第9地区のレビュー・感想・評価
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衝撃の一作
映画はお金をかければ良いという訳ではないことを証明してくれた作品。
当時中学2年生だった私は観賞後1週間はこの世界に浸っていました。
グロテスクな描写は多いので苦手な方も多いかと思いますが、とにかく素晴らしいの一言。
エイリアン(エビ)を難民である弱い立場として描いた斬新な発想。自分勝手な主人公が毛嫌いしていたエイリアンと共に人間に立ち向かっていく姿。
全て脳裏に張り付いています。
主人公が勝手過ぎて若干感情移入できない感が出ていますが、最後はエビ親子の為に必死に戦うので安心。
続編があるみたいですが、いつ公開かは不明です。
是非とも未来に残したい名作!
衝撃的です
District 9
セリフはすべてアドリブ
見る人によって…
制作サイドが楽しんでいるのがわかる
SF好きにはたまらん!
いいアイディアで終わっていない映画
2010年に見た映画の中でアイディアが面白かったものと言えばこれと「ハングオーバー」。これは事前情報でエイリアンが登場する擬似ドキュメンタリーと知っていたが、それ以上のものがあった。
主人公のヴィカスは当たり前だが前半と後半では大きく違う。前半のいかにもな事なかれ主義の役人風の仕事振りと、事件に巻き込まれる後半の必死さの対比がいい。前半で彼の性格とエイリアンたちの汚い姿と差別(ここはとうぜん舞台である南アフリカのアパルトヘイトと重ねる)をきちんと描くことで、後半が引き立つ。後半のヴィカスは前半と逆の立場に置かれ、追われる(差別される)側にまわる。そこで差別されるとは何かに気付き、人間が考えるより良いエイリアンがいることが分かる。この価値観の転換は前後半のつながりも見事だ。
もちろんアクション映画として楽しめる。銃撃戦も良いが、パワード・スーツは男子の夢。そこに日本のアニメの影響とも言われる派手なシーンまで付けてくれたのだから言うことない。思わず脱力してしまうエイリアンの持つ時間感覚などユーモアも忘れないのも良い。
底抜けに楽しい作品、いや奥深いかも。
巧くやられました。
エイリアンモノかと思いきや、一筋縄ではいかない作品。
どうしても舞台が南アだから、人類とエイリアンの間にアパルトヘイトを真っ先に想像する。
それをうまいこと料理してるのがこの作品の魅力のひとつかもしれない。
製作サイドが、それを押し付けてないのも良い。
そして、なんといってもヨハネスブルグ住民たちの無法ぶり(特にギャング団)が突き抜けている。これが、素敵なスパイスになり、おいおい、凄いことになってんなという状況にリアリティを与えている・
この作品の舞台がニューヨークだったら、こうはいかなかっただろう。
主人公が小市民・小役人風というのも良かった。
気がついてみれば、えらいアクション映画になっていて、いつのまにか「ロボコップ」に出てたようなロボに主人公が乗っており、「トランスフォーマー」みたいな映画になってしまい、エイリアンの方に感情移入してしまいそうになるのは「アバター」みたい・・・。
TVニュース風に見せるのは「ロボコップ」風であり、「スターシップ・トゥルーパーズ」風であったり、人の腕や体がスイカのように吹き飛ぶのはポール・バーホーヴェン風(先の2作品はポールさんだしね)だったりと、個人的にはこういう映画は大好きな部類に入っちゃう感じでした。
最後の1シーンは余計だったかなと思います。
これを面白いとは思わない…
心に何かを残していく秀逸作
まず初めに、この映画は、スプラッターやグロテスクな生物が苦手な人は見ないほうがいいです。
苦手じゃない人は、一度見てみることをお勧めします。
きっと衝撃を受け、記憶に残ることと思います。心に何かを残していく作品だと思います。
前半は、この映画の舞台(南アフリカ)がどういう状況にあるかを報道番組風に紹介するものでした。
ところが後半はもう、主人公(ヴィカス)の体がエイリアン化していく恐怖感に完全にのまれました。どこか「ザ・フライ」を思い出させるような感じでした。
エイリアンを虐げ、支配する人類。
人間がいかに自己中心的で、その内面には支配欲と残虐性が隠されているか、思い知らされるような内容となっています。
自分の身が人間に戻ることだけを優先していたヴィカスが、最後に、クリストファー・ジョンソン親子を逃がそうとする…。
あの場面は忘れられません。
自己犠牲の精神は、たとえ人間誰もが内側に持っていたとしても、それを実際に行動に移すことができるのは限られた人だと思います。
長い間母船が上空に留まっていたのは、指令船が落ちてしまったからでした。ラスト、指令船が上昇していくところは感動でした。
ヴィカスの妻(タニア)が玄関先に置いてあったというあの品。
あの最後のシーンは、とても切なかったです。
感じたことは二点、「人間の非情さ」と「時間の考え方」
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停船している大きな宇宙船。そこは、南アフリカ共和国の
ヨハネスブルク上空。
船が故障してしまったため船内の謎の生物は、
地球に降りてくることに。
乗船していた謎の生物、エイリアンの外見は、まるで「エビ」。
エイリアンは地上に移り、隔離地区である「第9地区」で難民として
地球人と20年間、共存していた。
「第9地区」は、人間とエビとの争いが絶えないため、
MNU (英:MULTI-NATIONAL UNITED) と呼ばれる超国家機関によって
管理・監視されていた。
MNUの職員であるヴィカスは、エイリアンたちを、
さらに離れた彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させる
プロジェクトの責任者になる。
ヴィカスは、立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、
その道中に見つけた謎の液体を浴びてしまう。
謎の液体を浴びてしまったヴィカスは、責任者から追われる
立場に一変。壮絶で孤独な、人間との争いが始まる。
・その時、ヴィカスの味方になったのは?
