おくりびとのレビュー・感想・評価
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滅茶苦茶に感動した
先に納棺師ドキュメンタリーを観ており、そこで紹介されていてそういえば観てなかったなあと視聴しました。結果爆泣き。 凄い、伏線に無駄がない…。いしぶみ、いい文化だな…。文明は時間と場所を越えて、命の有無すら越えて人と人が何かを渡しあえる…。受ける想いに具体性は要らないんだよな〜だって相手は死んでるし、受取手次第で七色に色を変えるんだから、抽象的な方が幸せにできる。いいなあいしぶみ…。 私もこんなに丁寧に送って欲しいし身内は丁寧に送って貰いたい。そんな風に感情移入してしまいました。知らない遺体は神道の民なので日本人は穢れだと思いがちですが、知り合いの遺体は知り合いなんだよな…。まあ今は令和の世の中なのでそこまでの偏見はないとは思いますが。
困ったことに美味いんだよな
穢れとの対峙というテーマは興味深いが、どうも深さは感じられない。形式美で職に対する一定のリスペクトを示すが、それだけで押し切るのは厳しい。人間社会が避けられない死と引き受けるものの存在。初めての仕事である孤独死のような所にこそ、職の意味あいがあったのではないかと思う。 脚本の作り込みのうまさに対して、本筋が見えづらい。確かに笹野高史がそこにいることは意外ではあるが、本木雅弘・杉本哲太の中盤でのやり取りを、死を共有する段になって、どのように総括する機会なのだが、それを横取りしているように思う。石文のくだりは劇的な道具になっていて少し陳腐で、死に対比的な性的衝動や白子・チキンの食シーンも形式的に感じられた。主人公の隠し事の多さは褒められたものではなく、なによりも内装や衣装、チェロなど洒落ていて、現実感から遊離している。後、広末涼子の演技は話を通してどうも苦手である。 その中で、山田辰夫のシーンが味深かった。生と死に揺り動かされる見事な演技。公開翌年に逝去。惜しまれる。
素敵で尊敬するお仕事
この映画に出会うまで納棺師というお仕事を知らなかったです 観る前は怖い、汚い、気持ち悪い、マイナスのイメージしか無かったのですが全くそんな事なくとても素敵で尊敬できるお仕事でした 20代になってから涙腺が崩壊されて駄目ですね 家族や恋人を重ねてしまい涙が止まりませんでした ステキな映画に出会えて良かったです
脚本・演出・音楽・演技もろもろのものが高い次元で融合した良作
納棺師という仕事を通じて死と向き合う主人公の成長、そして人間の生と死に向き合って考えさせる映画。 身内の死に立ち会った人とそうでない人だと、それなりの温度差があるかもしれません。ただ、若い人にもぜひ見てほしい作品です。そしてそれなりの年齢になって見返せば、絶対印象深い思いができるはず。 私は実際に両親の死にも立ち会ってますし。ほかにも何度もこういった経験があるので、笑える場面、悲しい場面それぞれに“あるある”を感じ引き込まれました。 場所も庄内平野ということで、(藤沢周平ファンの私としてはうれしいこと)露光を抑えた映像から伝わる空気が物語の舞台にぴったりでした。 それから、俳優たちの演技も素晴らしい。実際にこんな町がありこんな人たちがいそうです。とくに山崎努さんは(本作にかぎらず)細かな動作や視線、会話の間などが自然で、ほんとに役になりきってるなって感じます。
おくりびと:運命だな 君の天職だ【邦画名言名セリフ】
【おくりびと:個人評価=★★★★★】 ★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画 ★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画 ★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画 ★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画 ★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画 【おくりびと:おすすめポイント(個人評価理由)】 1.何度も涙が!!!死んだ遺体をこんなに丁寧にしかもきれいにする仕事は素晴らしい!!! 2.本物の天職(一生付き合える仕事)とは何かをしっかり理解できる貴重な映画!! 3.家族の絆(親の死と子供の出産=石文)は繋がっていることを実感できる! 【おくりびと:名言名セリフ→発した俳優とその場面】 ・「運命だな君の天職だ」 →佐々木生栄役山崎努が川原にいる小林大悟役本木雅弘に対し、車から降り橋から発する名言名セリフ。
現在終活中、勉強のために。 私、本木雅弘と全く同じ日に生まれてます...
