「ノーランはいらない。」マン・オブ・スティール いも男爵さんの映画レビュー(感想・評価)
ノーランはいらない。
なかなか観る時間が無かったのですが、昨日ようやく観ることができました。
『ダークナイト』シリーズのノーランが総指揮ということで、相変わらず理屈くさいのと序盤の展開が遅いことは覚悟していましたが、今作ではヒーローなるまでは割りと早かったですね。
そんな本作ですが、大きな欠点が二つあります。
一つは変身シーンが無いこと。ヒーロースーツが出てきたと思ったら次のシーンでは着ていて、どうやって着たのか最後まで不明なまま、主人公の変身シーンはヒーロー映画のお約束にして見せ場の一つなのですから、しっかりと見せて欲しかったです。これまでのシリーズのようなマンガチックなものは無理だったとしてもなにかしらの方法は考えるべきだったでしょう。
二つ目はスーパーマンが街を破壊しまくること。地球人を守る為に戦いを躊躇しておきながら、いざ戦いが始まると街中で大暴れします。せめて人の居ない場所で戦えよと思いました。『アベンジャーズ』や『パシフィック・リム』よりも被害出していると思います。
最後のゾッド将軍との戦いなんて宇宙に飛び出して戦った方が人的被害も無い上に、映像としてのスケールも断然良くなったと思いますけど、宇宙での戦いは次作の為にとっておいたのでしょうか?
他にもゾッド将軍の殺し方とか、色々ツッコみたい部分はたくさんありました。ノーラン即品は全編に渡って理屈くさいだけに、どうしても粗が目立ったちゃうんですよね~。次回作も決まったそうですが、ノーラン外して痛快ヒーロー劇にして欲しいものです。