シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
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映像と音楽の良さ
マーチン スコセッシの最新作「シャッターアイランド」を観た。
彼は、他に ラスト ワルツ」、「タクシードライバー」、「レイジングブル」、「カジノ」、「ギャング オブ ニューヨーク」、「アヴィエーター」、「デイパーテッド」、などを監督している。
監督:マーチン スコセッシ
原作:デニス ルへイン
キャスト
連邦捜査官テデイ:レオナルド デイカプリオ
相棒 チャック :マーク ラファエロ
病院 医長 :ベン キングスレー
ストーリーは言えない。
言ってしまうと 見る価値がなくなる。その意味は見た人だけが わかる。
だけど、さわりだけを紹介してみると
ボストンから船で数時間、小さな孤島は 島ごと犯罪を犯した精神病患者のための収容所になっている。断崖絶壁に囲まれた島には 唯一開かれた小さな波止場があり、厳重な警備下にある。
1954年 連邦捜査官テデイは、相棒チャックとともに、この島に送り込まれる。逃亡不可能な島の収容所で 殺人犯のレイチェルという女囚が 失踪したというのだ。テデイとチャックは ただちに島に上陸、捜査を開始することになる。
大きな嵐が向かっている。豪雨のなか 到着したテデイとチャックを 完全武装の警備員達が取り囲む。島には島のルールがあるので 銃を持ち込むことは違反になるといわれ、無理やりテデイらは 銃を取りげられてしまう。患者たちは 足に鎖を取り付けられて、二人の捜査官らに、秘密めいたサインを送ってくる。病院長と医長は、島の中央にある古い城に住んでいる。二人の医師とも、テデイら連邦捜査官に協力的な態度を示さない。
失踪中のレイチェルの主治医 ドクター シーハンは、テデイらが来るのと 入れ違いに休暇に出てしまったという。電話もつながらない。激怒するテデイとチャック。
レイチェルの部屋には 靴が残されている。彼女は素足で 豪雨の中を逃亡したらしい。床板の隙間から、テデイは 意味不明の数が書かれた紙切れを見つける。難航する捜査。
テデイは連邦捜査官になる前、第ニ次世界大戦では連邦軍としてポーランドに派遣されていた。そこで見たものは るいるいと並び重ねられた強制収容所のユダヤ人の死体だった。このときの記憶がトラウマになって 彼を苦しめている。そのうえ、戦後 妻を火災で失っている。言葉少なに 過去を語るテデイに、チャックは深く同情するのだった。そして、、、。
というおはなし。
どでんがえしがすごい。
スコセッシ みごと、というしかない。
初めは、あまりこの映画に期待していなかった。クリント イーストウッドの「アルカンタス」、古くは「大脱走」、脱走サバイバルの冒険物。まあ、ちょっと ドキドキハラハラの スコセッシ版アルカンタス を見るつもりでいたが、全然ちがった。けど、ドキドキハラハラだ。とってもおもしろい。
すぐ感情的になるし、いつまでも子供みたいな可愛い男 レオナルド デイカプリオと 大人っぽいマーク ラファロのコンビネーションがとても適役だ。それと、ナイトの称号をもつシェイクスピア俳優のイギリス人べン キングズレーが もったいぶった医師役で、とても生きている。この人 昔映画「ガンジー」をやった。とても良い役者だ。
忘れられない 美しいシーンがある。テデイが昔焼死した 妻を抱いている。愛を囁いているうちに、妻の背中が真っ赤に焼け始める。序序に体全体に火が回って テデイが嘆くうち、全身が灰になって崩れ落ちる。どんなに妻を愛していたか 哀しくやるせないシーンだ。彼のイマジネーションだが、その長いシーンがマッチした音楽とともに、美しい。
映像と音楽の良さ。さすがスコセッシだなーと思う。みごとだ。
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