劇場公開日 2008年9月13日

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「脚本・演出・音楽・演技もろもろのものが高い次元で融合した良作」おくりびと スタコラフスキーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5脚本・演出・音楽・演技もろもろのものが高い次元で融合した良作

2019年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

笑える

幸せ

納棺師という仕事を通じて死と向き合う主人公の成長、そして人間の生と死に向き合って考えさせる映画。
身内の死に立ち会った人とそうでない人だと、それなりの温度差があるかもしれません。ただ、若い人にもぜひ見てほしい作品です。そしてそれなりの年齢になって見返せば、絶対印象深い思いができるはず。

私は実際に両親の死にも立ち会ってますし。ほかにも何度もこういった経験があるので、笑える場面、悲しい場面それぞれに“あるある”を感じ引き込まれました。
場所も庄内平野ということで、(藤沢周平ファンの私としてはうれしいこと)露光を抑えた映像から伝わる空気が物語の舞台にぴったりでした。
それから、俳優たちの演技も素晴らしい。実際にこんな町がありこんな人たちがいそうです。とくに山崎努さんは(本作にかぎらず)細かな動作や視線、会話の間などが自然で、ほんとに役になりきってるなって感じます。

スタコラフスキー