「超人ではなく鋼の男。」マン・オブ・スティール としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
超人ではなく鋼の男。
スーパーマンのリブートとして、
新たに生まれ変わったマンオブスティール。
旧作の大ファンの自分にとって、
とても期待していた作品。
最初に総論から言えばこの作品は
スーパーマンのそれではない。
作品中、その言葉は殆ど出てこないし、
その活躍はまさにマンオブスティールに
相応しいヒーローである。
旧作のスーパーマンは正にその
存在自体がスーパーヒーローであった。
だから、かのジョン・ウィリアムズの
壮大なテーマ曲に乗って登場する、
クリストファー・リーブには余計な
先入観や説明は要らず憧れの存在であった。
だが、この作品はあくまで王道を歩まず
生い立ちから丹念にヒーローの姿を一から
作り上げた描き方をしている。
また、そこには、DCコミック出身ヒーロー特有の
悩みを抱える等身大の主人公がいる。
だからこそ、親近感やシンパシーが生まれる。
つまり、この作品は当たり前だが新ヒーロー
誕生の物語である。
中でも面白いと思ったのは
地球との架け橋である主人公と
一族再興を企むゾッド将軍との
イデオロギー闘争。
関係ないかも知れないが
宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統を
思い出してしまいました。
敵役ではあるが見方によっては
ただ、純粋に大ガミラス帝国の再興を
切望する彼も悪ではないと思える。
ナイスな宿敵。
さて、この作品を映画と言う枠で見てみよう。
まず、完璧と思える脚本!
クリプトン星の崩壊から始まる、エピソード。
胸のマークの意味や宿敵ゾッド将軍との関係、
はたまた、彼の託された存在意義まで
細かいプロットがいっぱいつまっていて
マニアを唸らせる様々な設定が施してある。
誰もが知ってるスーパーヒーローを
如何にしてうまれかわらせるか。
この脚本は素晴らしい。
次に闘いを彩るCGの凄まじさよ。
個人的には、過剰すぎるかとおもうが
その破壊力たるや抜群。
地方都市なら丸ごと廃墟となる程、
凄まじい壊しっぷり。
まさに、クリストファー・ノーランと
ザック・スナイダーの面目躍如です。
次に配役。
ラッセル・クロウやダイアン・レイン、
ケビン・コスナーと言った名脇役が
ヘンリー・カビルを支える。
いいチョイスだと思います。
ただ、個人的には、残念なのが音楽。
やっぱり御大ジョン・ウィリアムズには
かなわないよなあ。
あのテーマ曲だけは使って欲しかった。
新たにリブートしたマンオブスティール。
次回作も楽しみです。
こんにちは♪
ハードに生まれ変わったスーパーマンでしたね。
仰る通り、スーパーマンと言うより鋼鉄の男=マン・オブ・スティールと呼んだ方が相応しいですね。
スケールと言い、迫力と言い、ストーリーと言い、非常に楽しませて貰いました。
ジョン・ウィリアムズのテーマ曲は不滅の名曲ですが、今回のハンス・ジマーの音楽も僕的には結構気に入りました。
監督のザック・スナイダーは、続編ではジョン・ウィリアムズのテーマ曲を使いたいみたいな事を言ってますが…??
さて、その続編、もう話題沸騰ですね!
遂にバットマンと顔合わせですから。
さらに、ワンダーウーマンまで登場しますから、いっそのこと、DCコミックのヒーロー集結の「ジャスティス・リーグ」でいいんじゃないかなと思ってます(笑)
残念なのは、公開が2015年から2016年に延期になった事。
気長に待ちます。