現在終活中、勉強のために。 私、本木雅弘と全く同じ日に生まれてます(誰が興味あんねん!) 納棺師、たいへんな職業だと思います。無くてはならぬ貴重な仕事だともわかりました。でもねーどうせ一見さんと思ってぼったくる業者も現実では多いんですよね。それは坊主と葬儀屋か(笑) 映画は素晴らしいです。広末涼子がとても可愛く見えます。こら、友だち、ちゃんと謝れよ!峰岸徹の登場に笑えます。主演の本木雅弘の所作がすごい、意気込みが感じられます。思わず涙する場面が何度も。夢破れた人もまた新たな生き甲斐が見つけられるってとこがいいですね。
●美味いんだこれが。困ったことに。
キレイな映画だ。雄大な自然を惜しげもなく差し込んでくる。そこに音楽が厚みをもたせる。もちろん本編の素晴らしさが前提だが。 遺体を棺に納める“納棺師”。そんなに蔑まされる職業じゃないと思うのはオレだけか。手仕事のキレイさゆえか。ほんとキレイだ。 とはいえ、戸惑うのは想像に難くない。人の死に立ち会うのだから。戸惑う男がやがて誇りをもち、周囲を黙らせる。粋だ。 印象的なシーンがいくつか。 赤ちゃんできたと、本木に応えてうなずく広末涼子。本木が話す「いしぶみ」の話。でも、いちばん好きなのは、本木と山崎努が二階でメシを食うシーン。山崎努の「間」に感動すら覚える。 死ねなきゃ食うしかない。 食うなら美味い方がいい。 美味いんだこれが。 困ったことに。
静かだが良い映画
死を扱った映画、一人で見るの怖いって思ってたけど、全くおどろおどろしいところはなかった。 死はどうしても悲しいものだけど、悲しい向こうにあるもの(こんなに大切な人が居たってことは幸せだなとか)を上手く表現できてる気がした。 静かだけどいい映画だと思った。
優しくなれる映画
いつもこの種の映画を見ると自分は人に優しくないなと自己反省させられる。この映画もそうだった。人間はいつも今のことしか考えないし、この忙しい世の中、そんな暇もない。でもこういう映画のおかげで人間の根本的な生死はもちろんのこと、人間の感情がリセットされる。また、音楽もすばらしく、心が癒された。こういう暗い話題に対してユーモアたっぷりの場面を入れられるこの監督、拍手です。 とても素晴らしい場面は、最後のシーンですね。顔も知らない父親に納棺する場面。何もわからずに父をきらっていた大悟(本木雅弘)が納棺の儀をしているときの場面は何とも言えませんでした。脇役がしっかりしていたので安心して映画の中に入っていけました。やはり、見てよかったです。どんな仕事も必ず誰かのためになっている大切なものばかり、誇りを持って今の自分の仕事を頑張る気持ちが出てきました。
久しぶりに見て感動しました。
死という重いテーマをユーモアも交えながら語られています。嫁(外国人)に進められて海外のビデオ屋でDVD買ってみたんですが、いい映画ですね。山崎努は言うまでもなく、とくに余貴美子の、ナチュラルで押し付けがましくない演技はナイスアシストという感じで大変良かったです。 人間何でも考えて、理屈で解決できるような錯覚に陥りやすいんですが、結局は生まれることも生きることも死ぬことも、はじめから理屈なんて通っていないわけですよね。そもそも人生そのものが矛盾なわけで、考えれば考えるほど分からなくなる。だから人生で一番恐ろしい死というものに向き合うことは、ただそこにある現実をただ受け入れるという行為に他ならないわけで、それは宗教に限りなく近くなる。そのためのガイドをする職業というのは確かに責任の重い職業ですね。 僕も37歳で海外に住んでいます。両親の今後のことを考えると恐ろしくて仕方がありません。自分の人生も日本を離れた海外で終わることになるでしょうし、考えても考えても、どうしてもすっきりとしない部分があります。
号泣
観たタイミングのせいもあったが、号泣した。 汚らわしいと言われるような職業だと、全く思って無かったので、えっそうかな?と思ってしまった。 嫁や友人の目の前で納棺士の仕事をし、この仕事の素晴らしさを見せつけたシーンが良かった。 自分の知らない世界が見れたようで、とても考えさせられた。
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