ダークナイトのレビュー・感想・評価
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個人的には2000年以降の最高傑作!
クリストファー・ノーランの新作のプロモーションを兼ねた再上映が行われているので改めて鑑賞。
死して伝説となったヒース・レジャー。
この作品がメガヒットになったのは彼が死後にオスカーを追贈されたというエピソードもかなり影響を及ぼしているとは思う。
ただ、それを抜きにしても彼でなければ、ここまでの絶賛の声はなかったのではないか。
主役はバットマン(ブルース・ウェイン)のクリスチャン・ベールだが、存在感は完全に食ってしまっている。
スーパーマンのクリストファー・リーヴやジェームズ・ボンドのショーン・コネリーのように善良なヒーローで名を残した俳優は多かれど、完全な悪役でここまで成功した人はいなかったのではないだろうか。
むしろ、たった1作だけだったのが、かえって人々に強烈な印象を残したのかも。
ジャック・ニコルソンやホアキン・フェニックスのジョーカーも悪くはないが、イカレっぷりではこちらのほうが上。
能弁なソシオパスという特異なキャラクターを見事に作り上げている。
裂けた口のせいで喋りづらい為に、一言一言咀嚼するかの如く言葉を発する姿などは子供が見れば、トラウマになってしまうのでは? というくらい恐怖感がジワジワと心に浸透してくる。
返す返すもこの人が早逝したのが悔やまれる。
この作品が強烈な印象を残したのは多分に脚本の出来の良さもあったからだろう。
ジョーカーの口から出るセリフは人の真理を突いたものも多く、心に突き刺さってくる。
また、バットマンが完全無欠のヒーローでなく人間味を感じさせるのも大きい。
犬に噛まれて怯んだり、執事の偽メッセージを見抜けなかったり・・・
一般市民と囚人達それぞれの自己保身と良心のせめぎ合いも身につまされるものだった。
そういう意味で単なるアメコミの枠を飛び出しヒューマンドラマの一面も持ち合わせた異質の作品であったのが世界的大ヒットの要因だったのかと思う。
バットマンシリーズの中では突出してます。
IMAX x ハンス・ジマーのスコア
映画館で見損ねていたダークナイト、TENETの公開に合わせIMAXで映画館で再見。
10年以上前に何気なく観たビデオでひっくりがえるくらい驚いたストーリーの重厚さ、私はこの映画と第1作のトランスフォーマー、そしてアイアンマンは子供の映画と侮ってビックリ映画3作品と位置づけています。
さて、改めてのIMAXでの鑑賞。
今回は2019年のJOKERとの比較と思い鑑賞。
やはり、私にとってのジョーカーはヒース・レジャーに尽きる。あの佇まい。あの笑い声。そして人の世全てを掌握しているようなオツム。頭が上がりません。そのヒース・レジャーがわずか28歳だったなんて。
やはりこの映画はジョーカーの映画であること間違いありません。凄いです。
凄いと言えば、クリストファー・ノーランxハンス・ジマー、IMAX鑑賞で改めてハンス・ジマーのスコアが映画全体を紡ぎ出していること、再度発見。
やっぱり映画は大画面x大音響で観ないとね。
アクションだけでなく、心理描写も絶妙
DCコミックなのでアクションが主と思っていました。
確かにアクションもとてもワクワクするもので楽しめたのですが、それよりも間に入ってくる心理描写がいい。バットマンとジョーカーの心理描写もいいのですが、それに関連する人、またゴッサムシティの人々の心理描写まで描かれており、そこはさすがだと思いました。
あとストーリー構成もとてもいいですね。
ここで終わりかと思うと、次の展開が来る。これはとても刺激的でした。
アクションに心理描写、そしてそこにかかるストーリーで、
少し長い映画でしたが、私は時間があっという間に過ぎていきました。
アクションものだけでなく、いろんな観点からも見れる映画。
私はIMAXで観ましたが、音の迫力もあり、とてもいい時間を過ごさせて頂きました。
ぜひ見てみて下さい。お勧めします。
ノーラン監督の思惑!
