第9地区のレビュー・感想・評価
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奇怪昆虫SF映画
衝撃の一作
衝撃的です
District 9
セリフはすべてアドリブ
見る人によって…
制作サイドが楽しんでいるのがわかる
SF好きにはたまらん!
いいアイディアで終わっていない映画
2010年に見た映画の中でアイディアが面白かったものと言えばこれと「ハングオーバー」。これは事前情報でエイリアンが登場する擬似ドキュメンタリーと知っていたが、それ以上のものがあった。
主人公のヴィカスは当たり前だが前半と後半では大きく違う。前半のいかにもな事なかれ主義の役人風の仕事振りと、事件に巻き込まれる後半の必死さの対比がいい。前半で彼の性格とエイリアンたちの汚い姿と差別(ここはとうぜん舞台である南アフリカのアパルトヘイトと重ねる)をきちんと描くことで、後半が引き立つ。後半のヴィカスは前半と逆の立場に置かれ、追われる(差別される)側にまわる。そこで差別されるとは何かに気付き、人間が考えるより良いエイリアンがいることが分かる。この価値観の転換は前後半のつながりも見事だ。
もちろんアクション映画として楽しめる。銃撃戦も良いが、パワード・スーツは男子の夢。そこに日本のアニメの影響とも言われる派手なシーンまで付けてくれたのだから言うことない。思わず脱力してしまうエイリアンの持つ時間感覚などユーモアも忘れないのも良い。
底抜けに楽しい作品、いや奥深いかも。
巧くやられました。
エイリアンモノかと思いきや、一筋縄ではいかない作品。
どうしても舞台が南アだから、人類とエイリアンの間にアパルトヘイトを真っ先に想像する。
それをうまいこと料理してるのがこの作品の魅力のひとつかもしれない。
製作サイドが、それを押し付けてないのも良い。
そして、なんといってもヨハネスブルグ住民たちの無法ぶり(特にギャング団)が突き抜けている。これが、素敵なスパイスになり、おいおい、凄いことになってんなという状況にリアリティを与えている・
この作品の舞台がニューヨークだったら、こうはいかなかっただろう。
主人公が小市民・小役人風というのも良かった。
気がついてみれば、えらいアクション映画になっていて、いつのまにか「ロボコップ」に出てたようなロボに主人公が乗っており、「トランスフォーマー」みたいな映画になってしまい、エイリアンの方に感情移入してしまいそうになるのは「アバター」みたい・・・。
TVニュース風に見せるのは「ロボコップ」風であり、「スターシップ・トゥルーパーズ」風であったり、人の腕や体がスイカのように吹き飛ぶのはポール・バーホーヴェン風(先の2作品はポールさんだしね)だったりと、個人的にはこういう映画は大好きな部類に入っちゃう感じでした。
最後の1シーンは余計だったかなと思います。
これを面白いとは思わない…
心に何かを残していく秀逸作
まず初めに、この映画は、スプラッターやグロテスクな生物が苦手な人は見ないほうがいいです。
苦手じゃない人は、一度見てみることをお勧めします。
きっと衝撃を受け、記憶に残ることと思います。心に何かを残していく作品だと思います。
前半は、この映画の舞台(南アフリカ)がどういう状況にあるかを報道番組風に紹介するものでした。
ところが後半はもう、主人公(ヴィカス)の体がエイリアン化していく恐怖感に完全にのまれました。どこか「ザ・フライ」を思い出させるような感じでした。
エイリアンを虐げ、支配する人類。
人間がいかに自己中心的で、その内面には支配欲と残虐性が隠されているか、思い知らされるような内容となっています。
自分の身が人間に戻ることだけを優先していたヴィカスが、最後に、クリストファー・ジョンソン親子を逃がそうとする…。
あの場面は忘れられません。
自己犠牲の精神は、たとえ人間誰もが内側に持っていたとしても、それを実際に行動に移すことができるのは限られた人だと思います。
長い間母船が上空に留まっていたのは、指令船が落ちてしまったからでした。ラスト、指令船が上昇していくところは感動でした。
ヴィカスの妻(タニア)が玄関先に置いてあったというあの品。
あの最後のシーンは、とても切なかったです。
感じたことは二点、「人間の非情さ」と「時間の考え方」
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停船している大きな宇宙船。そこは、南アフリカ共和国の
ヨハネスブルク上空。
船が故障してしまったため船内の謎の生物は、
地球に降りてくることに。
乗船していた謎の生物、エイリアンの外見は、まるで「エビ」。
エイリアンは地上に移り、隔離地区である「第9地区」で難民として
地球人と20年間、共存していた。
「第9地区」は、人間とエビとの争いが絶えないため、
MNU (英:MULTI-NATIONAL UNITED) と呼ばれる超国家機関によって
管理・監視されていた。
MNUの職員であるヴィカスは、エイリアンたちを、
さらに離れた彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させる
プロジェクトの責任者になる。
ヴィカスは、立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、
その道中に見つけた謎の液体を浴びてしまう。
謎の液体を浴びてしまったヴィカスは、責任者から追われる
立場に一変。壮絶で孤独な、人間との争いが始まる。
・その時、ヴィカスの味方になったのは?
・ヴィカスを捕獲する人間の目的は?
そして、結末は・・・?
ヴィカスが黒い液体を浴びてから、
72時間(3日間)の壮絶な戦いが、
繰り広げられます。
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正直なところ、
過激なシーンが多いので、
観る時は、覚悟がいるかと思います。
最後の最後まで、
緊張するシーンの連続でした。
この映画を観て、
深読みかもしれませんが、
次のことを感じました。
・人間の非情さ
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責任者のヴィカスの感情の変化や、
登場人物の行動に、
人間の非情さを感じるシーンがありました。
攻める側、攻められる側・・・
利用する側、利用される側・・・
ヴィカスの役柄は、とても演技力が求められると思いますが、
シャールト・コプリーが見事に演じています。
・時間の考え方
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エイリアンと人間(ヴィカス)の、
時間の考え方の違いを感じました。
人間は時間をかけずに物事を進めるがために、
行動が荒くなります。その最たる例が「武力行使」。
それは映画の中でも、
エイリアンに容赦なく行われます。
かたやエイリアンは、
ある物の生成のために、
長い時間をかけて地道に行動を続けます。
そして、そのエイリアンが時間をかけたものを、
いとも簡単に奪おうとし、
利用しようとする。
最後のシーンでエイリアンが、
ヴィカスとある約束をしますが、
ひょっとするとその約束は、
私たちが想像できない長い時間をかけて、
果たされるのかもしれません。
低予算な割には
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