「スーパーマンの自分探し」マン・オブ・スティール しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
スーパーマンの自分探し
DCエクステンデッド・ユニバース第1作。
"マン・オブ・スティール" 三部作第1部。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
スーパーマンのオリジン・ストーリーが描かれ、自分自身の存在に悩みながらもヒーローとして覚醒していく姿が、迫力の超絶アクションと共に紡ぎ出されていて大興奮でした。
アイデンティティーを求め、放浪するクラーク・ケント。暗く陰鬱な風景が彼の心象を表し、苦悩の深さが窺えました。
地球人として生きるべきか、はたまたクリプトン人として生きるべきか。葛藤の果ての選択と決意に胸を打たれました。
アクション・シーンは、これまでのスーパーマン映画では実現出来なかったスピード感溢れる場面の連続で、目を瞠るものがありました。VFXの進歩とは、本当に素晴らしいです。
[余談]
冒頭から中盤はダークナイト・トリロジーみたいにリアリティー溢れる濃密なドラマが展開されエモーショナルでしたが、ラストに向けてその雰囲気が崩れていく気がしました。
バットマンは鍛え上げた強靭な肉体と財力を駆使して凶悪な犯罪者たちと戦っています。つまり、少し強いだけの人間。よって現実に近い世界観を構築出来るのだと思います。
対してスーパーマンは超人。ヴィランのゾッド将軍も宇宙人だし、バトルもビルを壊し、目からビームを発射するなどリアルな世界観と合わず、違和感を伴っていると感じました。
この違和感は後のDCEU作品でも尾を引き、批判の原因となりますが、今思えば本作ですでに片鱗があったのでした。
[以降の鑑賞記録]
2014/? ?/? ?:DVD(字幕)
2016/03/25:金曜ロードSHOW!
2022/05/29:Ultra HD Blu-ray(字幕)
2024/02/19:Amazon Prime Video(吹替)
※修正(2024/02/19)