先程 大阪エキスポシティIMAX4Kレーザーで観てきました。ノーラン監督がなぜ実写にこだわるのか?なぜ IMAX
フルサイズ(1.43:1)にこだわるのかが分かりました。
要所要所がフルサイズになるのですが その途端第三者として観ているつもりが いきなり その場に掘り込まれた様になるのです。
第三者ではなく演者と一緒の空間で体感しているのです。3Dメガネをつけているわけでもないのに 立体に そこにあるかの様に感じるんです。凄い❗️半端ない感覚❗️
CGではこの感覚にはならないでしょうね。
実写と視野角いっぱいに広がるスクリーンサイズだからこそ体感できるのではないかと思います。
ダンケルクはまさに戦場に掘り込まれるのでしょうね。
映画の概念が変わりました。
私は前から6列目中央よりで観ましたので大迫力でした。
素晴らしい作品を有り難う御座います。
次作のテネットが楽しみでしょうがないです。
暗い、重い
バットマンシリーズ最新作のジョーカーを観た時もそうだったけど、悪役...
アメコミ映画では最高部類
勧善懲悪のティーンエイジャー向けアメコミの領域を超えている。バットマンは悩み、ジョーカーは弱みに付け込む。正義の味方も実は過激で傲慢だったし、最愛の人を亡くす。傷心のバットマンにヒーローの華やかさはない。強さと弱さに正直で、つい応援したくなるヒーロー像だった。
ジョーカーはジャック・ニコルソンの喜劇的な狂気さはなく、不気味で恐ろしく新鮮だった。アカデミー賞も頷ける。
最後ちょっとモヤモヤする。バッドマンの良いことをすべて晒さず隠し、...
バッツとジョーカー。永遠に投げ続けられる両表のコイン…🃏 今なお語り継がれる、アメコミ映画の金字塔!!
“闇の騎士“バットマンの戦いを描いたアメコミヒーロー映画『ダークナイト』トリロジーの第2作。
ゴッサムの街に突如として現れた謎の男「ジョーカー」。次々と凶悪な犯罪を引き起こす彼の狂気が、次第にバットマンを追い詰めていく…。
監督/脚本/製作/原案はサー・クリストファー・ノーラン,CBE。
新たに脚本に加わったのは、『プレステージ』のジョナサン・ノーラン。
○キャスト
ブルース・ウェイン/バットマン…クリスチャン・ベール。
アルフレッド・ペニーワース…マイケル・ケイン。
ジム・ゴードン…ゲイリー・オールドマン。
ルーシャス・フォックス…モーガン・フリーマン。
ジョナサン・クレイン/スケアクロウ…キリアン・マーフィ。
謎の怪人ジョーカーを演じるのは『ロード・オブ・ドッグタウン』『ブロークバック・マウンテン』の、名優ヒース・レジャー。レジャーは本作の公開を待たずして亡くなってしまったが、ジョーカーを熱演したことにより、死後オスカーを獲得した。
ジョーカー一味に襲撃される銀行の支店長を演じるのは『アルマゲドン』やテレビドラマ『プリズン・ブレイク』シリーズのウィリアム・フィクナー。
ゴッサム・シティの地方検事、ハービー・デントを演じるのは『エリン・ブロコビッチ』『幸せのレシピ』のアーロン・エッカート。
音楽はハンス・ジマー。
👑受賞歴👑
第81回 アカデミー賞…助演男優賞(レジャー)、音響編集賞!✨
第66回 ゴールデングローブ賞…助演男優賞(レジャー)!
第4回 オースティン映画批評家協会賞…作品賞!
第32回 日本アカデミー賞…最優秀外国作品賞!
第52回 ブルーリボン賞…外国映画賞!
『バットマンビギンズ』(2005)の続編なのだが、そのクオリティは正直比べ物にならないほどに向上(決して前作が悪い訳ではないが…)!
その要因は何か…?そんなものは言うまでもなく、ヒース・レジャーの演じる〈犯罪界の道化王子〉ことジョーカーが存在しているからである!