・ヴィカスを捕獲する人間の目的は?
そして、結末は・・・?
ヴィカスが黒い液体を浴びてから、
72時間(3日間)の壮絶な戦いが、
繰り広げられます。
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正直なところ、
過激なシーンが多いので、
観る時は、覚悟がいるかと思います。
最後の最後まで、
緊張するシーンの連続でした。
この映画を観て、
深読みかもしれませんが、
次のことを感じました。
・人間の非情さ
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責任者のヴィカスの感情の変化や、
登場人物の行動に、
人間の非情さを感じるシーンがありました。
攻める側、攻められる側・・・
利用する側、利用される側・・・
ヴィカスの役柄は、とても演技力が求められると思いますが、
シャールト・コプリーが見事に演じています。
・時間の考え方
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エイリアンと人間(ヴィカス)の、
時間の考え方の違いを感じました。
人間は時間をかけずに物事を進めるがために、
行動が荒くなります。その最たる例が「武力行使」。
それは映画の中でも、
エイリアンに容赦なく行われます。
かたやエイリアンは、
ある物の生成のために、
長い時間をかけて地道に行動を続けます。
そして、そのエイリアンが時間をかけたものを、
いとも簡単に奪おうとし、
利用しようとする。
最後のシーンでエイリアンが、
ヴィカスとある約束をしますが、
ひょっとするとその約束は、
私たちが想像できない長い時間をかけて、
果たされるのかもしれません。
低予算な割には
原題:District 9
いや〜これは面白い。最初エイリアン(エビ)をみたとき、おもいっきりB級だなこりゃ…と失笑したが、途中から主人公に異変が起こりそこからがとても面白かった♪♪ラストのバトルは、アイアンマンよりも迫力あってグッド。
また、みればみるほどこのエビに愛着がわいてくる。子供のエビだったら俺の部屋で飼育してもいいかなって思ったくらいだ。続編はないといっているが是非つくってもらいたい。
エビが来たらみんなどうする!?
レビュー
この映画はCMも見ていなかったし、DVD店でちょうど新作商品としてパッケージが目に入ってきたので、手にとってストーリーなどのあらすじを読んで気軽な気持ちで、
「SFアクションものかなー」ぐらいでDVDで見たのだけれど、いきなりにすんごい考えさせられる作品に出会ってしまった。
作品自体に貫かれているのは「もし知性を持ったエイリアンが来たらどうしますか」というテーマを深く掘り下げて書いたもの。
「ET」なんかではとってもやさしい生き物に描かれているが、作品中にも出てくるが、エイリアン(作品中では通称エビ)は
言語は理解するものの、エビは比較的凶暴な性格の持ち主が多く、住まわせるための地区を「第9地区」に限定せざるを得ない・・・という設定になっている。
そして、人々との諍いも絶えず、ついには辺境の地「第10地区」へ排除・移住させてしまおうという計画が始動し始め、そこでいろいろな問題が発生していくのだが・・・
というのが本作のストーリーである。
この映画の主題は「差別」と「偏見」であると思う。
非常に重いテーマだ・・・
故にレビューも少し堅苦しく書かざるをえない。
(ちなみに、この作品はナイジェリアでは上映禁止になったそうな)
本作中にも登場するが、人権擁護団体ならぬ宇宙人権擁護団体が「エビにも人権を!!」というくだりは思わず考えさせられてしまうところだ。
・確かに英語などの言語は理解するが、慣習や法律などを理解しているエビは少なく、それが元で諍いが起きている。
・しかし、それだけで言語を一応理解する彼らの人権を完全に無視して自分たちの好きなように扱っていいのか??
この問題は答えがない問題であると思われるし、それだからこそこうして、映画のテーマとしても十分深く考えさせることができるテーマでもある。
それと同時に、考えることを放棄してはいけない問題でもある。ゆえに映画という媒体を使って監督のニール・ブロムカンプは問題提起をしたかったのだろう。
こうした作品であるから、皆さんに見てもらい、それぞれに考えてもらうことがベストであると思う。
ただ注意しておきたいのは、CGがめちゃリアルなので、虫とかグロい系がだめな人はもう最初から見ないほうがいい。
作品どうこうといったレベルではなく、終始「気持ち悪かった」で終わってしまいそうだから。
もしよかったら、僕のブログもプロフィールから覗いてみてください
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