023年3月28日
PCから投稿

むかし見たんだけど、よく覚えている。
石橋杏奈はしとやかで、北浦愛が素朴で、吉高由里子は真新しかった。柄本時生はすでに持ち味があって、みんな瑞々しかった。フレッシュなのに石橋杏奈にはすでに巧さと達観があった。

廣木隆一はすきじゃないがこれと恋する日曜日っていうなんでもない映画は覚えている。(水橋貴己という幻みたいな俳優が主演だった。)
じぶんの嗜好として、弁解がましくない日常が描かれているものはあまり文句をつけない。かわいそうや非情が露呈しているのが嫌なんだ。だからきっと監督じゃなくて原作によるのかもしれないと思ったりもする。
嫌いと好きの基準なんて・・・土台しろうとのレビューなんて不徹底なもの──だとは自覚している笑。

原作を読んでいないので真意を解しているつもりはないが映画の主人公は“さびしさ”。苛烈なさびしさじゃなくてメランコリーと甘酸っぱい青春気配のあるやつ。そのなんでもなさがきみの友だちをカルトっぽくしている。すこし大げさに言うとがんばっていきまっしょいの気配に似ている。

気の強い子が、病弱な子とのふれあいを通じて、腹を立てたり腹を立てたことを自戒したりしながら自分を知り、思いやりを養っていく。

なんかそういう思い出ありませんか。「あの時あの子につらくあたった記憶を思い出すたび後悔する」みたいな・・・。
そういう過去のじぶんの未成熟を想起させ“ぎゅっ”とした気分になる映画だった──と記憶している。

“ビターズ・エンドっぽい”という認識もきみの友だち当時に形成されたが、決して配給品の作風に一貫性があるわけではない。あるわけではないのにビターズ・エンドっぽい感じという固定概念がじぶんのなかにはある。

なんか解んないかなあ。あの抒情で散文的な感じ。単館から口コミで広がる感じ。ファッションライターふぜいが褒める感じ。ポスター画だけで七割方見た気分になる感じ。www。

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津次郎

4.0重松清はこんな作品まで書けるんだな。驚いた。映画でしか拝見してないけど・・・

2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 小学4年生の頃、恵美は交通事故の後遺症により常に松葉づえが不可欠な生活を送っていたが、なわとびの大会の縄係として腎臓病のため学校を休みがちな由香と仲良くなる。そこから5年間ずっと一緒にいた“友だち”となったのだ。お互いに病気だという、単なる傷の舐め合いなんかじゃない!そこには子供ながらSとMの関係さえ見受けられる。微妙な精神バランスと絶妙な信頼関係が存在しているのだ。確かに子供の頃であれば「ずっと一緒にいたい」だけで親友になれるのかもしれないけどね・・・

 繊細な心理を描きながら小さなエピソードでまとめあげ、途中からはがらりと中心人物が変わってゆく。もう一人仲の良かった子ハナ(吉高)の存在だ。中学生の時、彼女もまた突如視力が悪くなる病気になり、恵美と由香とも仲良くなる。ただ、彼女に関しては結末というか、将来が知りたくてたまらなくなる存在だ。まさか『蛇とピアス』みたいになるんじゃ・・・

 男目線で観るからかもしれないが、恵美の弟ブン(森田直幸)のエピソードがまたチクチクと刺してくるかのようにほろ苦い中学生時代。中学一年で学年成績トップでサッカー部のエリートとなり、また性格も良すぎ・・・幼なじみで落ちこぼれてしまった三好(木村耕二)とのエピソードや上級生の落ちこぼれ・佐藤先輩(柄本時生)とのエピソードが、ひねくれた心をえぐり取られるほどのインパクト。そこへズバズバモノを言う大人になった恵美も登場するのであるが、言葉はきついが相手を思いやる心にキューンときてしまうのだ。バレンタインデーに中原に贈ったチョコが3番目という謎も解決する。

 時系列があちこち移行するけど、気になるのは中学時代と大人時代の恵美がどちらも石橋杏奈なのか?という疑問を持つくらいだ。また、撮影は7割くらいはロングショットだし、長回しもあったりして、年齢がわかりにくくなると同時にけだるい雰囲気を醸し出している。

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kossy

4.5もこもこ雲

2017年9月10日
Androidアプリから投稿
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くり

4.0つらい気持ちになるから気にしない方がいい

2015年3月31日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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松井の天井直撃ホームラン