ジョーカーは本作のメイン・ヴィランであるが実はスクリーンに登場している時間はそんなに長くない。150分の上映時間に対して30分くらいだと思う。にも拘らず、この映画のインプレッションの全てを持っていってしまう程の圧倒的な存在感。彼の前では、バットマンもトゥーフェイスも、しれっと配役が変わっているヒロインのレイチェルも脇役と言って良い。
誰もが口を揃えて言うことだが、これは自分も言わせてもらいたい。ヒース・レジャーの演技、ヤバすぎるっ!💥💥💥
喋り方から姿勢、仕草、目線まで完璧にジョーカーを演じ切っており、この役に取り憑かれたことが彼の死を招いたという都市伝説じみた通説も信憑性を持つほどの恐ろしさ、異様さを放っている。
ジョーカーは常に人間の本質を問い詰める。彼は欺瞞に満ちた文明を許さない。彼の愛するものは人間の心の奥底に眠るケイオスと悪趣味なジョークだけ。
だからこそ彼はバットマンを愛してやまない。
自らと同じく暴力にまみれた狂気と、コウモリのコスチュームに身を包むという悪趣味なジョークを持ち合わせている存在だからだ。
恐怖により悪を滅しようとするバッツ。恐怖により人間の本質をあらわにしようとするジョーカー。
ベクトルは正反対だが、「恐怖」を用いることにより自らの野望を達成しようとする姿勢は共通している。
彼らは正に表裏一体、全く同じデザインが施されたコインの様なものなのだ。
この2人の関係を暗示する様に、両表のコインにより運命を決めるトゥーフェイスことハービー・デントをシナリオに組み込んでいる所が恐ろしく上手い!完全にジョーカーに喰われ、影が薄くなってしまったトゥーフェイスだが、この映画にとって絶対に必要なキャラクターなのです!…まぁもうちょっと悪役としての活躍があっても良いとは思うけど。彼は5人殺したらしいけど、どれだけ数えても4人までしかわからない。あと1人は誰?
ヒロインが殺されるという普通の映画ならトラウマものの衝撃がもたらされるのだが、そんなことどうでも良くなる程にジョーカーの策略が鮮やかすぎる。
極悪非道で悪趣味な計画を成し遂げた彼が、車の窓から身を乗り出し気持ち良さそうに風を浴びるシーンでの爽快感は一体なんなのだろう。
金や名誉には目もくれず、自分の信念を貫き通す希代の悪党に少なからず憧れを抱いてしまうからだろうか?
全ては彼の掌の中で起こる出来事だったのだが、最後の最後で人間の良心が彼の策略を打ち破る。
ここでのヒースの演技の巧さが凄い!自分の計画が失敗したと分かった瞬間に、凄く小物っぽくなる。
あの大胆不敵だったジョーカーの格が落ちることで、バッツにボコボコにされたわけでもないのにも拘らず、ジョーカーの完全敗北が観客に伝わる。ここの演技&演出の巧さが素晴らしいのです!
香港パートの退屈さとか、前作同様アクションシーンの撮り方があまり上手くないとか、犬にやられるバッツが情けないとか、多少の傷はあるもののそんなことはどうでも良くなるほどの魅力がこの映画にはある!
名著「キリングジョーク」に寄せられた、アーティストであるティム・セイルの言葉を借りるなら、
「いくらなんでもクールすぎるぜ、だろ?」
マイベストムービー
生涯何百本と観てきた映画作品の中でもトップクラスに入るほど大好きなマイベストムービー。
今秋公開予定のTENETを記念してIMAXで上映との事なので観に行った。
2時間半を超える映画だとどこかでダレるシーンがあってもおかしくないのにこの作品は最初から最後まで見入ってしまい楽しめる。本当に凄い作品だ。
その理由としてはジョーカー、バットマン&ブルースの魅力はもちろんのこと、ゴードン、ハービー、レイチェル、アルフレッド、フォックス等々メインキャラクター以外にも魅力が満載で彼らの今作内でも移りゆく心情描写なども丁寧に描かれている為飽きを与える隙がないんだと思う。
そしてこの作品のメインテーマである、「正義と悪」、「光と闇」これを分かりやすくそして考えさせながら観られるから楽しい。
異なる存在であるが誰しもこの対する性質を持っていると思う。
もちろん誰もが光を求め、正義となることを求めて生きていくわけだが自分が信じる正義が世間や社会に否定され、光を失った時どんなに高潔な人物でも簡単に闇に呑まれ悪となりえる。
これを自分の心の奥にある正義と悪の狭間をこの作品を観てると刺激される。時としてこの作品内で描かれている悪描写に心が踊らされてしまう場面もあるからまた面白い。
ダーティーな描写が多く観てない人は難しそうな印象を持ってる者が周囲にもいるがこの作品は決してそんな作品ではない。描写としては分かりやすく、気づくと自分の心の底が踊らされているそんな作品であるためまだ観ていない人はぜひ観てほしいものだ。
最後に今回のリバイバル上映では、TENETの本編も放映された。
5〜6分くらいだったのかな。全然内容は隠されたままだが惹きつけられるシーンであった。
TENETの公開がとても楽しみである。
宿敵ジョーカーとの闘い!心理戦!
どこまでも深い闇
言うまでもない名作
見応えあった!苦しいくらい
ジョーカーの絶対悪に魅了される
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