劇場公開日 2008年2月9日

L change the WorLd : インタビュー

2008年2月5日更新

事件の鍵を握り、L(松山ケンイチ)と行動を共にすることになる少女・二階堂真希を演じる福田麻由子。まだ13歳ながらも、TVドラマ「女王の教室」「白夜行」などで脚光を浴びてから、映画「日本沈没」「Little DJ/小さな恋の物語」など話題作にも続々出演する女優としての彼女にフォーカス。しかし、インタビューでは素直な中学1年生らしい明るい素顔ものぞかせてくれた。(取材・文:編集部)

福田麻由子インタビュー
「中学生は大変です、はい(笑)」

事件の鍵を握り、Lと行動を共にすることになる二階堂真希(左)
事件の鍵を握り、Lと行動を共にすることになる二階堂真希(左)

――「デスノート」はもともと好きでした?

「映画は友達と観にいってました。原作も読んでました。月(ライト)も、Lも、ミサも、正義でもあり悪でもあるという多面性が面白かったです。映画を観るときって、だいたい誰かに感情移入して悲しんだり楽しんだりするんですけど、『デスノート』は客観的に観ている感じでした」

――今回は、父親を目の前で殺され復讐に燃えるという役ですけど、演じてみてどうでした?

カメレオン俳優・松山は素顔も謎? 子役出身の工藤からはアドバイスも
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「すごくつらかった。人を憎んでいるのって、すごくつらくて悲しいんです。本番が終わった後も悲しくて……丸一日そういうシーンの撮影だと、精神的には大変でした。普段は、撮影の合間でも、カットの声がかかれば役から抜け出すことができるほうなんですが、今回は、一度、真希から抜け出すと悲しくなってしまうから、ずっと役に入りこんでいることが多かったんです」

――松山さんはじめ豪華キャストですが、共演した感想は?

「松山さんはスゴイ不思議な方でした! 私、ドラマの『セクシーボイスアンドロボ』が大好きで、今でもよく見てるんですが、松山さんにお会いしたとき、ドラマの撮影直後だったみたいで、ご本人もロボっぽかったんです。それで、本当にこういう人なのかと思ったら、『L』の撮影が始まったら、またちょっと違った感じで……。どれが素の松山さんなんだろうと、いまだにわからないです(笑)。

あとは、工藤夕貴さんとよくお話ししました。工藤さんも小さい頃から女優のお仕事をされているそうですが、小さい頃から仕事をしていると、他の方にはあまりわかってもらえない気持ちもあるんですけど、そういうこともいろいろ聞くことができて、勉強になりました」

―-06年には舞台(演劇集団キャラメルボックスの「雨と夢のあとに」)にも初挑戦しましたよね。TV・映画・舞台で演技に違いはありますか? 芝居をする上ではみんな同じ?

「芝居をする上ではみんな同じですけど、やっぱりTV・映画といった映像作品と舞台とでは、違いがあります。映像も難しいんですけど、舞台は演じる以前に発声とかも難しいし。でも“生”っていうのはいいですね。終わった後に大きな拍手をいただけると嬉しいです。もちろん、それは私だけに対したものじゃないですけど、2時間演じきったあとのあの拍手は、映像では得られないもの。体験できて本当に良かったと思ってます」

まだ中学生だが、受け答えもしっかり
まだ中学生だが、受け答えもしっかり

――その拍手に病みつきになりそう?

「うーん……いま考えると、あのときは、なんで(舞台の仕事を)引き受けることが出来たんだろうって不思議なんです(笑)。最初のほうは『初めてなので、やれることをやれればいいかな』って楽しんでいたんですけど、公演が進むにつれて『ここをもっとこうしなきゃ』って思うようになって、どんどん怖くなって……。だから、もしいままた舞台をやりますか?と言われたら、少し考えちゃいますね」

――これまでもわりとハードな役が多いですけど、こうしてお話していると、とても明るい女の子だなと感じました。普段とギャップのある役を演じるというのは難しい?

「自分と混同しちゃうというか……、逆に自分と近いほうが難しいです。自分と違う役のほうが入りやすいかもしれませんね。最近では『Little DJ』と『犬と私の10の約束』が、わりと自分に近い部分がある役で、それはそれで新しい感じもありましたけど」

――昨春、中学校に入学されましたが、役柄みたいなシリアスな子だと思われたりは?

「しましたねー、結構(笑)。『意外とよくしゃべるんだ』っていうのは、よく言われていました」

――学校との両立は大変?

「小学校のときも大変でしたが、中学校はより大変ですね。勉強も難しくなるし、係の仕事も違うし、教科ごとに先生も違うし……。中学生は大変です、はい(笑)。でも、やっぱり芝居がすごく好きなので、芝居をしてるときは楽しいです」

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